ラベル 2-00-書:かく の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 2-00-書:かく の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025/10/05

■ つかう ■ 鉛筆6Bの幸せ


「6Bの鉛筆を、何種類にもわたって、思う存分使える」だなんて、気持ちがほんとうに豊かになっているのを感じます。

 先日来ぼやいてはみたものの、そんな些細なことより、なによりもそもそも、大いに気分が良いです。ぼやくのも楽しんでいるうちです。 

 あえて意識して鉛筆を使用するようになったのはおととし(🔗2023/6/23)。

 考えてみれば、拙いなりにずいぶんいろいろと試してきました(🔗2024/1/15)。

 児童生徒学生だった頃には思いもよらなかったような"大きな贅沢"のような気がします。

 感謝して、引き続きこの豊かさを楽しんでいきたいと思います。

2025/10/03

■ つかう ■ "北星鉛筆"に想う


 ダイソーで、北星鉛筆製#9900の6B(トップ画像手前)が、3本110円で販売されて久しいです。いや当初は4本110円だか108円だったと思います。

 北星鉛筆の#9900は、かつて、ダイソーで販売される以前は、北星鉛筆のトップグレードでした。

 セカンドグレードとして、#9500(トップ画像奥)が、HB, B, 2Bで、現在も存在し、一般に販売されていて入手性は比較的良いです。(ダイソーにて販売、ではなくて、AmazonやYodobashiで取扱い中です。)


 画像は、北星鉛筆メーカーWebsiteより。


 この話の内容からそれますが、ウェブサイトは、"htms xmlsn ="http://...")なので、ご覧になりたければご自身で。ついでに、このサイトの「鉛筆の正しい持ち方」は、とてもわかりやすくて参考になりました。

 さて、ダイソー扱いの#9900は、税抜きなら3本100円だから、1本33円ですネ。セカンドグレードだったはずの#9500は、1本あたり50円。一見すれば、逆転していますね。

 書き味は;

 ダイソー扱いの#9900の外観は、6Bらしく、極太の芯。丸軸ですが滑りにくいような高級感ある黒い塗装。国産の他の鉛筆には類のない手触りの良い塗装。しかも塗装は厚めです。削るのがなかなかたいへんでした。33円でいいんですか。うれしい!

 ら、....。これ、6B?...う、う~ん。正直に告白すると、薄くて、硬くて、その...。

 他方、#9500は。

 6Bはないので、ラインナップ中で最も濃い2Bを愛用しています。外観は、三菱の#9800やトンボの#8900といった普及価格帯品と同じ、濃緑色の六角軸。

 この品質の良さは、歴然です。三菱の#9800やトンボの#8900のような普及価格帯品にある、"サリサリ感"よりも、黒鉛含有量の多そうな、素晴らしい滑らかさ。筆跡も"2B"の表示を上回るような黒々としたものです。

 言っていいのかな、#9900の6Bより、#9500の2Bの方が、濃く、滑らかで、高品質なのは、2本同時に比べれば誰でもわかるのでは?

 いや、ハッキリ言いましょう。#9900は、#9500よりも、大幅に品質とコストを落とした、低級品です。現状で入手できる価格の序列の通り。

 のみならず、#9900には"6B"を称する価値は無いです。6Bの鉛筆が欲しいなら、三菱鉛筆のUni(エンジ塗装軸)シリーズか、トンボ鉛筆のMONO(黒塗装軸)シリーズ以外を買ったとして、満足を得られることは、無いです。硬筆書写の方、デッサンの方は、手を出さない方が...。逆に、"6B"を期待しないで、ふと太とした書き心地の筆記用として使えればそれで、というつもりなら、サリサリした書き味と、サラサラした心地よい塗装の手触りが楽しめるかもしれないです。

 他方、北星鉛筆の#9500は、しかし、--  #9500のB, 2Bをこの2年で1ダースずつ以上を使ってきて感じるのですが、--  その品質の高さは(その安い価格を大幅に上回って)、上のエンジ軸や黒軸に匹敵します。HBやBや2Bを使いたいなら、まず北星鉛筆の品質の良さと価格の安さは、購入する際の候補の筆頭です。

 ここからは憶測なんですが、北星が、ダイソーの販売網で販売できるとして、北星は、"ダイソーで売れる"と大喜びしたのかな。

 両者がその商談をする際に、強い立場って、どちらでしょうか。東京の下町の町工場に、強大な企業は、どんなことを要求したのでしょうか。

 北星が、従来の最高グレードを、リテール価格3本100円や4本100円の条件で卸して、利益の余地がある話だと信じる人類が存在しますか?

 外観は従来の最高グレードのまま、同時に、目に見えないけれど製品としての生命線である"芯"の品質だけを、ガックリと抜いたのではないかな、断腸の思いで...。

北星の無念たるや...。でも、ダイソーの販売網に乗せられることで、少なくとも知名度を得られそうですね。P/L(損益計算書)に金額で表示できる取引以外の利益と将来性が得られることを、願わずにはいられないです。

2025/09/26

■ つかう ■ 金ペンでなくても...


万年筆の値上げが止まらない、のは、興味がある方なら耳タコです。

  Pilot製の"カスタムURUSHI"は、初出時の2016年は、高品質で納得のいく価格に、しばらくは入手できずに、待ち状態だったようです。

2016年9月 
デビュー時のPilot Website
¥88,000 + 税

 ごく数年の間に2倍の価格となり、今は165,000円ですか。でも、他の万年筆に比べると、2倍の値上げなら穏やかな方です。

2025年
¥150,000 + 税

 純金が暴騰するのは関知しないのですが、万年筆に必須の素材なのですか。

セーラー万年筆 公式通販サイト

 ...と主張されるのも、昭和の頃から耳タコです。

 「腕時計に」「指輪に」「耳輪に」「首輪に」(カタカナで言えよ,って(;^^?)、「純金は必要か」という議論も、堂々巡りでしょうか、やはり。宝飾品・奢侈品としては、いくら贅沢で高額でも良いと思います。彫金技術なども発達し、経済的にも社会的にも豊かな文明が...。

 それはいいとして、話を「実用的な筆記具」とする場合、20世紀前半までならまだしも、現在の冶金(金属の素材・精錬・加工)技術では、"耐蝕性""弾性変形性"を、"筆記具としての実用性"に応用する程度の範囲ならば、「純金が存在しなければ工業製品として成り立たない」「純金を使用するがゆえに優れた製品である」ということは無いのでは?

 しかも、国産の場合特に、その"仏壇カラー"なデザインといい(私はキライじゃないですが)、ハイエンド高級品がなぜか一様に"仏教","文化芸術"モチーフだったり(私はキライですが)...。使用者のすそ野をあらたに広げる努力は無く、むしろ煙たがられて避けられるような世界では?

 たとえばゲルインクボールペンに「耐蝕性」「しなやかさ」「所有の満足感」「漆工芸」などと蘊蓄を語り、『鳳凰』『四神』『七福神』『曼荼羅』なんて名前を付け、価格を100倍くらいに上げて、高付加価値でメーカーにうまみのある製品で統一したら...?

 売上がどうなるかは誰でも予想できそう...。

 日本の万年筆も、機械式腕時計と同じく、実用を捨てた宝飾品としての運命をたどりそうです。

 せっかく軽やかな書き心地と独特な構造をもつ無二の筆記具なんだから、小難しい蘊蓄や高価格のまとわりつかない、新しい素材("珍しい金属"を意味しない)や新しい発想で未来を拓くような抜本的なブレイクスルーが、いま現れてくれればいいなと思います。

カクノ; 善戦中...。
ペン先が細すぎ追従性が悪く、
胴軸が華奢で低品質なので、
児童用の外観をしてはいるのだが、
力加減を知らない児童には使えないかも

ペリカーノ; 意気盛ん。
高剛性で高耐久性。持ちやすく親しみやすい。
義務教育の場で大量に使われるからだろうけど。

2025/09/15

■ 色ペン


便利で手頃なので、ついそろえてしまう色ペン。syn 🔗4/30

筆記線の太さやインクの吐出量という特性によって、使い分けています。

困ったことに、画像の本数の数倍は揃ってしまっています...。例えば"サラサ"20色組の、0.3mmセットと0.5mmセット、"エナージェルインフリー"10色の0.4mmセットと0.7mmセット、というふうに。


それでもさらにチビた色鉛筆が欠かせなかったりします。🔗5/21

別に絵を描いているわけじゃなくて、地味に机に向かって、学校時代の勉強の延長みたいに、文字や記号を書いているだけです。人さまにはお見せしないし、自分の理解が深まる一助にすぎないのですが、先日来の鉛筆利用と同様(🔗9/12)、書く行為そのものが楽しくなる、というのが、使いたい大きな衝動です。

2025/09/12

■ まなぶ ■ 鉛筆の持ち方


鉛筆のうち、数十年も使ったことのなかった手持ちのHや2Hで筆記していると、薄すぎて、リキんでしまいます。手に力も入り、持ち方がいびつになり、姿勢が崩れ、気がついてみると無理な姿勢で首や腰が...。

 筆圧をぐっと下げ、もっとまともな姿勢になるよう心がけるとして、Hや2Hを使い続けるのはあきらめます。HBならグっと見やすく快適になりました、が、すぐに、心がける意識が飛んで、高い筆圧に戻ります。B、2Bと使い、少し快適です。

 ふと、そもそも自分の鉛筆の持ち方に疑問が...。いやそんなことに気づくのは50年遅いのですが...。鉛筆の持ち方って、欧文を書く太字の万年筆とも、髪の毛のような細い筆跡のペン書道のつけペンのかまえ方とも、ハッキリ違うと思います。

---...---...---

 小学生向けの、鉛筆メーカーのウェブサイトでまなびます。

 日本筆記具工業会のサイト。ちょっとわかりづらいです。


 業界最大手の三菱鉛筆のサイト。なるほど、少しわかります。日本筆記具工業会とほぼ同じことを教えてくれています。「人差し指に沿わせる」という二者共通の教えが、私には重大な発見でした。


 業界2位のトンボ鉛筆のサイト。たいへんわかりやすいです。


 動画の説明でもおなじように、7歳小学校1年生向けに優しく教えてくれています(が、強烈なドンシャリ系の音楽を流すのみで、音声による言語のガイドはナシ。テロップ活字を目で追うしかないです)。


 トンボ鉛筆も、上の二者と同じ趣旨で、三者とも異なることは言っていないので、鉛筆の持ち方として、ほぼ共通した認識で一致するようです。

 「"正しい"鉛筆の持ち方」という表現も、三者に共通していますね。私は、じゃ、"正しくない""不正な"持ち方をしていたようです。

 すなおに悔い改めて、ぎこちなくマネてもってみます。

 私にとっては、非常に立ちあがった角度で、不安定。芯先が自分のおなかに向けられているようで、心理的に不安です。つい指に力が入ります。

 でも、鉛筆やボールペンには向いている気がしますし、何よりも、いろいろなサイトの"正しい"持ち方は、「どれもバラバラな教え」というワケではなく、だいたい上の三者で共通しているようで、モデルさんたちの画像は、老若男女とわず、キリっとして美しい姿勢に見えます。

 これを機に、背筋を伸ばして顔を机から離して軽い筆圧で書けるよう、この"正しい"持ち方を心がけ、実践していきたいと思います。

---...---...---

 他国は?「鉛筆を(も)学童に使わせ、かつ、鉛筆の生産国」といえば、ひとまずドイツが思い浮かびます。対極にあるのが、義務教育初年からボールペンと万年筆を使わせるフランスや中国です。

 ドイツでは「鉛筆の"正しい"持ち方」を啓蒙しているのでしょうか。

 メーカーウェブサイトを見てみましょう。

 ステッドラーには、「正しい持ち方」のウェブページが無いようです。画像は、"鉛筆礼賛”のページなのですが、持ち方は、上で挙げた日本のサイトとはだいぶ違いますね。

Staedtler Website

 ファバーカステルの、小学校低学年の子どもたちのこの画像は、鉛筆ではなく、万年筆とシャープペンです。そのせいか、"寝かせた"持ち方で、下のFaber-Castell_1(学童用万年筆)は、人差し指第1関節にネガティヴライン(逆反り)をつくらない持ち方です。私の万年筆の持ち方は、この画像F-C_1とほぼ同じ、それをさらに寝かせた感じです。

Faber-Castell Website_1

■ 下のF-C_2(シャープペンシル)は、人差し指にネガティヴラインをつくる持ち方。

 このページでは、具体的な「"正しい"持ち方」は強要しておらず、「"持ち方"(または"姿勢")を意識して」という見出しです。"小学校に入る頃には、三本の指で支える洗練された持ち方に収れんされていく"(下の画像の説明)とのことです。

Faber-Castell website_2

---...---...---

 日本人の鉛筆の持ち方は、それなりにノウハウが重なり高度に洗練されていることでしょう。できる限り改めたいと思います。"これが正しい"という持ち方を今すぐ実施するとぎこちないので、鉛筆筆記量がたまたま多い今の時期に、少しずつ意識して、三菱鉛筆やトンボ鉛筆の小学生と同じ、きれいな持ち方を目指したいと思います。

2025/09/06

■ まなぶ ■ 文具店の"手帳見本"


水路に沿った歩道(🔗8/14)をあるいて、日々の買い物ついでにLoftに立ち寄ります。

 2026年版手帳が出そろい始めています。拝見するのが楽しみなのが、各社の店頭用見本(🔗5/6)。

 いずれの「書き込み済み見本」でも、自分で具体的に使う場面に当てはめてみると、次々とヒントとなって、あれこれ想像が膨らみます。


Nolty website

 いくつか見て、感銘を受けたのもののうち、能率手帳のNoltyについてちょっと。

 良いです。密度が高く、開発者によって込められた思いや努力の積み重ねが感じられます。見開き週間バーチカルと週間レフトがあり、個人的に前者に惹かれます。ビジネスパーソン向けですが、中高校生向け版も出しています。

 しかも、別途47ページに及ぶ「実践手帳活用術」という冊子もあり(オンラインでも公開)、フランクリン手帳の教えに比して、教条主義的色彩が後退し、やさしい語り口で、私でもすぐに始められそうです。

Nolty website

 まるっきり一人で仕事をしていたので、"24時間の休日"というものは年間0日だった過去二十数年間。大企業に雇われ会社の用意してくれた予定フォームを疑問なく利用し会社に予定管理してもらえればそれなりにラクかどうか知らないのですが、一人で多様な業務を分刻みで次々こなすにはどうすりゃいいのか悩むも、出来合いの手帳やフォーマットには何の魅力も感じず、予定の時間管理はMS-OutlookとGoogle Calendarで、構想や反省には、自分専用レフィルフォームをPC(MS-Word)とプリンタで作っていました(🔗8/7)。

 ...のですが、カックリと時間的に余裕ができたイマでは、OutlookやGoogle Calendarを使って分刻みで管理するほど目まぐるしい予定などなく、むしろ、わざわざお金を出して既製品を買い、それを重圧にして、時間を浪費したり徒過しないように指示される方がよいのかな、とさえ思っています。

2025/08/28

■ まなぶ ■ 変わった鉛筆 - 番外


■ 鉛筆を大量消費する点、小学生に負けない状況です。アマゾンで何かお得な鉛筆を買おうかな。安くて種類が多くて目移りします。

 え...?

(赤い下線は私が書き込みました。以下もおなじ)

 な、なんて言ってるんですか? 誰か翻訳して。


 枝の枝鉛筆bird延した学校のオフィス」とは、どんな学校にある事務所なんですか。

 その直下の説明を見ると、"あなたのための十分な保護を確保する"とのことです。身に何か危険が迫っている後ろめたい方にはぴったりですね。また、"子供たちを使って(!?) 子供たちを引き付け"るんだそうです。子供たちを動員して/使役して何かしたい後ろめたい方にはぴったりですね。

 あの...、私の状況と用途には合わないみたいですので、今回は残念。次を見ましょう。

 おお、今度は良さそうです。私でもわかる日本語で、値段もとても安いです。

 説明をよく見ると...


 ① 「環境保護は毒がなくて」...え? (アピールしたい内容は何となく理解できます。)

 ② 「大人の子供はすべて安心して使う」ことができるのですか...。(理解が及ばず。)

 ③ 「牛革素材のファスナーバッグ」を採用って、どう見ても紙袋...。(「分厚い"beefy"」という意図は理解できます。)

 ④ 「私达は24时间以内に返事する」...返事は中華人民共和国簡体で、ですか...。日本語での返事がいいんだけどな。

 この鉛筆についての、購入者による評価を、amazon AI が集計した要約;

お客様はこの鉛筆について、以下のような評価をしています: コストパフォーマンスが高く、普通の鉛筆に近く、書き心地が良いと好評です。また、芯の固定について不満の声があります。芯が飛び出ていてかけない、芯が抜けやすい、接着がきちんとされていないなど、全体的に品質が高いという声が多くあります。一方で、芯の折れやすさについては意見が分かれているようです。特に、子供が握ると丈夫さに欠けるため、落として折れてしまうといった指摘もあります。』

お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。

① 「普通の鉛筆」に近くてよかったです。「普通」でないことが前提ですね、amazonで販売されている"鉛筆"は...。ちょっと恐怖感がこみあげてきました。

 ①-2 「コストパフォーマンスが高く、ふつうの鉛筆に近く、書き心地が良いと好評"と言った直後に"また、芯の固定について""、"不満の声"があります。」と、突如こき下ろしました。"も"って...、実は当初から不満の声が鬱積していたが隠していたところ、うっかり漏らしてしまったんですか。

 ② 「芯が飛び出ていてかけない、芯が抜けやすい、接着がきちんとなされていない」と欠点をあげつらっておきながら、それを前提に突如「全体に品質が高いという声が多くあります」なのか? 

その後の二文は、製品の欠陥の指摘で終えている要約。

で、買う? ...う、う~ん。

2025/08/27

■ まなぶ ■ 変わった鉛筆


自宅倉庫にある"風変わりな鉛筆"。

 ウッドにクリア塗装の美しい3本は、"技術家庭科用"の鉛筆です。昭和の時代に、中学入学時に、入学準備用品として、精密で立派なコンパスやデヴァイダ(いずれも両脚中折れ、針は焼き入れ炭素鋼)とともに、製図用品一式を学校によって押し売りされました(とはいえ、居住地の学区となる市町村立の中学では"技術科用製図用品"までは強要されなかったそうです、兄弟姉妹によると)。

 手元には「全線用」「半線用」「細線用」の3本が生き残っていました。他に「矢印用」を加えて4本セットだったと思います。「矢印用」はHBだったので、筆記用に流用したのでしょう。残ったこの3本は、F, H, 2Hだったので硬く筆跡が薄く、筆記には向かなかったので、今日まで生き残っているんだと思います。


 これはトンボ鉛筆製ですが、他にまったく同じ規格で製造されたコーリン鉛筆製もあったと記憶しています。他学年の人の物を見て、まったく同じ塗装デザインなのにコーリン鉛筆製だったので、意外な思いをした50年ほど前の記憶が...。

 トップ画像銀色の鉛筆は、"マークシート専用鉛筆"を謳ったトンボ鉛筆製"OMR100"JISマーク入り。これも50年...はまだ経っていないけど、昭和の時代、大学入試"共通一次試験"用に1ダースを購入した残骸の1本。試験実施当局によるお触れでは「"H"の"鉛筆のみ"使用可」でした。今のようにBやHBではなく、また、シャープペンシルは不可でした。

 緑色の"ちからいっぱいがんばろう"と書いてある三菱鉛筆#8800は、下に小学校の名前もネーム入り印刷されています。小学生の時に運動会で入賞して得たものの名残ですので、50年は経ったか...。以前に同時に画像にした鉛筆(🔗2023/9/27)はすべてもう使って小さくなり、今回イマもう捨てる寸前ですが、コレ1本は、使い進む気になれませんでした。でも...

 どれも昭和のもので、ほとんど使っていなかったのですが、ついにすべてを削り進みました。やはりこの夏でお別れです。

2025/08/26

■ なおす ■ 鉛筆 - 電動鉛筆削りで


ここ2年間ほど、意識して鉛筆も使ってきました。最初に記事にしたのは2023年6月のようです(🔗2023/6/23)。

 いろいろと普及価格帯のものを試してみたり(🔗2023/9/27)、Hi-Uniの濃度別で試してみたり(たとえば🔗2023/9/26)。幸せな思い出!

 その"鉛筆削り"は、ポケットシャープナー(ハンディシャープナー)でした。依然、強引に刃を研いでいます(🔗2023/12/30)。この種のステンレスの刃って、やはり、"刃物鋼"としてはイマイチ、にすら程遠い品質かもしれない、と気づきつつあります...。

 ここ1カ月ほど、机に向かう対象に、数字と漢字が増え、チョっと時間を気にして書き進む必要が出てきたので、ポケットシャープナーでHi-Uniを優雅に削って『間を楽しむ』心のゆとりは、いったん棚の上に載せているという状態。なんだか哀しいですが、今していることに充実感はありますので、それはそれとしてあらたに楽しんでいます。(ついこないだまで"ジェットストリームの替え芯の減りが早い"とボヤいていたんですが...(🔗2025/8/2)。永遠にボヤいてばかりのヤツなんです...)

 "シャープペンシル(シャーペン/シャープペン/メカニカルペンシル)"も、数年ぶりにワクワクして試してみました。

 が、芯径0.5mmも0.3mmも、剛性感がないことと、減りが早すぎることが原因で、やはり鉛筆が好きです。芯が丸まった鉛筆は、1時間で5,6本を交換するようです。2時間なら1ダースですが、腰痛にならないように、1時間程度で鉛筆を研ぐことにしています。

 ポケットシャープナーの欠点は、電動シャープナーと比べて、今の状況に限って言えば、
1) 紙に細かい数値などを書いている途中に、先端が見えづらい、
2) 芯先の減り(丸まり)が早い、
3) シャープナーの切れ味の鈍りが早く、砥ぎの頻度が頻繁。

 ポケットシャープナーの刃の砥ぎ方は、今は少しは進化して、専用砥石とウォーターポンププライヤなどを動員していますが、その砥ぐ際の姿勢といい、そもそも廉価なポケットシャープナーの刃を砥ぐなどという行為といい、考えてみたら、人さまにはお見せできない恥ずかしさを感じます。ま、そんなことは気にせず、私は今後も...。

 いやそれはともかく、電動シャープナーの「速くて鋭い」良さも、今回それなりに認識します。

 それにしても、電動シャープナーのせいもあり、鉛筆の減りが早いです。1ダースが1カ月ですか。UniシリーズやMonoシリーズは、当初から高額に思えたので、家にあるありったけの鉛筆を、芯の濃さにこだわらずに使い潰そうとかき集めたのが2ダースほど。使いかけだったこともあり、もうお別れ。

 今日は、手持ちの第2陣"ちょっともったいなくて...が続いて何十年も使っていなかったもの"も、すべて躊躇せずに電動シャープナーに入れて、スタンバイしました。よくお勉強する小学低学年の皆さんにも迫ろうかという大胆な勢いです。

 今日削ったものには、硬度"H", "2H"も。さすがに文字としては見えづらいですが、画像の二十数本は、この夏で全て使い尽くすでしょう。ドイツ製だろうとアメリカ製だろうと、この先まだ持ち続けるよりも、使い切って満足することにしましょう。

 秋以降、手持ちの高級品UniとMono(トップ画像左端のカートン入り)をぐいぐい使う日が来るのが楽しみです。

2025/08/09

■ まなぶ ■ 木こりの寓話

フランクリンプランナー / 
プランナーガイド

『"手帳 ⇔ 刃を研ぐ"と、すぐ連想する方は、フランクリンプランナーの信者さん』と書いた昨日の一句は、意味不明でごめんなさい。

 イソップ寓話以来2,500年、さまざまなバリエーションのある「木こりの寓話」のことです。

  Google先生に「木こりのジレンマ」で質問してみましょう。

---...---...---


(回答) 次のような状況を表すたとえ話として使われます:

目の前の仕事に忙殺される: 木こりが、刃こぼれした斧で木を切り続けるように、目の前のタスクをこなすのに精一杯で、改善や効率化を考える余裕がない状態。

 効率化の重要性を無視する: 旅人が「斧を研げばもっと効率よく木を切れますよ」とアドバイスしても、木こりは「そんな暇はない」と拒否するように、改善の重要性を理解しながらも、それを後回しにしてしまう。

 生産性の低下: 切れ味の悪い斧で木を切り続けると、作業効率が低下し、成果が出にくくなるように、改善を怠ると、全体の生産性が低下する。

[ 教訓 ] この寓話は、以下の点を教えてくれます。

 改善は重要: 目先の仕事に追われるだけでなく、定期的に立ち止まり、仕事のやり方を見直し、改善することが重要である。

 効率化は長期的な成果につながる: 改善や効率化に時間をかけることは、一時的には手間がかかるように思えるかもしれないが、長期的に見れば、作業効率を高め、より大きな成果を出すことにつながる。

 バランス感覚の重要性: 目の前の仕事と、改善や効率化、自己成長のための時間をバランスよく配分することが大切である。

---...---...---

 フランクリンプランナーは、心がけるべき心理的習慣として、「7つの習慣」を挙げているのですが、その7つ目が、「刃を研ぐ」というスローガンで、手帳に書き込まれた予定に忙殺されることなく、どんな状況に陥っても対応できるよう、日ごろから精神・知識・肉体のレベルを高めておきましょうという趣旨です。

 リンカーンは、「もし木を切り倒すのに6時間与えられたら、最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう」 と応じたそうです。

 職人さんたちから「段取り8割、作業2割」という趣旨の基本的な心構えを複数回聞いたことがあります。昨年は自動車メカの方から、今年に入って塗装工の方から、偶然同じことを聞きました。古今東西どこの起源かはわかりませんが、相通じるものを感じます。

2025/08/07

■ つくる ■ 手帳レフィル


雨ですが、小降りになったので、傘もささずゆっくりあるいて10分あまり、近所のLoftへブラリと...、と書くと、なんだか隔世の感があります。Loftだなんて、大都会にしかないに決まっている高級文具店だったのに...。5月にここにLoftが開店して以来(🔗2025/5/6)、何度も足を運んでいますが、いまだにそのあまりの近さに違和感があります。

 手帳は、8月に入ればもう2026年版が出ている世の中なのですか。ひととおり拝見して、大いに参考になりました。でもまだ各社"出そろっている"とまでは言えないようですね。これからさらにいろいろと"各社見本版"が拝見できるのが、楽しみです。

 以前も書いた気がしますが(🔗2025/6/6)、自分ではここ四半世紀ほど、システム手帳で、レフィルは自作です。自分ひとりがしばらく使うだけのために作ったレフィルのファイルは、エクスプローラーを立ち上げるとMS-Word/MS-Excel文書で300種類ほど...。今は、ごくシンプルにしています。そもそも自分以外絶対に使わないのですから、市販の手帳をマネて凝った造りにしたところで、制約が多すぎて長続きしないです。

 忙しかったつい数年前までは、月間ブロック、週間バーチカル、1日1ページの3種でした。ここ15年ほど、サイズはすべてA5です。

自作レフィル -
週間バーチカル

 これらには、近い未来の予定と結果を記入。日付を書き込む手間を省くために、年度開始時に、1年分まとめて、12カ月および52週間および365日分の、カラー日付入りレフィル、計四百枚余りを、拙いVBAなどを楽しみながら製作してバインドしていました。ま、趣味ですネ。

 今は、「見開き1カ月の月間ブロック」と、「1日見開き2ぺージ」のレフィルのみです。後者には日付を自分で書き込むようにしています。今日が何日何曜日か意識するためです。

自作レフィル -
1日見開き2ページ

自作レフィル - 
月間ブロック

 「見開き1カ月の月間ブロック」は、よくあるタイプですが、上のように余白をたっぷりとっています。5月に、Loftで、「ミドリ」の手帳を初めて見てドキっと気づいたのですが、「ミドリ」の月間ブロックが、私とまったく同じ発想でビックリ仰天。ま、考えつく人は多そうですネ。

- メーカーウェブサイトからの画像の拝借です
アフィリエイトリンクではありません -

 レフィル式の決定的に不便な点は、綴じノート式と違って「すぐに/サっと、めくることができない」という点です。これは、過去の記録を参照したい場合に、めんどうに感じて「ま、いっか」とあきらめるという、記録を活かせない致命的な欠陥です。

 その過去の記録は、月末や年度末にテーマ別にまとめてデジタル文書に転記します。「システム手帳を使う」ということは、「検索や過去参照のためにPCに転記する」ことが大前提です。

 とは言え、手帳のすべてを転記するのはムリ、とあきらめ、のちに参照しそうなことのみを拾い上げているつもりなのですが、Windows95の時代から30年ほど使っていても、「完全に拾い上げた」という感覚は得られていません。その後これら過年度のレフィルをどうするか...。

 皆さん、使用済みの過年度の手帳って、どうしているのかなぁ。既製品を取り上げて「コレ買いました!」「コレ使っています!」「ペンは」「シールは」「バンドは」「デコは」という、ドヤ顔 華やかな記事はネットにあふれています。が、過去の手帳をどう活用または最終処分しているかに関する記事って、ネットには極端に稀ですね。知りたいのはソコなんだけどな。

2025/08/02

■ なおす ■ 三菱鉛筆ジェットストリーム - 折損とささやかな改良


三菱鉛筆ジェットストリームは、2006年秋から今日までほぼ毎日使っています(🔗2023/7/1)。本体も芯も、箱買いしています。

 インクの良さは別格です。伝統的な高粘度極太ボールペンも、紙からペン先を離すことなく途切れなく書き続ける欧文筆記体みたいな用途では、特別な使いやすさがありますが(🔗2023/9/7)、そんな特殊用途以外の全ての場面で、ジェットストリームのインクは圧倒的に優れています。🔗2025/5/10

 多い時期は、0.5mm黒と0.38mm黒を同時に10日や2週間で使い切る感じですが、ここのところ2,3か月間ほど、毎月1本程度と、これまた自分基準では、ずいぶん消費しています。


 軸の折損という、一種の持病についてです。そもそも100円台のプラスチック製ボールペンは、そう壊れるものじゃないのですが、ジェットストリームについて、何度か同じ折損の体験をしています。

 画像↓の通り。


 この同一の軸で4本目の替え芯を使い切りそうだった昨日、ふと机の上から堅い床に落としたら、軸が簡単にポキリと。

 この、同様な経験のある折損の現象は、製品の強度に関する設計ミスや製造時の過誤のようなメーカー側の責任ではなく、私の使い方だろうなぁと思っています。

 おそらくその原因は、何度も芯のインクの減り具合を確かめようと、ペン先先端キャップを回して確認するからだと思います。その回数はきっと1本の軸につき数百回に上るでしょう。同じ軸で芯のみを交換しながら使い回していますので、少しずつ素材疲労が蓄積されているのだと予想しています。

 もともとはグリップ部分に黒いラバーが装着されているのですが、私としては、毎日毎日数mmの減りが気になるので、黒いグリップで見えないのは精神衛生に良くないです。黒いグリップは撤去し、透明な適当な素材を装着します。

 昔の激安ボールペンみたいな、全面透明軸でじゅうぶん良いのに...。メーカーの工業デザイナーが、軸に無駄に意匠を凝らして、天然資源というリソースの無駄遣いと無駄なコスト高...などと、身も蓋もないコトを思ってしまいます。競争が激しい商品ジャンルなので、見た目勝負もありそうです。

 同じ軸で替え芯を4,5本使ったら、軸を捨て、新しい軸にするクセがあります。半年前後で1本くらいのペースでしょうか。


 芯のインクの減りを見たいがために、グリップのラバーを外し、別なものに交換するのですが(トップ画像)、それもいずれ汚損し、洗ってきれいになるものでもないので捨てる消耗品です。が、自分なりの改良のつもりです。

2025/07/19

■ なおす ■ つけペンと使用済み封筒で


 暑苦しい現実から、今日はこんなふうに逃避しましょう。"気持ちをたてなおす"、という意味の"なおす"。

 使用済み封筒のうち、もっとも多く溜まるのが(もし、捨てずに溜めておくならば、っていう貧相な話ですが)、長形3号(=A4三つ折りサイズ)です。

 20枚程度ずつ、まとめて、4辺を裁断します。


 20cm×10cm程度の、クラフト紙の紙片が、40枚程度できました。

 プリンタで、15mm罫線を印刷。


 今日はつけペン(のうちのGペン)と、いただきもののインクで、Schumann / Dichterliebe Op.48とLiederkreis Op.24 の何曲かを、CDのブックレットを見ながら、ただ意味もなく書き写してみようかな。


 Gペンの感触、クラフト紙のザリザリする書き味、珍しいインク。何も考えずに、なんの遠慮もなく、書くためだけに書き進みます。

 インクも、値段がわからないから、遠慮なく(;^^...ドイツにご滞在の方々から、地元ショップオリジナルのをいただきました。濃紺のインクですが、幽かに緑が入っています。自分の好みはそうだって、伝えていたかもしれませんが、最も惹かれる色合い。ペリカンのエーデルシュタインの"アクアマリン"を濃紺基調にしたような、深く透明な海底の色。すばらしい色合いです。つけペンよりも万年筆の太字でじっくり味わえそうです。

 書くことが、...こんなふうに、こころおきなく、きづかいなく、のびのびと書くことが、いこいのひととき。🔗2023/12/16

感触や筆跡や色や音やインクのほのかな香りを楽しみます...脳にこころよいやすらぎとなっています。

2025/07/08

■ まなぶ ■ 訂正しているんだけど...プラチナ万年筆ウェブサイト

2025/6/16 
プラチナ万年筆ウェブサイト
左; ギフトコーナー / 右; センチュリー#3776
※ ギフトの金額が旧態依然...

別に、プラチナ万年筆"アンチ"じゃないです、本当に。

 🔗 6/26やそれ以前にいろいろと批判してごめんなさい。でも、どうも感覚が合わないこと(🔗6/16)と、その根拠を示しているので、どうぞ許してください。

 その6/16時点の、同社ウェブサイトに、その時点でやっぱりイマイチな表示が、トップ画像。まったく同じ製品(センチュリー#3776ブルゴーニュ)です。価格を比べてみると...;



 青枠で囲むと;


 同一商品なんだから、金額の表記を直そうよ。値上げして以降ウェブサイトの表記は、矛盾したまま、1カ月放置されちゃった...。

 昨日7/7、あ、直っていますね。


 でも、今回も、""表記をつけてはいかが?  上のプレジデントは"38,500(税込)"で、下の#3776センチュリーは"30,800(税込)"。ウェブサイトのコード入力中にエスケープ・シークェンス処理されてしまったんですか。金額訂正後の今回もぶっきらぼうに""ナシですね...。

 う~ん、このメーカー...。キミに自社商品への愛情はありますか...。