2023/09/07

■ なおす - 手持ちの油性ボールペンを使って


どなたも、使っていないボールペンはあるのではないでしょうか。

■ 私は、ここのところ、仕事ではなくて私的な趣味で何か書いているとしたら、にょろにょろした文字の外国語になってしまいました。その際は、筆記具を、ボールペンの使用可能な角度よりも寝かせて使うので、ボールペンはすっかり使わなくなりました。

 7月来、遠ざかっていて持ちなれなかった鉛筆を、持ち方から何とか矯正し(「正しい持ち方」かは不明)、自分なりに、そうとう寝かせた角度ではありますが、快適に使えるようになりました。

■ 鉛筆を見直した原因の一つに、手近に、万年筆インクもゲルインクも裏抜けするPPC用紙が大量にあることが挙げられます。サラも「ウラ紙(オモテ面に印刷や書き込み、ウラ面が真っ白)」も、それぞれ数万枚程度。いずれも、万年筆インクで書こうものなら、紙の下のものを汚すレベルで滲んだり裏抜けします。

■ で、鉛筆が快適なわけです。が、前から気になっていたんですが、「ウラ紙」のその印刷済みオモテ面で、印刷や書き込みが、紙面の面積の10%とか20%程度しかなくオモテだってほとんどがまだ白い、という紙もあるわけで...。

■ んで、A4をA5サイズ2枚にしたら、うち1枚は真っ白だ、場合によっては、さらに半分に切って、A6サイズ4枚にしたら、うち3枚は真っ白だ、という事態も多いです。

■ か、書く気ですかい、ここにまで...。セコくないか...。

■ 告白すると恥ずかしいかもしれないのですが、多くの点で正しいと信じるので、やってみます。ざっくりと裁断機で300枚程度を切り、白いのと印刷済みなのが混在しているのですが、めんどうなので4倍の1200枚に膨れ上がった、このA6の用紙をすべて、プリンターに入れて、天地12mmの罫線を印刷しまくります。罫線の設定は線幅0.25mmなので、プリンタインクはほとんど減らないようです。

■ 白い面に書き、印刷済みの面は、無理せず書くのをあきらめればいいだけです。

■ が、またここで...セコさが鎌首をもたげて...。

■ つまり、すでに印刷した面に重ねて書くとしたら、たとえば、「万年筆-極太字-顔料インク黒」なら、印字など乗り越えて書き進められるのですが、いかんせん、万年筆インクは顔料だろうと没食子青黒だろうと、スポンジに吸われるように滲んで、書いていて楽しくありません...(ってことは、やり始めたんですね...)。

■ ゲルインクボールペンの太字も、万年筆インクより収束はするけれど、同様でした。

■ 鉛筆は、印刷済みの面に書くと、何を書いているか自分の文字が識別できず意味不明です。ボールペンの黒色&細字も同様です。

■ で、「従来型高粘度油性ボールペン-太字-青/赤」は...。すばらしい!印刷済み印字(細かい活字ばかりだし、書き込みは0.38mmの細いジェットストリームだし)を乗り越えて、青くふてぶてしく書き進められます。ただ、赤は、それのみ使い続けると目がチカチカするので、青がよいです。

■ それはいいのですが、私の場合の問題点は、自分のスタイルである「寝かせた角度で書きたい」が、十分に機能しないということです。

■ でも、7月に、細い鉛筆の軸の持ち方も克服できたので、「ボールペンが使えないんですぅ...。」などと寝言を言ってないで、練習しましょう。寝かせるクセはお前個人の単なる悪い癖、ボールペン本来の性能を引き出すために、ペンを立てた角度で書くことくらい、コレも練習すれば自分でも可能になるだろう、と、気を取り直すことにしました。

■ やってみました...。字は、アルファベットのつもりが、そうでなさそうな雰囲気の象形文字に...。15分で、前腕部の腕橈骨筋に猛烈な筋肉痛。小指から手首にかけての短掌筋がツリそうです...。

■ これで投げ捨てずに、合間に手を振り腱を伸ばしながら、2時間ほどかけて、いつもの単語集の100文をなんとか書ききってみました。

■ チョっと慣れてきました。が、今日はもうヤメときます。明日の筋肉痛が思いやられます。

■ さて、前置きはこのくらいにして、本題です...えっ!? (;^^A

■ 使った油性ボールペンは、三菱鉛筆「Raknock(楽ノック)」1.0mm青。芯に「20-11」と製造年月が。芯の、今日の使い始め箇所に、黒マジックで点を打ちました(画像)。で、画像は、英文を100文書いて、使い終わったところです。

■ 芯のインクは、新品では8.0cm入っていました(手持ちの同じ製品別な個体で確認。もっとも、芯のインク量に個体差は±3mm程度はあるものですが)。で、今の2時間で減った量を測ると、1.8cm。ということは、全体の22.5%をこの2時間で使ったことになります。

■ 100文を書いて22.5%使うなら、100%使い切ると、444文程度を書けることになります。

■ また、2時間で22.5%使うなら、100%使い切るにはその4.4倍の時間、つまり9時間程度です。

■ 今日は、まるで利き腕を変えて書いたかのようなぎこちなさがあって、もたもたしましたが、慣れれば、同じ分量を90分程度で書けそうです。

■ 毎日100文を書く、毎日90分使う、として、新品を使い始めて5日目にペンは無くなるということです。

■ はかない...。昨日お話したすばらしい石鹸なら、気持ち的に、使い切った後のはかなさに満足感を伴いますが、使い捨てプラスチック製品のボールペンが毎週のようにコレだと...。

■ これまでは、ハッキリ計測しながら使ったことがありませんでした。仕事でジェットストリームの減りが速くて、年来、1箱単位で買っていたところ、ある年に、「替え芯」があることに気づき、以来、替え芯を箱単位で購入していました。1本だけ集中して使うと2週間から3週間の命だったので、デスクごとに何本も同時進行で使って(ゴマかして)いました...。低粘度油性ペンやゲルの寿命は短いと思っていたのですが、今日実感した従来型の高粘度油性ボールペンもそうだったとは...。いやこれは太字だから、というのは、ゲルと違って(9/3ご参照)、たしかに言えますが...。

■ 細字のボールペンは、ジェットストリームも含めてまだ数十本ありますが、「印刷済みオモテ面」には迫力パワー不足で、鉛筆同様、使えません。「従来型高粘度油性ボールペン-太字-青」が良いのですが、この「楽ノック1.0mm」はあと1本(黒)しか持っていません。紙の有効活用計画にとって非常に便利で有効なので、太字油性ボールペンを書い足しましょうか。いや、この際、活用したい気分がもっと盛り上がるよう、90円の「楽ノック」といわず、社会人として、男として、襟を正し、真摯に取り組むために、7万円のドイツ製高級ボールペンの太字を購入し、大きな所有の満足感と自信と誇りを持って、ガシガシ書く作戦を開始してみましょうか!(ワクワク...)

■ いや、こう解決します...イマ手もとにあるジェットストリーム数十本を始めとする黒ボールペンや、滲んでもいいのでゲルペンを、ある限り使います。趣味で書き進んでいるだけなので、オモテ面は、活字を避けて次の余白また次の余白と、書ける箇所をムリなく選んで書き進めばいいではないですか。ペン数十本か用紙数万枚のどちらかを使い切ったら、その時にまた、理性的な方向でよく考えましょう。

■ まぁ気を楽に持って、毎日必ず「印刷済みオモテ面」に90分間書くというワケでもないですから書い足しはムダですし、もともとオモテ面はそのまま廃棄のつもりだったのが、少しは、イマ手持ちの使用済みPPC用紙数万枚を、「役立った、満足」という「有効利用した感」を伴って、悔いなく廃棄できるでしょう。世の中の財布が豊かなおじさんたちのような「何万円もする高級ボールペンを次々と買って『どうだ、フフ』という趣味」があるわけではないし、これ以上、使い捨てプラスチック製品を買って捨てたり、ボールペンの機能を逸脱した理不尽な高額品を心の平安のために買う篤い宗教的衝動もないです。...文章にしてみて、解決策が決意できました!え、ホコリ? ごみ箱に捨ててはいかがでしょう?