2026/10/29

■ あるく ■ 岩木川に沿って [15] 40k > 43k - 津軽りんご大橋 > 幡龍橋

津軽りんご大橋・岩木山・お月さま: 今朝10/29

■ ■ 岩木山が冠雪していますね。凍てつく冬の朝のような空気感です。

cf. →🔗10/26

■ ■ この2日間は爆音のような暴風雨や叩きつけるようなあられが降ったりと、真冬の嵐のようになりましたが、今朝夜半過ぎから風がおさまり、十八夜の"寝待月"が煌々と照っていました。

■ ■ 今日は、前回(→🔗10/24)の右岸"R_40k"から、左岸"L_40k"に切り替えてあるき始めます。やはり右岸側の堤防が一種の抜け道バイパスになっていて、もうこの朝早くから、収穫したりんご満載の軽トラが忙しく板柳町のりんご市場に向かう往来があるのに対し、左岸側はごく細い河川管利用通路でクルマの心配がないからです。

■ ■ 東の空は、昨日までの名残のような重い雲。でも重い雲も、街なかで見上げるとつまらなく憂鬱ですが、広い平原で見上げると、畏怖の念を覚えます。雲の多彩な表情には、やはり惹かれずにはいられません。


■ ■ 西の方、岩木山側は、雲が消えてゆきます。月齢18.5の寝待月がまだ空高く輝いています。


■ ■ 東の空も、次第に雲が晴れ、朝焼けが広がり始めてきました。視界には、板柳町の家並みと幡龍橋(ばんりゅうばし)が入ってきました。淡々とあるいているだけですが、確実に周囲のステージが変わっていきます。...なんだか教訓めいていますか。


■ ■ この歴史ある古い橋に上がると "真正面に現れる岩木山" の構図は、誰でも感銘を受けると思います。町で育った人たち何世代にも渡り、心の"原風景"となっていることでしょう。

幡龍橋・岩木山・お月さま: 今朝10/29

■ ■ 橋のたもとのすぐ脇に河川公園や運動競技施設があり、その公園エリアのはずれに、河川距離標"R_43.0k"が あります(画像右端に強引にお月さま...)。


■ ■ 気づくと、空全体から雲が消えて快晴の朝となっています。あるき始めから空模様も明るさも気分も大きく移り変わりました(やはり画像右上端にしつこくお月さまを入れたりして...)。朝の光の変化は、ほんとうに魅力的です。

2026/10/28

■ まなぶ ■ マタギの集落に入るのは禁忌?

大川白神橋
津軽ダム上流: 2号水質保全ダム
この水底にいくつかのマタギの集落が...

■ ■ 西目屋村の白神山地ブナ原生林の散策路は、実は昨日初めてあるきました。

■ ■ マタギの里だった西目屋村は、昭和とそれ以前の弘前の町の古い家に育った人・老人がいた家族なら、"行ってはならない集落"という、漠然と暗い印象があると思います。

■ ■ 理由は不明でした。追及してはならないタブーのような印象を持っています。

■ ■ 同様に、やはり弘前の街場の人間には、"収穫前のりんご農家やりんご畑に近づかない"という、町人の倫理というか街場の暗黙の掟もありました。この理由は(ref.→🔗10/24)子どもでもわかるので、納得していましたし、街の人間でも、昭和の頃ではもう親族に農家は多いので、"マタギの村"に対するタブーほど、そう暗く厳しい感じはないです。

■ ■ かの地が世界遺産に指定され、多くの観光客を呼び寄せる政策を取るようになった現在でも、気持ちにちょっとひっかかりがありました。

■ ■ インターネットの時代になってその根拠をクッキリと理解した気がします。抽象論として要約すると2点でしょうか。

1) 村に独自の山岳信仰と、特有のルールと言語があり、その"生活を依存している聖なる山"に、町人文化の価値観をもって安易に"遊び・行楽・ドライブ・レジャー"目的で気楽に"入る、登る"などすると、反感の目で見られる。

2) 藩政時代以来の秘密主義。猟場や国境境界線は機密事項。津軽弘前藩と秋田佐竹藩との、その両者の事項をめぐる争いの原因でもあった。

■ ■ 集落は、交易路の通過点の農村集落とはちがって、"地の果て"で、"よそ者"が無用に入ってくる余地はなく、警戒し排除する対象です。

■ ■ 具体的には、藩政時代、西目屋のマタギは弘前藩から「御用マタギ」としての特権任務にあたっていたとのことで:

i) 質量単価が純金と等しかったクマの胆嚢「熊の胆(くまのい)」を藩に上納
 
ii) 白神山地を越え、佐竹藩からの猟場の侵略(クマと杉材等の山の幸)、兵侵攻や民間人密入国、または藩内からの逃亡者を監視する国境警備

■ ■ 町の人間は安易に出入りしてはならないのですが、逆に、集落側の人間は、町では歓迎されたようです:

■ ■ 藩政期、貨幣経済の浸透に伴い、山で採れた熊の毛皮、山菜、薪、炭を背負って弘前の城下町まで行商に来たことは容易に想像できます。

■ ■ その中心的役割を担ったのは、集落の女性たちだと知ったのは、つい数年前です。

■ ■ 若い娘たちが、炭2俵(30kg)を背負って4里前後(16km)をあるいて、弘前の街中まで行商に来たそうです。藩政時代から1960年代まで!

■ ■ マタギ集落群のいくつかは、津軽ダム(トップ画像)に水没しました。ダムから弘前中心部の市役所まで22km...。昨日驚いたのは、トップ画像のような、高速道路みたいなありえない立派な道でした。炭を担いであるいたはずのこの道は、昭和の末まで、クルマのすれ違いも恐恐とした不安定な砂利道だったはず...。

■ ■ "炭俵2俵"は、尺貫法の度量衡では4貫目☓2で30kg。現代で、たとえば米が消費者に売られる最大単位は"半俵=30kg"ですが、あの紙袋を持ち上げるだけで2人に1人はぎっくり腰になりそうです。

■ ■ この娘たちの姿を写した"目屋人形"は、青森県の"伝統的工芸品"だそうです。


■ ■ リクツでは長年の禁忌が氷解したとしても、実は、昨日はクルマで、弘前郊外の"悪戸"を過ぎると「もう弘前の町ではなく、村落の入口」、"湯口"のアップルロード交差点を過ぎると"弘前はここで終わり"、"国吉"に入ると、「タブーを破って踏み込んでしまった」気がして、けっこう緊張してどきどきし出しました。

■ ■ 昨年6月に、友人に、「西目屋村の炭焼きコーヒー」をごちそうになりました。


■ ■ "西目屋村の", "炭焼き..."ですって...? ちょっとドッキリしました。が、その背景をひとり心の中で思い出しながら、格別の濃い味わいをじっくり噛み締めたことは、記憶に新しいです。

2026/10/27

■ あるく ■ 白神山地 - ブナ林の散策道


■ ■ 岩木川の源流の一つ、白神山地の暗門川を遡ると、ブナ原生林のなかに散策道が整備されていますので、たまに気分を変えて紅葉のちょっとした山道をあるきましょう。
→🔗 世界遺産の径 - ブナ林散策道 (西目屋村・白神エリア観光サイト)


■ ■ この散策道は、山歩きに不慣れな観光客を意識しています。とは言え、小径は猛烈な急坂と泥道ですので、足首を覆う登山靴でないと。また、狭い散策路のいたるところにクマの爪痕や掘り起こし痕があり(熊鈴必須・熊スプレー推奨)、まさに"マタギの山"に入った感があります。

■ ■ コースは"小回り→大回りの2つのループを巡って"所要時間60~120分"と訪問者の多様性を考慮して幅があります。ガイド付きツアーは2時間30分で、楽しい解説付きでゆっくりあるいてくれるそうです。いいなぁ...。


→ 🔗 白神山地ガイド会(PDF)

■ ■ 昼過ぎにひとりであるき始めます。訪問の人が比較的いそうな午前を避けて、おそらく森閑とした雰囲気が味わえると思って。実際そうでした。複数のクマさんたちに監視されながらあるいたかもしれないです。


■ ■ いきなり急坂ですが、これでも、コース上ではもっとも整備されたラクな道行きです。


■ ■ ブナ原生林の小径の雰囲気に満ちています。


■ ■ ブナは、モミジのような紅葉にはならず、"黄葉"になり、茶色がかって枯葉落葉となります。ブナの森の秋は、黄色や茶色の柔らかい雰囲気を醸し出すのが特徴です。

■ ■ 北斜面であることと、原生林ゆえに樹間の垂直密度も高いので、この小径全体は一日中日が当たらない湿った地形ですが、それゆえ植生は豊かです。

■ ■ 見上げると、梢越しに見る陽の光が独特の美しさに満ちています。


■ ■ 冬枯れから早春の初めての芽生えの頃が、ブナの森の緊張感ある美しさがあると、個人的には感じていますが、穏やかな秋の日も、実に佳いです。

cf. 早春のブナ樹林帯 →🔗 4/27

■ ■ コースの最奥に"水飲み場"があります。地表に露出した本当の生水です。私は躊躇なく飲みます。


■ ■ あっ!ほんとうにやわらかい!口にしたことのない超々軟水です。これはすばらしい。

■ ■ しばらくその場で深山幽谷に浸ったあと、急坂を足元に注意して降りることにします。


■ ■ 今回の所要時間は、"小回り→大回り→小回り"と巡って45分でした。

■ ■ このコースは、2026年度は、もうまもなく、11/10で閉鎖となるようです。まだこれからさらに"黄葉"が美しく進みそうで、名残惜しいです。

2026/10/26

■ あるく ■ 親柱のオブジェ - りんご


【津軽りんご大橋】河川距離標 R_41.2km地点

■ ■ 20年あまり前に、全く新規に架けられた現代的な構造の広く長い橋です。

■ ■ 親柱の4柱のオブジェは...まんまベタな 橋の名前にふさわしいものがゴロリと乗っかっていますね。

■ ■ 直径60cmの巨大な岩石です。素材は赤い御影石、淡い色の台座は安山岩です(ref.→🔗施工した石材店のサイト(PDF)。


■ ■ 近づいてみると、鏡面加工された"りんご"は、緻密な等粒状組織の結晶が輝いています。野ざらしの運命ですが、毎日拭けばさぞ美しいことでしょう。台座は、荒い斑状組織が割肌加工されています。

■ ■ 深成岩である花崗岩と、火山岩である安山岩(なんだか高校地学や高校入試の理科2分野みたいな話ですみません...ref.→🔗2023/12/23)。りんごと台座はその素材感が対照をなしているように見え、制作者にそういう素材感の対比を醸し出したい狙いがあったのかなと思います。

■ ■ でも、こんなふうに重箱の隅を いっしょうけんめい凝視するこの橋の利用者って、いるのでしょうか...。想像を奔放に膨らませつつ隅々まで味わいつつさんぽするのもまた一興です。

2026/10/25

■ あるく ■ 秋の小雨降る湖畔の道

湖畔

■ ■ 小雨まじりの曇天。雨具とトレッキングシューズで、自分は暖かく乾燥を保つように装備してあるき出すと、意外にも快適で違った風情や空気感を楽しめます。

朽ちかけたあずま屋

■ ■ 本州北端、平地からはやや山寄りの地形ですが、紅葉は、まだ"盛り", "見頃"には届かないようです。

りんご畑に接する散策路

■ ■ 昨日の岩木山の画像では、山頂付近は冬枯れ、中腹が紅葉見頃という色づきでした。

■ ■ でも平地はこれから楽しめると思うことにしましょう。