■
■ 岩木川本流に架かる橋で、"虫 (
ref.→🔗
10/19)"のオブジェが存在するそれは、2箇所のみです。が、これに流れ込む支流に架かる昔ながらの集落がある橋には、たくさんの土着の(?)"虫"がいて、この習俗が根深く浸透しているのを実感します。
【湊橋】河川距離標28.2km地点に流入する"十川(とがわ)"合流河口から約1km遡上地点
■
■ 湊橋(みなとばし)の4本の親柱のうちの1本のみに屹立しています。同じ欄干の向こう端の親柱におそらく同じものについて破損撤去した痕跡があります。
■
■ 改めてよく見ると、なかなか存在感があります。
【中泉橋】県道160号(羽野木沢梅田線)の十川架橋。十川には河川距離標が設置されていません。
■
■ ここ中泉(なかいずみ)集落のはずれの橋にも、何かいます...。
■
■ この存在感も大きいです。風雪に打ちひしがれ迫力が増しています。子どもが怖がりそうです。
■ ■ 橋と集落の入口を守るこの"虫"も、何代目かですが、その歴史は...何十年か、いやさらに古くから橋と往来する人を凝視してきたと思います。背後に強い信仰の存在がしのばれます。
【五所川原大橋】 河川距離標28.1km地点
■
■ 岩木川本流に架かる"虫"の2橋目。これまでのようなリアルなフィギュア(彫像)ではなく、レリーフ(透かし彫り)のようです。
■
■ 橋の歴史は浅く、30年あまり程度で、津軽令和大橋(
ref.→🔗
9/22)ができるまでは、岩木川に架かる最長最新の橋でした。
■ ■ 親柱に組み込まれている"虫"の透かし彫りは、一見すると、ブロンズ(青銅)、つまり金属製に違いないと思ってしまいます。「なぁんだ、装飾的な鉄格子みたいなものかぁ」と思うでしょう?
■ ■ 実は、こんな繊細なレリーフですが、金属ではなく陶器(焼き物)で、地元の"津軽金山焼き"です。
■ ■ 全国的に有名な"備前焼"と同じく、釉薬を使わず、1300度以上の高温で!(...青銅の融点1000℃や銅の融点1085℃を超え、鉄の融点1536℃に近い!)、じっくりと焼き締めた"陶器"です。
■ ■ 津軽の厳しい寒さ・雪・強風・雨に長年さらされる屋外の橋の親柱という過酷な環境でも、割れたり風化したりしにくいとのことで、たしかに40年近く耐えています。
■ ■ ふだんあなたも私も何も考えずにクルマでお気楽に渡る橋ですが、橋梁工学から芸術、宗教的信仰にいたるまで、ヒトの叡智・信仰・願いが込められていることに感動を覚えます。