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■ "両刃カミソリ"を使うクラシックシェービングですが、ただでさえ狭いこの分野のユーザーの、さらにごくごく一部の人が"片刃カミソリ"を使っています。
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■ 上の画像左が、片刃カミソリのブレードとヘッド、画像右が、両刃カミソリ用のブレード(刃)とヘッド、です。
■ ■ かつて昭和の昔、どなたも思い出せる通り、床屋さんに行けば、1枚の金属プレートから削り出した包丁みたいな構造の顔剃り刃(ストレートレザー)を、床屋さんが"革砥"で研いで使っていました。画像上の左の"片刃"は、これを、日本のフェザー社が、床屋さんや美容師といったプロユース向けに、カートリッジ式として使えるように開発したものです。
■ ■ 現在は、よほど刃物に凝った床屋か個人でない限り、ほぼすべてのプロは、このカートリッジ式を使っています。"アーティストクラブ(AC)"と命名された同社のパテントで、全世界に普及しています。
フェザー社Website
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■ この"AC系片刃カートリッジブレード"は、もっぱら職業的使用を考慮したプロユースだけあって、ただでさえ切れる"両刃式"に比べて、
1) よりいっそう猛烈に良く剃れる
2) 刃の切れ味が、はるかに長持ちする
3) 使用時の刃の剛性感が明らかに高い
という美点があります。
カートリッジ刃の種類
... "顧客満足度アップ"って、
個人は相手にしていない商品ですね
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■ 価格的には、両刃ブレードの2,3倍、といっても、1枚50円程度から。
■ ■ これらの優れた点に目をつけたクラシックシェービング界隈の個人ユーザーやマニュファクチュアラが、個人で楽しむ製品をつくりだすまで、そう時間は必要なかったようです。
■ ■ 両刃ブレードより上下の高さが低く、左右は幅広で、ヘッド周りは非常に軽くなります。
■ ■ ですが、ただでさえハードルが高いクラシックシェービング...例えば;
1) 電動髭剃り機なら3分だけど、クラシックシェービングなら20分かかる、
2) ツール類をひととおり揃えるまでに、知識と経験と費用と毎回の手間と手入れが...
3) 満足のゆく剃り上がりのテクニックを習得するまで、恐怖に手が震えたり、顔面の出血を繰り返したり(!?)...
といえます。ところがそれに加えて、このAC系片刃のホルダを使いこなすのは、難易度がそこからさらに飛躍的に上がった感じです。
■ ■ シェービングソープをラザリングしたら、ファーストクール(ファーストパス;基本的には"上から下へ"の"順剃り")、つまり最初に肌に刃を当てると、刃の厚みがあるせいか、引っ張り感があって、ビクっとします。
■ ■ ファーストクールではあまり剃れた感じがしないのですが、セカンドクール(基本的には"横剃り")では、そうとう深剃りしているのを感じます。爽快でもあるけれどうっすらと恐怖でもあります。
■ ■ ブレードが幅広なだけあって、シェービングの効率が良いです。逆に、頬の輪郭など凹凸のあるところは、取り回しが厳しいです。
■ ■ サードクールの"(下から上への)逆剃り"は難しいのですが、剃り終えてみると、頬がほんとうにツルツルスベスベで、猛烈な爽快感に、笑ってしまいます。
■ ■ 2022年から使っているのですが、まだまだ細かいテクニックが未発達な自分を感じます。
■ ■ とはいえ、クラシックシェービングのなかでも特異なこの"格闘する"感じもまた楽しいひとときです。