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2026/01/01

■ つかう ■ クラシックシェービング


新しい年。良い年になりますように。

 日本に存在しない産業の製品を、消耗品を含めて、毎日複数を組み合わせて使っているのが、この"クラシックシェービング"。

 だから、シェービングをするときはいつも、自由貿易を共有し互いに認め合う国際社会であることを実感し、それを祈る時間となっている...(ref. 🔗2023/12/8)とは、クラシックシェービングを始めた当初には思いも寄らなかった意外な事態です...

 ...と、🔗2024/1/1に書きました。

 やすらかな気持ちでクラシックシェービングを楽しめる世界に向かってくれることを祈ります。

2025/07/31

■ なおす ■ クラシックシェービング - クールなフレーバーで


■ ■ 暑い日が延々と続きます。きのうの津波警報も、次々と注意報に替わり、その範囲も縮小しているようで、このまま収束に向かってくれるよう祈ります。

■ ■ 暑さや重苦しさを少しでもやわらげ、気分をたてなおせるよう、いろいろと工夫して暮らそうとこころがけています。

■ ■ ここのところ、シェービングには、ソープではなく、お手軽なクリームチューブタイプを使っています。

■ ■ イタリア Proraso製の、緑のrinfrescante (さわやか)フレーバーが連日の出番です(↑トップ画像)。

■ ■ ブラシは、豚毛のノットを。

■ ■ 高級品のバジャー(アナグマ)に比べて、豚毛は、乾燥しきった状態ならざりざりした剛毛で、デンスは疎で、見た目が貧相です(🔗2023/11/12)。


■ ■ が、同時に見た目にシャリ感や清涼感があり、つい手が伸びます。とは言え、濡らすとしっとりつやつやに柔らかくなり、価格は安く、寿命もバジャーより長く、欧米では10年20年いや一生使う人も多い定番品です。見た目の貧弱さとうらはらに、身の丈に合った毎日の愛用品という親しみがあります。

■ ■ チューブからほんの5mm程度を、ウォールナットのソープトレイに。トレイにはあらかじめ、ベースとなる自作のオリーブオイルソープを製作時から流し込んであります。ここでラザリング(泡立て)をすると、香りはじゅうぶんにさわやかに立ち上がるのですが、ベースのオリーブオイルソープの滑らかさや純良さが肌をぴたりとコーティングするようなすばらしい剃り上がりが得られます。


■ ■ プロラソの緑チューブは、買った当初は、ミントフレーバーの刺激が、肌にも鼻にもあまりにもキツ過ぎて、とても使えず、すぐ流してしまったことがありました。今は適度に香りが揮発して抜けたか、それともオリーブオイルソープの上で泡立てるのが効いたか、爽やかさはじゅうぶんありつつも、実にマイルドです。

■ ■ やはり、クラシックシェービングは、夏は夏で爽快なものがあります。いつの季節も変わらず、楽しみなひとときです。

2025/06/04

■ なおす ■ 初めてのクラシック・シェービングで痛かったキミへ


Sクンへ。初めての『クラシックシェービング = 両刃カミソリ』で、出血多数の模様、お見舞い申し上げます。そそのかした責任を感じます...まことにごめんなさい。

 参考になる、やさしく楽しく穏やかな語り口の動画が、ニコニコ動画のサイトにあります。7,8分の動画が全40話ですが、最初の10話くらいで初心者卒業です。


 ボクが初めて手にした場面は、🔗2023/5/1の通り。

 入念にたくさんのウェブサイトを精読して、「超臆病」「超ゆっくり」を旨として、実行。「いつもの70%程度の剃り上がりであきらめる」つもりでした。

 やはりムラだらけだったのですが、翌日また、同じく、時間をじゅうぶんとって...。その翌日も、また翌日も...。

 70%が75%に、75%が80%に...。ごくゆっくりですが、慣れていきました。と同時に、剃り上がりのすべすべ感がすばらしい快感に...。

 でもやはり出血することも。かならず出血する場合とは;

 i) 「時間のゆとりがなくて / すぐ予定があって / あわてて」という気持ちが、心の底にすこしでもあるとき。

 ii) 寒い思いをしながら刃をあてるとき。

  iii) 他のすべてのシェービング方法で採られる「刃を肌に押し当てる」のは、ご法度。重量感ある金属ボディの重さで自然に滑らせるのが、快適に楽しめるコツ。

 i), ii), iii) は、まさにいやというほど経験してきました。その結果、経験から得られた自分に合う対策としては、たっぷりの時間のゆとりをとり、シャワールームでじゅうぶんあったまってから、シェービングし始めます。iii)の対策としては、今日の剃り上がりに「完璧さ」を求めないことにします。

 ですので、そんなふうに、あたたかくゆったりとした状況をわざわざつくってシェービングするのですから、当然、思い出すだけで、「楽しく快適なひととき」そのものです。

 10年ほど経てみて、今では、やはり、とっておきの楽しみです。

 たま~に、もう30年来もっているSchickのカートリッジ式"n枚刃 ({ n |  2 ≤ n ≤ 5 } ∩ { n | nは自然数})"を使いますが、むしろ効率が悪くてもどかしく、剃り上がりに不満を感じるようになってしまいました。

 先日おしゃべりした同級生の歯医者さんのM氏は、同じようにやはり診療中はマスク着用ですが、彼は、夜にじっくりシェービングを楽しむ"ナイトシェーバー"だとわかりました。時間と気持ちのゆとりを取れるひとつの選択肢なんだな、と思いました。

 どうぞ、これに懲りずに、休日前の暖かい日に、気分が向いたら、またためしてみてください。こころから願っています。

2025/02/04

■ なおす ■ クラシックシェービング - ふつうの石けんじゃだめ?


ブラシで泡立てるクラシックシェービング。その専用シェービングソープは100%輸入品のみだし、ブラシもホルダー(カミソリ本体)も、あれこれ選んで買える市場は日本にないです。

 「シェービングソープは、個人輸入すれば1個何千円もする。ごく普通の入浴石けんじゃだめなのか?」という質問をもらいました。

 ついでに、「納豆に純粋な酢だけかけて、食えるのか?」(🔗1/24)という質問も...(汗。

 いずれも、やってみればいいじゃないですか? すぐに比較対照実験できるものは、自ら実感してはいかが? 自信をもってその適否を確信できることでしょう。

 酢は、選ばないと。多くかきまぜた方がふんわり良い香りに...。ま、しかしそれも、ご自身で、比較対照実験しさえすれば最適解を見出すでしょう。比較なくして断言なしですよ。

 話をシェービングソープに戻しますと、これは、自分で輸入品と牛乳石鹸を比べてみろよ、なんて言えないので、この機会に私が改めて石けんを使い、これまでのシェービングソープとの違いを、再度認識してみたいと思います。

 まず、泡立て。経験的に、浴用石鹸は泡立ちが悪いという印象があったので、今日は、どこでも手に入り、泡立ちの良さを謳う『花王ホワイト』を使います(トップ画像)。

 ブラシには、カナダの"AP Shave"の製品を(🔗Website)。


 ここの製品は、ノット(毛先)の材質と直径と長さ、ハンドル(柄)の材質やデザインを組み合わせてオーダーするのですが、私が持っているなかで、最も径が太く毛量が豊富な"ソープイーター"の異名を持つ(?)ものを。あ、異名とやらは、私が勝手につけました...。すみません。毛量が多いので、泡立ちがすばらしく豊か...、なのはいいのですが、貴重なシェービングソープがすぐなくなっちゃうからです...。

 で、泡立てると: それなりに良い感じです。


 とはいえ、泡立てには、シェービングソープよりちょっと手間。石けんをブラシにこすりつける"ローディング"にも、泡立て"ラザリング"にも、いつもより時間と力を使いました。シェービングソープなら、この絵になるまでには、この労力の半分以下で済むかと。

 さっそくシェービングします。と言ってもその画像はさすがに無いです...。

 シェービングソープと遜色なく、顔にもくもくと塗れます。

 剃り味は、あきらかに、滑りの点(それがシェービングの快感の一つでもあるのですが)で劣ります。それだけ専用品が工夫して開発されているということです。今日はいつもと違う滑りなので、ちょっと気を遣います。

 でも、ちゃんとシェービングソープとして十全な機能を果たします。

 いったん流して、2クール目を塗ろうとしたら、泡立ちが、ガックリ落ちました。この点が、石けんの弱点です。とは言え、輸入ソープに比べれば、価格の点で痛くもかゆくもないので、遠慮なくまた盛大にローディングとラザリングを繰り返せばいいだけです。

 剃り上がりの爽快感や漂う香りは、その点にもじゅうぶん配慮している輸入ソープには勝てないですが、シェービング後の気分は良いに決まっています。固形のバス用石けんの香りは、何と言っても清らかですよね。

 シャワールームを出て、通常の室内に入れば、石けんならではの、猛烈なツッパリ感。これは何か自分に合ったアフターシャワーやアフター洗顔の対策が必要でしょう。

 結論として:石けんでも、ブラシでよく泡立てれば、きちんと役割は果たし、気分も良いです。何より安くて遠慮なくたっぷり何度でも泡立てられます。その意味でもすがすがしさや爽快感は大きいです。

 どうぞ、でも、その後いつか気持ちにゆとりができたら、たまには専用のシェービングソープの極上の剃り味も試してみてください。

 「で、キミもこれからはバス用石けんを使うかい?」と聞かれたら、う~ん...。他にまるっきり何も無くなったら、そりゃ使います。でも、輸入のシェービングソープが無くなっても、私はやはりオリーブオイルなどの油脂類と水酸化ナトリウムを使ってシェービングソープを自分でつくると思います。

2024/12/21

■ なおす ■ 今日のシェービング


■   今朝もまたどっさりの積雪でしたが、おととい(🔗12/19)と違って、雪のコンディションは...。べたべたなぼた雪で、あるくだけでもたいへんです。

■   どっさり積もっています。路面が、厚く湿った雪で、街中でもクルマがスタック(雪でぬかるんでタイヤがはまって空転し、自力では動けなくなる状態)している光景が...。おとなしく自宅にいて雪かきでもします。雪が水分で重すぎて除雪機もスノーダンプも使えないので、じっくり筋トレのつもりでスコップで。

■   シーズン初のクロカンスキーによる筋肉痛は、おとといや12/15(先週の日曜日)(🔗12/15)のときに心配した割には、全く無いのですが、今週は毎日のように雪の中を1万歩前後あるいたこともあって、疲労感がかなりあります。

■   ゆっくり熱いシャワーを浴びて、じっくりシェービングします。

■   シェービングソープは、冬の間はずっと自作ソープなのですが、たまに気分を換えましょう。アメリカ製やイギリス製のチョイ高級なシェービングソープもよいです、特に、これから気の張った仕事や人に会う、などの場合は。が、疲労感があり、今日は誰にも会わないので、緩くくつろぎ感のあるイタリア製の普及品にします。といっても、シェービングソープやシェービングクリームで何千円かするのですが、英米製品の半額だし、何年も長持ちしていますので、良い香り、スッキリ爽快、と引き換えなら、得られる効果に比して1回あたり費用は喜んで。

■   世の男性の方々のなかには、「誰にも会わないならシェービングなんかしなくても」と感じる方も多いでしょう。クラシックシェービングは、大いなる気分転換なんですよ。シックやジレットの使い捨て製品や電気製品にない特別な、趣味的な、シャワー後のくつろぎ感や充実感があるんです。いつか経験してみてください。

2024/04/02

■ なおす - クラシックシェービング - 今日


「そのクラシックシェービングっていうのが、よくわからない。」「どういうモノ?」「ふつうの安物のT字カミソリとちがうの?」「シックでもジレットでもないメーカー?」

 「...こんど持参します。」と、複数の知人とやりとりしました...。

 トップ画像は、両刃カミソリ替刃を装着済み。10年ほど使っているのですが、品質も輝きも新品と何らそん色ないです。

■ ↓のように、それぞれステンレスインゴット(カタマリ)を削り出し、ていねいな仕上げ光沢加工をしています(3ピースタイプ)。どのパーツもずしりと重いです。画像の左端は「トップキャップ」、刃をはさんで右が「ベースプレート」、画像上が「柄」。

 ↓のように、柄の先端を、ベースプレートと刃を貫いて、トップキャップのスクリューボルトにねじ込みます。

 薄いカミソリ替刃は、1枚5円程度から。画像のロシア製「ASTRA緑」なら14円かな。1枚につき私は2回~4回使用ごとに新品に交換。ただ、人により1回~30回までバラつきは多いです。使用済みの替刃は、これまですべて、空き缶に溜めて市の収集ごみ「金属リサイクルごみの日」に回収してもらっています。かりに10年間コレだけ使ってきたとすれば、プラスチックの使い捨てはまったくナシということになります。

 以上はともかく、コレを続ける理由は、「気分が良いから」にほかなりません。シェービングのひとときが、もう10年も、こころ待ちにする楽しみなひとときです。

2024/03/01

■ なおす - クラシック・シェービング - 今日


3月に入りました。生活も気持ちも、世の中の隅っこで暮らす私も、切り替えたくなる月です。

 気持ちの切り替えには、いろいろな方法があるところ、とりあえずはシャワー&シェービング。

 シェービングソープは、香り高くてがっしり大きい、Soap Commander USAのものを。高品質で惜しげのない量を、さらに大きな容器に入れて、差し出してくれます。さあ手に取れ、自信を持て、と、いつも言われている気がします。

 シェービングブラシは、十分すぎるくらい高い品質でシンプルなデザインの人工毛ブラシが気に入っています。使用後に、じゅうぶん洗って乾かすには、デスクのあるこの部屋が、ふだん暖房を入れて乾燥気味なので、この季節はベストです。そうしようとしているところです。

  1年の変わり目。シャワーでシャッキリしたら、手帳レフィルを作りなおして、あれこれ考えてみます。

2024/02/26

■ なおす - クラシックシェービング - 今日


起床時に、昨日のクロカン・スキーのせいで、カラダのドコが痛いかなと思ったら、特にどこも。腰痛は、スキー滑走時点から危なげだったので、拮抗筋である腹(直)筋を意識してたら、事なきをえました。上腕二頭筋と三頭筋に軽い筋肉痛があります。ゲレンデ・スキーと違って、腕も足同様の推進力だったのでした。

 シャワーを浴びたら、顔がイタタ...。先日(2/1)とちがって、今度は雪焼けですネ。

 ブラシはバジャーで。シェービング・ソープは、パッと明るい気分になるUS madeの “Catie’s Bubbles” で。

 それにしても、クロカン・スキー1時間って、ほんとうに気分がいいと実感します。景色の良さ、非日常の気分転換の大きさ、終えた直後のホカホカ感、帰宅後のシャワーのうれしさ、入眠の速さ、眠りの深さ...。あの池の周辺だけまた寒くなって軽い粉雪がどっさり降ってくれないかなぁ (な、なんてことを!)


2024/02/06

■ なおす - クラシックシェービング - 今日


日本製のやさしさに救われました...。

  2/1に、ふつうの浴用石鹸を使って、シャワーのついでにそのまま泡を使ってシェービングをしたら、顔がヒリヒリピリピリ痛い話をしました。その後、浴用石鹸はすべて、自作のシャワー用のものに戻しました。

  シェービングするには、やはり専用のシェービングソープでなくては、と後悔。その後、シェービングソープには、いつものイタリア製プロラッソを使ったのですが、すでに荒れ果てた肌には、アグレッシブなホルダー (2023/10/18) が、やっぱり痛いです。

 今日は、

1) バジャー(アナグマ)の天然毛を使った日本製の熊野筆製品(2023/11/24) &

2) 大阪フェザー社製の「特撰」(1/16) &

3) 自作のシェービング・ソープ(2023/6/29, 2023/7/8, 2023/10/8)と、

すべて珍しい日本製のみで。

 ブレード (刃)は、日本製の大阪フェザー製「ハイステンレス」は、逆にウルトラシャープなので、むしろ「マイルドな(=ダルな)刃」との隠れた評判の(?)「Persona Platinum 青」(ドイツ・ゾーリンゲン製)にしました。

 徹底的にマイルド志向で試しました。いつもよりたくさん泡立てて、そっとふんわりといきました。

 すると、おや、シェービング後のヒリヒリは、無くなりました...。やはりイイです。さすが日本製...。救われました。自分と合わないにしても、いろんな個性は残しておくべきです(教訓)。

 …って、たしか、「(熊野筆シェービングブラシは)華奢でちょっと頼りがいに乏しい(2023/11/24)」だの、「「特選」をもう使わなくなりました。徹底的に安全マイルドすぎて、シェービングの効率がいまひとつです。これからも使わなそうです(1/16)」だのと言った舌の根も乾かぬうちから、コロリと態度が変わり、これらの製品に泣きついているとは...。昨日のお米の搗き方に引き続き、矛盾した無責任発言があいついでいる...わけでは...いや、決してそんなわけでは...。

2024/02/01

■ なおす - シェービング - 今日

手前は自作のシャワー用石鹸

真冬の吹雪となりました。昨夜0時は6℃だったのに、12時間後のイマ昼12:00は-5℃と、昼になるにつれて11℃も気温が降下して、一転して極寒です。

 夏は、汗をかいたり一日に何度もシャワーを浴びたりします。といっても、1回あたり15分程度の温冷浴です。シャワールームをその都度タオルドライするので、その時間が5分とか10分くらいかかって、その間、また汗をかいたり冬は寒くなったりしがちなんですが...。ま、夏の方がシャワーの回数が多いので、市販の入浴用石鹸を使うことも多いです。冬は、市販の石鹸が、なんだかつっぱり感があったりするので、シェービング同様、自作の石鹸を使うようにしています。

 自作の石鹸は、市販の石鹸の倍以上も減りが早いです。今日、たまたま市販の石鹸を使って、ついでにいつになく、シェービングソープを使わずに市販の石鹸のままシェービングして、数時間したら...顔がヒリヒリします...。何だか顔がかゆいと思ったら数時間後にヒリヒリピリピリと痛くなりました。

 冬はどうしても免疫機能が下がって、ウィルス病に感染しやすくなります。石鹸が悪いわけじゃなくて、生活習慣や食習慣も影響があるだろうとはわかっているんですが、ひとまず、シェービングソープはやはりきちんと使った方がトラブルがないようです。

2024/01/16

■ なおす - クラシック・シェービング - 今日


昨日今日は、極寒の吹雪となりました。-5℃。雪も久々にまとまって積もりました。まだ積もりそうです。でも、この冬にして初めてという感じです。今日一日吹雪く予報ですが、でも明日の日中は、今日より12℃も高い+7℃の予報です。

 クラシック・シェービング。今日は、久々に、日本が世界に誇る(?)、大阪フェザー社製の、「特撰オールステンレス」ホルダーを使いましょう。ネーミングのセンスが...。

 フェザー製の「特撰」は、世界市場において「日本製」である唯一の商品です。販売市場は、日本以外の世界中すべて、という異常な商品です。しかも世界一「マイルド」で、徹底した「安全・安心」の設計思想です。

 他方で、素材は、この日本製も、またこの分野における多くの高価格帯のアメリカ製も中国製もそうですが、金属精錬と金属切削加工技術の、現時点における人類最先端とはコレだ!と言わんばかりの、精密な金属製品です。ちょっと恐怖を感じるくらいです。別に何の仕掛けもない、ただの金属部品なんですが、見て、惚れ惚れする、を通り越して、ゾっとするような切削加工技術です。危ないマニアなら、ため息とともに、放心して、10分、1時間、3時間と、見続けていられるでしょう...え、なんでおまえにそんなことが断言できるんだ...って?...(;^^A

 使用すると、「特撰」は極端に「マイルド」です。つまり、ベースプレートと刃(ブレード)の間隔(ギャップ)が狭く、刃の肌への当たりが弱い両刃カミソリホルダーで、肌を傷つけづらいです。と、そのことは、「よく剃れる」ことと取引関係にあります。初心のうちは、マイルドでないと怖いですが、慣れると、次第に、より「アグレッシブ」なホルダー、つまり、ベースプレートとブレードのギャップが広いホルダーが使いやすくなります。が、「アグレッシブ」な、ギャップの広いホルダーは、初心者にとっては見るからに恐怖でしょう。

 同じフェザー社製の替刃「ハイステンレス」(このネーミングのセンスも...)(左画像の白いプラスチック容器に(たった)2枚同梱)は、世界最強の鋭さを誇り、手にする者を恐怖のどん底に突き落とすのですが、このフェザー社の製品は、ホルダーの鈍さと刃の鋭さの対比が、極端すぎるようです。ま、それも魅力です。

 私は、「特選」をもう使わなくなりました。徹底的に安全マイルドすぎて、シェービングの効率がいまひとつです。これからも使わなそうです、が、何年も前に買ったときにはかなり高額でした。e-bayなどで売却したほうがいいかなぁ...と思って、イマ、イギリスの専門店で、現在の再調達原価を見ると...、唖然...。(画像右下)

※ 左;フェザー社ウエブサイト  /  右;Connaught Shaving U.K. 通販ウェブサイト
 フェザー社に対する恐怖感が、また一つ増えました...。

2024/01/01

■ なおす - クラシックシェービング - 今日


新しい年。良い年になりますように。

 日本に存在しない産業の製品を、消耗品を含めて、複数、毎日使っているのが、このクラシックシェービング。だから、シェービングをするときはいつも、平和な国際社会であることを実感し、それを祈る時間となっている...とは、クラシックシェービングを始めた当初には思いも寄らなかった意外な事態です。

 国境や宗教や民族に関係なく、精神を解放して気楽に軽いため口をきき合えるのがこの世界 (ref. →🔗2023/10/18)。

 他方で、お互い少しでも意思の齟齬や独自の主張を貫いたら、直ちに生命・身体・財産を互いに失う関係や状況にあるならば、やはり、国境や宗教や民族に関係なく、調和と秩序を構築し合おうと相手の価値観を思いやるでしょう。人間の偉大さはここにあると思います。

■ 事例は多く、有史以前から今日まで洗練されつつある「国際海事法」、国内だろうと異民族間だろうと取引に必要な決済手段を洗練してきた現在の「ジュネーブ統一手形法」、海事法の類推でさらに危険度の高い「国際民間航空条約(シカゴ条約)」など、自分の主義主張だけを通したら、お互いに大惨事だと知っているからこそ、秩序が構築されてきました。

 他方で、「ゲーム理論」で利益の総体が最低値となる結果をもたらす「暴力」も、人類の歴史とともにつねに繰り返されています。

 手形法の人類と、武力行使の人類が、同じ生物とは思えないです。

 やすらかな気持ちでクラシックシェービングを楽しめる世界になるよう、祈ります。

2023/12/08

■ なおす - クラシックシェービング - 今日


昨夜は眠っていられないような暴風だったものの、ここのところ例年にない雪の少ない不思議に乾いた日々が続いています。ずっとこうならどれほど良いことでしょう...。

 珍しい冬の晴れた日、気分転換に最適な、クラシックシェービング。暗い悪天候の日には、気持ちを変えてくれ、晴れた良い天気の日にはますます気分を高揚させてくれます。

 ブラシは、前回11/24で登場の高品質バジャー(アナグマ)のブラシに並び、こちらも最高品質のバジャー。デンス(植毛の濃さ)、ダイアミタ(根もとの直径)、レングス(毛の長さ)とも、文句なく特級品です。が、価格は、前回の熊野筆の3分の1でした。販売会社は中国Yaqiですが、製造地は東南アジア製です。ハンドルはずっしり重いアルミ合金のインゴットです。少しのシェービングソープで、もりもりと密度の濃い泡立ちがあり、しかもじゅうぶんすぎるほど長く持続します。伝統的工芸品の熊野筆も、品質的には問題ないかもしれないですが、やはりクラシックシェービングの文化のある場所で生産されたものは、不動の信頼感に満ちています。

 ソープは、アメリカ製の高級定番品スターリングStirlingのDeep Blue Seaというフレーバーの品です。これは私のような日本の末端庶民にとっては、明らかに身分不相応な贅沢品です。といっても、1,2週間でなくなる石けんや市販のシェービングスプレー(?)と違い、大切に使って何年も持ちます。何年も贅沢できるだなんて...。

 贅沢品ついでに、肝心のホルダは、アメリカ製のAbove The Tieの品。高級ラインの『Windsor Pro』シリーズのうちの『Kronos / SB90』という型番です。ギャップは0.9mmでアグレッシブ(刃とベースプレートの間隔が広いがゆえに、かなり鋭い切れ味で、中級者以上向け)です。これまたずっしり重いステンレスのインゴット削り出し品をポリッシュ加工しています。購入した数年前から、円安のせいもあって、今ウェブサイトで見て2.5倍程度に値上がりしていて、卒倒してしまいそうです。ま、コレも生涯にわたり使えるので、シックやジレットの使い捨て品を思うと、満足感の高さは比較になりません。

 いずれも、買ったときには、そう贅沢をしているだなんて意識はなくて、必要にかられていたのですが、今となってはもう...。

 これら、代替品類似品が日本に存在しないジャンルの製品を使うのは、シャワーのときです。毎日使うものを、外国から購入できることに、ほんとうに感謝の気持ちがふつふつと湧きます。...毎度同じことを言ってしまうのですが...。

 『イギリスのラシャとポルトガルのぶどう酒』といえば、経済原論を学んだ全ての人におわかりの通り、国際分業をすることによって、全ての人類の幸福が最適解を得られる、リカードの自由貿易論です。

 シェービングをするたびに、ひしひしと感じます。

 この理論の当然の大前提は、自由貿易が可能な国家関係です。原材料のみならず、労働条件や捨象可能な低関税といった経済学的資源の条件が均衡する、自由貿易を受け入れる民主主義国家同士で可能で、このときこのゲーム理論は、人類という全構成メンバーにとって最適解です。

 破壊し合う生物よりも生産し合う生物に、どうか戻ってくれるように、と、"真珠湾の日"に、こころからいのっています。

2023/11/24

■ なおす - クラシックシェービング - 今日


ブラシは濡れた状態です。
使っているカタカナ用語は、🔗5/1記事をご参照。

強い西風のみぞれの吹き荒れる一日中暗い冬の天候になりました。明日から雪予報です。

 どんな天気でも、シャワーとシェービングで気分はシャッキリと晴れます。

 今日のシェービングソープは、2つ。残り少なくなったPB製の『Imperial Rum』を使い切り、足りないので、B&Mの『Bay Rum』にしましょう...なんて言ったって、「今日の夕食はハウスバーモントカレーにしましょう」みたいにすぐわかる人がいるとは全く思えません。

 PB、つまりPHOENIX et BEAUは、イギリスの、男性用スキンケアのブランドで、そこのシェービングソープの1つ、『Imperial Rum Shaving Soap』ということです。とはいえ、お試しサイズです。

 と同時に、 B&M、つまりBarrister and Manは、アメリカの、シェービングアイテムのブランドで、そこのシェービングソープの1つ『Bay Rum』ということです。これは$1≒¥110の時代に購入したフルサイズです。

 シェービングソープの香りはいずれも、ネーミングのとおり、月桂樹の葉とラム酒とシトラスからなるアングロアメリカンな「ベイ・ラム」です。なお、Bay Rumについては、6/29の記事をご参照ください。いずれも、日本には存在しない西洋情緒あふれるほんとうに良い香り、すばらしい泡立ちです。この世の憂さを忘れ果てる別世界が広がります。

 ブラシは、珍しい日本製。伝統的工芸品である熊野筆を作っている工房の『ウォーターバジャー SH-1』という高級品をたまにローテーションして使います。

 シェービングブラシは、日本にない商品ジャンルというか産業というか...。それを、筆の工房が作るのは、理にかなっています。でも、筆の伝統がある日本に、シェービングブラシの市場も技術も絶無に近いというのは、異様な感じがします。いかに、シックとジレットの使い捨てヒゲそりグッズの日本市場独占政策が完璧な成功だったかがわかります。

 この熊野筆の製品は、竹宝堂 SH-1といいます。毛は、アナグマ(Badger)の尾の毛で、このシェービングブラシの分野では、最高級で、そのうち、製品に植毛したノットの根もとから先端にかけて3色のグラデーションになっている(『3 Band Silver Tip』という)ものが、トップクラスのようです。ただし、最高級のバジャー毛の性質として、やはり天然の「毛」であって、それを何度もこすりつけたり石鹸分で洗ったり乾燥させたりしますので、摩耗や脱脂や紫外線など経年変化に弱く、耐久性は最も劣ります。「最高級だが最も短寿命」という点で繊維のうちの絹に似ていますね。

 この製品は、そのバジャーのシルバーチップです。

 こんな高級品がなぜ私の手元にあるかというと、そりゃ買ったからです。初めて買ったブラシでした。イマ同じ製品を楽天市場で見ると、買った当時からもう4割くらい値上がりして、1万円じゃとうてい買えない世界ですか...。5/1の記事に書いたように、何年も前に初めてクラシックシェービングを始めようかと決意した際、そうとう周到に準備しました。その準備の一つとして、後戻りできないように高級品を買いました。これは私の悪いクセです。大学1年のドイツ語の関口文法書についても同じ発想の話をしました(7/23の記事)。

 柔らかくて泡立ちが良くきめが細かいです。形状の特徴として、手持ちのあらゆる外国製品に比べて、ノットの直径が最も小さく(細く)、レングス(毛足)がもっとも長いです。

 これ以上何が必要なんだ...と思ったところ、使った翌日は乾いていません。それが普通です。気分的には、毎日濡れたままコレ1本を使い続けるより、十分に乾燥させながら永く使いたいと思い、その後、外国製品をいくつか購入します。結果、自ずと比較することになります。

 外国製品をいくつか使って、さてまたこの熊野筆製品を使うと、最も柔らかく、逆に言うとコシがなく、繊細で、華奢で、はかない...。リキまず静かなひとときを、と、提案してくるかのようです。たしかに、外国製品から見ると、この熊野筆は、まさに「筆」みたいです。

 「シェービングをする状況」を考えます。これから仕事・これから人に会う・休日の今日を一人贅沢な気分で過ごす...。これらの前の緊張と活力と期待に満ちた気分で、2回も3回も顔をたっぷり泡だらけにして、で、ザァッと洗い流す...。

 そういう強い前向きな気分をガッチリ受け止める、というには、手もとのこの高級な熊野筆は、使う人が欧米人のような外国のガッシリした男性だろうとヘボい私だろうと、華奢でちょっと頼りがいに乏しい気持ちになるかもしれません。

 他方、外国製品は、天然毛も人工毛もバラエティ豊富で、価格は10分の1のものであろうとも、今どきはシェービング時の使用感において見劣りしません。製品群の裾野は広く厚くレベルは高いです。これは、技術の進歩、ユーザと造り手のフィードバックの頻度、何より、競争市場で生まれ育った製品だから、という要因が大きいです。

2023/11/12

■なおす - シェービング - 今日


すっかり寒くなりました。昨日今日はアラレがバラついて、一瞬路面が白く覆われました。

 外気温も下がって、シェービングの画像は、シェービング中はお湯で曇ってムリなので、終わって洗って後に。

 ホルダは、毎回分解して洗浄します。が、人によるようです。分解するのは刃の交換時だけの人も多いようです。毎日交換の人はよいですが、一般に3日程度で交換であれば、錆びたりはしないでしょう。1週間使わずに放置すれば刃は錆びていますが、ステンレス製のホルダなら、きれいな鏡面加工は水程度には腐食などの影響はされず、一生ものだと思います。

シェービングブラシは、1つあれば実用上はいいのですが、毎日シェービングするならば、翌日はまだ乾かない状態でまた使うことも多いですので、つい2つ目、すると3つ目と、購入してしまいがちです。

 しかも、ブラシもまた、マニア心をくすぐる蘊蓄に満ちているようです。

 天然毛か人工毛か、ノット(knot; 植毛部分)の直径やデンス(植毛密度)やレングス(毛の長さ)、柄の材質、など、組合せは多く、どれも魅力的です。

 天然毛のうち、今日は、いちばん貧相に見える「豚毛(Yaqi製)」を。買ったときは、他の毛に比べて、あまりにノットが細く、しかもデンスが粗(まばら)で、工場のしくじり品だと思ってしまいました。

 豚毛ブラシは、毛の1本1本が太く、最初は、ゴワゴワと硬く、泡立ちも悪く、しかも使用後に乾きづらく、安いだけで何もいいことはないと思いました。が、1年2年と使い込むと、太い毛の先端が、いわば「枝毛」状に細かく割れます。使う直前に、じゅうぶんに水かお湯に浸しておくと、泡立つ毛先がソフトでシルキーですが、根もとは水を含んでいっそう太くなり、柔らかいのにコシがある状態となり、乾燥した強面(こわもて)の状態とはまるで表情が変わって、フレンドリーで使いやすくなります。泡立ちは他の材質に劣らないのですが、泡もちの時間が短い点で劣ります。でも気負わず毎日淡々と快適に使って石鹸分はあっさりすっきり洗い流せます。

 これに合わせるシェービングソープは、今日は、イタリアのこれまた定番の「プロラッソの白チューブ」。固形石鹸ではなく、歯磨きペーストみたいなフォームです。これも、手軽な使い勝手といい、その軽い爽快な香りといい、毎日淡々とすっきり...に向いています。

2023/10/26

■ なおす - クラシックシェービング - 今日


クラシックシェービングについては、5/1に、また、シェービングソープの自作については、6/29 & 7/8に、詳細を書いたとおりです。毎週備忘録的に。

 ホルダはいつもの中国製「DS-Cosme - DS.D8. Scalloped-Destroyer」

ブレードは中国(香港)製「克労徳(Cloud) Ultra-Sharp」

シェービングソープはイタリアの定番「チェッラ 赤缶 - アーモンドオイル配合」

シェービングブラシは中国製「Yaqi -  Synthetic;Taxido(人工毛) 55mm - Heavy Metale Handle」

 ホルダは先週10/18に激賞した通り。

 刃は、香港製ですが、パッケージは、ダントツで世界最高品質の大阪フェザー安全剃刀製「ハイステンレス」を模したようす。ただし価格は10分の1以下です。

 でも、その切れ味は、世界中の他の数多の製品を抜いて、フェザー製品に近く、抜群です。範としたのでしょう。剛性感はフェザーを上回るかも。

 シェービングソープ「チェッラ赤」は、シェービング界隈の方にとっては、毎度おなじみの伝統的定番品です。香りが、アーモンドの香りというわけではないのですが、なぜか日本では「アーモンドフレーバー」みたいな話になっているようです。が、もっと合成香料むき出しのキツい化粧品の香りです。それも今の現実から離れた非日常的な別世界感を醸し出してくれるので、キライではないです。

 ブラシは中国Yaqi製です。この会社は、もとはインドネシアだったか、東南アジアの石けんメーカーが、欧米のシェービング・エンスーのメンズを相手にシェービングソープで一躍進歩を遂げたようです。シェービングブラシも女性用の化粧用ブラシも、この数年で一気にラインナップを拡充しています。シェービングソープといい、シェービングブラシといい、ヨーロッパ製品に比べて、品質は互角以上で、価格は高くても半額以下です。ただ、シェービングソープの香りは好みが分かれそう。3,4年前に、会社側の発送の手違いでトラブルになったことがありましたが、誠実な対応を受けました。

 どの製品も、大阪フェザーを除いては、日本にはまったく存在しない産業で、そのおかげで、かけがえのない、心が和むひとときを分けてもらっていています。それゆえいっそう、先週も書いたのですが、このシェービングの特別なひとときは、自由な貿易があればこそ、またそれは平和な世界があればこそ、成り立っているのだと、しみじみと感じます。「中国製に依存するのは危険だ」などの安全保障論も理解できますが、「あんなヤツはいなくても自分はかまわない」という発想は、憎しみを産みやすいと思います。親子間夫婦間のように、相手がいなければ自分は成立できないのだという相互依存が、むしろ、殺し合わなくて済む人類社会が実現できるんじゃないだろうかと思います。

 最も日常生活から遊離したひとときであるシェービングをしながら、平和の恩恵と国際情勢に思いを馳せるとは...。もっとくつろぎたいものです、そういう世界になってくれ、と思います。

2023/10/18

■ なおす - クラシックシェービング - 今日のようす


クラシックシェービングについては、5/1に、また、シェービングソープの自作については、6/29 & 7/8に、詳細を書いたとおりです。

 このウェブログは、どちらかというと、誰かに読んでもらうというより、自分は何を考えて暮らしていたんだろうという備忘録というかわがままな記録ですので、ご覧になる方は「ふぅん」程度で、どうぞ読み捨てになさってください。

 さて、今日のシェービングをそっと記録しようかというわけです。誰一人興味をもたない記録です。他の人が同じページをつくっても、私は見ないかもしれません...(;^^

 今日も何の変哲もないいつものホルダとブレードと自作シェービンブソープ。

 ホルダは、「Scalloped-Destroyer」。製品名ではなく、パーツの通称名です。

 刃を挟むヘッドのデザインがScallop (ホタテ貝のような凹凸加工)で、ハンドル(柄)はローマ神殿の柱を模した何種類か決まったデザインがあるうちの、通称Destroyerという意匠パターンです。いずれのデザインも古き良き高級アメリカ製...をマネした中国製です...。

 「中国製=安い=粗悪」の連想があるかもしれませんが、クラシックシェービングの分野については、誤った先入観です。中国の金属加工技術の精密さには舌を巻きます。アメリカ製やドイツ製に倣って、非常に忠実に伝統的ディテールを再現しつつ、その素材(marine grade SUS 316L)といい加工(1000分の2インチ以内の僅少公差のCNC旋盤加工)といい、イギリス製ドイツ製の有名な定番ホルダをあっさり凌ぐ世界トップレベルの高性能品です。価格は、買ったごく数年前は3,000円台と安かったんですが、今検索してみると、ドル決済で1万円を軽く超えて...。もう手が出ません。といっても、ステンレス・インゴットから削り出したこの製品は、生涯は優に使えるでしょう。

 ソープは、いつもの自作シェービングソープ。ベイラムフレーバーをつけたのですが、天然の月桂樹の葉とオレンジピール(皮)の香りは、もう褪せています。でも、ずっと残るオリーブオイルやマカダミアオイルの香りでじゅうぶん幸せです。

 ブレード(刃)は、安くて高性能なロシア製の「アストラ緑」。ロシア産ジレット(「プレミアム」「ブルー」)が買えなくなったので、アストラを買いだめしてあるんだけど、いつまでもつかな...。供給体制はまだ潤沢のようだけど、経験のないほど値上がりしています...。

 アメリカのデザインを忠実にたどって作ったすばらしい中国製、アメリカ資本ジレットのブレードを主力生産する高性能なロシア製ジレット...。手が届かなくなりつつあります。

 去年2022年の2月までは、例えば、アメリカのシェービング関連のウェブサイトやショップの購入インプレッションで、世界中のお客が好き勝手なことを言って、それなりに楽しかったんですよ。ロシアの客のインプレにイスラエルの客、ウクライナの客、インドの客、中国の客が、みんな妙な英語でお気楽に同感したり質問したり...(インプレを書いている客のハンドルネームに国旗が表示されている事が多いです)。気楽な話でくつろぐ仲間意識、国境という概念は無い、という雰囲気が、このシェービング界隈では、ハッキリ感じられました。今はなんとなく素直な気持ちで楽しめない心の垣根が...。

 クラシック・シェービングの世界は、きっと、世界の多くの人たちにとって、大きなくつろぎの場なんだと思います。だから、どこの国のヤツだろうと気兼ねなくいつもの友人と話す調子で軽いタメ口を利くような話ができていた気がします。あの気分にもどりたいんだけどな...。

2023/09/06

■ なおす - 石鹸をもらいました


石鹸をもらいました。外国のおみやげのようです。輸入石鹸は本当に楽しみです。使ってすぐわかる、いかにも植物由来の、純正で高品質な原料素材から立ち上がる良い香りです。シェービングの話ではないです(;^^ 

オランダの手づくり石鹸のようです。いいなぁ、ヨーロッパやアメリカの個人的な手づくり石鹸...。香ったり使ったりするそのほんのひとときが、こころ豊かになります。

シェービングソープを使うようになって何年も思うのですが、シェービングに限らず、浴用・手洗い用・洗顔用などの石鹸は、日本は貧弱な完全閉塞市場。薬剤師会など特定の豊かな集団の豊かな利益を悪い国民から保護しなくてはいけません...あ、いや、感謝するために書き始めたページで、ぶうぶう言い出したらダメですね。

2,3回使うと、ゴリゴリザラザラする...何かの渋皮が練り込まれています(青い画像はそれに気づいた今日撮影したもの)。植物由来の固形物を練り込むのは、日本にはない発想ですが、外国の石鹸によくあります(日本の洗顔料や歯磨きの「スクラブ」という名のマイクロプラスチックとは別物です)。なかなか心地良いんですよ。箱を見ると「アーモンドとピーチにヒントを得た穏やかな香り」。アーモンドの渋皮かな? 箱からウェブサイトをたどると、コムギ? の皮? 

私の自作のオリーブオイル石鹸のテクスチャと同じで、濡れてもタオルドライ後も心地よいです。また猛烈な減りの速さも同じです...。使えるのは数日間程度。1週間はムリかも。はかない...。けれど、香りをじゅうぶん楽しみたいと思います。

2023/07/08

■ なおす - シェービングソープをつくる 2


今日の「英単語を鉛筆で書く」は、701-800まで書きました。

今日の例文738: As the history shows, the ideologies of fascism and communism, although bitterly opposed, often have similar effects.

   ファシズムと共産主義は、激しく対峙するイデオロギーだが、しばしば同じような結果となることは、歴史の示す通りである。

   ...「そんなのもう昔の話だよ」とは言い切れない気が...。

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仕込んだシェービングソープの話は6/27ご参照。

一般に、手づくり石鹸は、型に入れて数日、型から取り出してさらに数か月ほど熟成すればよいようです。

背後右にある四角い石鹸は、シャワー用の常備品です。型(といっても牛乳パックですよ(;^^A)に入れて半年以上たったものを取り出して切りました。これはオリーブ油・パーム油・ココナツ油・水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)だけで作りました。まだこの倍以上あります。シェービング用ではありませんが、ブラシでの泡立ちがイマイチ・香りがオリーブ油臭、という点以外、ふつうにシェービングに使ってもよいんですがネ。

手前のウッドのトレーに入ったものが今回つくったシェービングソープです(さらに3個ほど、加えて、トレーがないので、牛乳パックに入れて熟成中もアリ)。このやわらかい状態ですとPH値が11前後と高くアルカリに偏っているようですが、最初のこの1個は、まぁかまわずにすぐ使います。 

今のこの良い香りは、各種ナッツオイルやオレンジピールやラム酒など、高価な食品材料をたくさん使った結果なのですが、上のシャワー用より、香りと泡立ちの点に考慮した追加分です。素地はほとんど同じ組成なので肌ざわりの良さは上のシンプルなものと変わらないでしょう。

 ただ、天然の香りは、はかなく、すぐ抜けちゃいますから、その前にどんどん使います。

トレーの下に置いたグリーンのシェービングソープ(Barrister &Mann)と左側の白い紙箱(Ogallala)は、いずれもアメリカ製の「ベイ・ラム」フレーバーの既製品ですが、さすがに、それぞれ独特の香り高さがあり、かつシェービング用としての泡立ちが抜群です。また買えるのは数年後のお楽しみにして、今は自作のナチュラルな素材を楽しみたいと思います。

2023/06/29

■ なおす - シェービングソープをつくる-1


シェービングに使うソープなのですが、基本的には、個人輸入で購入しています。香りが、日本では絶対に作れないという意味でエキゾチックです。そもそも日本にシェービングソープという商品分野は絶無です。

石鹸は、基本的には、油脂とアルカリ物質の2種類を化合させるだけでできます。具体的には、食用オリーブ油と水酸化ナトリウム(常温で固体(粉末))です。後者は薬局で入手できますが、劇薬指定薬品なので、店頭で記名押印が必要です。また、鹸化反応は強烈な発熱反応なので、作成するには周到な準備や注意が必要です。私は、シリコン手袋とゴーグル(安全メガネ)と綿の長袖を必ず着用します。

オリーブ油の石鹸は、自分で使うバスソープとしてもう何度も作っています。とても使い心地が良いです。が、市販の「牛乳石鹸」などより材料費が何倍も高くつきますし、どっさり作ったつもりでも、シャワーで毎日使うと、減りがはやくすぐ使い切ります。シャワーは、なごむひとときと考えることにしています。

他方で、シェービングソープは、もともと英米伊の本国価格でも、石鹸にしては高級品です。これに海外からの送料がかかります。通常は円柱形の容器に豊富に入っていて(5/1の画像ご参照)、いろんなソープ十数種類をローテーションして使い、1つの製品は月に1回前後使う程度ですので、一度買えば、数年持ちます。が、ここのところ相次いで使い切るものが出てきました。

 でも、昨年来の急激な円安で、おいそれと輸入ショッピングなど楽しめなくなりましたので、チョイとここいらで気分を変えて、シェービングに使う石鹸を自作してみます。

グーグル先生に聞いて、アメリカの伝統的なシェービングソープのフレーバー「Bay Rum (ベイ・ラム)」レシピを調べます。

 基本的には、作成経験のある石鹸素地に、ラム酒やオレンジピールやローリエの香りを練り込む製法です。が、使う油脂が、オリーブ油のみならず、シェービングのダメージに良い(とされる)各種ナッツ油であることに加え、酒類や香草(ハーブ)類のおかげで、家庭用品の香料や女性もの男性ものの香料や化粧品などには無い(これら香料のいずれも詳しく知っているわけではないけど)、つまり日本製品には経験のない、うっとりするような、現実を遠く離れた、気の遠くなるような良い香りがします。

それはよいんですが、材料となる油脂類・酒類・香草類の多さや材料費や下ごしらえのたいへんさが、ちょっと半端でないです。「手づくり石けん」応用編の難問レベルです。

画像は、飲み物食べ物のように見えますが、「ベイ・ラム・ソープ」の下ごしらえ中。オレンジピールとベイリーフ(ローリエ / 月桂樹)とシナモンスティックをダークラム酒とブランデーで煮詰め、ろ過したところ。両脇にある瓶は、ローズマリー・チンキ(アルコール漬け)とローリエ・チンキです。ついでに仕込みます(部屋の芳香剤脱臭剤として使っています)。

■ 煮て、ろ過した日はずっと、狭い私の家じゅうにただようすばらしい香り! 目をつぶると、なんだかヨーロッパかアメリカのおうちかホテルかにスリップしたみたいな(どれも経験ゼロなので空想です)。たいへんゆたかな気持ちになりました。...目を開けると...狭い小さな現実に引き戻されるのですが...(;^^A