■ ■ シェービングソープとしては、Cella(チェッラ)と並んで世界一の定番と言えるProraso(プロラソ)。ジャーに入ったソープは、"赤", "白", "緑"と、イタリア国旗のトリコロールで異なったフレーバーをラインナップしています。
■ ■ 10年以上前は、Amazon マーケットプレイスの転売サイトでは1個4,000円程度で、ヨーロッパで購入する価格の10倍でした。日本語公式サイトが設置されてその半額の2,000円程度で売り出して、Amazon扱いとしても販売するようになりました。
伝統的なバーバーショップをイメージした香りを構成するのは、ベルガモット、オレンジ、バジルの葉、樫の苔、パチョリ、香りの良い香辛料。これにほのかなハチミツとタバコがかすかに香るようブレンドしたものです。
■ ■ 香りの組成は、ラム酒 - この時点で馴染みが無いです - の香りに、クローブ(丁字)に似たベイリーフの香りが基調。シトラス(柑橘)とスパイス(香辛料)の香りも非常に強いです。
■ ■ いまこの場合の"ベイリーフ"は、西洋料理厨房に常備するあのベイリーフ(ローリエ; 月桂樹)やローズマリーとは違い、どっちかというと中華料理のスターアニス(八角/ハッカク)かチョウジ(丁字)に似た刺激臭のある葉です。
■ ■ この"ベイラム"というフレーバーが確立された由来は、諸説あれど、通説は、戦国時代=大航海時代後期、カリブ海を航海する船乗りや海賊らが、長期の航海中に、殺菌・消毒・消臭の効用を実用化したものが、その後製品ジャンルとして次第に具体的に収斂されていった揮発性の液体...と、私個人は理解しています。
■ ■ シェービング用品としては、男性のスキンケア効果に着目した19世紀イギリスやアメリカで、ちょいと高級なバーバーショップ(床屋)のヘアトニックかアフターシェービングローションとして普及していったものと理解されます。
■ ■ "運命を切り拓く荒々しい男らしい香り"が、ロンドンやニューヨークの高級理髪店の上客にウケてソフィスティケイトされ、現在の高級なシェービングソープやリキッド製品群になっています。
■ ■ "Bay Rum"フレーバーのシェービングソープには、名品が多いです。私の手元にあるものは3種類ですが、最も洗練された(気がする)製品は、この、いかにもイギリス風な名前やフレーバーの傾向を堅持する...しかし実はアメリカ製の、Barrister & Mannのアルティザン(職人手作り)製品です。
■ ■ 製品の詳細を書きます;
【サイズと価格】
Shave Jar(円筒形) φ = 103mm, h = 40mm, wt = 4.0oz (= 113g)
$24.99 (送料別) / Maggard Razors (MI / USA)
【成分】
ステアリン酸カリウム、グリセリン、タロウ酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、ガルシニアインディカ種子バター(コカムバター酸カリウム)、ポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、ヤシ果汁(ココナッツミルク)、タロウ酸ナトリウム、リシノール酸カリウム、乳酸ナトリウム、シア脂、エチレンジアミンジコハク酸3価ナトリウム、キサンタンガム、クプアス種子脂、コカバター酸ナトリウム、ココ酸カリウム、ヒドロキシエチルセルロース、リシノール酸ナトリウム、サッカリドイソメレート、ヤギ乳粉末、アボカド油、ココ酸ナトリウム、マシュマロ根エキス、アカニレエキス、α-イソメチルイオノン、安息香酸ベンジル、リモネン
【泡立ちと使用感】
■ ■ かなり堅い固体状で、ブラシを立ててローディングするのに回す回数が多いですが、ねっとりとロードでき、いったんラザリングすると、すばらしい柑橘系とスパイシーな香りが立ち上がります。浴室全体、いや家中にエキゾチックな香りが広がります。
■ ■ ねっとりもっちりしたキメの細かさがありますが、ヴィーガンソープ(植物油脂)ゆえかどうか、セカンド&サードパス頃には、泡立ちが弱まるようです...、と言っても気のせい程度ですが。
【香り】; ウェブサイトより拙訳
バリスター&マン®が自信をもってお届けするのは、伝統的なベイラムを独自に調整した香りです。丁字を大量に使用する現在の製法習慣を廃し、本物のブラックストラップラム(糖蜜度が高いダークラム; 私の注釈) に西インド諸島産のベイラム、スイートオレンジ、シナモン、そしてベンゾイン(バニラに似た安息香樹脂; 私の注釈)をブレンドしました。
あたたかみのある男性的で古典的な香りをもつ、歴史を感じさせる逸品です。特に冬場に好まれるのですが、一年を通じてお使いいただけます。
【まとめ】
■ ■ ここでも、"男性的で古典的(masculine classic)"だと主張していますね(cf. 🔗 3/19)。こちらのほうがいかにもその概念にふさわしい気がします。もちろん今の場合の"男らしさ"は"むさくるしさ"というイメージなど遠く振り棄てて、柑橘系の香りが強く、清潔感と高級感に満ち溢れています。
■ ■ 今の自分の生活から、遥かにかけ離れた世界が広がるのを実感できるひととき。前回のStirling製品と同じく、日常生活を非日常というかけがえのない高みに率先して引き揚げてくれる製品です。
1) よりいっそう猛烈に良く剃れる2) 刃の切れ味が、はるかに長持ちする3) 使用時の刃の剛性感が明らかに高い
1) 電動髭剃り機なら3分だけど、クラシックシェービングなら20分かかる、2) ツール類をひととおり揃えるまでに、知識と経験と費用と毎回の手間と手入れが...3) 満足のゆく剃り上がりのテクニックを習得するまで、恐怖に手が震えたり、顔面の出血を繰り返したり(!?)...
この非常に複雑な香りは、ウッディ、フローラル、バニラ、ミント、アース、シトラスなど、多彩な香りの基調(note)が広がります。フレッシュでウッディ、しかもうっとりするような男性的な香りは、きっとよろこんでいただけるでしょう。Bleu de Chanelにインスパイアされています。
■ ■ 暑さや重苦しさを少しでもやわらげ、気分をたてなおせるよう、いろいろと工夫して暮らそうとこころがけています。
■ ■ ここのところ、シェービングには、ソープではなく、お手軽なクリームチューブタイプを使っています。
■ ■ イタリア Proraso製の、緑のrinfrescante (さわやか)フレーバーが連日の出番です(↑トップ画像)。
■ ■ ブラシは、豚毛のノットを。
■ ■ 高級品のバジャー(アナグマ)に比べて、豚毛は、乾燥しきった状態ならざりざりした剛毛で、デンスは疎で、見た目が貧相です(🔗2023/11/12)。
■ ■ チューブからほんの5mm程度を、ウォールナットのソープトレイに。トレイにはあらかじめ、ベースとなる自作のオリーブオイルソープを製作時から流し込んであります。ここでラザリング(泡立て)をすると、香りはじゅうぶんにさわやかに立ち上がるのですが、ベースのオリーブオイルソープの滑らかさや純良さが肌をぴたりとコーティングするようなすばらしい剃り上がりが得られます。
■ ■ やはり、クラシックシェービングは、夏は夏で爽快なものがあります。いつの季節も変わらず、楽しみなひとときです。
■ 「...こんど持参します。」と、複数の知人とやりとりしました...。
■ トップ画像は、両刃カミソリ替刃を装着済み。10年ほど使っているのですが、品質も輝きも新品と何らそん色ないです。
■ ↓のように、それぞれステンレスインゴット(カタマリ)を削り出し、ていねいな仕上げ光沢加工をしています(3ピースタイプ)。どのパーツもずしりと重いです。画像の左端は「トップキャップ」、刃をはさんで右が「ベースプレート」、画像上が「柄」。
■ ↓のように、柄の先端を、ベースプレートと刃を貫いて、トップキャップのスクリューボルトにねじ込みます。
■ 薄いカミソリ替刃は、1枚5円程度から。画像のロシア製「ASTRA緑」なら14円かな。1枚につき私は2回~4回使用ごとに新品に交換。ただ、人により1回~30回までバラつきは多いです。使用済みの替刃は、これまですべて、空き缶に溜めて市の収集ごみ「金属リサイクルごみの日」に回収してもらっています。かりに10年間コレだけ使ってきたとすれば、プラスチックの使い捨てはまったくナシということになります。
■ 以上はともかく、コレを続ける理由は、「気分が良いから」にほかなりません。シェービングのひとときが、もう10年も、こころ待ちにする楽しみなひとときです。
■ 気持ちの切り替えには、いろいろな方法があるところ、とりあえずはシャワー&シェービング。
■ シェービングソープは、香り高くてがっしり大きい、Soap Commander USAのものを。高品質で惜しげのない量を、さらに大きな容器に入れて、差し出してくれます。さあ手に取れ、自信を持て、と、いつも言われている気がします。
■ シェービングブラシは、十分すぎるくらい高い品質でシンプルなデザインの人工毛ブラシが気に入っています。使用後に、じゅうぶん洗って乾かすには、デスクのあるこの部屋が、ふだん暖房を入れて乾燥気味なので、この季節はベストです。そうしようとしているところです。
■ 1年の変わり目。シャワーでシャッキリしたら、手帳レフィルを作りなおして、あれこれ考えてみます。
■ シャワーを浴びたら、顔がイタタ...。先日(2/1)とちがって、今度は雪焼けですネ。
■ ブラシはバジャーで。シェービング・ソープは、パッと明るい気分になるUS madeの “Catie’s Bubbles” で。
■ それにしても、クロカン・スキー1時間って、ほんとうに気分がいいと実感します。景色の良さ、非日常の気分転換の大きさ、終えた直後のホカホカ感、帰宅後のシャワーのうれしさ、入眠の速さ、眠りの深さ...。あの池の周辺だけまた寒くなって軽い粉雪がどっさり降ってくれないかなぁ (な、なんてことを!)
■ 2/1に、ふつうの浴用石鹸を使って、シャワーのついでにそのまま泡を使ってシェービングをしたら、顔がヒリヒリピリピリ痛い話をしました。その後、浴用石鹸はすべて、自作のシャワー用のものに戻しました。
■ シェービングするには、やはり専用のシェービングソープでなくては、と後悔。その後、シェービングソープには、いつものイタリア製プロラッソを使ったのですが、すでに荒れ果てた肌には、アグレッシブなホルダー (2023/10/18) が、やっぱり痛いです。
■ 今日は、
1) バジャー(アナグマ)の天然毛を使った日本製の熊野筆製品(2023/11/24) &
2) 大阪フェザー社製の「特撰」(1/16) &
3) 自作のシェービング・ソープ(2023/6/29, 2023/7/8, 2023/10/8)と、
すべて珍しい日本製のみで。
■ ブレード (刃)は、日本製の大阪フェザー製「ハイステンレス」は、逆にウルトラシャープなので、むしろ「マイルドな(=ダルな)刃」との隠れた評判の(?)「Persona Platinum 青」(ドイツ・ゾーリンゲン製)にしました。
■ 徹底的にマイルド志向で試しました。いつもよりたくさん泡立てて、そっとふんわりといきました。
■ すると、おや、シェービング後のヒリヒリは、無くなりました...。やはりイイです。さすが日本製...。救われました。自分と合わないにしても、いろんな個性は残しておくべきです(教訓)。
■ …って、たしか、「(熊野筆シェービングブラシは)華奢でちょっと頼りがいに乏しい(2023/11/24)」だの、「「特選」をもう使わなくなりました。徹底的に安全マイルドすぎて、シェービングの効率がいまひとつです。これからも使わなそうです(1/16)」だのと言った舌の根も乾かぬうちから、コロリと態度が変わり、これらの製品に泣きついているとは...。昨日のお米の搗き方に引き続き、矛盾した無責任発言があいついでいる...わけでは...いや、決してそんなわけでは...。
■ 夏は、汗をかいたり一日に何度もシャワーを浴びたりします。といっても、1回あたり15分程度の温冷浴です。シャワールームをその都度タオルドライするので、その時間が5分とか10分くらいかかって、その間、また汗をかいたり冬は寒くなったりしがちなんですが...。ま、夏の方がシャワーの回数が多いので、市販の入浴用石鹸を使うことも多いです。冬は、市販の石鹸が、なんだかつっぱり感があったりするので、シェービング同様、自作の石鹸を使うようにしています。
■ 自作の石鹸は、市販の石鹸の倍以上も減りが早いです。今日、たまたま市販の石鹸を使って、ついでにいつになく、シェービングソープを使わずに市販の石鹸のままシェービングして、数時間したら...顔がヒリヒリします...。何だか顔がかゆいと思ったら数時間後にヒリヒリピリピリと痛くなりました。
■ 冬はどうしても免疫機能が下がって、ウィルス病に感染しやすくなります。石鹸が悪いわけじゃなくて、生活習慣や食習慣も影響があるだろうとはわかっているんですが、ひとまず、シェービングソープはやはりきちんと使った方がトラブルがないようです。
■ クラシック・シェービング。今日は、久々に、日本が世界に誇る(?)、大阪フェザー社製の、「特撰オールステンレス」ホルダーを使いましょう。ネーミングのセンスが...。
■ フェザー製の「特撰」は、世界市場において「日本製」である唯一の商品です。販売市場は、日本以外の世界中すべて、という異常な商品です。しかも世界一「マイルド」で、徹底した「安全・安心」の設計思想です。
■ 他方で、素材は、この日本製も、またこの分野における多くの高価格帯のアメリカ製も中国製もそうですが、金属精錬と金属切削加工技術の、現時点における人類最先端とはコレだ!と言わんばかりの、精密な金属製品です。ちょっと恐怖を感じるくらいです。別に何の仕掛けもない、ただの金属部品なんですが、見て、惚れ惚れする、を通り越して、ゾっとするような切削加工技術です。危ないマニアなら、ため息とともに、放心して、10分、1時間、3時間と、見続けていられるでしょう...え、なんでおまえにそんなことが断言できるんだ...って?...(;^^A
■ 使用すると、「特撰」は極端に「マイルド」です。つまり、ベースプレートと刃(ブレード)の間隔(ギャップ)が狭く、刃の肌への当たりが弱い両刃カミソリホルダーで、肌を傷つけづらいです。と、そのことは、「よく剃れる」ことと取引関係にあります。初心のうちは、マイルドでないと怖いですが、慣れると、次第に、より「アグレッシブ」なホルダー、つまり、ベースプレートとブレードのギャップが広いホルダーが使いやすくなります。が、「アグレッシブ」な、ギャップの広いホルダーは、初心者にとっては見るからに恐怖でしょう。
■ 同じフェザー社製の替刃「ハイステンレス」(このネーミングのセンスも...)(左画像の白いプラスチック容器に(たった)2枚同梱)は、世界最強の鋭さを誇り、手にする者を恐怖のどん底に突き落とすのですが、このフェザー社の製品は、ホルダーの鈍さと刃の鋭さの対比が、極端すぎるようです。ま、それも魅力です。
■ 私は、「特選」をもう使わなくなりました。徹底的に安全マイルドすぎて、シェービングの効率がいまひとつです。これからも使わなそうです、が、何年も前に買ったときにはかなり高額でした。e-bayなどで売却したほうがいいかなぁ...と思って、イマ、イギリスの専門店で、現在の再調達原価を見ると...、唖然...。(画像右下)
■ 日本に存在しない産業の製品を、消耗品を含めて、複数、毎日使っているのが、このクラシックシェービング。だから、シェービングをするときはいつも、平和な国際社会であることを実感し、それを祈る時間となっている...とは、クラシックシェービングを始めた当初には思いも寄らなかった意外な事態です。
■ 国境や宗教や民族に関係なく、精神を解放して気楽に軽いため口をきき合えるのがこの世界 (ref. →🔗2023/10/18)。
■ 他方で、お互い少しでも意思の齟齬や独自の主張を貫いたら、直ちに生命・身体・財産を互いに失う関係や状況にあるならば、やはり、国境や宗教や民族に関係なく、調和と秩序を構築し合おうと相手の価値観を思いやるでしょう。人間の偉大さはここにあると思います。
■ 事例は多く、有史以前から今日まで洗練されつつある「国際海事法」、国内だろうと異民族間だろうと取引に必要な決済手段を洗練してきた現在の「ジュネーブ統一手形法」、海事法の類推でさらに危険度の高い「国際民間航空条約(シカゴ条約)」など、自分の主義主張だけを通したら、お互いに大惨事だと知っているからこそ、秩序が構築されてきました。
■ 他方で、「ゲーム理論」で利益の総体が最低値となる結果をもたらす「暴力」も、人類の歴史とともにつねに繰り返されています。
■ 手形法の人類と、武力行使の人類が、同じ生物とは思えないです。
■ やすらかな気持ちでクラシックシェービングを楽しめる世界になるよう、祈ります。
■ 珍しい冬の晴れた日、気分転換に最適な、クラシックシェービング。暗い悪天候の日には、気持ちを変えてくれ、晴れた良い天気の日にはますます気分を高揚させてくれます。
■ ブラシは、前回11/24で登場の高品質バジャー(アナグマ)のブラシに並び、こちらも最高品質のバジャー。デンス(植毛の濃さ)、ダイアミタ(根もとの直径)、レングス(毛の長さ)とも、文句なく特級品です。が、価格は、前回の熊野筆の3分の1でした。販売会社は中国Yaqiですが、製造地は東南アジア製です。ハンドルはずっしり重いアルミ合金のインゴットです。少しのシェービングソープで、もりもりと密度の濃い泡立ちがあり、しかもじゅうぶんすぎるほど長く持続します。伝統的工芸品の熊野筆も、品質的には問題ないかもしれないですが、やはりクラシックシェービングの文化のある場所で生産されたものは、不動の信頼感に満ちています。
■ ソープは、アメリカ製の高級定番品スターリングStirlingのDeep Blue Seaというフレーバーの品です。これは私のような日本の末端庶民にとっては、明らかに身分不相応な贅沢品です。といっても、1,2週間でなくなる石けんや市販のシェービングスプレー(?)と違い、大切に使って何年も持ちます。何年も贅沢できるだなんて...。
■ 贅沢品ついでに、肝心のホルダは、アメリカ製のAbove The Tieの品。高級ラインの『Windsor Pro』シリーズのうちの『Kronos / SB90』という型番です。ギャップは0.9mmでアグレッシブ(刃とベースプレートの間隔が広いがゆえに、かなり鋭い切れ味で、中級者以上向け)です。これまたずっしり重いステンレスのインゴット削り出し品をポリッシュ加工しています。購入した数年前から、円安のせいもあって、今ウェブサイトで見て2.5倍程度に値上がりしていて、卒倒してしまいそうです。ま、コレも生涯にわたり使えるので、シックやジレットの使い捨て品を思うと、満足感の高さは比較になりません。
■ いずれも、買ったときには、そう贅沢をしているだなんて意識はなくて、必要にかられていたのですが、今となってはもう...。
■ これら、代替品類似品が日本に存在しないジャンルの製品を使うのは、シャワーのときです。毎日使うものを、外国から購入できることに、ほんとうに感謝の気持ちがふつふつと湧きます。...毎度同じことを言ってしまうのですが...。
■ 『イギリスのラシャとポルトガルのぶどう酒』といえば、経済原論を学んだ全ての人におわかりの通り、国際分業をすることによって、全ての人類の幸福が最適解を得られる、リカードの自由貿易論です。
■ シェービングをするたびに、ひしひしと感じます。
■ この理論の当然の大前提は、自由貿易が可能な国家関係です。原材料のみならず、労働条件や捨象可能な低関税といった経済学的資源の条件が均衡する、自由貿易を受け入れる民主主義国家同士で可能で、このときこのゲーム理論は、人類という全構成メンバーにとって最適解です。
■ 破壊し合う生物よりも生産し合う生物に、どうか戻ってくれるように、と、"真珠湾の日"に、こころからいのっています。
■ 強い西風のみぞれの吹き荒れる一日中暗い冬の天候になりました。明日から雪予報です。
■ どんな天気でも、シャワーとシェービングで気分はシャッキリと晴れます。
■ 今日のシェービングソープは、2つ。残り少なくなったPB製の『Imperial Rum』を使い切り、足りないので、B&Mの『Bay Rum』にしましょう...なんて言ったって、「今日の夕食はハウスバーモントカレーにしましょう」みたいにすぐわかる人がいるとは全く思えません。
■ PB、つまりPHOENIX et BEAUは、イギリスの、男性用スキンケアのブランドで、そこのシェービングソープの1つ、『Imperial Rum Shaving Soap』ということです。とはいえ、お試しサイズです。
■ と同時に、 B&M、つまりBarrister and Manは、アメリカの、シェービングアイテムのブランドで、そこのシェービングソープの1つ『Bay Rum』ということです。これは$1≒¥110の時代に購入したフルサイズです。
■ シェービングソープの香りはいずれも、ネーミングのとおり、月桂樹の葉とラム酒とシトラスからなるアングロアメリカンな「ベイ・ラム」です。なお、Bay Rumについては、6/29の記事をご参照ください。いずれも、日本には存在しない西洋情緒あふれるほんとうに良い香り、すばらしい泡立ちです。この世の憂さを忘れ果てる別世界が広がります。
■ ブラシは、珍しい日本製。伝統的工芸品である熊野筆を作っている工房の『ウォーターバジャー SH-1』という高級品をたまにローテーションして使います。
■ シェービングブラシは、日本にない商品ジャンルというか産業というか...。それを、筆の工房が作るのは、理にかなっています。でも、筆の伝統がある日本に、シェービングブラシの市場も技術も絶無に近いというのは、異様な感じがします。いかに、シックとジレットの使い捨てヒゲそりグッズの日本市場独占政策が完璧な成功だったかがわかります。
■ この熊野筆の製品は、竹宝堂 SH-1といいます。毛は、アナグマ(Badger)の尾の毛で、このシェービングブラシの分野では、最高級で、そのうち、製品に植毛したノットの根もとから先端にかけて3色のグラデーションになっている(『3 Band Silver Tip』という)ものが、トップクラスのようです。ただし、最高級のバジャー毛の性質として、やはり天然の「毛」であって、それを何度もこすりつけたり石鹸分で洗ったり乾燥させたりしますので、摩耗や脱脂や紫外線など経年変化に弱く、耐久性は最も劣ります。「最高級だが最も短寿命」という点で繊維のうちの絹に似ていますね。
■ この製品は、そのバジャーのシルバーチップです。
■ こんな高級品がなぜ私の手元にあるかというと、そりゃ買ったからです。初めて買ったブラシでした。イマ同じ製品を楽天市場で見ると、買った当時からもう4割くらい値上がりして、1万円じゃとうてい買えない世界ですか...。5/1の記事に書いたように、何年も前に初めてクラシックシェービングを始めようかと決意した際、そうとう周到に準備しました。その準備の一つとして、後戻りできないように高級品を買いました。これは私の悪いクセです。大学1年のドイツ語の関口文法書についても同じ発想の話をしました(7/23の記事)。
■ 柔らかくて泡立ちが良くきめが細かいです。形状の特徴として、手持ちのあらゆる外国製品に比べて、ノットの直径が最も小さく(細く)、レングス(毛足)がもっとも長いです。
■ これ以上何が必要なんだ...と思ったところ、使った翌日は乾いていません。それが普通です。気分的には、毎日濡れたままコレ1本を使い続けるより、十分に乾燥させながら永く使いたいと思い、その後、外国製品をいくつか購入します。結果、自ずと比較することになります。
■ 外国製品をいくつか使って、さてまたこの熊野筆製品を使うと、最も柔らかく、逆に言うとコシがなく、繊細で、華奢で、はかない...。リキまず静かなひとときを、と、提案してくるかのようです。たしかに、外国製品から見ると、この熊野筆は、まさに「筆」みたいです。
■ 「シェービングをする状況」を考えます。これから仕事・これから人に会う・休日の今日を一人贅沢な気分で過ごす...。これらの前の緊張と活力と期待に満ちた気分で、2回も3回も顔をたっぷり泡だらけにして、で、ザァッと洗い流す...。
■ そういう強い前向きな気分をガッチリ受け止める、というには、手もとのこの高級な熊野筆は、使う人が欧米人のような外国のガッシリした男性だろうとヘボい私だろうと、華奢でちょっと頼りがいに乏しい気持ちになるかもしれません。
■ 他方、外国製品は、天然毛も人工毛もバラエティ豊富で、価格は10分の1のものであろうとも、今どきはシェービング時の使用感において見劣りしません。製品群の裾野は広く厚くレベルは高いです。これは、技術の進歩、ユーザと造り手のフィードバックの頻度、何より、競争市場で生まれ育った製品だから、という要因が大きいです。
■ 外気温も下がって、シェービングの画像は、シェービング中はお湯で曇ってムリなので、終わって洗って後に。
■ ホルダは、毎回分解して洗浄します。が、人によるようです。分解するのは刃の交換時だけの人も多いようです。毎日交換の人はよいですが、一般に3日程度で交換であれば、錆びたりはしないでしょう。1週間使わずに放置すれば刃は錆びていますが、ステンレス製のホルダなら、きれいな鏡面加工は水程度には腐食などの影響はされず、一生ものだと思います。
■シェービングブラシは、1つあれば実用上はいいのですが、毎日シェービングするならば、翌日はまだ乾かない状態でまた使うことも多いですので、つい2つ目、すると3つ目と、購入してしまいがちです。
■ しかも、ブラシもまた、マニア心をくすぐる蘊蓄に満ちているようです。
■ 天然毛か人工毛か、ノット(knot; 植毛部分)の直径やデンス(植毛密度)やレングス(毛の長さ)、柄の材質、など、組合せは多く、どれも魅力的です。
■ 天然毛のうち、今日は、いちばん貧相に見える「豚毛(Yaqi製)」を。買ったときは、他の毛に比べて、あまりにノットが細く、しかもデンスが粗(まばら)で、工場のしくじり品だと思ってしまいました。
■ 豚毛ブラシは、毛の1本1本が太く、最初は、ゴワゴワと硬く、泡立ちも悪く、しかも使用後に乾きづらく、安いだけで何もいいことはないと思いました。が、1年2年と使い込むと、太い毛の先端が、いわば「枝毛」状に細かく割れます。使う直前に、じゅうぶんに水かお湯に浸しておくと、泡立つ毛先がソフトでシルキーですが、根もとは水を含んでいっそう太くなり、柔らかいのにコシがある状態となり、乾燥した強面(こわもて)の状態とはまるで表情が変わって、フレンドリーで使いやすくなります。泡立ちは他の材質に劣らないのですが、泡もちの時間が短い点で劣ります。でも気負わず毎日淡々と快適に使って石鹸分はあっさりすっきり洗い流せます。
■ これに合わせるシェービングソープは、今日は、イタリアのこれまた定番の「プロラッソの白チューブ」。固形石鹸ではなく、歯磨きペーストみたいなフォームです。これも、手軽な使い勝手といい、その軽い爽快な香りといい、毎日淡々とすっきり...に向いています。