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2026/04/28

■ あるく ■ りんご畑の入口に"梅"


りんご農家の中には、自分のりんご畑の入口に、梅の木を植えている方がいます。


■  りんご園の入口に梅の木を植えることに、何か縁起を担ぐものがあるという話は、幼少時から幾度も聞いています。もっとも、近年は梅に限らないようですが、やはり見るともなく目に入る花は、梅が多いです。


■  種々の記憶をたどると、"りんご畑の入口に梅を植える"理由は、大きく2点に集約される気がします。

1) 長寿と厄除け

■  梅は、冬の寒さを耐えて春にいち早く花を咲かせるため、生きる力の強さの象徴とみなされてきたような気がします。敷衍して、「長寿」「無病息災」「厄除け」の縁起を担ぎ、園の入口に植えることで、りんごやその世話をする家族にとって守り神のような役割が期待されていると思います。

2) 春来訪と農作業開始の象徴

■  早春に花が開くことが、春の、農作業の一年開始の、"合図"の意味を持ち、りんご畑に彩りを添え、新しい一年への気持ちを高揚させる象徴的な意味を持っていると思います。

■  以上の2点と同じような意味にくわえ、近年では、さらに実用的な役割、つまりその果実を家族が楽しむという意味で、梅よりも、桜・梨・桃・さくらんぼを植える農家が増えているように見受けられます。その分、手入れの工程が増えますが、昔に比べて、栽培ノウハウの情報化や資材調達の容易さが進んでいるので、実利を取る農家が多いような気がします。


■  いずれにしても、梅に限らず、農家の人たちの気持ちのゆとりが、とおりかかるすべての人の目を楽しませてくれますね。

2026/04/25

■ あるく ■ 桜の名所


たまに明るくにぎやかな花の名所に身を置いてみましょう。

■  さすがに100万人の観光客でごった返す弘前城址公園は体力気力財力時間とも無理すぎるので、次善の策となる場所を(🔗2025/4/24)。

■  晴天の田んぼの農道をゆっくり快適に駆け抜けて20分で行けるので、往復も楽しみです。

■  やはり公園のふだん無料でガラガラのはずの駐車スペースや近隣の私有地のパーキングは、どこも激しいボッタク...、場所的付加価値に伴う高利益率を誇る企業経営をされていますので、1kmほどやりすごして、湖の対岸のひっそりした場へ。

■  あるいて公園まで来ると、桜満開のピークを過ぎているものの、さすがにすばらしい賑わい。日本語が通じないスポットとなっています。


■  なるべくヒトが写らないように、風景を画像に収めます。画像フレームの外にはたくさんの人がいるとご想像ください。でも、弘前公園と違って、"押すな押すな"や"早く歩け"や"一人コケたら皆コケそう"の渦巻く人混みの殺伐さやスピーカーの轟音喧騒や屋台の肉臭はなく、良いお天気で風も通り、和やかです。


■  どなたもいろんな言語でおしゃべりしながら明るく楽しそうです。それにしてもこんな辺境の地にお越しになるのに、海を越え飛行機と列車とバスで...。どうぞ楽しい思い出になりますようにと素直に祈ります。


■  "公園の時計"。ref. 🔗 2/21


cf. 🔗 2/21
冬枯れの"公園の時計"

■  そろそろ喧騒を離れて、奥の湖岸の道をしずかにあるきましょう...

2026/04/05

■ あるく ■ 河川敷のりんご畑


気温はそれなりにあたたかいのですが、夜の雨が残るくもりがちな天気です。

■  今の時期は、晴れてもすっきりした青空は広がらないようです。


■  いにしえの万葉の春ならば、春の風情"春霞のせい"でしょうか。

大和には  
                群山あれど
とりよろふ 
                天の香具山
登り立ち 
                国見をすれば
国原は
                煙立ち立つ...

■  ...いや実は"煙"の正体は、農家が剪定枝を一斉に燃やすスモッグとスギ花粉と黄砂なんですよ、と舒明天皇に科学的ご報告を奏したく存ずるところですが...。


■  乾いた砂利道。雪融けの湿った地面も乾ききった頃の、広大な河川敷のりんご畑に網の目のようにはりめぐらされるこの何ということのないありふれた堅い土の道が、今の時期は、足に心地よいです。


■  こういった道を静かにあるくことができるということもまた、春の幸せ感をかみしめられる小さな日常です。

2026/03/27

■ あるく ■ "筋堀り"


春先に、橋から河川敷を見下ろすと、"筋堀り"が眼に入ります。だいぶ小さくなりました。


■  "筋掘り"とは、豪雪地帯で春先に残った雪捨て場の雪を、ブルドーザやバックホウ等の重機で上下方向に凹凸の溝状に掘り返して表面積を広げ、日照や風の通りを良くして融雪を早める作業です。


■  ちなみに、河川敷などの"雪捨て場"は、通常は、行政上の用語では"雪置き場", "雪堆積場", "雪寄せ場"と呼ぶのが適法です。河川敷における"捨てる=廃棄する"行為は、国土交通省が管轄責任者となる河川法上は、河川管理上の違法行為となります。が、「一時的な堆積」は、行政法上の「許可」事項となり、許可公示の掲示をすれば合法化されます。

■  それはともかく、一般に、通りがかりに眼にする人にとっては、いかにも、汚れた雪をかき回すような、どう見てもキレイな光景には見えません。今日の画像も全部そうです。ごめんなさい。

■  1機あたり自重10t(普通の乗用車10台分)から30tのブルドーザで、堆積した広大な雪原に、高低差4,5m(今の時期の、八甲田連峰の雪の回廊レベル)もあるような筋を入れる作業は、豪快でもあり、猛烈に「危険・汚い・キツい」3K作業でもありますが、円滑な社会生活や環境復元のために有用です。

■  橋の上から、つい立ち止まって眺めてしまいます。

■  近寄って野次馬みたいに見るのはもちろんダメ...見たいのですけれどネ。そんなヤツいないか。


■  作業も終わってあとは自然消雪を待つばかりの時期に入りました。近づいてみたりします。

■  そりゃぁ、キレイじゃない。けれど、私には、"鳥の渡り"のような、「春先の感動的な光景」そのものです。"鳥の渡り"は、宇宙や生命体に組み込まれた秩序をしみじみ感じますが、"筋掘り"には、ヒトの良心を感じます。いずれも、春の感動的な風物詩です。

2026/03/16

■ あるく ■ 渡り鳥


いつもあるく道。渡る大橋から見下ろすと川岸に;


■  あるく田んぼを見渡すとあちこちに;


■  ...見るたびに場所を替えて、ハクチョウ・ガン・カモのみなさんが...。

■  上空は雁行トレーニングのみなさんが...。

■  家にいても、あるいても、ハクチョウの特徴的な声が24時間聞こえます。

■  そろそろ"渡り"の時期でしょうか。季節感を感じさせる風情に満ちています。

2026/02/28

■ あるく ■ 朝のさんぽ道


朝に時間を自由に使えるのはすばらしいと実感...するのも、明け方の除雪作業がなくなったからなんですがネ。

■  ゲーテの忠告通り「朝の時間は金貨をくわえている」「朝は偉人をつくる」ほど貴重なのは、気力や集中力が漲っているからだと思います。他方で私など、若い頃は惰眠や今は除雪や、あるいはただ朝起きして満足しているだけです。

■  3月を機に、もう少し工夫して充実した時間にしたいな、と、こんなすてきな景色のなかで、思います。

2026/01/12

■ あるく ■ 吹雪の河畔


猛吹雪となりました。気温氷点下5℃、風速は10m/sで、立っていられません。

 雪は轟音を立てて水平に流れています。

 河畔のりんごの森を、クロスカントリースキーで散策...という優雅な風情ではなく、強行軍となっています。

 ホワイトアウトしたりんごの森。どこをあるいているのかわからなくなりそうです。猛烈な西風なので、方角はわかりますから、あとは淵に落ちないよう気をつけます。


 大きな栗の木。指が冷たくて...という感覚がなく、手袋に指が格納されているのかわからない状態です。風を背にして立ち上がると、叩きつけるような雪に押されてスキーに乗った身はどんどん進みます。


 初夏のおだやかな雰囲気とはかけ離れています。

cf. 🔗 2025/6/27


 いつもの河畔。今日の雰囲気はいっそう恐怖感がつのります。


 増水期は水没して河床となる低湿な地です。

cf. 🔗2025/12/28

 やっとたどりついた河川敷奥地の祠。猛吹雪はここでもよけられず、弱まる気配がないので、気を抜かないで進み続けます。


 猛吹雪にも、飛ぶ鳥や動物の足跡。自分も含めて、こんな酷寒の悪天候なのにふつうに移動できる恒温動物の代謝系って...。

2026/01/09

■ あるく ■ りんご畑に出現した"クロカンスキー競技トラック"!?


おととい(🔗1/7)、晴天下、人の気配のない雪のりんご畑を散策した折、新雪のやぶをこいであるいていたところ、意外にも、重機で除雪した痕跡に出くわしました。

 それが、辿ると、不自然に、集落のはずれからりんご畑に入り、土手を登って反対の河川敷側のりんご畑の森に降り、ずっと進んで一つの園地の中にある作業小屋へ。その一本道だけです。

 これは行政による除雪ではありませんね。重機は、りんご畑の所有者の個人所有にかかるものです。

 しかも、ホイールローダなどの除雪用の重機にしては、タイヤ痕もクローラ痕もなく、バケットかスノープラウで圧雪するように撫でたスムーズな痕のみです。重機をずっとバックで操作した、などというバカげた運転をしたはずがないので、おそらく水田用トラクターの前後両方に、バケットやスノープラウのアタッチメントを取り付けたのでしょう。そうとう馬力がある大型のトラクターです。

 彼(?)は、または彼女(??)は、除雪目的のために出動したわけではなくて、りんご畑に作業の用事ができたが「軽トラでは進入できない」と想定して、自分が往復するという目的のためだけに、このような大胆なワザを使ったものと想像します。

 おかげで、人の気配のないこのりんご畑に、忽然と、クロスカントリースキー用の競技用トラックが刻まれたのと全く同じ状態が再現されました。ゴール地点は小さな掘立小屋(すみません...)。

 試しに私の競技用細板を乗せて辿ってみると、あまりのなめらかさに、笑いが止まりません。思わず興奮して全コースの滑走(?)を、しかも往復で、楽しみました。


補注 - 競技クロカンスキーのうちの"クラシカル競技"では、ゲレンデやグランドに、重機(スノーグルーマー; 圧雪車両)で細板用のグルーヴ(軌跡)を刻んでいます。

Snow Groomer (Getty Image)

 でもそんなニッチな需要を満たす環境を整備してくれる恵まれた競技場は、青森県内ではごく小規模な2箇所程度しかないかも。私は25年ほど前に何度かかよったことがありますが、それ以来まったく遠のいてしまいました。

十日町市営吉田クロスカントリー競技場
(市のWebsite)

2026/01/07

■ あるく ■ 足跡


昼前から予想外の青空。空を見るとしばらく晴れ間が続きそうです。

 お昼休みには早いのですが、大橋をわたって、河川敷のりんご畑の森へ。

 今朝も夜半から夜明け前まで、晴れて、雪が風に煙る空に、冴えた冬の月が...満月を過ぎた月齢17のふっくらとした寝待月が、南の空から西に向かっていくようすが見えました。

 動物たちもさぞ夜のうちに愉快に走り回ったにちがいありません。人の来なくなった雪原にはたくさんの足跡が。ref. 🔗"動物って遊ぶんだろうか? - 大学入試センター試験"


 Y字型に三方向に伸びているこの四足獣の足跡は、どれも1回あるいただけの、乱れのない穴です。


 しかしY字である以上、少なくともいずれか一肢はかならず二度以上重ねてあるいたはず。2回目にあるいた動物は、前の足跡の穴に正確に自分の脚を入れてあるいたのでしょう。

 几帳面な方なんですね。

2026/01/02

■ あるく ■ 河岸のりんご畑


正月寒波の大雪となりましたが、昼前に休止。でも午後からまた雪のようです。今日明日は風が弱いようですので、せっかくならあるいてみます。

 風は穏やか。ときおりのぞく日の光で、人の気配の途絶えた雪野原は、なごやかです。

 しずかなりんご畑の奥深くに足を向けます。


 無雪期にはあゆみ入ることのできない河岸沿いに出ます。ふだん目にできない荒涼とした雰囲気です。


 いつもあるくりんご畑縁辺の道に出ます。

今日1/2

cf. 🔗2025/11/27

cf. 🔗2025/8/15

 雪原となり、いっそうひろびろと感じます。


 天気が崩れ、すぐ吹雪で視界も悪くなりました。でも、真冬に入ろうとする今の時期、冬の光景に求めていたのはこういう雰囲気だったかもしれません。

2025/12/28

■ あるく ■ 河川敷のりんご畑


雪のりんご畑をあるきます。実は緊張。

 すぐそこ、クルマで5分もかからない、別に誰かに会うわけでもない、ふだんいつもあるいてはこのウェブログに書いてきた場所なのですが...。

 何年もずっと、"雪の中を、ひとり思索にふけりながら(?)、風をよけ、人をよけ(??)、現実世界から離れ、思う存分あるいてみたい"、と想い続けてきました。

 それにふさわしいうってつけの場所こそ、人の気配のなくなったりんご畑です。

 が、真冬の積雪期にりんご畑を徒歩であるくのは、雪が深く、絶対にムリです。

 クロカンスキーやスノーシューなら可能です。

 できれば自宅から最も近いところを、と考えたとき、思いつくのは、自宅からすぐの一級河川岩木川に架かる大橋を渡った対岸の河川敷の広大なりんご畑です。

 このエリアは、春秋には、河岸の葦野原に川霧が立ち込め、冬はさぞかし、現実から隔離された幻想的な雪原が広がるのでは...、と、何年も想像していました。

 が、そこは、広大すぎて、生まれてこのかた半世紀以上、地形が把握できずにいました。

 クルマで偵察するには、道幅は狭すぎるし泥濘で、天候の良い無雪期は、りんご農家が作業中で、偵察に細かい農道を入り込むと怪しまれそうで、足を踏み入れる機会はありませんでした。もちろん"砂利の農道の地図"なんて無いし、迷路そのものの網の目のような狭い軽トラの砂利の轍(わだち)は、徒歩で把握する以外に、把握する手段はありません。

 把握しないままで、天候がすぐ吹雪に変わりやすい真冬の曇天下の時期、太陽の方向がわかりづらい広大なりんごの樹海の雪原で迷ったり、うっかり川岸に近づいてあるくと、人知れず水没する危険もつきまといます。

 いや、そもそも、私の軽トラで、クルマの往来が途絶えた雪深いりんご畑の農道に踏み入るなど、そんな大それた雪道運転のテクニックが無いです。スタックしたら終わりです。近づくことすらできないでいました。

 時間にゆとりができた今年こそ、と思い、この春から、実は、いわば偵察を兼ねて、そろりそろりとあるき始めたのでした(🔗4/6以来)。

 今年は、このウェブログで何度も書いてきた通り、日数をかけ、毎回時間を取って、かなり奥深くまであるきまわりました。農作業中の人を驚かせたりしたときには、あえて大きな声で明るく挨拶し、「通らせてください」とていねいに頭を下げ、どこからあるいてきたのか、とか、運動不足だからさんぽの足を伸ばしてみた、など、ことばを交わし、理解を得るよう努めてきました。おかげで、幾人もの地元農家の方々に顔を覚えられ、気軽に挨拶してもらえるようになりました。

 りんご畑も白銀一色の世界となり、りんご畑からひとの気配がなくなった今日こそ、その成果を刈り取りましょう。

 銀世界となった今日初めて、ジムニーで、どきどきしながら、農道に踏み入ります。軽トラより200kg重い四駆で、トラクションはじゅうぶん。軽トラと同じ小さなサイズなので、テクニックのない私でも、ほそぼそとした軽トラの轍(わだち)を辿れそうです。その一筋の轍も、そのうち無くなります。"ここまではアスファルト、ここから砂利道なハズ"とわかるので、スタックの心配もなく万がいち他に軽トラが進入してきても邪魔にならない場に停め、クロカンスキーをそっと雪面に下ろしました。

 シューズを履きます。クルマがあると、思いのほか落ち着いて快適に装備品を展開し装着できます。クルマの快適さという文明の利器に少し驚きます。

 さて、ついにりんご畑の森に向かって、あるきはじめます。うれしい!広々と広がるりんごの樹海。ほそぼそと続いているはずの軽トラの砂利道も、もう線形は把握しています。


 今年の無雪期でじゅうぶん把握した地形をたどり、軽トラ1台もキツい細い道をかきわけて迷わず進みます。まだ雪は少ない方ですので、河岸に出て、水辺のすれすれをあるいてみます。

 もはや見慣れた河岸の風景。ここまで来ると、雪は膝くらいに深く、雪の下は濡れて柔らかく深い泥となっていて、徒歩でも軽トラでも、ついでに重量級のクマさんでも、ツボ足ではもうムリです。小型軽量の四足獣の足跡が無数に刻まれています。


 振り返ります。日常から離れていくのを実感します。


cf. 🔗真夏 8/15

 荒野が広がります...。


 祠の周辺は、鎮守の松林のおかげで、雪が浅いです。静まり返った良い風情です。


cf. 🔗8/15

 思った通り、りんご畑の狭い樹林を抜ける農道で、風をさけることができ、しかも、想像以上に静かな良いたたずまいでした。

 これから積雪量が増えるとどんなふうに雰囲気が醸し出されていくのでしょうか。ワクワクします。