■ 便利で手頃なので、ついそろえてしまう色ペン。syn 🔗4/30
■ それでもさらにチビた色鉛筆が欠かせなかったりします。🔗5/21
■ 多い時期は、0.5mm黒と0.38mm黒を同時に10日や2週間で使い切る感じですが、ここのところ2,3か月間ほど、毎月1本程度と、これまた自分基準では、ずいぶん消費しています。
■ 画像↓の通り。
■ この、同様な経験のある折損の現象は、製品の強度に関する設計ミスや製造時の過誤のようなメーカー側の責任ではなく、私の使い方だろうなぁと思っています。
■ おそらくその原因は、何度も芯のインクの減り具合を確かめようと、ペン先先端キャップを回して確認するからだと思います。その回数はきっと1本の軸につき数百回に上るでしょう。同じ軸で芯のみを交換しながら使い回していますので、少しずつ素材疲労が蓄積されているのだと予想しています。
■ もともとはグリップ部分に黒いラバーが装着されているのですが、私としては、毎日毎日数mmの減りが気になるので、黒いグリップで見えないのは精神衛生に良くないです。黒いグリップは撤去し、透明な適当な素材を装着します。
■ 昔の激安ボールペンみたいな、全面透明軸でじゅうぶん良いのに...。メーカーの工業デザイナーが、軸に無駄に意匠を凝らして、天然資源というリソースの無駄遣いと無駄なコスト高...などと、身も蓋もないコトを思ってしまいます。競争が激しい商品ジャンルなので、見た目勝負もありそうです。
■ 同じ軸で替え芯を4,5本使ったら、軸を捨て、新しい軸にするクセがあります。半年前後で1本くらいのペースでしょうか。
■ 色鉛筆は、実に便利で、かつ楽しいです(🔗2023/8/28)。小学生中学生なら、または美術系の人なら、使っていても周りの理解を得られそうですが、何でもないただのおっさんが使っているところを人さまに見られようようものなら...。
■ でも、そんなことを気にしないで、一人楽しんでいます。最先端のハイテクなボールペンの持つ雰囲気や上質で華やかな万年筆の持つ雰囲気とはまた別の、親し気で懐かしく、居心地のよい特別な雰囲気があります。もっと普及してほしいです。
■ リフィル式の金属軸ボールペン、長年使ってわかったのは、"重くてグリップ部が膨らんでいるのが好み"、"芯は太字"ということです。
■ 太軸なら、「MontblancのMeisterstückではどうだい?」という意見もありそうです。たしかに、万年筆の#149なら。他方で、ボールペンの最重量級#161 Le Grantでは、ちょっと軸が細くて軽すぎるようです。
■ 2007年頃に(また20年前の話ですか...)、見つけました。ペリカンのボールペンで、普及価格帯(と言っても3,000円くらい)。なのに、ずっしり重いです(44g)。たしか、"ペリカン・ベル"とか言う、なんだか日本語感覚では冴えないネーミングでした。
■ 話を戻して、Pelikan Bellは、購入し、大いに気に入りました。以来、20年、ねとねとしたPelikan純正芯を使い、途中で、いや待て、コレ、Parker替芯じゃないか、と気づき、その後、Parker替芯 = G2芯の互換でジェットストリームが発売されたのがほんの4年ほど前。すぐPelikan Bellに入れて、大いに生気を取り戻し、以後今日まで、もっそりと重いながら、波波模様やにょろにょろした模様を書いてきました。
■ その後、アッと驚いたデザインの、Parker Urbanのボールペンが発売されました。
■ このとき、初めて、自分の、意識下の意識が、意識の俎上に自ら這い上がってきました。
■ 自分って、このデザインが、実は好きだったんだ、人差し指と親指を当てる部分が、たっぷりと膨らんだこのデザインが!
■ 1本、重い真鍮ボディの、ギラつかないマットブラック+サテンシルバーの個体を購入。重さ自体は、Pelikan Bellより10gも軽いものの(33g)、筆記具としてはじゅうぶん重く、重量バランスは同じ設計思想で、ペン先が重く、軸が軽く、尻軸がまた重いです。これはすばらしい!
■ 翌年、また1本、同じ真鍮ボディの、ギラつかないマットブラック+サテンゴールドの個体を。
■ ジェットストリームのG2芯が出たのが、この頃でしょうか。太さが、0.7mmと0.5mmとで選べるようになりました。使いやすさに勢いを得て、さらにParker Urbanの、ブラック&シルバーながら、グリップ部に、洒脱なストライプ状のチゼリング加工を施したモデルを購入。1920年代の、アメリカン・ゴールデンエイジを彷彿させるような(?)、デカダンな装飾のくせに(??)、手にしてどんどん書いてみたい、と思わせるような、すばらしい雰囲気です。う~ん、わかっているなぁ、さすが前世紀以来のジョンブルな雰囲気を脈々と湛えるパーカー。
■ Pelikan Bellといい、Parker Urban の3本といい、JetstereamのG2替え芯で、俄然、若返り、バリバリの現役になりました。
■ 使ったのは、2023年11月1日の新品開封から2024年1月14日まで。
■ 11/1-11/21の21日間、12/1-12/21の21日間、1/1-1/14の14日間、毎日英文を50文ずつ書きました(1/13&1/14のみ100文)。毎日1時間足らず。この間の合計で2,900文、単語数にして40,880語です。6本合計の値ですので、1本あたりにすると、483文、6,813語です。
■ 1か月前の2023/12/14の記事に書いた通り、7月から9月まで、同様に使った 三菱鉛筆 Hi-Uni 「2B」は、同じく1本あたり、1,100文、17,380語でした。
■ また、従来型高粘度油性ボールペンのパイロット レックスグリップ1.6mm(極太)は、360文、5,700語で1本を使い切りました。通常の、0.5mmや0.7mmの細字なら、もっと長寿だと思います(が、「欧米文を書く」場合には個人的に好みではありません)。
■ いずれも、同じ単語集を使っています。
■ 以上の「1本あたり書ける英単語数」の値を可視化すると;
■ 鉛筆の芯濃度「10B」は、特殊な体験でした。以下に感想を;
■ 良い点として、
1) 「軸を寝かせて(←ボールペンにはムリ)」「どんな粗悪な紙でも(←万年筆にはムリ)」「力を入れずに弱い筆圧で(←鉛筆HBにはムリ)」という条件(🔗2023/6/26ご参照)を、6月のあのときに考えて予想した通り、まさにピンポイントでドンピシャと合いました。一種の理想の筆記具です。
2) 濃く、速く、筆跡も筆圧も文字サイズもたいへんコントロールしやすく、紙の上を舞うような軽やかな書き味です。
■ 劣った点として;
1) 芯が極端に柔らかいです。使い始める前にまず、電動や手動回転式の鉛筆削り機では、芯が、回すそばから粉々に崩壊して、永遠に削れません。ポケットシャープナーかナイフだけでしか削れません。
2) ほんの少しの筆圧で、いや、紙に少し触れただけで、芯が、「折れる」のではなく「砕ける・崩壊する」。文字を書き続けるには、ちょっと熟練の必要があります。そもそも「10B」は、「画材」であって「筆記具ではない」とわかる瞬間です。
3) 書き始めると、一瞬で芯が減ります。1文(16単語)ほど書くと、もう先端が丸いです。削りたいです。私は、後半は、3文を書くごとに、別な鉛筆を使いました。
■ 三菱鉛筆 Hi-Uni 10Bの6本を使った2か月半の、「良い点」と「劣った点」をまとめると;
■ 削っていった鉛筆の後半は、手で持てないほど短いので、ステッドラーの補助軸を使いました(🔗2023/9/26ご参照)が、3文を書くごとに、つまり3分おきに補助軸を付け替えます。この補助軸の使い心地もまた夢のようにすばらしく、自重だけで筆圧ゼロで書き進み、私の手は紙に筆記している感覚がなく、宙を舞っている錯覚に陥ります。また、6本を20分程度で使い切るので、毎日1時間弱の間、6本まとめて削るタイミングが3回程度必要でした。ただ、削るのは、シャープナーを1回転させるだけで、1秒で、薄くシャープな削りカスがシュっと舞い上がって、実に快感です(🔗2023/12/30ご参照)。「道具を使っている」感じを堪能しました。
■つまり、自宅以外では使えないほど手間なのは明らか。「10Bの芯」「ステッドラーの補助軸」「自分で砥石を使って猛烈にシャープに刃を砥いだポケットシャープナー」と、極度にこだわった道具立て...。真冬の夜明け前の1時間...。現実を離れた世界へと遊離しました。「君もやってごらん」などとは口が裂けても言えないかも...。
■ Hi-Uniの、2Bと10Bを使ったのですが、次は、その中庸を行くことを期待して、6Bを使います。実はもう使い始めています。思った通り、濃く、軽く、それでいて減りは抑えられるようです。三菱鉛筆Hi-Uniと、トンボ鉛筆Monoの両方を試しているところです。違いはあります。が、いずれもとてもよいです、鉛筆の濃度のうちでは、いや、すべての筆記具に勝って!
「どうしたの? インクが出なくなっちゃったとか?」
「うん。」
「新品の使い始めのうちは、渋いからネ。紙にペン先を押し付けてグルグル回すとかお湯につけるとか、した?」
「いや、もう使い切っちゃったんだ...」
「えぇっ!?」
「すぐ無くなっちゃうって、言ったじゃない。」
「早すぎるだろっ!まだ3日だよ!」
■ メモ;「1本あたりの筆記量 - 英単語、筆記体、8~9ポイント程度の大きさで」
・鉛筆 (三菱鉛筆 Hi Uni 2B ¥165円) (9/3の記事参照)… 17,000語
・油性ボールペン (パイロット レックスグリップ1.6mm(極太) ¥110) …5,700語
「何本も何年も使わないまま放置してたヤツだよね。ジェットストリームやサラサがあれば、もう使わないよね。」
「でもそれで、太字で欧文を書いてみたら、意外にも書き味の良さがあるってわかったんだ(9/7)。」
「よかったね。」
「ただ、インクがすぐに無くなっちゃうんだ。もともと、処分のため消費しきるつもりで使ったんだけど、それなりに良くて、つい替芯を買っちゃった。」
「本末転倒になっちゃったね。で、その『すぐに』って、どのくらい速いの? 」
「う~ん、じゃこれも、新品替芯を開封した機会に、『英単語を何語書けるか』で客観的に測ってみようかな。」
「ええ!? 万年筆インクも鉛筆ハイユニ10Bも、いま計測中じゃなかったっけ!? さらに増やす気?」
「うん...。インクや鉛筆と比べられるし。」
「どんだけ書くんだよ。単語を書くだけのロボットみたいだね。少しは中味を覚えればいいのに...。」
「ほ、ほんとだね...。」
■ ペン芯に、昨日と同様、今日も昨日の終了時点にマジックで点を打って書き始めました。
■ ペン軸を立てた持ち方に慣れてきました。鉛筆より早かったです。昨日と同じ2時間ほど、でも昨日より量はチョイ多めに、調子に乗って快速に書いていたら、だんだんカスれてきて、ついに、ペンに「今日はココまで」と言われました...。
■ こんなに早く減るものだったのか...。これまで何十年もハッキリ意識して試したことがなかったので、今回、「どのくらいの距離・文字数を書けるモノなのか」を大いに実感しました。と同時に、鉛筆同様、最後まで使い切ることの気持ち良さも。
■ この調子で手持ちのペンをどんどん使って、立てた持ち方にも慣れるようにしてみます。
■ 私は、ここのところ、仕事ではなくて私的な趣味で何か書いているとしたら、にょろにょろした文字の外国語になってしまいました。その際は、筆記具を、ボールペンの使用可能な角度よりも寝かせて使うので、ボールペンはすっかり使わなくなりました。
■ 7月来、遠ざかっていて持ちなれなかった鉛筆を、持ち方から何とか矯正し(「正しい持ち方」かは不明)、自分なりに、そうとう寝かせた角度ではありますが、快適に使えるようになりました。→🔗 2023/6/23
■ 鉛筆を見直した原因の一つに、手近に、万年筆インクもゲルインクも裏抜けするPPC用紙が大量にあることが挙げられます。サラも「ウラ紙(オモテ面に印刷や書き込み、ウラ面が真っ白)」も、それぞれ数万枚程度。いずれも、万年筆インクで書こうものなら、紙の下のものを汚すレベルで滲んだり裏抜けします。
■ で、鉛筆が快適なわけです。が、前から気になっていたんですが、「ウラ紙」のその印刷済みオモテ面で、印刷や書き込みが、紙面の面積の10%とか20%程度しかなくオモテだってほとんどがまだ白い、という紙もあるわけで...。
■ んで、A4をA5サイズ2枚にしたら、うち1枚は真っ白だ、場合によっては、さらに半分に切って、A6サイズ4枚にしたら、うち3枚は真っ白だ、という事態も多いです。
■ か、書く気ですかい、ここにまで...。セコくないか...。
■ 告白すると恥ずかしいかもしれないのですが、多くの点で正しいと信じるので、やってみます。ざっくりと裁断機で300枚程度を切り、白いのと印刷済みなのが混在しているのですが、めんどうなので4倍の1200枚に膨れ上がった、このA6の用紙をすべて、プリンターに入れて、天地12mmの罫線を印刷しまくります。罫線の設定は線幅0.25mmなので、プリンタインクはほとんど減らないようです。
■ 白い面に書き、印刷済みの面は、無理せず書くのをあきらめればいいだけです。
■ が、またここで...セコさが鎌首をもたげて...。
■ つまり、すでに印刷した面に重ねて書くとしたら、たとえば、「万年筆-極太字-顔料インク黒」なら、印字など乗り越えて書き進められるのですが、いかんせん、万年筆インクは顔料だろうと没食子青黒だろうと、スポンジに吸われるように滲んで、書いていて楽しくありません...(ってことは、やり始めたんですね...)。
■ ゲルインクボールペンの太字も、万年筆インクより収束はするけれど、同様でした。
■ 鉛筆は、印刷済みの面に書くと、何を書いているか自分の文字が識別できず意味不明です。ボールペンの黒色&細字も同様です。
■ で、「従来型高粘度油性ボールペン-太字-青/赤」は...。すばらしい!印刷済み印字(細かい活字ばかりだし、書き込みは0.38mmの細いジェットストリームだし)を乗り越えて、青くふてぶてしく書き進められます。ただ、赤は、それのみ使い続けると目がチカチカするので、青がよいです。
■ それはいいのですが、私の場合の問題点は、自分のスタイルである「寝かせた角度で書きたい」が、十分に機能しないということです。
■ でも、7月に、細い鉛筆の軸の持ち方も克服できたので、「ボールペンが使えないんですぅ...。」などと寝言を言ってないで、練習しましょう。寝かせるクセはお前個人の単なる悪い癖、ボールペン本来の性能を引き出すために、ペンを立てた角度で書くことくらい、コレも練習すれば自分でも可能になるだろう、と、気を取り直すことにしました。
■ やってみました...。字は、アルファベットのつもりが、そうでなさそうな雰囲気の象形文字に...。15分で、前腕部の腕橈骨筋に猛烈な筋肉痛。小指から手首にかけての短掌筋がツリそうです...。
■ これで投げ捨てずに、合間に手を振り腱を伸ばしながら、2時間ほどかけて、いつもの単語集の100文をなんとか書ききってみました。
■ チョっと慣れてきました。が、今日はもうヤメときます。明日の筋肉痛が思いやられます。
■ さて、前置きはこのくらいにして、本題です...えっ!? (;^^A
■ 使った油性ボールペンは、三菱鉛筆「Raknock(楽ノック)」1.0mm青。芯に「20-11」と製造年月が。芯の、今日の使い始め箇所に、黒マジックで点を打ちました(画像)。で、画像は、英文を100文書いて、使い終わったところです。
■ 芯のインクは、新品では8.0cm入っていました(手持ちの同じ製品別な個体で確認。もっとも、芯のインク量に個体差は±3mm程度はあるものですが)。で、今の2時間で減った量を測ると、1.8cm。ということは、全体の22.5%をこの2時間で使ったことになります。
■ 100文を書いて22.5%使うなら、100%使い切ると、444文程度を書けることになります。
■ また、2時間で22.5%使うなら、100%使い切るにはその4.4倍の時間、つまり9時間程度です。
■ 今日は、まるで利き腕を変えて書いたかのようなぎこちなさがあって、もたもたしましたが、慣れれば、同じ分量を90分程度で書けそうです。
■ 毎日100文を書く、毎日90分使う、として、新品を使い始めて5日目にペンは無くなるということです。
■ はかない...。昨日お話したすばらしい石鹸なら、気持ち的に、使い切った後のはかなさに満足感を伴いますが、使い捨てプラスチック製品のボールペンが毎週のようにコレだと...。
■ これまでは、ハッキリ計測しながら使ったことがありませんでした。仕事でジェットストリームの減りが速くて、年来、1箱単位で買っていたところ、ある年に、「替え芯」があることに気づき、以来、替え芯を箱単位で購入していました。1本だけ集中して使うと2週間から3週間の命だったので、デスクごとに何本も同時進行で使って(ゴマかして)いました...。低粘度油性ペンやゲルの寿命は短いと思っていたのですが、今日実感した従来型の高粘度油性ボールペンもそうだったとは...。いやこれは太字だから、というのは、ゲルと違って(9/3ご参照)、たしかに言えますが...。
■ 細字のボールペンは、ジェットストリームも含めてまだ数十本ありますが、「印刷済みオモテ面」には迫力パワー不足で、鉛筆同様、使えません。「従来型高粘度油性ボールペン-太字-青」が良いのですが、この「楽ノック1.0mm」はあと1本(黒)しか持っていません。紙の有効活用計画にとって非常に便利で有効なので、太字油性ボールペンを書い足しましょうか。いや、この際、活用したい気分がもっと盛り上がるよう、90円の「楽ノック」といわず、社会人として、男として、襟を正し、真摯に取り組むために、7万円のドイツ製高級ボールペンの太字を購入し、大きな所有の満足感と自信と誇りを持って、ガシガシ書く作戦を開始してみましょうか!(ワクワク...)
■ いや、こう解決します...イマ手もとにあるジェットストリーム数十本を始めとする黒ボールペンや、滲んでもいいのでゲルペンを、ある限り使います。趣味で書き進んでいるだけなので、オモテ面は、活字を避けて次の余白また次の余白と、書ける箇所をムリなく選んで書き進めばいいではないですか。ペン数十本か用紙数万枚のどちらかを使い切ったら、その時にまた、理性的な方向でよく考えましょう。
■ まぁ気を楽に持って、毎日必ず「印刷済みオモテ面」に90分間書くというワケでもないですから書い足しはムダですし、もともとオモテ面はそのまま廃棄のつもりだったのが、少しは、イマ手持ちの使用済みPPC用紙数万枚を、「役立った、満足」という「有効利用した感」を伴って、悔いなく廃棄できるでしょう。世の中の財布が豊かなおじさんたちのような「何万円もする高級ボールペンを次々と買って『どうだ、フフ』という趣味」があるわけではないし、これ以上、使い捨てプラスチック製品を買って捨てたり、ボールペンの機能を逸脱した理不尽な高額品を心の平安のために買う篤い宗教的衝動もないです。...文章にしてみて、解決策が決意できました!え、ホコリ? ごみ箱に捨ててはいかがでしょう?
■ やはり鉛筆を使って、7月以来同じことを。つまり英単語をひたすら書いて、鉛筆の減り具合を見たいです。
■ 今度も全く同じ単語集を使って33,000語を書きます。7月8月9月と、1冊の本を書き写すこと3周回目ですが、おそらく鉛筆は持ちこたえるでしょう。ただそれだけの話なんですがね...。
■どうやら、私の書き方(文字サイズや筆圧...いずれもどんどん小さくなっている)では、減り具合は、鉛筆6本を同時に均等に使うと;
経過;3.3万語=英文2,200文で、3分の1程度が減る (本1冊分の英文。英文は1文が長めの単語15語から成るとする)
推理;10万語=英文6,600文で、3分の3程度が減る=使い切る
つまり今回3周回目を書き切れば、ほぼ同時に使い切るようですね。
ということはまた、
鉛筆1本だけ使うとする;上記に比して減りは6倍なので、10万語を6で割って
推理;1.7万語=英文1,100文程度を書ける。
平たく言うと、
1本でこの本の半分の英文を書ける、
2本でちょうどこの本1冊の全ての英文を書き切れる、ということで...。
■実は昨年試した別なことですが、ゲルインクボールペン「三菱鉛筆Signo太字1.0mmブルーブラック」を使って同じ本同じ英文を書いてみたんです。「太字万年筆の代替品って何かあるかな」と思って...。万年筆インクが裏抜けする紙が大量に手許にあることを意識したんです。その結果、300文(4500語)余りを書いたところで使い切りました。ということは、本1冊を書き切るのに、ペンは7本必要、と推理できます。
同じ筆記量なら、鉛筆1本=ゲルボールペン4本近く(3.8本) ということです。
蛇足ですが、奇しくも、ゲルインクボールペンの筆記量は、最頻使用の太字万年筆のカートリッジ1本(1cc弱)を使い切るのとほぼ同じ程度でした(Pilot742-ペン先SかBB)。
■「太字のゲルインクペンで書いたから減りが早かったんだろう、細字を使ってみてはどうだい?」とお思いでしょうが、細字のインク量はもっと少ないです。試しに、同じシリーズのゲルインクボールペンで異なる線幅の2本両方の芯を抜いて、芯の内径をご覧になってみてください。細字になるほど、芯の内径は細く、明らかにインク量は少ないです(画像は、サラサクリップ)。インク量は、ペン先のボールの内径すなわち寿命(耐久性)と、正の相関があると思います。
■ということは、「鉛筆の方が、価格は安く筆記量は多い」との結論がイマ得られました。
■「鉛筆は、どんどん削られて寿命は短い(6/23の予想)し、ゆえに書ける量も少ない」と立てた仮説は、誤りだったと、自分の実験で納得できました。つまり、たとえ、最高級のHi-Uniが定価通り1ダース1,980円(1本165円)であっても、値引後の実売1本100円前後のゲルインクボールペン「サラサ」「ユニボール」「ジュースアップ」「エナージェル」より、費用対効果は、比較の対象にならないほど高いと確信できました。普及価格帯の「三菱鉛筆#9800」1ダース660円(実売500円前後=1本42円)なら、なおさらです。
■さらに鉛筆の利点として、いかなる筆記具より、私の用途では、使いやすいです。また繰り返しますが、使い始めの予想通り;
1) いかなる角度でも(かなり寝かせた持ち方でも;ボールペンにはムリ)、
2) いかなる紙質でも(インクが裏抜けする用紙でも;万年筆にはムリ)、
何の気づかいもなく滑らかに書けます。
■加えて、重大な副次的発見として、鉛筆なら、ためらわずに書き進められることに気づきました。つまり、昨日は数学も書いてみましたが、意外だったのは;
ペンなら、「あとで消せない」「きれいに書いた方が」「スペースが足りないかも」などと意識下でブレーキがかかり、思いついた次の1行をどうするか(「この二次方程式は、因数分解する? 解の公式にする? いや平方完成した方がいい?」)、一瞬ためらいますが、
鉛筆なら、何の遠慮もなく、思いついてスグ書いてダメならスグ作戦を変更して、が、精神的に自由だということです。
■郷愁から数十年ぶりににぎった鉛筆(6/23)でしたが、自由をもたらしてくれた!...って、おおげさですね。幼かった頃は意味不明だった坂本九のあの歌が何となくわかるようになったかも...。