2023/06/26

■ まなぶ - 鉛筆をつかってみたい (2/4)


鉛筆でなくてはならない長所って...考えてみます。

買ったぜいたく品「三菱鉛筆 Hi-Uni」。鉛筆には、自分にとっての話ですが、他の筆記具に無い長所というものがあるだろうかと、何度も考えてみました。

日本語の筆記や計算には、今の私は、油性低粘度ボールペン (Jetstream)やゲルインクボールペン(SARASA)を使います。日常生活は、多くの人がそれで足りるのではないでしょうか。加えて、実は、私は、日本語には、つけペンを常用しています、が、それは「趣味」「こだわり」の問題で、とるにたりないことですね。

鉛筆が無くても、上記の筆記具で代用可能ではないでしょうか。鉛筆のメリットは何でしょうか。

私にとって、ハッキリしています;「(1)軸を寝かせて(倒して)長時間書ける」かつ「(2)紙質を選ばない」。この2点を同時に満たす筆記具は、他に無いです。なお、「消せる・消しゴムがかけられる」点も長所ですが、今の私にとって、小学生と違って、誰かに見せたり提出したりする文書を書く必要はないので、メリットではありません。

(1) 「軸を寝かせて書く」ことは、すべてのボールペンにとって不可能です。紙面と筆記具の軸とでなす角が、毛筆は90°近く、ボールペンは80°~60°、万年筆は60°~45°。

 困ったことに、私の場合、中学1年以来使ってきた万年筆の書き癖は45°~30°と、極端に「寝かせた角度」です(画像ご参照;醜いので(;^^A...なるべく小さい画像にしてあります)。書き始めると、さらに傾きます。小指を出すのはオシャレのためではなく(誰も見ていないし)、寝かせやすい、バランスをとりやすいからです。万年筆以外にこの角度が可能なのは、つけペン(Gペン)と鉛筆だけです。

と同時に、(2) 万年筆(つけペンも含む)は、ペン先といいインクといい、使う紙をシビアに選びます。鉛筆は気づかい不要です。ボールペンはその中間でしょうか。

困ったことに(またかい?)、私の今の個人的事情=筆記具選びの大前提として、インクがウラ抜けするPPC用紙(コピー用紙)がたくさんあることです。A4サイズ500枚入りを1冊として、10冊入りで段ボール1箱(5000枚)。この新品が10箱(50,000枚)ほどあります。さらに、品質のばらつきが激しい使いかけの用紙や裏が白くてまだ書ける用紙(「裏紙(ウラガミ)」)が、分量的にさらに5箱程度。すべて仕事用などではなく個人の備品消耗品?です。ちょっとした経緯で、この状況がいま実は強い心理的圧迫要因になってきました。使わなくては。

PPC用紙は、(ちょっと頭にとどめてもらいたいのですが、)ノートやメモや手帳の用紙(筆記用の紙)とは、同じ「紙」でも、まったく異なる工業製品です。高品質高額なPPC用紙だからといって、万年筆やゲルインクボールペンでもにじまずにきれいに書けるというわけじゃないです。前者(PPC用紙)は、トナーの紙表面への定着や紙内部への浸潤性能を制御する内添サイズ剤が主要な設計要素であって、筆記具との相性は二の次です。したがって、PPC用紙に万年筆インクやゲルインク、場合によっては油性ボールペンであっても、滲む・裏抜けるというのはごく当たり前であり、だからといってそのPPC用紙の品質が悪いことにはなりません。で、鉛筆だけが、この問題を乗り越えられます。

以上2点より、1)筆記角度と2)用紙がア・プリオリな私の立場では、鉛筆は他の筆記具では代替できない長所があります。これが、鉛筆を使ってみようかなと思ったきっかけなのでした。はぁ、長い話だった。ごめんなさい。