2023/05/31

■ こわすつくる - 実家整理 - 閉眼供養4


■ 仏壇の処分。昨日午前の閉眼供養の直後の13:00。仏壇の処分を、かねてより依頼していた市内のp仏壇店にお越しいただいて、実施していただきました。

■ p仏壇店の社長pさんと年配の従業員の方qさんお二人が見え、縦6尺横3尺の仏壇を、上下別にロールキャップでていねいに包み、積載し、あらかじめ提示されていた金額z円を、その場で清算して終了でした。この間約15分。

■ 画像は、クリーンアウトした仏間です。画像中央に仏壇が鎮座しておりました。

■ 社長のpさんはお若い方で、従業員qさんは年配の方でした。pさんはqさんに、「qさん、これはどうしましょうか?」とていねいな言葉遣いでした。

■ 持って行ってもらった昭和の仏壇は、おそらくそのまますぐに焼却場にて処分ということでしょう。自分で軽トラで処分場に搬入すれば、同じ結果を得ることにつき、費用は100分の1から200分の1で済んだと思います。

■そう考えると、「ロールキャップでていねいに包む」のは、依頼したおうちへの配慮や視覚的効果が主たる目的だと思います。

■ 閉眼供養後、すなわち「仏壇の魂抜き」後は、当該仏壇は、使用済みの家具同様、単なる木造工作物と考えてよいとすれば、燃えるゴミとして自分で処分場に持ち込んで廃棄焼却処分すればよいだけです。仏壇店にz円を払う義務はないでしょう。ここをどう考えるかは、その人の気持ちや価値観によると思います。いずれか一方の考え方の人が、他方を論駁・非難することは無益だと思います。

2023/05/30

■ こわすつくる - 実家整理 - 閉眼供養3


■ 閉眼供養を菩提寺にて営んでいただきました。

■ この宗派は、鎌倉時代に成立して以来、武家に重んじられた宗派で、この寺院も巨大な伽藍を擁する古刹です。

■ 10:00から法要です。9:40にお寺に着。列席者は、私と妹とその夫。花屋さんが9:45に来るとのことですが、まだ見えていないので、まずは寺院内の自家の仏壇を拝みます。

■ 花屋さんが見えて、互いにあいさつした後、ご本尊を支度し、私に、持参の自宅内仏壇の本尊をここに据えるよう指示し、すでに用意済みのお布施の袋(封筒)と供養料の袋を手渡してくれました。封筒の表書きと私の名前はすでに書かれて(印刷されて)いました。指示通り、それぞれの袋にx円とy円を包みます。「ご供養は30分程度。終了後和尚様が退出なさる際にすぐにお渡しするように」とのご指示。

■ 和尚様が見え、挨拶後、準備をなされ、衣替え後、一同着座して読経。

■ 25分程度でした。お礼を申し上げ、お布施と供養料をお渡しし、少し雑談的な話題を振って笑顔を拝見後、3人で寺院内の自家の仏壇に戻り、香の火を確認して、お寺を退出しました。その後は、妹夫婦に、私の自宅で、粗茶なりにこのシーズンの楽しみである新茶を濃く抽出して味わってもらい、四方山話をして解散しました。

■また一つ肩の荷が降りてくれました。


2023/05/27

■ あるく - 堺野沢溜池


 ハリエンジュ(ニセアカシア)がどっと咲き乱れる良い雰囲気の遊歩道が、ため池のほとりをとりまいています(画像右の背景は湖面です)。

市の事業と銘打ってお役所が盛大に散財したのは25年ほど前で、行政によるその後の手入れは…。野生に戻りかけている箇所・損傷が甚だしく明らかに危険な箇所、など幾多あるのですが、アカシアの花に行く手を阻まれるこの小径は、むしろ風情があると考えることにして、晴れた昼間に、楽しんで歩くことにしています。

いまの時期は、もちろんアカシアの花の良い香りがいっぱいにたちこめています。この地方では最も良い季節となりました。惜しみつつ楽しもうと思います。

2023/05/11

■あるく - 柏村の田んぼの道 - 水張り



新緑の季節になりました。柏村の散歩道の田んぼに、水が張られました。

暖かかった3月よりも、気温は低く風は冷たいですが、気持ちは晴れやかです。用水路の水は、1年中流れているわけではもちろんないのですが、今この季節は、すばらしく爽快な勢いで流れています。

ごく小さな用水路。軽やかな水の流れ。ほとりでゆらめくたんぽぽや一面の緑。またこの季節が来たと思うと、こころがはずみます。

2023/05/08

■ こわすつくる - 実家整理 - 自治体の衣類回収ボックス


■ 不要となった衣類の回収を行っている自治体は多いと思います。

■ 燃えるゴミの処分場の往復の途中に立ち寄れる、つがる市のイオンショッピングモール街の中にある、つがる市役所支所。この入口付近に、「衣類回収ボックス」があります。

■ 「捨ててしまうよりは」、という心理で、汚損のない衣類を、きれいにたたんで袋に入れ、回収してもらいます。誰かのためになってくれればと願います。


2023/05/05

■ あるく - 廻堰の桜並木


桜のアーチです。花の頃は、それはもうすばらしいです。

が、新緑の頃も、真夏の木陰も、紅葉のトンネルになってくれるのも、いや、枯葉や冬枯れも、大好きな道です。

長い連休期間、こころしずかにすごせました。なにかに感謝したいです。

2023/05/04

■ あるく - 八甲田連峰萱野高原


夜明け。ぶなの森をおとずれます。

あと少し、クルマであと5分も登れば、高層樹林帯となる山岳地帯。

寒くて吐く息が白く、平地の雪解けの頃の3月みたいです。急ぎ足であるきます。雪解けの水が路面あちこにながれています。凍結に気をつけて慎重にすすみます。

2023/05/03

■ あるく - 九戸村の山の小道


山道の新緑。昨日とおったしずかな山の道です。

2023/05/02

■ あるく - 九戸村の山の小道


5月の連休なのですが、花が、いまをさかりと咲いています。

青森県南部地方と接する岩手側の九戸村の山の道(舗装林道)。

人もクルマもめったに通りかからない見てくれないのに、いっぱいに咲いている花に、いっそう親しいきもちをおぼえます。

2023/05/01

■なおす - 初めてのクラシックシェービング

クラシック・シェービングという単語は一般的じゃないでしょう。

「両刃カミソリ」を使ったひげそり方法のことを指すことにします。

シックやジレットの「4枚刃」「5枚刃」などのカートリッジ式プラスチック製品とは違います。ところでこの種の製品のことを、いま仮に「n枚刃」と呼びましょう。

ただし、{ n |  2 ≤ n ≤ 5 } ∩ { n | nは自然数}とする。...なんちゃって

「n枚刃」の特徴は:

1) 本体と替刃のセット1パックをただ同然で売り、高額な替刃を繰り返し購入させる

2) プラスチックの使い捨てに依拠する

この発想は、経済財のうち物質資源は無限に存在するという古典的経済原論を前提としていると思います。これが20世紀前半のアメリカで膨満した資本主義の結果、大きな成功例となった事例だと思います。今や全人類を客として大きな収益を上げるシステムとなっています。

「替刃商法」とも呼ばれます。

ジレットの創始者、またその師の「ビンの使い捨て王冠の発明者」に着想のプライオリティーがあるようです。

Microsoft WindowsとMac OS、CanonとEpsonのプリンタ、SchickとGilletteの「n枚刃」は、似た発想で世界を席捲し、人類は隷属しています。

「n枚刃」製品は、「1週間ごとに替刃カートリッジ1個を交換」と推奨されていますが、本来の切れ味は実質的に2,3日の寿命です(この辺はもちろん個人差で)。替刃の価格は、代表的な製品「Schick Hydro5 Premium - 8個入り」で、現時点で3,110円(ビックカメラ、コジマとも同額)。1個あたり400円弱ですので毎週1個とすれば、1年52週なら2万円あまりでしょうか。

新品交換した日はよく剃れるのですが、その後は剃り味がガックリ劣り、お金と切れ味を妥協して自分に言い聞かせながら鈍い刃物を何度も皮膚にあてる…。生涯にわたりこの卑屈さは続きます。

それがイヤで、この際もう奮発して、ン万円の「電動シェーバー」を!…。

これも、切れ味は、1週間程度でもはや新品とは言いづらくなります。その後その切れない刃を2年も5年も10年も、手入れもせず交換もせず動力を用いて肌に強く押し付ける・周囲にはチョットあれな音・積年の異臭・朝ワイシャツを着てから剃るとワイシャツ上半身にまんべんなく微小な黒いつぶつぶ状の…いずれにも気づかずご満悦なのは、積年のドライシェーブで頬が青々とした本人のみ…、いや、もうやめましょう。ごめんなさい。身をもってした経験でした。

「ほかにどんな手が?」と自分なりに考えた結果が、クラシック・シェービングでした。

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準備するのは、1) 替刃、2) 両刃カミソリ本体(ホルダーという)。余裕があれば、3) シェービングソープ、4) ソープブラシ。

「クラシック・シェービングなら使い捨てじゃないというのか? 薄いカミソリの替刃こそまさに頻繁に使い捨て…」という気もしました。が、石油製品とは異なり、この刃は鉄のみから成る製品で、現代の人類社会では完全にリサイクル製品で、かつ使用後にリサイクル可能です。ホルダーは生涯使える(どころか戦前のアメリカ製がふつうの実用品として1,000円台からe-bayで流通している)ので、他に使い捨てるパーツは無い。商品としての替刃は、薄い紙包装で売られているのが多数派です。

費用的には:

1) 両刃替刃が、1枚あたり5円(上海/克労得製)~100円(日本/フェザー製)。この価格帯に世界数カ国(欧米露印埃)の製品数十種類がひしめいています。1枚10円~30円が世界的に販売最頻値でしょうか。

個人のウェブログを見ると、替刃を毎日交換する人もいるようですし、1枚の替刃を1週間、1か月と使う人もいるようです。「n枚刃」と同様、やはりモード値は3回前後ではないかなと思います(特にデータはありません。個人の実感です)。

2) ホルダーは、110円(ダイソーの韓国製)~上限なし(博物館級)ですが、日本の店舗や国内通販で買えるのは、事実上、ダイソー販売の韓国デルコ製110円か、薬局で販売の大阪フェザー製「ポピュラー」1,000円の2種のみ。個人的にはどちらもお勧めできないです。海外通販でのボリュームゾーンは3,000円~20,000円といったところでしょうか。

3) & 4) シェービングソープやブラシは、石けんや普通のスプレー式フォームでも代用可能です。ただ、ソープやブラシを一度でも使えば、石けんやスプレーはすぐ不満になるでしょう。手に入れるとしたら、イタリア製・イギリス製・アメリカ製が定番で高級品ですが、この数年でアジア製も侮れないレベルです。あ、そうそう、amazonでは上記の外国製ソープが売られていますので入手可能です。転売品で、たっっぷりと利益が上乗せされています。値段さえ知らなければ、使って幸福になれます。あたかも、宗教団体からツボを購入して、「このツボのおかげで、無病息災一家平和に暮らすことができております(^^)」と感謝して日々を平穏に送ることができる点で、win-winな取引関係となるアレゴリーと同断です。ご同慶の至りです...。

他方で、信仰心に悖る私やあなたにとっては、どの1品も、日本で入手するにはちょっと気合いが必要です…エッ!?

…少なくとも、歩いて行けるコンビニとかでは手に入らないでしょう。

海外通販が前提ですので、時間と送料と外国為替のもどかしさへの寛容が必要だと思います。知識を得て、決意して、クレジットカードを用意してPCに向かいましょう。

ただ、1)と2)だけで始められるので、初期費用は3,000円~1万円で、生涯満足できる製品が手に入るでしょう。

親しみやすくてすばらしい日本語の動画説明がニコニコ動画にあります。「The World of Traditional Shaving 第1回「古き良き髭剃りへのいざない(作者;Shaverさん)」という動画です。また、日本の個人のウェブサイトもかなり充実してきました。「Shave and Grind (作者;スズキω)))さんの『クラシック・シェービング事始め -準備編-』」が、迷う気持ちを後押ししてくれる口調で、実践が近づくと思います。

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何十年も前から見たことはあるのですが、何だか古めかしい金属のカタマリで刃がむき出しで、野蛮な印象でしたし、いざ実践しようとした最初は、そのヴィジュアルに恐怖感。

ネットで1年以上かけて学んで、意を決して実践しました。

もう何年も前になる「初めての日」のことは、今でもハッキリ覚えています。

周到に準備し日程と手順を組みました。(ひげ剃るだけなのに、臆病すぎて笑えます)

蒸しタオルを何枚も発泡スチロール製の箱に用意し、寒い状態でのシェービングを避けて7月中旬の晴れた真昼を選び、シャワールームを密閉してじゅうぶんに温めて湯気まみれにしました。壁と手持ちの鏡には入念に曇り止めを塗布、さらに…、いや、臆病者の準備の話はこのくらいにして。

結果、びっくり仰天。

最初、震える手で顔におそるおそる刃をあてて、すぐその箇所を触ると、異様にトロリとする…石鹸? いやもしかして血だらけ? と思ったのですが、手に血はついていない。曇る鏡を必死に見ながらひとまず1クール目の順剃りを慎重に。触るとツルリを通り越してヌラリ。手も頬も互いの触感がないくらい…。2クール目の逆剃りをいっそう慎重にあて、「初心者は深追いするな」との先人の教え通り、ひとまず終了。1時間以上かかりました…。

着替えて頬に触ると!異常にスベスベします。こんな経験はありません。もともと頬に髭なんか生えたことはなかったのだ、という感触でした。ゆでたてですぐきれいにむけたゆで卵のような…。剃り残しはあるけれど、今日は後悔しないことに。

今はシェービングだけなら20分程度。自分の流儀ですが、シャワーを浴びて温まった際にシェービングをします。

以上をまとめると;

「ひげそり」は、何十年もの間、卑屈な気持ちで重い気分を引きずったやむを得ないルーティーンでした。

今では、「シェービング」のひとときが、生活の大きな楽しみになっています。

「n枚刃」「電動」に戻るのは論外です。

こんなに気に入った理由としては、「画期的に良く剃れる」のにさらに加えて、

お気に入りの、1) 替刃、2) ホルダー、3) ソープ、4) ブラシ、がいちいちそろっているから、というのも大きいです。

シャワー&シェービングの1時間の間じゅう、漂う良い香りに現実を離脱し、清潔にでき、気持ちもシャッキリと切り替わります。

「趣味」「沼」の世界ということなのでしょう。ルーティーンワークが、待ち遠しい趣味になるなんて、ほんとうにうれしいです。

というわけで、私個人の小さな人生において稀な、価値観のコペルニクス的転換を経験したのでした。