2024/01/31

■ あるく - 羽黒神社


 今日も昼までは晴れ間ののぞくおだやかな冬の日。このあと夕方から数日間にわたり、冬の雪の天候に戻るそうです。今日のうちにあるいておきましょう。

 おととい(1/28)のりんご畑から下って、同じ十腰内(弘前市)の集落にある羽黒神社です。

 巖鬼山神社(1/17)からほど近く、クルマなら山麓の一本道を7,8分なのですが、りんご畑を縫って近道してあるけば40分程度でしょうか。集落のはずれにあって、巖鬼山神社に比べればだいぶ簡素な、地元の神社ですが、手水の湧き水があります。

 湧き水は「眼病に良い」とのお触書があります。とはいえ、水場は、特にきれいなふうだったり霊験灼然を装うふうにしつらえてあるわけではなく、野菜を洗ったり長靴を洗ったりできそうな生活用水みたいな実用的なつくりです。

 不思議なのは、標高が高い巖鬼山神社の湧き水は、季節の気温の影響を受けやすい感じで、夏はややぬるく冬は氷のように冷たいのですが、他方、こちらの羽黒神社の湧き水は、集落のはずれにあるのですが、夏は痛いほど冷たく、冬はほんのりぬるいです。

 いずれも、軽くのどをうるおすために、つい遠回りして立ち寄りたくなる魅力があります。

2024/01/30

■ まなぶ - おじいさんの住む街ってどんな所? 2 - 青森県立高校入試平成13(2001)年英語第5問


昨日の続きです。おじいさんは、2人の人に対して、まったく同じセリフ「この街の人たちも、ちょうどそんな感じじゃよ」とかって、ダイジョブか、このおじいさん、その認知能力に、そこはかとない不安が...、などと、よけいな心配をしてしまいました。ところが、傍らでお人形さんで遊んでいた孫娘が、おじいさんのその2回の同じセリフは正反対の意味に捉えられる、と指摘したところ、おじいさんの最後の答えは、...なんとまぁ、哲学者の深い答えでしたね。おじいさん、誤解しそうになって、ほんとうにごめんなさい。

 さて、この深遠な思想をもつ哲学者のおじいさんに対して、失礼な設問が...


問(2) 次の英文に続けるのに最も適切なものを、それぞれ1~4のうちから選び、その番号を書きなさい。

ア Every day the old man was at the gas station,

    1. and he worked very hard for the gas station.

    2. and he liked talking to the people.

    3. and said nothing to the people.

    4. and he played with his doll.


 選択肢を一つずつあてはめて、和訳してみましょう。

    1. 毎日、そのおじいさんは、ガソリンスタンドにいて、

        ガソリンスタンドで、一生懸命働いていた。

    …毎日「いらっしゃいませ~!」「ハイオク満タン、オッケ~!」と元気よくガソリンスタンドで働いてたんですね。

    2. 毎日、そのおじいさんは、ガソリンスタンドにいて、

        人々に話しかけていた。

    …コレを選ぼうかな。あの、出題者さん、“the”はいらないと思います(よけいなお世話です)。

    3. 毎日、そのおじいさんは、ガソリンスタンドにいて、

        人々に対しては何ひとつ口をきかなかった。

    …愛想のないぶっきらぼうな店員なんですね...。

    4. 毎日、そのおじいさんは、ガソリンスタンドにいて、

        彼のお人形さんで遊んでいた。

    …こ、これはそうとうイっちゃっているおじいさん...。け、けしからん!哲学者のおじいさんに向かってなんたることを!おじいさんを侮辱し受験生を侮辱して。出題者は、ちょっと前へ出てきなさい!...なんてネ。


2024/01/29

■ まなぶ - おじいさんの住む街ってどんな所? - 青森県立高校入試平成13(2001)年-英語第5問


私の地元の県立高校の過去の入試問題の英語の読解問題のお話を、また読んで楽しんでみましょう。なお、英文を私の拙い和訳にしてあります。

私は中高生のいる家族でもなく学校関係者や業界関係者でもありません。末端の庶民が外野席から、お気楽に連想して、眺めているのみです。

---...---...---

むかしあるところにおじいさんがいました。 おじいさんは毎日毎日、ガソリンスタンドのそばで、椅子に座り、小さなその街を車で通りかかる人々に声をかけようと待ちかまえていました。 ある日、おじいさんの孫娘が、一緒にいました。 孫娘はおじいさんの椅子の傍らに座って、彼女のお人形さんで遊んでいました。

午前10時、大きな黒い車が彼らの前に止まり、背の高い男が出てきました。 嫌な顔つきであたりを見回していました。 おじいさんのところにやって来て、「住み良い場所が必要なんだが、ここはどんな街だい?」と尋ねました。 おじいさんは背の高い男を見て、「で、あんたはどんな街から来たんだい?」と返しました。 

背の高い男は答えました。「ひどい街だよ。 誰もがお互いの悪口を言い合っているんだ。 私たちは、隣人など信じられない。 私はその街にいる連中が好きじゃないんだ。」 椅子に座っていたおじいさんは男を見て、「この街の人々は、ちょうどそんな感じだよ。」と言いました。

1時間ほどして、ガソリンスタンドに青い車が止まりました。 車には家族連れが乗っていました。 母親は幼い子ども2人を連れて車から飛びだしてきました。 彼らはおじいさんと孫娘に向かって駆け寄ってきて、「トイレはどこ?」と尋ねました。 おじいさんはドアに書かれてある小さな看板を指さしました。 その父親が車から降りてきて、おじいさんに「ここは住みやすい街ですか?」と尋ねました。 おじいさんは「で、あんたたちの街はどうなんだい?」と返しました。「あんた、自分の街は好きかい?」

父親はほほえんでこう言いました。「私たちは自分たちの街が大好きでした。 みんなとても親しみやすくて、親切でした。 困ったことがあったときは、いつも近所の人たちが助けてくれました。 街にはいつも『こんにちは』『ありがとう』の声があふれていました。 私たちは本当にそこを離れたくはなかったのですが。」

老人は父親にほほえみかけました。 「ここも同じような街だよ。 ここの人々も、ちょうどそんな感じだよ。」 

それからその家族は「ありがとう」「さようなら」と言って車で去っていきました。

車が遠ざかると、孫娘はおじいさんを見上げてこう言いました。 「おじいさんは、この街について、2人の人それぞれに、違うことを言ったわ。どうしてそう言ったの?」 おじいさんは、彼女にほほえみかけてこう言いました。「どの新しい場所に行っても、人は、自分たちの考えを持ちこむものなんだよ。 私たちの考え方しだいで、その場所が、悪くなったり、素晴らしくなったりするんだよ。」

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 ふぅん、で、どんな街なの?...と、孫娘みたいにギモンに思いました...よね(;^^? 「どんな街?」よりも、「このおじいさんって、どんな人」というギモンも...。

 あした、いっしょに設問の一部を解いてみましょう。

2024/01/28

■ あるく - りんご畑 - 十腰内


りんご畑の農道。岩木山麓、十腰内(とごしない;弘前市)地区です。

 気温4℃、晴れています。いても立ってもいられないような、のどかな良いお天気。

 2023/3/21に始めたこのウェブログ。その日はココでした。同じポイントから。正面の岩木山には雲。

 ふもとの集落から上がってきた除雪車はここまでのようです。まだまだ冬の装いで、道幅は狭く、農家の妨げとならないように、農家の昼休みの時間帯に通らせてもらっています。周囲のりんごの木々を見渡すと、もう剪定の跡がたくさんあります。

■ この雪のようすなら、来月2月下旬にはもう、去年の3月と同じ雪融けのりんご畑の光景が、広がるでしょう。冬はあと1か月で終わるかも、と思うと、心がかろやかに晴れます。

2024/01/27

■ あるく - 松の木の八幡さま


おととい1/25の、街中にある大きな現代建築の神明宮に触発されて、それとは対照的な、素朴なむかしながらの光景を見て感じたくなりました。

 昨日、会葬の帰途、幹線道路からあえてはずれていなか道をのろのろと軽トラで帰宅しました。その際に、何十年か通りかかっていなかった山沿いの集落を縫う道を。

 見つけたのは、「松の木の八幡さま」。「松の木」は集落の地名です。このウェブログにも2023/5/27や6/16に書いたステキな大溜池のすぐ南隣です。小学生のときはよく自転車で足をのばしてきたものです(って、また半世紀前の話を...)。現在のようにりんご畑は広がっておらず、山手の雑木林の中に集落が点在しているようなエリアでした。私の住む街中から果てしない田んぼを延々と突っ切り、その後は連なる山また山に向かって広がる雑木林の中に迷い込んで出られなくなりそうな(多少、脚色されています...)集落の1つにある八幡さま、という印象です。

入口の大きな杉と黒松は、半世紀も前のあの時から何も変わっていないような気がしますが、記憶では鳥居がこんなにビビッドな色合いではないです。鉛色の空、人の踏み跡はまったくない、静かな境内に、明るい鳥居が、シャッキリした現実感を吹き返してくれます。

 この八幡さまの脇の広場に軽トラを置いて、ひとまず手を合わせてから、りんご畑に囲まれたあの溜池エリアの一部を少しあるいてみますが、りんご農家の軽トラのわだちが数往復あるのみで、そこから先の湖面も土手も雪で一体化していて、動物たちの足跡しかついていません。もうあるくのが困難になってきました。ひきかえしてまた八幡さまに手を合わせて、今日はもうすごすごと帰ります。

 でも、みぞれ交じりの鉛色の空ではありましたが、吹く冷たい風に、気持ちが冴えました。

 初夏や秋の抜けるような青空も良いものですが、この津軽地方の真冬の重い鉛色の空も、思考に雑多な夾雑物が混じらないモノトーンな感じがあって、自分の脳内思考の延長、しかも空間が広く冷たく広がっている...みたいな気がして、冬にひとりあるくなら、やっぱりこういうところがいいなと、しみじみ感じました。

2024/01/26

■ あるく - 叔父の会葬


叔父の葬儀に参列しました。

 式の流れは自然で、導師様の読経は心地よく響きました。

 数十年ぶりにお会いした方々もいました。

2024/01/25

■ あるく - 神明宮


歩いて所用に。あるいて10分ほどの神明宮を通って、また同じ道を帰ります。

 私の少年時代には、町はずれの雑木林と田んぼに囲まれて鎮守の森のようだった神明宮は、二十年ほど前の区画整理で、イマは、片側2車線中央分離帯アリのバイパス沿道にあって、郊外型大規模小売店舗群と軒を並べ、周辺に広がったオシャレな新興住宅地の中に広い敷地を確保して近代的にそびえたっています。境内除雪は大型ホイールローダで...。

 今日は、風は強いけれど、雪はそれほどでも。例年、毎日のように深夜早朝と昼に、つらい除雪をしていたのが、今年は除雪がナイので、なんだか調子が狂います。

■ これまでは、当然クルマで行っていた街中のエリア。片道5分の乗車なら徒歩では30分、往復1時間。足が向かなくなった街中のエリアをどんどん歩いてみる良い機会かなと思うことにします。


2024/01/24

■ なおす - 雪の状況は...


北陸より南のエリアが大雪で、高速道路で立ち往生発生とのことです。早く復旧してくれるよう祈ります。

こちらは、風雪は強めで、先ほどから降雪の量が多くなってきましたが、気温は0℃を上回っていて、積雪はまだほとんどないです。

2024/01/23

■ まなぶ - インクの消費量 - パイロット 顔料インク 『強色』


「また手首が痛くなってきたんだ...」

「...って、まさか、また、ド・ケルヴァン(狭窄性腱鞘炎)とか、ばね指(靱帯性腱鞘炎)とかのこと?」

「うん...(泣)」

「今度は、何に書きまくったのさ?」

「古い有料の『地域電話帳』。捨てようと思ったら、万年筆にはすばらしく紙質が良くて、ついそれ1冊使っちゃって...」

「おばかだなぁ...また手術しなきゃだめになっちゃうよ!わかってたんでしょ!万年筆だなんて、仕事でもまともな社会生活でも、何の必要でもないんでしょ?」

「う、うん...。万年筆は、今どきもう実用には使えないし...。」

「ボールペンや鉛筆はまだ実用品だけど、キミって他の筆記具も使ってるんでしょ、このパソコンの時代に。それって、まるっきりただのお遊びなんでしょ? 」

「う...。い、いやっ、つけペンなら、お役所や税理士さんに出す文書やハガキや手紙には、ちゃんと実用...」

「いいから、しばらくおとなしく手を引っ込めて本でも読んでなさい!」

「はぁい...。でも、昨日で英単語集3周目を終えてワカったこともあったよ! 今使っているパイロットの顔料万年筆インク『強色』さ、英文25文ずつ毎日書いていたら、4,5日で1回インクを1cc補給するけど、こないだから鉛筆(Hi-Uni 10B)をヤメて(1/15ご参照)、万年筆だけで書いていたら、25文×4日で1本使い切ってたのが、1日に100文書いたら、ぴったりカートリッジを1本ちょうど使い切るから、つまりこういうことだよ (cf. 1/15)↓;

※ 『Pilot 強色』はインクカートリッジ1本


※ 傍記価格は1本あたり税抜価格。『Pilot 強色』は1瓶(30ml)の価格。

 ...っていうことだよ。『強色』は、太字で使う際のインクだけの値段だけど、コストパフォーマンスは、あれだけ寿命が短いとボヤいた太字ボールペン(2023/12/14)にすら及ばないんだね。しかも何万円もする万年筆本体は含まないのにね。これじゃぁ実用のためには使い続けられないね。趣味やお遊びなら...、う~ん、だったら、Hi-Uni 10Bの方が楽しいかなぁ。でもたまには万年筆でのびのびとさぁ...」

「...ふう、ぼくにも今つくづくワカったことがあるよ。」

「え? 何がワカったの?」

「キミにつける薬は、ないってこと...」

2024/01/22

■ 叔父逝去


 青森市の叔父が90を越えて亡くなりました。

 楽しい記憶や良くしてもらった記憶が数多くあります。ご冥福を祈ります。

 昨年8月にご不幸があったばかりですが、また。

■ 葬儀には参列したいと思います。今後もできる限りお手伝いしたいと思います。

2024/01/21

■ まなぶ - 楽しむって...


孔子先生はおっしゃたんだそうです;「あることについて、『知っている人』は、そのことを『好んでいる人』には及ばないんだけれど、その人だって、そのことを『楽しんでいる人』にはかなわないな」(論語「雍也第六」)

 この先生のおことばもここ50年以上もアタマの中から離れないんですが、20代に病気で6年から8年ほど寝て暮らしてしまい、やっぱり毎日アタマを巡っていました。私が何か学んだりお勉強したりする知識の習得に言えるだけでなくて、もしかして、たとえばあなたが長年なさっているお仕事にも、いや、ヒトの人生そのものにもあてはまるのかもしれないと、ずっと思ってきたような気がします。

 お仕事をするとします;

  ① イマこのお仕事をしている人はみんな、「知之者」。生きるために、稼ぐために、まずはしょうがない。できればしたくないが、しなきゃ。ま、給料はもらえるし、休みは法律で定められた程度は何とかあるし、仕事はワンパターンでなれてきたってのもあるし、ま、仕事は仕事、プライベートはプライベート、遊びは遊びと割り切って、続けるかぁ...な~んて、お役所なお仕事の方は、「知之者」。いいではないですか、仕事に慣れ、この作業はこう、と、その道の専門家になったんだし、それで誰も何も不満を言う余地はないです。

  ② イマこの仕事さ、自分でちょっとつっこんで調べてみたんだけど、イヤそこまでヤラなくていいっちゃぁいいんだけど、でも、深く知ると、もしかして、奥が深いのかナ...。こんど、いつかまた仕事時間中に、すこしヒマな時間帯があったら、そのときもうちょっと調べてみようかナ...と思う人。こういう人は「好之者」。でも、ま、ひとまず今日は切り上げて帰宅しなきゃ。

  ②-appendix 帰宅した、または休日だ、しかし、メシを食いながら、寝っ転がりながら、 イマやっているこの仕事について、もうちょっと調べてみる...。前任者の処理方法、参考文献も、職場から借り出して来た、無断だが...。疑問点があったので、同僚の自宅にイマ電話したら、たいへんに煙たがられた...。けしからんヤツだ。それにしても、この長年の先例はおかしくないだろうか、上司に改善を求めようか、いや、あの価値観ステレオタイプのマイホーム上司では...。でも、ここまで考えたんだし、ちょっと改善案を、今見ているこの資料を参考につけて、レポートふうに下書きしてあたためてみようかなぁ...あ、もう夜中の0時なのか...。ちょっと眠ってシャワー浴びて5:30の始発で出勤して...着けばちょうど守衛さんが入れてくれる時間かな...。そんなヤツは「樂之者」...。

 お勉強をするとします;

  ①「日本史」。この科目を大学入試共通テストに選択して勉強している人は、みんな「知之者」。だって、地理は寝ちゃうし、倫理はくどいし、政経は息苦しいし、世界史はカタカナ覚えられないし、他に社会科の受験科目がないことだし、しょ~がないよなぁ。漢字がたいへんだけどとにかく詰め込む。学校から帰宅したら、日本史なんかもう考えたくないボクだって、ちゃんと「知之者」。

  ② 日本史って、学校の授業を離れて、自分で勉強してみたら、ちょっとおもしろいのかも...と思うキミは「好之者」。

  ②-appendix メシを食いながら、寝っ転がりながら、日本史に関連した書籍を学校の図書室と市の図書館から借りてきて読む。次に読む者の参考のために激しく書き込みをしてあげる(...あ、あのぉ...)。中央公論社文庫『日本の歴史』全26巻を聖書とあがめ、一言一句記憶して即座に引用でき、他方で、悪の異端説として井沢元彦『逆説の日本史』全18巻を読んで激しく憤慨し、学校の休み時間には遣唐使と遣渤海使の航路変更の変遷の背後の大陸情勢について友人と口角泡を飛ばして議論し、定期刊行物NHK出版『歴史への招待』の最新号をネットで予約注文し、待ちに待ったあげく受け取るや否や活字のゴミまで精読し、NHK教育TV『歴史探訪』の○月×日の放映のナレーション中に史実に反する表現があると渋谷のNHKセンターに電話で抗議し、寝てもさめても日本史な、日本史がおもしろくてタマらんヤツがいるとすれば、ソイツは「樂之者」...。

  受験も迫る秋くらいになると、そんな日陰に生態していたヤツが露顕するようです。希少種の同類生物以外は近づくことが不可能な危なげなオーラを放ち、同じ教室内で暮らしていても一般民間人から隔絶された存在となっています。物理、英語、音楽などにも同類の発生がしばしば観測されやすいようです。特に、自主性を重んじる培養環境が整っている県内の旧制高校の歴史を持つトップ校などは、旺盛に繁殖し、容易に観察可能です。

 いずれにせよ、孔子先生すらも「かなわんな、こんなヤツらには」とおっしゃっているとおりです。

 多くの人は「知之者」になる以前の段階で苦しみもがいている。でも、そのことばっかり考えているうちに気づく次の段階が来ることでしょう;どんな分野でも、きっと、無限のおもしろさが遥か奥の方まで広がっているんじゃないだろうか。あらゆるドレもが、仕事や受験の実用道具からさらに進んだところに、無我の境地に遊べる楽しさがあるのではないでしょうか。

2024/01/20

■ こわすつくる - ワードもエクセルも終了


■ Windows95以来、30年近く使ってきた、MS Office (現在の契約は365)を、すべて終了することにしました。

■ その後Windows 10, 11も終了して、Linux mintとLinux Ubuntu + Libre Office で貫いてみます...不安...でもいつかこの日が来なくては...

2024/01/19

■ まなぶ - うたぐり深い中学生? - 青森県立高校入試平成17(2005)年 - 社会第4問(歴史)


 受験勉強シーズンたけなわの時期。実生活で中高生を直接おちょくったりなどするとヒドい目に遭わされるに違いありませんので、外野の私は、このマイナーなウェブログでひっそりと楽しむことにします。

 数学や理科や社会を勉強していて、きっと私も中学生なら感じると思うのですが、「よくまぁこんなことまでワカるものだなぁ」と、先人の知恵にはほんとうに感銘を受けます。

 他方で、「ホントかよ」と、ついうたぐることだって、教わる側の無知な状態からしてみれば、まことにごもっともな気分も起こり得ます。この点教える側は、気配りが必要で、教育的立場にある方々の心労には頭が下がります。

 私は、どちらの立場でもないので、やはり脇から傍観して、おかどちがいな雑念を、脈絡なく想像してみたいと思います。

 今回登場する生徒さんも、やはり、食い下がる第3番目の質問文で「ホントかよ」と疑っている気持ちが実によく伝わってくる反面、対する先生の、最後の釈明文について、広汎な一般論の中に逃げ込む説明も、さぞ苦しかったことだろう、と、双方の立場に、同情申し上げます。


4  次の文章は、先生と生徒の会話である。次の問いに答えなさい。

生徒 「歴史の教科書には昔のようすが書かれているけど、何をもとに書かれているのですか。(漠然とした疑い...)

先生 「それはね、遺跡や遺物の調査から分かったことをもとに、当時のようすが書かれているんだよ。例えば縄文時代のようすは貝塚などから想像することができるし、三内丸山遺跡から出土する遺物によっても貝塚と同様のことが分かるんだ。また、弥生時代の生活は主に西日本で数多く出土する銅鐸の絵からも読み取ることができるんだよ。」

生徒 「他の地域とのつながりは何から分かるんですか。(ますます深まる疑問)

先生 「例えば、古墳時代になると、同じ鋳型で作られた銅鏡や、同じ形の古墳が違う場所に存在することで、そのつながりを考えることができるよ。」

生徒 「でも、それだけで分かるんですか。(激しく高まる猜疑心)

先生 「確かに、一つのことから言えることは少ないけれど、数多くの遺跡や遺物、あるいは歴史的建造物や歴史資料の比較検討などの長年の研究の蓄積から分かるんだよ。


 特に、(2)の図は、現代の中学生からすると、謎のイラストではないでしょうか。中学生の思いを選択肢に表してみました;


(2) 資料1の銅鐸の絵から読み取ることができる弥生時代の生活のようすを、以下から選びなさい。

i) 中学生の第1印象;

・修学旅行先の奈良で、鹿がしつこく寄ってくるので、追い払っている。

・サーフィンやスノーボードをエンジョイしている。

・お正月なので餅をついている。

・オリンピックで聖火台に火を入れるセレモニーだ。


ii) 出題者が推奨してくれているが、どれも想像もつかない意味不明な選択肢;

・高い床の建物がある。

・畑を耕している。

・たて穴住居に住んでいる。

・土器を作っている。

・米などの脱穀をしている。

・狩りで動物を捕らえている。

2024/01/18

■ あるく - 砂沢溜池


昨日に引き続き、今日も日中7℃。自宅付近の幹線道路の路面は乾燥しています。でも、明日以降1月いっぱいはもうまた、津軽地方は氷点下前後の冬の日となるようです。今日この機会にまた外をあるきます。

 昨日軽トラの車窓からあちこちで見かけた、山あいの冬期閉鎖道路。例年は1m以上の雪で、とてもじゃないが通れないような、あちこちのりんご畑の農道も、軽トラで往復した風な細いタイヤの跡が、どの道にも。

 そこで、気になった、砂沢溜池(10/4の記事。同日の画像は↓)に出向いてみます。


 ここも例年は道の入口地点に除雪車が雪を2mも積み上げて雪の壁となっているはずなのですが、今見るとふつうに軽トラ往来の跡があります。もう剪定ですか!? 農家にもよりますが、マメに畑の手入れをする農家には、頭が下がります。

 ふだんはあるけない時期にこうしてあるいているだなんて、不思議です。あすあさってと、他の冬期閉鎖エリアも行ってみたいものですが、四駆とはいえど軽トラのタイヤでは進みづらいですし、この暖気も今日までの予報。明日からまた冬に逆戻りのようです。

 湖面は完全に厚く凍っています。画像のさらに左奥には、沢の水が流れ出しているエリアがあって、冬中ずっと凍らず、白鳥、雁のみならず、コウノトリも飛来しているそうです。でもあえてその、渡り鳥の鳴き声でたいへんにぎやかなエリアに、私が足を踏み入れる必要は感じないので、この堤防から、凍った湖面と冬の太陽を眺めながら、雪道をサクサクとしずかにあるけば、それでじゅうぶん満足です。

2024/01/17

■ あるく - 巖鬼山神社


あたたかいお天気。あるいてガラリと気分を変えられるポイントまで、久々に軽トラで足をのばしました。

  岩木山(いわきさん)の山麓の、巖鬼山(がんきさん)神社。トップ画像は、2023-3-23に訪れたときと同じアングルで。今年はここも雪が少なくて、3月上旬みたいです。

 この時期、例年なら見られないような明るい良いお天気。画像の太陽は、ちょうど真昼で、真南に近いのですが、太陽の位置が低いです。冬至の1か月後の今ごろは、南中高度は計算上は仰角28°くらいでしょうか。


 雪景色の杉の木立に、低い太陽、山の中のしずかな神社...冬の風情を感じます。

 神社からわきにそれて、さらに山をかけ上がる未舗装の車道があるのですが、さすがに真冬のたたずまいです。冬はまだ折り返し地点も過ぎていないけど、今日に限っては小春日です。


 晴れやかなすがすがしい気持ち!大いに気分転換になりました。

2024/01/16

■ なおす - クラシック・シェービング - 今日


昨日今日は、極寒の吹雪となりました。-5℃。雪も久々にまとまって積もりました。まだ積もりそうです。でも、この冬にして初めてという感じです。今日一日吹雪く予報ですが、でも明日の日中は、今日より12℃も高い+7℃の予報です。

 クラシック・シェービング。今日は、久々に、日本が世界に誇る(?)、大阪フェザー社製の、「特撰オールステンレス」ホルダーを使いましょう。ネーミングのセンスが...。

 フェザー製の「特撰」は、世界市場において「日本製」である唯一の商品です。販売市場は、日本以外の世界中すべて、という異常な商品です。しかも世界一「マイルド」で、徹底した「安全・安心」の設計思想です。

 他方で、素材は、この日本製も、またこの分野における多くの高価格帯のアメリカ製も中国製もそうですが、金属精錬と金属切削加工技術の、現時点における人類最先端とはコレだ!と言わんばかりの、精密な金属製品です。ちょっと恐怖を感じるくらいです。別に何の仕掛けもない、ただの金属部品なんですが、見て、惚れ惚れする、を通り越して、ゾっとするような切削加工技術です。危ないマニアなら、ため息とともに、放心して、10分、1時間、3時間と、見続けていられるでしょう...え、なんでおまえにそんなことが断言できるんだ...って?...(;^^A

 使用すると、「特撰」は極端に「マイルド」です。つまり、ベースプレートと刃(ブレード)の間隔(ギャップ)が狭く、刃の肌への当たりが弱い両刃カミソリホルダーで、肌を傷つけづらいです。と、そのことは、「よく剃れる」ことと取引関係にあります。初心のうちは、マイルドでないと怖いですが、慣れると、次第に、より「アグレッシブ」なホルダー、つまり、ベースプレートとブレードのギャップが広いホルダーが使いやすくなります。が、「アグレッシブ」な、ギャップの広いホルダーは、初心者にとっては見るからに恐怖でしょう。

 同じフェザー社製の替刃「ハイステンレス」(このネーミングのセンスも...)(左画像の白いプラスチック容器に(たった)2枚同梱)は、世界最強の鋭さを誇り、手にする者を恐怖のどん底に突き落とすのですが、このフェザー社の製品は、ホルダーの鈍さと刃の鋭さの対比が、極端すぎるようです。ま、それも魅力です。

 私は、「特選」をもう使わなくなりました。徹底的に安全マイルドすぎて、シェービングの効率がいまひとつです。これからも使わなそうです、が、何年も前に買ったときにはかなり高額でした。e-bayなどで売却したほうがいいかなぁ...と思って、イマ、イギリスの専門店で、現在の再調達原価を見ると...、唖然...。(画像右下)

※ 左;フェザー社ウエブサイト  /  右;Connaught Shaving U.K. 通販ウェブサイト
 フェザー社に対する恐怖感が、また一つ増えました...。

2024/01/15

まなぶ - 三菱鉛筆 Hi-Uni 10B の6本を使い切って


 三菱鉛筆 Hi-Uni 「10B」の6本を、ひとまず使い切りました。

 使ったのは、2023年11月1日の新品開封から2024年1月14日まで。

 11/1-11/21の21日間、12/1-12/21の21日間、1/1-1/14の14日間、毎日英文を50文ずつ書きました(1/13&1/14のみ100文)。毎日1時間足らず。この間の合計で2,900文、単語数にして40,880語です。6本合計の値ですので、1本あたりにすると、483文、6,813語です。

 1か月前の2023/12/14の記事に書いた通り、7月から9月まで、同様に使った 三菱鉛筆 Hi-Uni 「2B」は、同じく1本あたり、1,100文、17,380語でした。

 また、従来型高粘度油性ボールペンのパイロット レックスグリップ1.6mm(極太)は、360文、5,700語で1本を使い切りました。通常の、0.5mmや0.7mmの細字なら、もっと長寿だと思います(が、「欧米文を書く」場合には個人的に好みではありません)。

 いずれも、同じ単語集を使っています。

 以上の「1本あたり書ける英単語数」の値を可視化すると;



 油性ボールペンも鉛筆も、一般的に言って、それぞれ独自の存在価値があります。他方で、私が英単語を書く、というごく狭い状況では、「油性ボールペン」と「Hi-Uni 10B」は、筆記量にそう違いはないけれど、まるで別世界です。

 鉛筆の芯濃度「10B」は、特殊な体験でした。以下に感想を;

 良い点として、

1) 「軸を寝かせて(←ボールペンにはムリ)」「どんな粗悪な紙でも(←万年筆にはムリ)」「力を入れずに弱い筆圧で(←鉛筆HBにはムリ)」という条件(2023/6/26ご参照)を、6月のあのときに考えて予想した通り、まさにピンポイントでドンピシャと合いました。一種の理想の筆記具です。

2) 濃く、速く、筆跡も筆圧も文字サイズもたいへんコントロールしやすく、紙の上を舞うような軽やかな書き味です。

 劣った点として;

1) 芯が極端に柔らかいです。使い始める前にまず、電動や手動回転式の鉛筆削り機では、芯が、回すそばから粉々に崩壊して、永遠に削れません。ポケットシャープナーかナイフだけでしか削れません。

2) ほんの少しの筆圧で、いや、紙に少し触れただけで、芯が、「折れる」のではなく「砕ける・崩壊する」。文字を書き続けるには、ちょっと熟練の必要があります。そもそも「10B」は、「画材」であって「筆記具ではない」とわかる瞬間です。

3) 書き始めると、一瞬で芯が減ります。1文(16単語)ほど書くと、もう先端が丸いです。削りたいです。私は、後半は、3文を書くごとに、別な鉛筆を使いました。

 三菱鉛筆 Hi-Uni 10Bの6本を使った2か月半の、「良い点」と「劣った点」をまとめると;

 削っていった鉛筆の後半は、手で持てないほど短いので、ステッドラーの補助軸を使いました(2023/9/26ご参照)が、3文を書くごとに、つまり3分おきに補助軸を付け替えます。この補助軸の使い心地もまた夢のようにすばらしく、自重だけで筆圧ゼロで書き進み、私の手は紙に筆記している感覚がなく、宙を舞っている錯覚に陥ります。また、6本を20分程度で使い切るので、毎日1時間弱の間、6本まとめて削るタイミングが3回程度必要でした。ただ、削るのは、シャープナーを1回転させるだけで、1秒で、薄くシャープな削りカスがシュっと舞い上がって、実に快感です(2023/12/30ご参照)。「道具を使っている」感じを堪能しました。

つまり、自宅以外では使えないほど手間なのは明らか。「10Bの芯」「ステッドラーの補助軸」「自分で砥石を使って猛烈にシャープに刃を砥いだポケットシャープナー」と、極度にこだわった道具立て...。真冬の夜明け前の1時間...。現実を離れた世界へと遊離しました。「君もやってごらん」などとは口が裂けても言えないかも...。

 Hi-Uniの、2Bと10Bを使ったのですが、次は、その中庸を行くことを期待して、6Bを使います。実はもう使い始めています。思った通り、濃く、軽く、それでいて減りは抑えられるようです。三菱鉛筆Hi-Uniと、トンボ鉛筆Monoの両方を試しているところです。違いはあります。が、いずれもとてもよいです、鉛筆の濃度のうちでは、いや、すべての筆記具に勝って!

2024/01/14

■ なおす - おつかれさま


おつかれさまでした。共通テストの受験。ついでに私の鉛筆Hi-Uni 10B も今日で。

 明日から、またあたらしい気もちで、いっしょうけんめいにやろう。



2024/01/13

■ まなぶ - エンジョイする大学生活 - 共通テスト第1回試行調査 - 英語の話題


今日は共通テストの日。受験生の健闘を祈っています。

 共通テスト実施に先立って、試験的に実施された「試行調査」。その第1回は、2017年の第1回試行調査。国民の皆さんに初めて示された新しい入試のカタチ;英語だけ翌2018年に実施されたんですが、その話題に、目を通してみます。

 出題形式や難易度や語数の増加など、「大学入試の形式的側面」なんて難しい話は置いといて、話題の中味だけ見ます。

第1問A;『アミューズメントパーク』

...香港のアミューズメントパークを訪問予定。入口やアトラクションが混雑していない日はいつ。

・ 第1問B;『長期休暇中の体験』

…「大学生活の最高な部分として、長期休暇がある」として、休暇中の体験を語る。農作業・日本語教師の教材作製・シェフ体験・柔道講師

・ 第2問A;『海外旅行の食べログ』

…海外旅行に行って、おいしい食べもの屋さんを探すための、「食べログ」の読み取り。ラーメン店・エスニック料理・ステーキ料理

・ 第2問B;『大学生とアルバイト』

…学生はアルバイトをすべきか、についての意見

・ 第3問A;『海外の島で過ごす休暇』

...美術館・お城・サイクリング・釣り・美しい夕日で、島を堪能。

・ 第3問B;『カナダ人から見た日本の光景』

...カナダ人セールスマンが、新宿の街に、自動販売機が立ち並んでいる光景に衝撃を受けたエッセイ。

・ 第4問;『ボランティア活動に興味がある若者の割合』

...日本・韓国・アメリカ・スウェーデン若者のアンケート結果。

・ 第5問A;『折り紙』

...さまざまな側面。

・ 第5問B;『胡椒』

...香辛料である黒コショウと白コショウの比較。製法・成分・合う料理・効能。

・ 第6問;『キャンプの体験の話』

...12歳の子たちのキャンプ経験。友達3人の友情のつまづき。

 話題の内容を見て、チョっと思ったんですが...。

 なんだか、大学生って、遊ぶために存在している感じ?

 どの内容も、読む対象が大学受験生でなくても、小学生でも中学生でも、変えなくてかまわない内容の気がします。

 また外野の意見に過ぎないんですがネ...。「大学入試なんだから、お勉強の内容/学問の尊さ/大学生としての心構え、という内容にしろ」な~んて、さすがに思わないですよ。ただ、同じように18歳前後の人を対象とした公的な英語の試験である「英検2級」「TOEFL」「センター試験」と、つい比べて、「多量速解」「内容は簡単」という印象より以前に、「異様に幼い世界」...と、まず感じちゃったんですが...。帰国生徒さん向けなんだろうか、それとも問題を作成した方たち自身が帰国生徒さんなのだろうか、とつい勘ぐってしまって...。日本でマトモに勉強した日本人の18歳が報われる試験になっていってほしいナと思います。

2024/01/12

■ まなぶ - 妹の学びたい心に応えてくれない兄 - 青森県立高校入試 平成27(2015)年 - 社会第7問(地歴公民総合)


※弘前の地元の伝統野菜;「清水森ナンバ」(ナンバとは唐辛子のこと(南蛮))&「おおわに温泉もやし」
 - 青森県農林水産部総合販売戦略課ウェブサイト

日本海側積雪地帯の真冬とは思えないような、晴れ間さえのぞく毎日です。車道は雪がジャケたシャーベット状ですが、冬枯れの銀杏の木のならぶ除雪していない雪道の公園や冬野菜の並ぶ棚を店舗で目にしたりすると、それなりに季節感があります。ここ津軽地方にも、伝統野菜があるようです。「京野菜」みたいに、これを何とかブランド化して付加価値をつけて少しでも有名になりたいようすです。

 また私の地元の県立高校の入試問題を読んで楽しむ性格が屈曲した不謹慎な時間となりました。


 [7] 下の文章は、中学3年生の妹と大学1年生の兄の会話である。これを読んで、次の問いに答えなさい。

妹:兄さんの通う大学のある京都のあたりには,見どころがたくさんあるよね。

兄:京都の清水寺や奈良の東大寺は、見に行ったよ。

妹:京都といえば歴史や伝統というイメージがある。祇園祭が有名だよね。

兄: 祇園の近くには、落ち着いた印象のコンビニがあるんだ。木造建築の家も多いよ。

妹: 京都市は建物の色、デザイン、高さなどを規制するきまりをつくったと授業で習ったわ。

兄:そのような、地方公共団体が独自に定めているきまりを条例と呼んでいるんだよ。

妹:京都では、賀茂なすや九条ねぎも有名だよね。

兄:京野菜のことだね。下宿の夕食にたまに出るよ。その日の朝にとれた野菜なんだよ。

妹:私も京都に行ってみたいな。

 「妹」さんが、京都に対する伝統や歴史の重みを感じて話題を向けているのですが、どうも「兄」さんの受け答えや興味の対象は散漫で、妹さんの質問にまともに答えず、自分のことしかしゃべらない兄、というイメージを抱いてしまいます。

  かわいそうな妹さんの内心を再現してみましょう。

妹: 兄さんの通う大学のある京都のあたりには,見どころがたくさんあるよね。

兄: 京都の清水寺や奈良の東大寺は、見に行ったよ。

妹: (いや、あなたの行った奈良東大寺の話じゃなくて、京都の話をしようよ。)

        京都といえば歴史や伝統というイメージがある。祇園祭が有名だよね。

兄: 祇園の近くには、落ち着いた印象のコンビニがあるんだ。木造建築の家も多いよ。

妹: (いや、あなたの行ったコンビニの話じゃなくて、京都の歴史や伝統の話をしようよ。こいつの大学生活って、京奈良を観光してコンビニで飲み食いして気ままに暮らしてるんだろうな...。そういえば、京都のローソンに町屋風な店舗があるって話をきいたことがあるかも。話を合わせてあげようか...) 


        京都市は建物の色、デザイン、高さなどを規制するきまりをつくったと授業で習ったわ。

兄: そのような、地方公共団体が独自に定めているきまりを条例と呼んでいるんだよ。

妹: (いや、地方議会の条例とか国会で制定する法律とか、唐突に法の種類を解説してもらいたいわけじゃなくて、京都の街の話をしようよ。しょうがないやつだなぁ。京都の伝統の話にもどしてあげようか...) 

        京都では、賀茂なすや九条ねぎも有名だよね。

兄: 京野菜のことだね。下宿の夕食にたまに出るよ。その日の朝にとれた野菜なんだよ。

妹: (いや、あなたの私生活や食生活の話じゃなくて、京都の話をしようよ...といっても、もうダメだなこいつ...。) 

        私も(あなたとは別行動で)京都に行ってみたいな。

2024/01/11

■ なおす - ピロリ菌検査陰性


ピロリ菌の検査結果は、陰性でした。

 引き続き、慢性胃炎の改善に向けて、生活習慣に留意します。

2024/01/10

■ なおす - 万年筆インクの溶解


1/6の続きです。

1/6の画像

 そもそもこの実験(?)の『目的』は、『万年筆インクのうち、顔料と古典を誤って前後して充填し、結果的に万年筆ペン芯内で混合し固着したものを、融溶して洗浄する場合、手近で入手可能な液体のうち、どのようなものが有効か』を調べてみることです。

 混合して固着したインク(1/6の画像)に、トップ画像の通り、以下の表組み合わせで、それぞれ溶液を、約5ccずつ、滴下します。滴下の際は、溶液を滴下する都度、シリンジのバレルとニードルを、水道水で水洗いしています。


 トップ画像では、⑥の水以外の全てが、滴下した瞬間に、固着していたインクが溶液中に均一に拡散したようです。このままひと晩放置します。

図1
 図1は、その24時間後。容器を、静かに傾斜させて、下にたまった溶液はシリンジで吸引して排出したようす。振ったり、拭いたりは、していません。

図2
 図2は、それを正面から撮影。以下のようです;

i) 両端の①(染料+古典)と⑦(染料+顔料)は、いずれも図上部の「液だまり」から全量が流れ去っています。アルカリイオン水でほぼ融溶して排出できたようです。

ii) ②~⑥は、インクが「顔料+古典」という、強固に固着する(凶悪な)組み合わせです。万年筆のペン芯内部でこれが発生することを想定しています。うち、⑥の「水道水のみ」に浸した場合は、上部の液だまりがほとんど融溶していないとわかりました。

iii) ②~⑥のうち、上部の液だまりから、融溶して下に流れ落ちた量が最も多い順に;

③のアルカリイオン水激落ちくん

②の水酸化ナトリウム水溶液

⑤のアタックZero

④のチャーミーMagica

 この時点における、『目的』に対する結論は、

1) ③の「アルカリイオン水激落ちくん」が効くようです。万年筆界隈でささやかれていた通りでした。

2) ④と⑤の、「台所洗剤」と「洗濯用洗剤」は、じゅうぶんに融溶したとはいえないので、これらを用いて万年筆洗剤の代用とする意味は無いと思いました。

3) 比較対照群とした⑥の水道水は、古典インクの色素は流出したものの、液だまりの固着は融溶せず、洗浄効果は無いと言えます。

 このまま翌日まで、室温に放置します。

図3
 図3は、その翌日です。室温でほぼ乾燥していました。これに、水道水を5ccずつ、①~⑦のそれぞれに、シリンジで滴下し、少し振動させて、時間を置かずに、静かに傾けて、画像容器の下方から排出しました(下のラベルシールが濡れて汚れています)。

 昨日以降放置し、今日、水道水を浸潤させる意味は、「すすぎの有用性」の有無を見たいということです。

 すると、液だまりがスッキリきれいになったのは、②の水酸化ナトリウム水溶液でした。③と⑦のアルカリイオン水激落ちくんは、顔料粒子がプラスチック容器に固着しているようです。

 結論です。

『目的』を達するには、今回使った溶液のうち、「水酸化ナトリウム水溶液」がベスト。次いで、「アルカリイオン水激落ちくん」。

ただし、

1) 水酸化ナトリウム水溶液を用いるのは、取り扱いが日常生活から乖離し、難易度が高い。

2) いずれの溶液を使うとしても、じゅうぶんに水道水ですすぎ洗いをする必要がある。

3) 混合したインクが特定の溶液に比較的効果的に融溶することは今回わかったが、実際に万年筆洗浄に使って効果があるのかどうかは、この実験では必ずしも明確ではない。

 今後は、

1) 「万年筆専用洗浄液」がプラチナとパイロットから発売されているので、これを、水酸化ナトリウム水溶液と激落ちくんと比較して確認したいです。

2) 破損しても損害の少ない「カクノ」「プレピー」で、インク固着を再現して、水酸化ナトリウム水溶液と激落ちくんを試してみたいです。

2024/01/09

■ まなぶ - 地元の「g食品店」


このお店を、仮に、「g食品店」としましょう。

 「低品質・低価格」の「ゲリラ食品店」です。悪口ではありません。何びとと雖も、いかなる他のスーパーと比較しようとも、同じ結論が出る、反復的客観的検証に耐えうる科学的叙述であると、ハッキリ断言できます。

 ずっと、何年もの間、誰かに話したかったのですが、あまりにも理解してもらえない切り口が、複数、次々と、こころの中に湧いては鬱積し、堪えられなくなったので、危険なガスを放出したいところです...こ、怖い...ことはないんですがね、でも異様に長文になる気配が...が、それでもごく一部のガス抜きにとどまりそうです。

 私の実家の近所にあり、創業は、私の高校生の頃でしょうか、もう40年程度は営業しています。つまり、根強い支持層に支えられていることを意味します。お店の中のたたずまいも扱う品も、まるっきり昭和の時代そのままです。「八百屋さん」から発展しかけたところで時間が止まった...という雰囲気です。ただ、ウェブサイトもあり、「マニアックな店」を自称しています。店舗の画像を本日ここに置こうとも考えましたが、恐ろしい結果が種々想起されるので、控えたいと思います。

 ロケーションとしては、旧市街、ドーナツ化現象で取り残され、再開発も放置された狭い小路の街中。客層としては、シニア層のみ。例えば小中高生の子をもつ二世帯の家族風なお客は、絶対に足を踏み入れないです。シニア層とひと口にいっても、経済的な富裕度には大きな格差がありますが、そのうち中低層の固定客が、ほぼ100%...客観的に見て明らかです。中層の固定客は半径数kmからクルマで、低層の地元固定客は徒歩で来店します。私など、年齢的にも所得層的にもそのカースト制の最下層に最近編入されたばかりです。

 商品は、地元産の野菜がほとんどで、他に、魚介類、袋菓子類、惣菜。肉類卵類酪農品は取扱はあるけれど割高で、何の魅力もありません。他方、店頭の往来には、乱雑に目玉商品が陳列されています。寒冷な時期には冷凍食品もオモテの陳列棚に野ざらしです。鮭もニシンも平置きされて互いに見つめ合っています。頭だけの鯛も、口を開けて隣に置かれた赤蕪の束10kgを、じっと見つめています。この店頭の super surréaliな構図は、カンディンスキーがロシアにいた頃に津軽地方に来て、のちの抽象画の大作アンプロヴィザシオンImprovisationシリーズの着想のもとになったとささやかれています(※要出典及び要検証)。それぞれの取り扱いアイテムにつき、語れば長大な学術論文となりうるのですが、今日は、そのうちの、野菜の、ごく一部についてのみ...。

 野菜の売り方が、「大量・低価格・低品質」です。収集ごみの袋サイズに、野菜を満タンにして売っています。たとえば、「ニンジン10kg980円」など。質量で比較すると、あなたのような裕福な階級をあてこんだ郊外型のオシャレなスーパーマーケットの3分の1から5分の1の価格です。チラシもあり、日替わり品がいっそうゲリラ的な安さとなりますので、地元の固定客がつきます。

 ただし、これら商品を複数購入して持ち上げてレジに持ち込むのには、屈強な体力を要します。顧客の多くはクルマで買いに来て店舗前の狭い小路に路上駐車し、購入したモノをスグ積み込めるようクルマを待機させておきます。その質量の大きさゆえ、顧客層の年齢的にも体力的にも、クルマに積載する際には、歯を食いしばり顔に青筋を立てて必死の思いです。

 このような顧客が複数来ると、狭い旧市街の小路にたちまち渋滞と交通往来危険を惹起しますが、顧客にとっては、自分の利便性と衡量すると、交通障害なんざぁ、どうでもいい話です。が、年に数回、このゲリラの拠点に、顧客同様に当局内部でもチラシを精読して資料としガサ入れの計画を決行したと思われるパトカーが急襲し、取引に来た顧客は狙い撃ちにされ、ほんとうに次々と切符を切られたり笛で追い払われています。そんなチラシ特売日とガサ入れが重なった日には、まるでアクション映画の舞台がニューデリーの朝市になったみたいな阿鼻叫喚の恐るべきカオスと化します。

 袋菓子や菓子パンなどは、「賞味期限切れ」を、低価格で販売しています。その旨ハッキリ表示しています。賞味期限が切れても、「消費期限」とは異なりますので、そのニッチな需要を狙って、ハッキリ表示して価格を下げて売っているのは、違法でも不当でもないのはもちろん、むしろ良心的です。地元中学生のうち、店舗前の異様な雰囲気をものともせず入店する猛者たちが、賞味期限の切れた菓子パンを買い漁っている光景を目にすることがあります。大手スーパーにはとうていマネできない販売戦略...です...か?

 チラシが2週間ごとに出ます。これを利用して買うには、かなりの経験値を重ね、通常の人類の常識的ルールと異なるディスクレパンシィにユーモアを見出すトレランスを必要としますので、なかなかハードルが高いです。一例です;

  i) あなたが、たとえば「チラシ掲載 日替わり品 りんご サンふじ 350円」を買いたいと思って、出かけます。店の中を探しても、通常品の「りんご サンふじ450円・550円・980円」しかありません。「あのぉ、日替わりのふじはぁ...」「ないです。」...あなたの請求は一言のもとに棄却されました。売り切れでも仕入れ入荷のトラブルでもなく、最初から用意していない日替わり品があります。このお店は、12km離れた町に「本店」があり、そちらには存在している蓋然性が推理されます。あなたはギャンブルに敗れました...残念だったな、ポン (肩をたたく音)。

  ii) あなたが、「チラシ掲載 日替わり品 殻付き落花生 298円」を手に、レジにて清算します。すると通常価格の350円で入力され、これに消費税が加算されて378円が請求されます。この場合、あなたは「落花生は今日は日替わり品であって、298円です」とレジのおばちゃんに申告しなくてはなりません。すると「そう言ってくれると、(日替わり品だと)ワカるので、助かる」と感謝され、レジを打ち直してくれます。申告を怠った客は、ギャンブルに敗れました...残念だったな、ポン (肩をたたく音)。「利益帰する者に損害も帰する」というユスティニアヌス帝以来の古代ローマ法から近代民法に至る黄金の法諺を実行している格調高い店だというわけです。

 さて、私も、ゴミ袋満タンのニンジンを買います。

 1本1本が、見事にデカく、しかも大量に入っています。うれしい思いを胸に、背中には縦走登山用30ℓザックに10kgニンジンを。帰って、開封して包丁で割ってみます。ら、芯の中央に、真っ黒い「鬆(ス)」が上から下まで入っています。本来みずみずしくておいしい箇所の透明な芯は、ほぼ液状化して腐敗しかかっています。泣く泣く包丁で削ぎ取ります。調べると、2,3本に1本の高い確率で「ス入り」です。低価格の秘訣はここにあったんですね、なーるほど!?

 砂糖を使ったお菓子など口にできる階級ではない私にとって(12/22, 12/24など)、お楽しみのおやつは、かぼちゃとさつまいもです。たとえば、今日は、このお店で、さつまいもを買いましょう。この店で買うかぼちゃにも、語るも涙、聞くも涙の、膨大なナラティヴがあるのですが、イマはヤメておきます。

 さつまいもは、ふっくらラグビーボール型をしています...か? それを手にできるのは、あなたが豊かで恵まれた遠い外国に住んでいるからです。このお店のものは、ごぼうのようにスラリとスリムで、噛んですぐセロリと間違うほどの繊維質豊富なものが、十数本も袋詰めされて、合計1kg198円前後。たいへん安いです。品質と言い価格と言い、ここにはアフリカや東南アジアのイモの売買のような素朴でダイナミックな自然と社会があり、あなたの国とは購買力平価や貨幣価値が抜本的に違います。

 さつまいもの種類は数種類あって、選ぶことができます。この中に、たまに、たとえば「さとむすめ」のような、この地方ではなじみのない品種が仕入れられて売られているとします。仕入れ担当者にも顧客にも謎の品種と思われます。価格は1kgあたり50円程度の差で他の品よりほんの少し高めであるとしても、他のスーパーと比べると破格の安さ。しかし、芋の品種につき豊富な知識は無く経済的ゆとりの少ない保守的な客層からして、皆、敬遠するでしょう。

 結果、かなりの長期間にわたって売れ残るので、100円ほど値下げして売ります。この時点で、ふつうのスーパーの3分の1の値段です。そこへ、私のような、この店の客層としてまだなじんでいない好奇心の強いのがたまにまちがって風に吹かれて紛れ込んできたとして、思わず手に取ります。

 買って帰って開封して、唖然...。どの個体も一様に、部分的に腐敗しています。値下げ処分なんだから、海千山千の売主が手ぐすね引いてカモを待つどっかのネットのYオークションのお決まり文句みたいな「ノークレーム・ノーリターン」かなぁ...とがっかりします。

 ですが、「さとむすめ」は粘度と糖度が非常に高いのをチョっと知っていますので、ぜんぶ捨てるのももったいない、ってことで、包丁で、腐敗部分を削ぎ取ります。たいへんスリムでコンパクトなゴボウのようなサイズのさつまいもの、食べられる部分と食べられない部分を、精密に削ぎます。これを何本も繰り返します。

 カミソリシャープに砥いである藤次郎の包丁ですら、デカくて振り回しづらくなってきました。この際、手持ちの、藤次郎のV金10合金ペティナイフ刃渡120mm、いや、ヴィクトリノックスのペティナイフの顎無し60mm、いや、ヘンケルの顎付き80mm...と、次々とナイフを出して...、まるで、危ないナイフマニアの板前が飾り切り技の修行中ででもあるかのように、ズラリと並んだナイフの周りにさつまいもクズが散乱し山積する事態になってしまいました...。

 この時点で、買った生のさつまいもは、廃棄される部分が、購入時の全体の体積の半分ほどになりました。

 やっとのことで、洗って、圧力鍋で加圧します。予想外に少ない量となったので、小ぶりなドイツ製フィスラー3.5ℓで加圧しましょう。このいもの品種は、紅あずまみたいなホクホク感はあまりなくて、もちもちしてたいへんに甘い...ハズです。

 じゅうぶんな加圧及び減圧が完了(冒頭画像)。ワクワクして薄皮をそいで、食べる、と...ゴリっと、生のジャガイモみたいな感触、甘さはゼロで苦味があります。...す...捨てます。

※ (a) 双子葉類   /  (b) 単子葉類

 画像の左(a)のように、双子葉類の植物に特有な環状配置された維管束外周の皮質部にナイフをあてると、硬変していてすぐわかるので、ナイフで感触を確かめつつ、大根の桂剝きをするように、ペティナイフで不良部分を次々と削ぎ切って捨てます。


 この場合、維管束内部に「ス」が通っています。おそらくですが、維管束内で、糖とアミノ酸が長期間にわたって褐変する「メイラード現象」を起こし、その後に低温・湿気・空気の侵入により腐敗したと思われます。固く苦く、食品としてのエディビリティは喪失しています。いまあなたの前にいるこの愚かな客は、食品ではないほっそりした植物の根を買ってきました...。

 デンプンを組成する糖分、その分子周辺に配置されるたんぱく質とそれを組成するアミノ酸は、いずれも苦味成分と表裏一体です。時間・空気・水分の含有のタイミングで、甘くなったり腐敗したり乾燥したり苦くなったり...。植物とその生態系の必然の過程です。他方、ヒトの食糧として見た場合は、師管も道管も腐敗しそれが維管束全体に及んだ完全にアウトなタイミングで無神経に販売する点、品質管理がずさんで、卸す農家や販売する小売店のレベルを物語ります。この点も、大手スーパーにはとうていマネのできないワザと言えるでしょう。

 この時点で、購入時の4分の3以上は廃棄されました。心に吹きすさぶ寒々しい風...。

 ということは、あなたの住む国のオシャレな郊外型スーパーの大型パーキングロットにステキなクルマで乗りつけて、きっちりディーセントな金額を出して、丸々と太った紅はるかを買って食べた方が、手間なく満足感は大きいですネ!大いにまなびました (最初からワカれよ、おばかだなぁ)。

 では、この「g食品店」の、さつまいも販売市場における存在意義は何であろうか。その le sens d'exister を我々は問わねばならない、と、誰もが強い決意でその哲学的課題に取り組みたい気持ちになりま...せんよね、別に...。

 昭和の場末なマニアックな食料品店の雰囲気を味わいたい、レジのデタラメな絶妙な販売戦略のスリリングさを味わいたい、包丁とナイフを使いこなす細かい技能を磨き、哀しい対象物に使われ、けなげにすり減っていく高性能な包丁やナイフを砥ぐ機会を増やして、包丁の砥ぎにつき悲壮な決意で研鑽を積みたい、などの特殊な需要に応じてくれる、という複数の raison d'être を推論できました。

■ ただし、ここまでで理解できたように、「あり得ない量・ありえない価格」の鉄の掟を貫いている店ですので、野菜や果物の、旬の時期のごくピンポイントのタイミングで、「あり得ないジャックポット」を引くことがあります。地場ものの旬ドンピシャな野菜・初夏のいちご・夏過ぎの毛豆(枝豆)・秋のカボチャなど、ウワッ!大当たりだったな!もあります。これが、永年に渡る操業を可能にする要因でしょう。

■ 今後も積極的に利用させていただくであろうゲリラなお店の話の、積年に渡る腹ふくるる思いのごく一部、でした。

2024/01/08

■ まなぶ - 洗剤2

※ 左;水酸化ナトリウム    /    右;アルカリ電解水「LEC水の激落ちくん」

1/5の「中性洗剤」とともに、固まったインクの溶解に試してみようかなと思う2品。1/7の画像にあるものです。

 1つは、局方の医薬用外劇物である「水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)」。

 もう1つは、市販の「アルカリ電解水 - LEC 水の激落ちくん」...これは初めて買いました。

 水酸化ナトリウムは、薬局にて、住所氏名と使用目的を記入の上、入手できます。鱗片(フレーク)状の固体です。私個人は、石鹸を自作していますので、年来おなじみです。保護マスクとゴーグル着用の必要があるんですが、今したい作業からして、不織布マスクで失礼します。私は眼鏡着用者です。ステンレス厨房作業台上でシロッコファン作動。封入容器開口の際に空気流路に頭を置かないようにします。

 ビーカーに20ccの水を用意しておき、細く長~く息を吐きながら、ピンセットで1.0gほどの分量の鱗片を、サっとふたを開けてすばやく取り出してすぐふたを閉め、水に入れてかき混ぜます。この間、呼吸は、細い長い呼気を1回のみで、吸気は0回(ナシ)。

 アルカリ電解水「激落ちくん」は、50cc容量のショットグラスに、10ccを噴霧し、これに水10ccを加え、計20ccです。

 万能試験紙では、ご覧の通り。いずれも、pH13か14程度の強アルカリでした。NaOH水溶液なんだから、そんなことはわかってる...のですが、いちおう目で見て確認したかったというわけです。

「激落ちくん」は、ありふれたプラスチックスプレー容器に入って、水みたいにサラリとした無色透明で無臭の液体なんですが、指に直接噴霧するとヌメリはあります。もちろん界面活性剤由来のヌメリではありません。希釈したのに水素イオン濃度の値がこんなにキツいなんて、そっと恐怖感が走りました...。

2024/01/07

■ まなぶ - おじがシェフになったいきさつ - 大学入試センター試験 2016年本試験 英語 第5問


大学入試といい高校入試といい、読んで楽しむのはいいのですが、ここのところ、我ながら性格が屈曲していると思う見方が続いています。たまには、すなおに感銘を受けたお話も、味わってみましょう。

 センター試験にも、たま~にステキなお話がありました。再読しましょう。

 表記の出題を。設問や私のよけいな感想なんかナシにして、本文のみ全文を、私もあなたも、大学入試なんかとは関係ないでしょうから、ざっくばらんな拙訳ですが、よろしければ;

「私がそうたいしたことになるだなんて、誰も思っていなかったよ」と、おじのジョンは、厨房に立ってそう言った。それは、彼が、受賞した4コースディナーをどうつくるか、ボクに見せてくれていたときだった。ボクは大学を卒業したばかりで、このディナーはボクへの彼の贈り物だった。著名なシェフに、自分のために料理を作ってもらっているだなんて、すばらしい気分だった。加えて、ボクがワクワクしていたのは、2,3日後には、彼は、全国的なテレビの料理コンテストである『ザ・ビッグタイム・クックオフ』に参加する予定だってことだ。

おじのジョンが小さかった頃、彼の家族は田舎で暮らしていた。彼の母親は地元の学校で教えていたが、ジョンが10歳のとき、彼女は学校を辞めなくてはならなくなった。というのも、彼女の年老いた母の世話をするためだった。そのときまでは、彼の父親は、優しくて、ジョンや2人の妹たちと遊ぶ時間だってじゅうぶんあった。けれど、請求書は山のようにたまり続け、 一家は苦境に陥った。ジョンの父親は、けっきょく遠く離れた町で仕事を得るしかなくなり、週末に家に帰ってこれるだけだった。

その父親は、仕事のスケジュールが多忙になってきて、しだいに、帰宅すればいつも疲れているようだった。実を言うと、彼は、楽しい人から、しじゅう不機嫌な人に変わってしまっていた。家にいれば、ただ休みたがってばかりだった。ジョンを些細なことで叱るのもしばしばだった。父親に受け入れてもらおうと、ジョンはせいいっぱいやってみたが、充実感などまったく得られなかった。それでついに、彼は父親を避けるようになった。友達とショッピングモールをうろつくようになり、よく授業をさぼるようになった。ジョンの成績は、じわじわと悪くなっていった。両親も先生たちも、彼の将来を心配した。

ある日曜日の朝,ジョンの母親が彼女の母の世話をするために家をあけていた間、父親はテレビのある部屋で昼寝をしていた。妹たちが空腹だったので、ジョンは妹たちのために何か料理を始めた。どう料理したらいいかおぼつかなかったけれど、父親の手をわずらわせたくなかった。

突然、台所のドアがあくと、父親が立っていた。「お父さん、ごめんなさい、起こしちゃって。チェルシーとジェシカがお腹を空かせてて...。ボク卵か何か料理しようと思っていたところなんだ。」 しばし真顔で父親は彼を見ていた。「卵だって? 卵だなんて、今日みたいなすばらしい天気の日曜日のお昼には向いていないよ。 庭で、ステーキを焼こう。」「えっ、本当? お父さんきっと疲れてるでしょう?」 「かまわないさ。私は料理が好きなんだ。大学時代を思い出すよ。アルバイトでコックをしていたんだ。うまいステーキをどう焼くか、教えてあげよう。」

ジョンが驚いたことに、父親は、料理をし始めると、エネルギッシュになった。父親はジョンをそばに寄せて、料理っていうのは、ある意味、理科の実験みたいなものだと、詳しく説明してくれた。「材料は正確に量って、どの食材がウマく合うのか知っておかなくちゃだめだ。それを身につけたら、多くの人を喜ばしてあげることができるんだ。」 ジョンは、父に親しみを感じた。久しくなかったことだった。そのとき以来、ジョンは、家で過ごす時間が多くなった。ふだんから家族のために料理をするようになり、大学に行ってからも、友人たちのためにも料理をした。料理をするといつも幸せを感じた。そしてその幸せ感が、彼の生活のほかの領域にもあふれ出していった。

おじのジョンは、レストランで働きながら大学を卒業し、とうとう有名なレストランのシェフになった。おじはその仕事がほんとうに好きで、懸命に働き、自分独自の特別な技術を磨いた。ついには、独特なスタイルの料理を出す自分のレストランを開くことができた。賞をいくつも得、裕福な人や有名人のために料理を作った。

話をコンテストに戻そう。おじのジョンとボクは、彼が選ばれたことで興奮していた。でもなお、彼は本当に胸を打つことを、ここ、厨房で、ボクに打ち明けてくれた。「いいかい、マイク」とおじ。「『ザ・ビッグタイム・クックオフ』の出演者としてテレビに出られるのは、スリリングな話なのは確かだ、けど、私がいちばん幸せに感じることは、君と、つまり、自分にとっては最も大切だと思う人の一人である君と、ここに立って、そして、おしゃべりすることだよ、二人で腹を割ってね。それは、ずっと昔、夏のある晴れた日に、父が私にしてくれたのと、ちょうど同じだ。そしてそのことが、まさに私の人生をまるで違うものにしてくれたんだ。」

2024/01/06

■ なおす - 万年筆インクを混ぜて...


万年筆のインク2種類ずつを、メスシリンダ内で混ぜ、すぐにプラスチック容器に滴下し、11/1~1/6の2か月間あまり、室温17~18℃、湿度50~70%の環境に放置しました。

 画像左端は「染料+古典」インクを混ぜたもの、画像中央5マスは「顔料+古典」、画像右端は「染料+顔料」です。

 左端の「染料+古典」は、流動性を失っていないのですが、「顔料+古典」「染料+顔料」は、水分が蒸発しきって顔料インクの固形粒子のみが粘着しているようすです。

 これに、画像右の洗剤類を、希釈して滴下し、溶解するのか見てみようかなと思います。

2024/01/05

■ まなぶ - 洗剤

左;LIONチャーミmagica  /  右;花王アタックzero

住まいである倉庫兼自宅は、通学路沿いにあります。小学校(徒歩4分)と高校(徒歩2分...というか授業チャイムの音や部活(吹奏楽)の音が聞こえる)のすぐ近く。

 ここ数年気づいたのが、朝の通学時間に、すれ違う児童生徒さんたち男女関係なく漂う洗剤の香りです。風のない日や湿度の高い日は、通り一帯に強く香る勢いです。

 私個人は、きらいでもイヤでもないですし、迷惑とも思わないです。清潔感があって良いといった程度に感じますが、近年、スーパーで食品を買い回る際にも毎回気づき、それがどんどん強くなっていく気がしていました。

 近所の知人のお子さんが、これを苦にして皮膚疾患を発症し、医療機関の診察を受けたそうです。それを聞いて、そういえば、と、上に書いたことを意識するようになりました。


 昨日、何かの景品でもらった台所用中性洗剤「チャーミーmagica」を使い始め、強烈な香りに撃たれた...ら、そのタイミングで、重ねて今朝、それまで使っていたお安いDCMの洗剤を使い切って、10月に購入した洗濯用中性洗剤「アタックzero」を開封して使ったら(2023/10/10ご参照)、もろに、朝の通学時間帯の香りに撃たれ...。

 他人事じゃない強烈な香りを実感しました。香りと化学的性質とは関係ないと思うのですが、つい、ホントに中性なの? と思ってしまって...。

 じゃ、確認すればいいだけなので、指示薬の万能試験紙をあてました。

 トップ画像のとおり、pHは7でした。表示通り中性。そりゃそうですネ。アルカリ性の「中性洗剤」じゃ困りますよね。香りとは何の関係もない確認でした。

 洗剤としてのパワーである「アルカリ性がキツすぎる」という問題ではなく、「洗濯用中性洗剤だが香りがキツすぎる」だなんて...。洗剤メーカーも、妙な方向に突っ走るようになったのですね。でもそれも、複数の巨大メーカーが市場調査を重ね、消費者のニーズに応えた結果だと思います。洗剤メーカーはけしからん、というワケじゃないかもしれないと思います。

2024/01/04

■ まなぶ - 難解奇抜幻想的な入試挿絵? - 青森県立高校入試平成17(2005)年 - 英語第2問


また、入試問題で楽しみましょう(お子様には勧められない不謹慎なシリーズになってしまいました...)。

 楽しみたいのは、出題そのものではなくて、このイラストです...。こ、これが、県立高校入学選抜試験用のイラスト...。

 以下は、その前年のもの。それまで十年ほど、以下の左や中央の絵のようなアメリカンな雰囲気漂う写実的なイラストだったのですが、上のH17(2005)年の突如豹変の背後にある意図や思想はいったい...。出題チームが、何か強い理念をもって極限まで抽象絵画化する方針に転換したのか、あるいは、出題担当者が入試問題作成の締め切りに間に合わず急きょ出題者の小学生のお孫さんに描かせたのか...前年までとの巨大な深淵を前にした我々にとって、謎は深まり、見る者は恐怖におびえます...。

左;H16-2(1)  /  中;H16-2(2)  /  右;H17-2
※ 左;H16-2(1)  /  中;H16-2(2)  /  右;H17-2
 つ、ついでに、解いてみましょう;

H17 問題2(1)

[ ア ] には、語群の中から4語以上選んで、質問する英文を一つ書きなさい。

    語群   your   make   this   who   father   chair   made   by   did

[ イ ] には、対話が成立するように、3語以上使って、答えの英文を一つ書きなさい。

なお、[イ]では、語群の単語は、使っても使わなくてもかまいません。


 複数の正解がありそうですが、な、なるべく、変心した出題者の感情を逆なでしないように、穏やかにいきましょう...。

ア;“Did your father make this chair?”

イ; “Yes, he did.” 

 出題者の感情を逆なでしてみましょう(ゴクリ)...問題の要求は満たしているつもりですが、受験会場では絶対にやめましょう;

ア; “Who made your father?”  

イ; “It’s beyond my understanding, but generally assumed that my grandparents might have….”


2024/01/03

■ まなぶ - 甘いものは有害? - 大学入試共通テスト 2021年第1日程 - 英語第6問目B


 第1回「共通テスト」、第1日程の英語の最終問題で、白砂糖の抽出以来、人類がつくった甘味料に、ほぼ表題の結論に向かって受験生50万人を誘導するかのような英文が...。実施された日2021年1月16日の時点で拝見して、もうこりゃ火の手が上がるのは必至だろうと...。

当該箇所の英文(第6問B)は、7つの段落、計555語からなるのですが、第0, 5, 6段落は全文を拙訳で、他の段落は私が要旨を簡単にまとめてみます。一緒に見てみましょう。

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6B 次の英文を読み、問い(A・B)に答えよ。

第0段落 (英単語数は24語);全訳;

あなたは保健の授業で栄養学を勉強している。さまざまな甘味料についてより多くを知ろうと、教科書の、以下の文を読もうとしているところだ。

第1段落 (109語);要約;

植物から白砂糖が作られて以来70年、現在では、科学者はさまざまな人工甘味料を開発している。

第2段落 (91語);要約;

全米健康栄養調査によると、アメリカ人のエネルギー摂取量の14.6%は「添加物たる糖分(added sugar)」による。それは、「自然のままの食品(whole foods)」に由来しないものをいう。ここで、たとえば「バナナ」はwhole foodだが、「クッキー」はadded sugarを含んでいると言えることにする。大量のadded sugarは、過剰な体重増加や他の健康問題など、私たちのからだに悪影響を及ぼす可能性がある。

第3段 (54語);要約;

白砂糖の代替品として、「低カロリー人工甘味料(LCSs)」が人気だ。これらは人工的に化学合成したものだ。

第4段落 (76語);要約;

 これらのうち、アスパルテームとエースKは、砂糖の200倍甘い。ステピアは300倍甘く、スクラロースはステビアの2倍の甘さ。さらに新しい甘味料のうち、ある日本の企業の「アドバンテーム」は砂糖の2万倍甘い。

第5段落 (121語);全訳;

甘昧料を選ぶ際、健康問題をよく考えることが大切だ。たとえば、白砂糖をたくさん使ってデザートを作ると体重増加を招きかねない高力ロリーの料理となる。まさにこの理由でLCSsの方を好む人たちがいる。だが、力ロリーはおくとして、人工甘味料のLCSsを摂取することを、さまざまな健康問題と結びつける研究もある。LCSsの中には.ガンを引き起こす疑いのもたれる強い化学物質を含むものもあれば、記憶力や脳の発達への影響を示すものもある。したがって、それらは、特に幼児、妊娠中の女性、高齢者には、危険である可能性がある。キシリトールやソルピトールのような、あるていど自然に近い代替甘味料もあって、これらは、力ロリーは低いのだが、残念なことに、体内をきわめてゆっくり通過することから、多量の摂取により胃の障害を起こしかねない。

第6段落 (79語);全訳;

何か甘いものが欲しいとき、これらすべての情報を得ていたとしても、砂糖のような高カロリーの一般的な甘味料にこだわるか、それともLCSsを使うか、決めるのは難しい。多種多様なガムやキャンディは、今日では、人工甘味料を、1種または複数種類含んでいる。温かい飲み物に人工甘味料を入れないように心がけている人であっても、そうした品物をやはり買うかもしれない。個々人それぞれが、選択できるものを比較検討し、自分にとっての必要性や状況に最適な甘味料を選ぶ必要がある。

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段落ごとの語数のウェイトからして、後半に全体の2割の分量を占める第5段落が、言いたいことの核心でしょう。4段落までは、第5段落の主張に説得力をもたせて読者に納得してもらうための前提知識を与えてくれているようです。ついでですが、第0段落で、「これは栄養学の教科書の記述である」という設定になっています...。第6段落は、「どんなに情報を得ていようと、今日では、いかなる甘い茶菓にも、知らず知らずのうちに人工甘味料が使われており、購入時に消費者は人工甘味料を回避することはできない」との趣旨ですので、最後の1文は取って付けたような違和感満載の「円満な結論」に見えます。

 すると案の定、業界団体「日本食品添加物協会」を初め、各種団体とその周辺の専門家や大学教授らが、次々と...。新聞でも格好のネタとなったようです。うち、「食品安全情報ネットワーク」は、この英文を「過去問題として授業で使われたり、参考書に載ったりしないよう措置を講じることを求める」と、大学入試センターに対し、その言論・出版など表現の自由に圧力を加えているようです。

「英語を読む」「大学入試の問題を解いてみる」のはいったん置いといて、この「砂糖を初めとする甘味料の問題」って、あなたも私も、イマここでは行司でも奉行でもなく外野見物客なので、この文だけをもってどちらかに対して正誤など判定しづらいのですが、他の「食の安全性」の問題同様、他者に自説を声高に主張しないまでも、自分の選択を自分の責任で決意しなくてはいけない問題だと思いました。

■ 自説と異なる立場の相手に対して威圧や抑圧という手段にうったえたりせずに、自由な研究を進め、自由な議論を尽くせるような社会であってもらいたいとも感じました。それが、あなたや私の、さらに良い判断に、また最終的にはすべての人の幸福に、つながると思います。

2024/01/02

■ 天変 - 恢復を祈ります

※ 20024/1/2。1月の光景としてありえない...。

地震...元旦にくるのはやめて...というわけには...。雪がない元旦はやめて...というわけにも...。

 昨日の揺れは、横に長い周期で揺れて、やはり12年前のあのときを一瞬思い出して、凍りました。「停電・津波・原発」と、次々とフラッシュバックしました...。被災地の方は、年末のドカ雪に続いて、どれだけつらいことでしょうか。

 ドカ雪に続いて、晴天すらある雪のない新春。子どもの頃に体験した年、私も家族も口々に違和感を唱えました。ですが、5,6年前にも雪のない冬があって、おそるおそる夏タイヤの2座幌型のクルマ(軽トラに荷台シートってわけじゃないんですが...)で冬中ずっと通勤して、何か後ろめたい不思議な違和感があった記憶は新しいです。

 冬の自然な穏やかなありようは、地震がなくて雪があったほうが...。早く元に戻ってくれることを祈ります。