■ 今日は共通テストの日。受験生の健闘を祈っています。
■ 共通テスト実施に先立って、試験的に実施された「試行調査」。その第1回は、2017年の第1回試行調査。国民の皆さんに初めて示された新しい入試のカタチ;英語だけ翌2018年に実施されたんですが、その話題に、目を通してみます。
■ 出題形式や難易度や語数の増加など、「大学入試の形式的側面」なんて難しい話は置いといて、話題の中味だけ見ます。
・ 第1問A;『アミューズメントパーク』
...香港のアミューズメントパークを訪問予定。入口やアトラクションが混雑していない日はいつ。
・ 第1問B;『長期休暇中の体験』
…「大学生活の最高な部分として、長期休暇がある」として、休暇中の体験を語る。農作業・日本語教師の教材作製・シェフ体験・柔道講師
・ 第2問A;『海外旅行の食べログ』
…海外旅行に行って、おいしい食べもの屋さんを探すための、「食べログ」の読み取り。ラーメン店・エスニック料理・ステーキ料理
・ 第2問B;『大学生とアルバイト』
…学生はアルバイトをすべきか、についての意見
・ 第3問A;『海外の島で過ごす休暇』
...美術館・お城・サイクリング・釣り・美しい夕日で、島を堪能。
・ 第3問B;『カナダ人から見た日本の光景』
...カナダ人セールスマンが、新宿の街に、自動販売機が立ち並んでいる光景に衝撃を受けたエッセイ。
・ 第4問;『ボランティア活動に興味がある若者の割合』
...日本・韓国・アメリカ・スウェーデン若者のアンケート結果。
・ 第5問A;『折り紙』
...さまざまな側面。
・ 第5問B;『胡椒』
...香辛料である黒コショウと白コショウの比較。製法・成分・合う料理・効能。
・ 第6問;『キャンプの体験の話』
...12歳の子たちのキャンプ経験。友達3人の友情のつまづき。
■ 話題の内容を見て、チョっと思ったんですが...。
■ なんだか、大学生って、遊ぶために存在している感じ?
■ どの内容も、読む対象が大学受験生でなくても、小学生でも中学生でも、変えなくてかまわない内容の気がします。
■ また外野の意見に過ぎないんですがネ...。「大学入試なんだから、お勉強の内容/学問の尊さ/大学生としての心構え、という内容にしろ」な~んて、さすがに思わないですよ。ただ、同じように18歳前後の人を対象とした公的な英語の試験である「英検2級」「TOEFL」「センター試験」と、つい比べて、「多量速解」「内容は簡単」という印象より以前に、「異様に幼い世界」...と、まず感じちゃったんですが...。帰国生徒さん向けなんだろうか、それとも問題を作成した方たち自身が帰国生徒さんなのだろうか、とつい勘ぐってしまって...。日本でマトモに勉強した日本人の18歳が報われる試験になっていってほしいナと思います。