2023/09/03

■ まなぶ - 鉛筆を使って - 単語集3周回目

※サラサクリップの芯内径 左0.3mm vs 右0.7mm

やはり鉛筆を使って、7月以来同じことを。つまり英単語をひたすら書いて、鉛筆の減り具合を見たいです。

■ 今度も全く同じ単語集を使って33,000語を書きます。7月8月9月と、1冊の本を書き写すこと3周回目ですが、おそらく鉛筆は持ちこたえるでしょう。ただそれだけの話なんですがね...。

どうやら、私の書き方(文字サイズや筆圧...いずれもどんどん小さくなっている)では、減り具合は、鉛筆6本を同時に均等に使うと;

経過;3.3万語=英文2,200文で、3分の1程度が減る (本1冊分の英文。英文は1文が長めの単語15語から成るとする)

推理;10万語=英文6,600文で、3分の3程度が減る=使い切る

つまり今回3周回目を書き切れば、ほぼ同時に使い切るようですね。

ということはまた、

鉛筆1本だけ使うとする;上記に比して減りは6倍なので、10万語を6で割って

推理;1.7万語=英文1,100文程度を書ける。

平たく言うと、

1本でこの本の半分の英文を書ける、

2本でちょうどこの本1冊の全ての英文を書き切れる、ということで...。

実は昨年試した別なことですが、ゲルインクボールペン「三菱鉛筆Signo太字1.0mmブルーブラック」を使って同じ本同じ英文を書いてみたんです。「太字万年筆の代替品って何かあるかな」と思って...。万年筆インクが裏抜けする紙が大量に手許にあることを意識したんです。その結果、300文(4500語)余りを書いたところで使い切りました。ということは、本1冊を書き切るのに、ペンは7本必要、と推理できます。

同じ筆記量なら、鉛筆1本=ゲルボールペン4本近く(3.8本) ということです。

蛇足ですが、奇しくも、ゲルインクボールペンの筆記量は、最頻使用の太字万年筆のカートリッジ1本(1cc弱)を使い切るのとほぼ同じ程度でした(Pilot742-ペン先SかBB)。

「太字のゲルインクペンで書いたから減りが早かったんだろう、細字を使ってみてはどうだい?」とお思いでしょうが、細字のインク量はもっと少ないです。試しに、同じシリーズのゲルインクボールペンで異なる線幅の2本両方の芯を抜いて、芯の内径をご覧になってみてください。細字になるほど、芯の内径は細く、明らかにインク量は少ないです(画像は、サラサクリップ)。インク量は、ペン先のボールの内径すなわち寿命(耐久性)と、正の相関があると思います。

ということは、「鉛筆の方が、価格は安く筆記量は多い」との結論がイマ得られました。

「鉛筆は、どんどん削られて寿命は短い(6/23の予想)し、ゆえに書ける量も少ない」と立てた仮説は、誤りだったと、自分の実験で納得できました。つまり、たとえ、最高級のHi-Uniが定価通り1ダース1,980円(1本165円)であっても、値引後の実売1本100円前後のゲルインクボールペン「サラサ」「ユニボール」「ジュースアップ」「エナージェル」より、費用対効果は、比較の対象にならないほど高いと確信できました。普及価格帯の「三菱鉛筆#9800」1ダース660円(実売500円前後=1本42円)なら、なおさらです。

さらに鉛筆の利点として、いかなる筆記具より、私の用途では、使いやすいです。また繰り返しますが、使い始めの予想通り;

1) いかなる角度でも(かなり寝かせた持ち方でも;ボールペンにはムリ)、

2) いかなる紙質でも(インクが裏抜けする用紙でも;万年筆にはムリ)、

何の気づかいもなく滑らかに書けます。

加えて、重大な副次的発見として、鉛筆なら、ためらわずに書き進められることに気づきました。つまり、昨日は数学も書いてみましたが、意外だったのは;

ペンなら、「あとで消せない」「きれいに書いた方が」「スペースが足りないかも」などと意識下でブレーキがかかり、思いついた次の1行をどうするか(「この二次方程式は、因数分解する? 解の公式にする? いや平方完成した方がいい?」)、一瞬ためらいますが、

鉛筆なら、何の遠慮もなく、思いついてスグ書いてダメならスグ作戦を変更して、が、精神的に自由だということです。

郷愁から数十年ぶりににぎった鉛筆(6/23)でしたが、自由をもたらしてくれた!...って、おおげさですね。幼かった頃は意味不明だった坂本九のあの歌が何となくわかるようになったかも...。