2025/09/24

■ まなぶ ■ 「香害」


 やはりあったのか、こういう言葉。

 以前にも書きました(→ 🔗2024/1/5)。通学時の児童生徒さんたちに感じる洗剤の香り。これを、通う学校教室内で過剰に意識した近所の知人のお子さんが、医療機関の診察を受けた話。

 私は嫌いではないし特別好きでもないです。清潔感を感じて好感が持てる、くらいの意識です。

 んで、先日また洗剤を購入したら、これが強烈な香り。ずっと同じものを使っていればよいのでしょうが、違う製品だとハッキリ強い香りかも。業界のリーディングブランド製品は、合成洗剤として効能に優れているかどうか知らないのですが(それを期待して買うのですが)、価格は高めで香りがきついです。それが日本の家庭ではウケるんでしょうか。「いや、アメリカの柔軟剤(メキシコ産ファーファなど)はもっとキツいから」とおしえてくれた方もいます。どんな世界だ。

 洗濯して屋外で乾燥させる分には何ら気になりませんが、これからの雨天・低温・降雪時の室内干しを考えると、次回からホームセンターの安いプライベートブランド品にした方がいいのかなと逡巡しています。

 こういう時に限って、NHKの記事が、タイミングよく目に入ります。やはり一種の社会問題になっていたんですね。


以下引用;

"中学生以下の子ども1万人のうちおよそ8%が、生活用品の人工的な香りで体調不良になるいわゆる「香害」を経験したことがあるとする調査報告を、国内の学会の研究チームがまとめました。

この調査は、柔軟剤や合成洗剤といった生活用品の人工的な香りが子どもに与える影響を調べようと、日本臨床環境医学会と室内環境学会の研究者たちのチームが実施し、9つの都道県に住む中学生以下の子どもおよそ1万人について、保護者に聞きました。

調査では、「香害」と言われる人工的な香りによる体調不良を経験したことがあるか質問したところ、「ある」という回答は全体の8.3%にあたる856人となりました。

症状としては、吐き気や頭痛などを経験したという子どもが多かったということです。


また、経験があると回答した割合は、
▽未就学児で2.1%
▽小学生で8.9%
▽中学生で12.9%と、
学年が上がるにつれて多くなる傾向がみられたということです。

さらに、どこで経験したか質問したところ、「園や学校」という答えが最も多く、香りが原因で登園や登校を嫌がるケースもあったということです。"
引用終わり。

競うようにして強烈な製品をつくり大いに潤っている化学薬品会社ですが、そういう形での需要という圧力があったのかもしれないですね。会社はもちろん、お客の側でも"豊かな暮らし"を実感しているものなのかな。

2025/09/23

■ なおす ■ ティファール(T-fal)製電気ケトルのリコール


■ 先日発表されたリコール対象製品ですが、使用していないこの個体は該当するロットなのかな。

消費者庁 リコール情報サイト

 調べましょう。


 ただ、該当時の対策品交換対象は、ポット本体ではなく底の電源プラグ&コードリールだけのようです。


 型番品番確認のため、ひっくり返します。


 品番を入力。


 あ、そうですか。期待なされご覧いただいた甲斐もなく(?)お咎めなしでした。


 この製品は、購入して2回ほど湯を沸かしたかな、7,8年前...。

 実は、仕事場の事務室で使う用途で、外観(トップ画像↑)の通りステンレス製品だと思い込んで注文したのですが、内部は、底の熱伝導プレート以外は全面プラスチックでした。


 プラスチック容器でグツグツと100℃のお湯を煮立てるわけで。そもそも薬品臭漂う 特別な薫り高い"インスタントコーヒー"に、"人工甘味料"を溶融させ、とどめに 仕上げに、プラスチッキーな ほのかに鼻をくすぐる4n2個のπ電子を有する共役ポリエンといった芳香族有機化合物のかぐわしい香りを身にまとった熱湯を加えることで、最新の化学合成品をぞんぶんに味わうことができ、いかにも自分こそ20世紀有機化学の発達の成果を享受できる高度な人類の最先端に存在していることを実感できます。

 有機化合物を全身で堪能する最先端の人類となるのは1回だけにして、あと1回は、清掃につかう湯を沸かしました。それには容量が少なすぎたのですが。

 翌日、"除却"の経理処理をし、簿記上の"貯蔵品"となりました。

  T-falの製品は、いくつか持った/持っています。

 特徴は、"斬新なアイディアと先進的なデザイン。それを販売できる技術力と資本力。高級なイメージ。見た目の通りの高額商品"。

 "すばらしく洗練されたフランス発のハイクラスなキッチンツール"というブランドイメージがあります。

 それらを可能にしているのが、「プラスチック成型パーツを多用している」点に収斂されると思います。

 圧力鍋の先進的なデザイン...。


 かつて私が使っていた同一型番製品はもうない(この点、"永遠にあり続けようとするドイツ製品"と違いますね)のですが、上画像とほぼ同様な構造のものを使い、熱も圧力ももろにプラスチックに応力がかかる構造で、ほどなくガタが出ました。構造的な問題なので改修の余地はないです。加圧調理時に不安を感じ、廃棄処分しました。

 手無しパン(鍋)セットは、高品質でシンプルな積層ステンレス。積み重ねてコンパクトに収納可能。フライパンセットはテフロン加工を施しています。造りは良いです。

Amazon 購入履歴

 取り外し可能な取っ手は、すばらしいアイディアと実用的な使い勝手です。


 基本的に、内部構造も含め、プラスチック成型品に金属プレートを組み合わせた製品です。

 グツグツ煮えたぎるビーフシチューが入った重く熱い大容量鍋の端に、パチンと噛み込むこの取っ手をつけて、さぁ片手で運ぼう...という気にはならないです。

 ガラス蓋は、辺縁部と中央ツマミにやはりプラスチックを多用。シチューなど油分は100℃をとっくに越えそうなのですが、シチューの仕上げにもプラスチック樹脂 芳香族有機化合物のフレーバーを隠し味に加味できる点、フランスのエスプリのピリリと効いた洒落た構造ですね。


 T-falに限った話ではないのですが、フランスの工業製品は、T型トルクスボルトを極端に多用しています。日本では消費者などエンドユーザーが触らないよう「いじり防止ねじ」のベースとなる規格です。


 が、画像のT-falのフタも、また、20年以上愛用しているLafumaのリクライニングチェアも、日常的に使用していればかならず緩み、増し締めが必要になる箇所にも、T型トルクス...。


 きっとフランスでは、どこのご家庭のキッチンにも、T型トルクスソケットセットやラチェットレンチが標準装備されているに違いありません。


 さらなる特徴としては、プラスチック成型パーツを多用し複雑な構造となっているがゆえに"あなたのような素人がお手入れや分解清掃修理をしようとする向上心を一切拒否し打ち砕く構造"です。

ドイツ製のフィスラー(Fissler)やイーロ(Elo)の圧力鍋や寸胴鍋が、樹脂部品を排除もしくは必要最小限にし、いずれの場合も徹底的に分解でき、永遠に修理可能な発想であるのとは、世界観が抜本的に違いますね。偶然類似している点は、高度な機械工学的専用工具をご家庭に要求する珍妙なクセぐらいのものです...(🔗1/11)。

 発想の違い、文化の違い、いずれも認め合う社会が望ましいのかもしれません。認め、尊重し、知見が広がります。が、受け入れてともに行動する気持ちには、チョっとなれないかもしれません。

2025/09/22

■ あるく ■ 菊が丘公園


すばらしい秋晴れ。また先日のように、水路沿いをぐるりとあるいて、近所の公園を通って帰ります。

 いつもと逆ルートで、市の保存する旧家の正面から入りました。冬のうちは、公園から裏庭へ進入してましたもんね。草が刈りこまれていてスッキリしています。


 雪のないふだんの風情はなごやかです。


 また半年後は別世界を楽しめるでしょうか。 

cf. 🔗2/19

2025/09/21

■ まなぶ ■ 教科書を読む - 中学1年国語『トロッコ - 芥川龍之介』


ご存じということで...。

 文庫本で何百回か読んだとしても、芥川初期の短編は、何度でも何度でも手に取ります。

 簡潔で論理だち、ていねいな語り口に近づいてみると、ゾッとするような研がれた刃に触れてしまっている自分...。

 平安古典の作品に材を得たものがその典型です(🔗2023/7/16)が、コレは人から聞いた小さな日常の出来事から想を得たごく短い話。青空文庫なら、1,2回スクロールしたら終わるような短い話です。

 最初のうちは刺激も興奮もなく、ゆるゆるとのどかにけだるく話を運んでおきながら、かすかに一瞬よぎる緊張感;

"茶店の前には花の咲いた梅に、西日の光が..."

 ...春の日にほんのりあたたまって乾きかけたような「意識」という土を、いきなり深く掘り返して冷たく湿った黒々とした生々しい土が露わになるような気が、このささいなセリフで、します(私の無意味な連想です);

"...われのうちでも心配するずら"

 ゆるゆると最初から読み進むのは、その最後の2段落の心理的壮絶さをかみしめたいからじゃないかなと、自分では思っています;

"うちの門口へ駈けこんだ時、良平はとうとう大声に、わっと泣き出さずにはいられなかった。その泣き声は彼のまわりへ、一時に父や母を集まらせた。ことに母は何とか云いながら、良平の体を抱かかえるようにした。が、良平は手足をもがきながら、啜り上げ啜り上げ泣き続けた。その声が余り激しかったせいか、近所の女衆も三四人、薄暗い門口へ集って来た。父母は勿論その人たちは、口口に彼の泣く訣を尋ねた。しかし彼は何と云われても泣き立てるより外に仕方がなかった。あの遠い路を駈け通して来た、今までの心細さをふり返ると、いくら大声に泣き続けても、足りない気もちに迫られながら、... ...

 良平は二十六の年、妻子と一しょに東京へ出て来た。今では或雑誌社の二階に、校正の朱筆を握っている。が、彼はどうかすると、全然何の理由もないのに、その時の彼を思い出す事がある。全然何の理由もないのに?――塵労に疲れた彼の前には今でもやはりその時のように、薄暗い藪や坂のある路が、細細と一すじ断続している。"

 「ラストの段落はいらないのでは?」という疑問、の余地は、私には存在しないです。これがあるから読み始めるのかも。

 眠っていて、えんえんとあるく夢を実によく見てきました。実際にそうだった -- 駅を3つ分4つ分もあるいた、山で道迷いをして夕暮れまであるいた、など -- も何度も何度もありました。

 あの日の良平のように"手足をもがきながら", "余りにも激し", "いくら大声に鳴き続けても足りない"ような思いで泣く(ことのできる)瞬間って、もう人生には、死ぬまで来ない。でも、あの細々としたひとすじは、死ぬまで続いている、ということ...。二十六の年の、校正の仕事をしている塵労に疲れた"良平"。人生のみこみや華やかなゴールなどこの生活のはるか先にあるのかどうかおぼつかない、という意識がふとよぎるとき、よみがえる記憶かもしれません。私にも意識できる気が、ちょっとだけ、します。

2025/09/20

■ まなぶ ■ 青森県はいぜんとして短命県日本一ですか...


郵便受けに、"マツダロードスター、リコールのお知らせ"の封書と、"青森県からのお知らせ"という折込チラシが投函されていました。


 青森県のチラシって何だろう? 

 「特定健診に行こう!」という、県健康医療福祉部の啓蒙チラシのようです。

 やはり短命県日本一という不動の覇者の地位を、他には譲り渡そうとしないのか...。


 このチラシ右上の"メタボリックシンドロームの男性の診断基準"という見出しと、軽トラのおじさんたちって、どういう意味?


 その相関性が知りたくなって、県のウェブサイトを調査。

 ら、動画がありました。チラシの4つのテーマに基づく4本のアニメ。どれも1分程度。

→ 🔗ウェブサイト 青森県健康医療福祉部

 軽トラのおじさんたちは、立ち話?してるだけのようです。


 「すっかり太って、腹がジャマで、靴下を履けない」んだそうで...。


 そういうことなのか。動画を見て関連性が解明されました。

 いや、おい、納得がいって、それで終わらないで、健康に役立ちそうなサイトなんだから、本来の存在目的に合うよう、見て学ぼうよ。

 動画は、他に、醤油・漬物などの塩分過剰、飲酒、について、ちゃんと(?)津軽弁のイントネーションで、笑えるけど、誰でも明日は我が身...。


 青森県が公表しているこのバーグラフを見ると、青森県民の40歳~69歳の50%程度がBMI≧25...つまり2人に1人が肥満なのですか!?


 昨日も、先週🔗9/11も、1万歩ほどあるいてここに日記を書いたのですが、車道は渋滞気味だったけど、歩道では誰一人ともまったくすれ違わなかったです。相関関係がありそうですか。



 夏はあるいて、冬はマメに除雪作業したほうがいいみたいです。こころがけなくては。

 軽トラのおじさんたちのナンバープレートが、ちゃんと青森ナンバーなのが、芸が細かくてステキです(関係ないか...)。