2025/08/31

■ なおす ■ しのぎから砥ぐ


日本語の慣用表現"しのぎを削る"では、今はなくて、ホントに包丁のしのぎ線から砥いでみようかな。

藤次郎 website より

 和包丁のしのぎ線以下を最初に砥ぐ作業はたいへんすぎるので、ずっと"小刃"先だけを砥いできました。まるで素人の末端でやっと包丁を使っているような私が使うくらいですからネ。

堺一文字光秀 website より

 おなじみの三徳(文化)包丁など洋包丁にしのぎ線はなく、ステンレスの小刃をマメに砥げば、ずっと良い切れ味が長持ちします。

藤次郎 website より

 ってことは、私など、しのぎ線から砥ぐ意味はないです。20年ほども、砥ぎの初心者ですが、ここ1年ほど和包丁の良さがやっとわかったので、それなりにいろいろとやってみようかなと。少しは何か得るものがありそうです(ケガを得ないよう気をつけます)。

 和包丁ですが、手元の菜切包丁は、家庭での使用が前提の両刃です。今日は片側のみ砥ぐことにます。それだけでも軟弱な私には大仕事でしょう。


 砥石を考えます。荒砥として、通称「赤レンガ砥石」...。おととしの実家整理処分のときにいくつか発見してすべて取っておいていた(🔗2023/11/19)のですが、う~ん...。この製品(赤レンガ砥石)って、今みたいにステンレス製三徳包丁が普及していない昭和の時期に、"鋼(鉄)の菜切包丁をシャラりと砥いですぐ使う"という、昭和の家庭の日常を想定した製品じゃないかと思います。あ、じゃ、今の私にぴったりか...。


 でもこの赤レンガ砥石、柔らかくて粒子が荒く、その分安い...。もっとも、金物屋(もう絶滅した店舗形態か)やホームセンターなどでも見かけなくなりました。

 おととし以来、触っていないので、この機会に手に取ります。

 ひとまず、砥石用砥石(修正砥石)で面出しを。


 面出しの途中からもう、どんどん砥石が減って、どろりとした粘土状の砥泥まみれに。

 砥ぎ始めます。砥石の減りがすごく早いです。砥石はよく削れていくのですが、肝心の包丁の方は...。いや、そもそも、しのぎ線から砥ぐ用途に使うなよ。

 別な荒砥中砥のコンビで。どこでも手に入る貝印の(たぶんOEM)製品。面出しは常にしてあります。


 さすがに品質は安定しています。スムーズで、見る見る間に(と言っても1万往復くらい)...。

 続いて、別途4000番の仕上げ砥(夢中だったので画像なし)で5000往復程度。仕上がりの見た目はまるで笑ってしまう幼稚さですが、自分で見て使って、という限りでは、それなりに手入れをした感じがあります。簡単に返りを取って、ひとまず満足します。


 え、切れ味? ゾ~っとするほど過剰です。怖くてまな板に立てられないです(本末転倒)。

2025/08/30

■ まなぶ ■ 教科書を読む - 中学1年国語『オオカミを見る目』


山あいの道をさんぽするのも、クマさんを怖がるようになったので、家にいて本を読むことにします。

 手元にたまたま個人的に購入した検定教科書が何冊かあるので、私でも理解できる範囲で、少しずつ読んでいこうかなと思います(私は学校関係者でも生徒の父兄でもないです)。

 『オオカミを見る目』 高槻成紀 (東京書籍『新しい国語1(令和3年)』)というお話です。

 要約;

私たちのオオカミに対する印象は、ヨーロッパ童話のような"ずるがしこくて悪い動物"。

-ヨーロッパでは、麦を栽培し羊を飼う農牧業。肉食動物のオオカミは羊を捕食し農牧業にとって忌まわしい存在。加えて、中世暗黒時代のキリスト教の影響で、羊や人まで襲うオオカミを悪魔のイメージと重ねた。

ところが日本では古来、オオカミは神の使者のように敬われ、神社で祀られていることもある。

なぜなら、古来日本は稲作菜食の農業国家。その生活基盤となる稲や畑を荒らすのは、シカやイノシシ。肉食獣のオオカミはこれら草食獣を捕食することから、日本においてオオカミは、農業を守り、ヒトの味方である存在だったからだ。

イマ、日本人は、そのような目でオオカミを見ていない。むしろヨーロッパ的な憎しみに基づき、明治期には撲滅作戦が展開され、明治38年にオオカミは日本から絶滅した。

オオカミに対して日本人が手のひらを返すような経緯になった理由は2点。

1. 江戸中期、海外から狂犬病が流入、オオカミが罹患すると、獰猛となり、それまで襲わなかったヒトにも噛みつき、全国に流行することとなった。

2. 明治期に、富国強兵策のもとで、欧米の価値観や教育が広く普及した。

以上の2点に加えて、感染症ジステンバーの流行、開発による生息地の減少、捕食できるシカなどの激減により、オオカミは絶滅した。

現在、増えすぎたシカによる食害などは、オオカミの絶滅が自然の生態系バランスを崩したことが一因だ。

- オオカミに対する日本人の見方が変遷した例によって、私たちは、人の考えや行いは、置かれた状況によって異なり変化するものだということを心に留めておきたい。

 内容に対する読後感や感想は、たいていくだらないものになるので、ナシで。

 もしも教科書のココが定期テストの範囲に指定された中1の皆さんは、これを何度も何度も読んで試験に臨むことでしょう。1回読んだだけで感想を書いているブログの浅はかさにくらべると、何度も読んだら自然と深    く自分で考え・咀嚼し・栄養となり、それが中1の生徒さんの知性をつくっていくんですねぇ。あやかれるよう、本は何度も読んで音楽は何度も聴いて、考えるクセをつけたいと思います。

2025/08/29

■ なおす ■ OXO製サラダスピナーの分解清掃


■ 夏(6月~9月)の間は、毎日生野菜をサラダにして食べるのですが、水切り器(スピナー)を使っています。今の時期はキャベツや玉ねぎやピーマンの、髪の毛のような細い薄い千切りも(そこまでするのは、ただの包丁趣味です)、冷蔵庫で冷水につけてから水切りをします。細いほど、冷たいほど、食感がよいです。

 スピナーは、安いダイソー製やニトリ製、貝印製(トップ画像左の緑色の)と、試してきました。前二者は、数回の使用で破損し廃棄しました。

 今日は、トップ画像右のOXO製を、分解清掃します。

 この製品の優れている点は、
1) 人力で中央のノブを「上から下に向けて押すだけ」で、非常に高速に回転し、強い遠心力が発生するので、レタスなど葉物のみならず千切りの水切りもじゅうぶんであること
2) インナーバスケットの目が細かいので、千切りでも飛び散らずにバスケット内で水切りが完了すること
3) 造りがよく、全体に剛性感があること

 以上の3点で、肝心な点を完璧に押さえています。上述した三者とは別格の使いよさです。

 欠点は、
1) 価格がダイソー(¥330)の16倍もすること(¥5,000を軽く超える)
2) 使用を重ねるにつれて、エンドユーザーによる通常の洗浄では取り切れない不潔感の蓄積

 今回重い腰を上げて分解清掃しようとしたのは、この不潔感ゆえです。

 エンドユーザーが通常は分解清掃できない回転部メカ内部のグリース(潤滑油脂)が、水溶し、あきらかに水や野菜に付着していると予想できることと、内部のカビの繁殖です。

 サラダと一緒に水で希釈したグリースとカビとを一緒に食べてたわけで...。OXOはアメリカの会社で、この製品もアメリカ製ということになっています。その設計思想が、日本のメーカーでは採用できないものも種々ありそうです。

 分解します。初めての分解経験は去年の今頃。それに先立つ数週間ほど、洗う際に、どうすれば分解できそうか、よ~く観察してきました。

 キレイでない清掃前"before"の画像が出現します。どうぞご了承ください。小さめに表示します。


 全体に中央シリンダ内部が黒ずんでいます。


 内部はカビでしょう。グリースも有機物でしょうし...、たぶん(良心を捨てたアメリカ製なら鉱物グリースもありうるかも...)。

 嵌合部を解体したら、予想を超える長く頑丈なスプリングが。なるほど、感心。


 ひどい汚れですみません。


 スポンジと台所用洗剤では取り切れない筋状のグリース汚れ。


 洗剤+綿棒10本程度で地道に。


 ノブ。グリースをすべて脱脂することに。



 カビと汚れは徹底的に洗浄。


 仮組みしてみます。


 キレイになりました。回転動作も良さそうです。が、嵌合部の樹脂の爪は、脱着を想定していないので、長持ちしないでしょう。


 グリース無しにして頻繁な分解清掃をして使い続けようと思うのですが、圧着嵌合部分が簡単に摩耗するだろうし、次亜塩素酸ナトリウム製剤(キッチンハイター)で漂白すれば、どの部分も曇りやすく割れやすくなるでしょう。


 毎年1,2回の分解清掃でその後は使い捨てかもしれないのですが、ひとまず今回はきれいになりました。


 サラダの水切りという目的には、OXO製が圧倒的に優れていますが、左の貝印製(類似品がたくさんあるので、どこかのOEM製品でしょう)も、OXO製が破損した場合のために予備的に持っておきます。もっと優れた製品があればいいのですが。

2025/08/28

■ まなぶ ■ 変わった鉛筆 - 番外


■ 鉛筆を大量消費する点、小学生に負けない状況です。アマゾンで何かお得な鉛筆を買おうかな。安くて種類が多くて目移りします。

 え...?

(赤い下線は私が書き込みました。以下もおなじ)

 な、なんて言ってるんですか? 誰か翻訳して。


 枝の枝鉛筆bird延した学校のオフィス」とは、どんな学校にある事務所なんですか。

 その直下の説明を見ると、"あなたのための十分な保護を確保する"とのことです。身に何か危険が迫っている後ろめたい方にはぴったりですね。また、"子供たちを使って(!?) 子供たちを引き付け"るんだそうです。子供たちを動員して/使役して何かしたい後ろめたい方にはぴったりですね。

 あの...、私の状況と用途には合わないみたいですので、今回は残念。次を見ましょう。

 おお、今度は良さそうです。私でもわかる日本語で、値段もとても安いです。

 説明をよく見ると...


 ① 「環境保護は毒がなくて」...え? (アピールしたい内容は何となく理解できます。)

 ② 「大人の子供はすべて安心して使う」ことができるのですか...。(理解が及ばず。)

 ③ 「牛革素材のファスナーバッグ」を採用って、どう見ても紙袋...。(「分厚い"beefy"」という意図は理解できます。)

 ④ 「私达は24时间以内に返事する」...返事は中華人民共和国簡体で、ですか...。日本語での返事がいいんだけどな。

 この鉛筆についての、購入者による評価を、amazon AI が集計した要約;

お客様はこの鉛筆について、以下のような評価をしています: コストパフォーマンスが高く、普通の鉛筆に近く、書き心地が良いと好評です。また、芯の固定について不満の声があります。芯が飛び出ていてかけない、芯が抜けやすい、接着がきちんとされていないなど、全体的に品質が高いという声が多くあります。一方で、芯の折れやすさについては意見が分かれているようです。特に、子供が握ると丈夫さに欠けるため、落として折れてしまうといった指摘もあります。』

お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。

① 「普通の鉛筆」に近くてよかったです。「普通」でないことが前提ですね、amazonで販売されている"鉛筆"は...。ちょっと恐怖感がこみあげてきました。

 ①-2 「コストパフォーマンスが高く、ふつうの鉛筆に近く、書き心地が良いと好評"と言った直後に"また、芯の固定について""、"不満の声"があります。」と、突如こき下ろしました。"も"って...、実は当初から不満の声が鬱積していたが隠していたところ、うっかり漏らしてしまったんですか。

 ② 「芯が飛び出ていてかけない、芯が抜けやすい、接着がきちんとなされていない」と欠点をあげつらっておきながら、それを前提に突如「全体に品質が高いという声が多くあります」なのか? 

その後の二文は、製品の欠陥の指摘で終えている要約。

で、買う? ...う、う~ん。

2025/08/27

■ まなぶ ■ 変わった鉛筆


自宅倉庫にある"風変わりな鉛筆"。

 ウッドにクリア塗装の美しい3本は、"技術家庭科用"の鉛筆です。昭和の時代に、中学入学時に、入学準備用品として、精密で立派なコンパスやデヴァイダ(いずれも両脚中折れ、針は焼き入れ炭素鋼)とともに、製図用品一式を学校によって押し売りされました(とはいえ、居住地の学区となる市町村立の中学では"技術科用製図用品"までは強要されなかったそうです、兄弟姉妹によると)。

 手元には「全線用」「半線用」「細線用」の3本が生き残っていました。他に「矢印用」を加えて4本セットだったと思います。「矢印用」はHBだったので、筆記用に流用したのでしょう。残ったこの3本は、F, H, 2Hだったので硬く筆跡が薄く、筆記には向かなかったので、今日まで生き残っているんだと思います。


 これはトンボ鉛筆製ですが、他にまったく同じ規格で製造されたコーリン鉛筆製もあったと記憶しています。他学年の人の物を見て、まったく同じ塗装デザインなのにコーリン鉛筆製だったので、意外な思いをした50年ほど前の記憶が...。

 トップ画像銀色の鉛筆は、"マークシート専用鉛筆"を謳ったトンボ鉛筆製"OMR100"JISマーク入り。これも50年...はまだ経っていないけど、昭和の時代、大学入試"共通一次試験"用に1ダースを購入した残骸の1本。試験実施当局によるお触れでは「"H"の"鉛筆のみ"使用可」でした。今のようにBやHBではなく、また、シャープペンシルは不可でした。

 緑色の"ちからいっぱいがんばろう"と書いてある三菱鉛筆#8800は、下に小学校の名前もネーム入り印刷されています。小学生の時に運動会で入賞して得たものの名残ですので、50年は経ったか...。以前に同時に画像にした鉛筆(🔗2023/9/27)はすべてもう使って小さくなり、今回イマもう捨てる寸前ですが、コレ1本は、使い進む気になれませんでした。でも...

 どれも昭和のもので、ほとんど使っていなかったのですが、ついにすべてを削り進みました。やはりこの夏でお別れです。

2025/08/26

■ なおす ■ 鉛筆 - 電動鉛筆削りで


ここ2年間ほど、意識して鉛筆も使ってきました。最初に記事にしたのは2023年6月のようです(🔗2023/6/23)。

 いろいろと普及価格帯のものを試してみたり(🔗2023/9/27)、Hi-Uniの濃度別で試してみたり(たとえば🔗2023/9/26)。幸せな思い出!

 その"鉛筆削り"は、ポケットシャープナー(ハンディシャープナー)でした。依然、強引に刃を研いでいます(🔗2023/12/30)。この種のステンレスの刃って、やはり、"刃物鋼"としてはイマイチ、にすら程遠い品質かもしれない、と気づきつつあります...。

 ここ1カ月ほど、机に向かう対象に、数字と漢字が増え、チョっと時間を気にして書き進む必要が出てきたので、ポケットシャープナーでHi-Uniを優雅に削って『間を楽しむ』心のゆとりは、いったん棚の上に載せているという状態。なんだか哀しいですが、今していることに充実感はありますので、それはそれとしてあらたに楽しんでいます。(ついこないだまで"ジェットストリームの替え芯の減りが早い"とボヤいていたんですが...(🔗2025/8/2)。永遠にボヤいてばかりのヤツなんです...)

 "シャープペンシル(シャーペン/シャープペン/メカニカルペンシル)"も、数年ぶりにワクワクして試してみました。

 が、芯径0.5mmも0.3mmも、剛性感がないことと、減りが早すぎることが原因で、やはり鉛筆が好きです。芯が丸まった鉛筆は、1時間で5,6本を交換するようです。2時間なら1ダースですが、腰痛にならないように、1時間程度で鉛筆を研ぐことにしています。

 ポケットシャープナーの欠点は、電動シャープナーと比べて、今の状況に限って言えば、
1) 紙に細かい数値などを書いている途中に、先端が見えづらい、
2) 芯先の減り(丸まり)が早い、
3) シャープナーの切れ味の鈍りが早く、砥ぎの頻度が頻繁。

 ポケットシャープナーの刃の砥ぎ方は、今は少しは進化して、専用砥石とウォーターポンププライヤなどを動員していますが、その砥ぐ際の姿勢といい、そもそも廉価なポケットシャープナーの刃を砥ぐなどという行為といい、考えてみたら、人さまにはお見せできない恥ずかしさを感じます。ま、そんなことは気にせず、私は今後も...。

 いやそれはともかく、電動シャープナーの「速くて鋭い」良さも、今回それなりに認識します。

 それにしても、電動シャープナーのせいもあり、鉛筆の減りが早いです。1ダースが1カ月ですか。UniシリーズやMonoシリーズは、当初から高額に思えたので、家にあるありったけの鉛筆を、芯の濃さにこだわらずに使い潰そうとかき集めたのが2ダースほど。使いかけだったこともあり、もうお別れ。

 今日は、手持ちの第2陣"ちょっともったいなくて...が続いて何十年も使っていなかったもの"も、すべて躊躇せずに電動シャープナーに入れて、スタンバイしました。よくお勉強する小学低学年の皆さんにも迫ろうかという大胆な勢いです。

 今日削ったものには、硬度"H", "2H"も。さすがに文字としては見えづらいですが、画像の二十数本は、この夏で全て使い尽くすでしょう。ドイツ製だろうとアメリカ製だろうと、この先まだ持ち続けるよりも、使い切って満足することにしましょう。

 秋以降、手持ちの高級品UniとMono(トップ画像左端のカートン入り)をぐいぐい使う日が来るのが楽しみです。

2025/08/25

■ なおす ■ 鍋の焦げを取るには...


町場の裏店に住む底辺住民の私もついに、備蓄米に頼ることにします。底値の2022年産備蓄米、もちろん白米しか選択肢がないので、それをありがたく購入させていただきます。JA全農山形が2025年4月に地元紙山形新聞にカラー全面の意見広告で、「どうだ、コメは他の食品より安いだろう」と煽っ 教示してくれたので、私のような末端の国民としては、なるほどそうだったのかといまさら気づき、感謝の気持ちがひとしおです。


Google AI search

 さっそくいつも白米を炊飯する段取りで炊いたら、圧力鍋を加熱し始めてすぐに焦げ臭。やはり勝手が違うなぁと思いつつ、あれこれだいぶ加減調整を試みたのですが、いつにない焦げ臭の大きさ。これは覚悟しなきゃと思いつつ、炊き上がって蓋を開けました。

 全体に茶飯のような薄茶色の白米が炊き上がり、非常に焦げ臭い 香ばしい香りに包まれます。ごはんのおこげは、キライじゃないです。今日はたまたまおこげをたくさん食べられる幸運に感謝します。

 さて、鍋の焦げを落とさなくては...。

洗剤とスコッチブライトで
洗い、拭いた状態

 "重曹煮沸"をすれば(↑トップ画像)、もしもそれが煮込んだ「ビーフシチューの焦げ付き」だったら、ゴッソリきれいに取れます。

 他方で、「圧力鍋で炊飯した場合の焦げ付き」は、経験上、重曹煮沸では取れりきれないです。

重曹水で30分間沸騰終了直後

 なぜ違うのかな。糖やアミノ酸由来の有機物が還元されながら炭化物の積層を形成するのは、ビーフシチューも同様なのに。 圧力鍋と米デンプンだと、大気圧より大きく加圧されたがゆえに高温になって、より強固な炭化反応を起こして、鍋表面の金属粒子群に結合付着するんですか。高分子の種類は違えど、メラミンやエポキシで金属表面に高温焼付塗装をしている環境に類似しているんでしょうか。ま、全部デタラメですが...。

 「重曹でこんなにきれいに!」と、あちこちで見かけるのですが、経験上、圧力鍋の炊飯焦げ付きには無理...。

 重曹製品の使い方説明...。


 "重曹で汚れが落ちない場合など、まぁナイけど、それでも汚れが落ちない場合(どれだけ強調するんですか)、万が一そんなことがあろうものなら..."という、やってもムダかもしれないんだけど予め逃げ口上...をあれこれ表記しているように解釈できる...のは、私の焦燥感の現れにすぎないでしょう。

 宣伝広告だのお料理が得意な方のブログだのYouTubeだので主張されるみたいな、パーフェクトな落ち方、は、一種ウケ狙いのジョークだとしても("必ず落ちる。落ちない方が悪い"、と、視聴者を責めるYouTubeすらあって、大いに叱責され反省いたしました。今後二度とこのようなことがないよう、襟を正し一丸となってコンプライアンスの遵守に努めて参る所存です)、でも、キレイになる効果があります。

 焦げ付き部分は縮小します。加えて、それ以上に、鍋の内周全体が、新品のようにピカピカになります。この効果だけのために、重曹煮沸は定期的に試す価値があります。


 で、ココからさらにこの圧力鍋の焦げ付きを取るには。

 経験上、気合いを入れてこすったりしてもムダです。最も効果的な手段はと言えば、『継続的な使用と時間』です。

 使って、ふつうに洗って、また使って、を繰り返せば、いつの間にか消えています。これが最善の焦げ取り方法。転がり続ける石には苔が生えないです。

2025/08/24

■ あるく ■ かすかに秋めく土手の道


昼過ぎはなお暑いですが、昼前に30℃に達することもなくなり、11:00の気温27℃、湿度46%、快晴です。朝晩は冷えます。

 いつもの、川向うの土手の両側に広がるりんご畑の道。土手下の遊歩道をあるいてみます。


 あの"路上ぶどう棚"は...(🔗7/26)。ギュウギュウ詰めに育ったまま放置されているぶどうのみんなに、防鳥ネットが掛けられています。少しは手入れがされているかなと思って近づくと...。


 ホントにただ"掛けただけ"のでたらめさ...。まだ熟していないのにちょと腐敗臭も漂いますので、鳥も集まることでしょう。だからネットを、って...。ほかのお手入れもした方が...。


 尊敬すべき勤勉さに感服する農家も多いですが(🔗2/17)、逆に、それなりの数の...ごほごほ...。別に農家に限らすどんな職業にもそりゃ当然ですよネ。

 健康に色づきつつあるぶどうもあるようです。親はあれでも子は育つのでしょう...か。



 見渡せば、何となく秋の風情が忍び寄っている気配(🔗8/13)。

 このまま真昼の気温も少しずつ落ち着いてくれたら...。

2025/08/23

■ まなぶ ■ 並んで待つ - 大学入試センター試験2012年追試験 英語第6問


待ち行列に関する話題の続きです(🔗8/19)。

 今度は数学でなくてセンター試験の英語で、日常的に"並んで待つ"話題を考察していますので、和訳してみます。

 大学入試センター試験の内容は、待ち行列に並ぶことの苦痛を和らげる改善策に関し、多面的に考察し、実に要領を得ていると感じます。語数制限のあるコンパクトな問題文にするために、長時間または大人数でまたはその両者を投じて、大いに推敲したことでしょう。

 なお、6つあるパラグラフの冒頭の見出しは、設問Bの組み合わせ問題の選択肢を、私が選んで和訳したものです。

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(1) はじめに
    列に並んで待つことは、日々の生活では、避けられないし、また不快なこともしばしばある。バスや電車に乗るときに待ち、スーパーマーケットでレジに並んで待つ。驚くほど長い時間を待ち行列で費やしている。例えば、平均的なアメリカ人は一生のうちに2年から5年も並んで待っていると言われている。これについて私たちに何かできることはあるだろうか? 実は、人々の列への並び方は、昔とは全く同じではない。列に並ぶことは、慎重な研究対象となっていて、待ち時間を短縮するためにさまざまな対策が講じられてきた。とは言うものの、待つという経験は、待っている時間の長さだけでなく、待つことをどう感じるかによっても左右される。心理学的研究で得られた知見は、待ち時間に対する人々の認識を改善するのに貢献してきたのだ。

(2) 待ち状況に関して、説明が得られること 
    待ち時間をより良いものとする方法の一つは、待っている人にハッキリとした情報を提供することだ。"どれくらい待てばいいのか"、"イマ自分が並んでいるのがこの列でいいのか"、などがわからないと、待ち時間は長く感じられ、いっそう苦痛になる。そのために、一例として、駅では、"次の電車の到着時刻と到着番線"が表示され、音声案内される。"どのくらい待つのか"や、"どこに並べばいいのか"を告げることは、人々が待ち時間とうまくつきあえるようにしてあげるのに欠かせない。

(3) 待つ人の気を惹いておいてあげること
    「手持無沙汰な」時間を減らすことも有用だ。たいていの人は、待っている間、何か気を紛らわせるものがないと落ち着かない。何かやるべきことがあれば、時間などスグ過ぎていくように感じるものだ。そのため、病院やクリニックの多くは、患者がぱらぱらとめくれる雑誌が置いてあるし、レストランの中には、客が席に案内されるのを待つ間にメニューを手渡してくれるところもある。

(4) 待ち行列の管理に公平感があること
    待つという体験を改善するまた別の方法は、"公平"とか"社会正義"といったものを尊重することだ。後から来た人が先にサービスを受けることで、イライラはつのる。これが起こりがちなのは、複数の列に並んでいる場合だ。列を1つに絞ることで「先に来た者が先にサービスを受ける」という原則を徹底することができる。

(5) 以上の改善策を種々組み合わせている事例
    アミューズメントパークなどは、上に例示した解決策を、どううまく取り入れているかを示す好例だ。アミューズメントパークでは、来場者に待ち時間を告げている。また、来場した待ちの客を楽しませようと、互いにやり取りするようなゲームや着ぐるみなどコスチュームを着たキャラクターを待ち行列に配置している。さらに、あとから来た人が、間違って先にサービスを受けることがないよう、来場者を一列に並ばせている。これらに加えて、表示する待ち時間を、予想されるよりも長く告げている。というのも、"思っていたより待ち時間が短い"ほうが、来場者の気分を良くするからだ。なお、さらに、待つ来場者たちが、長い行列を見てビビって離脱などしないよう、行列の先が視界に入らないよう、待ち行列を配置している。アミューズメントパークでは、客が長時間にわたって列に並ぶため、"待つこと"について、その心理的影響を、きわめて重大なものと考えているのだ。

(6) 結論
以上挙げたとおり、並んで待つことの心理的な面を検討することによって、並ぶという体験は、著しく改善できる。研究者たちは、今後も、待ち時間の質を高めようと、アイデアを次々と繰り出す点は疑いがない。他方で、私たち自身も、待つことに対する意識を変革できるとすれば、列に並ぶという体験を、いっそう良いものにできるかもしれない。世の中はますますせっかちになり、今すぐ結果を求めがちのようだ。もうちょっとゆっくりいこうぢゃないかと思えるようになれば、みんなが恩恵を受けられるかもしれない。いやむしろ、待ち時間というものが、生産的でこころ楽しいものにだってなりうる。友人とおしゃべりしたり、スマホでSNS・メールをチェックしたり、好きな音楽を聴いたり。待つということは、今後も依然として私たちの生活には避けられないのだが、それをいっそう楽しい体験に変えることは、可能なのだ。

2025/08/22

■ あるく ■ 近所の八幡さま


年来、あるくのはいつもお昼休みの時間帯ですが、「朝に近所を」の習慣も少し考えてみます。

 朝の静かな緑の光景は、やはり気持ちが良いです。明け方の山あいの道ならなお良いのはたしかですが...。

 何十年も知り尽くしたアスファルト道路ばかりの近所、というのもおもしろいものではないのですが、一日中机に向かいPCを見つめてばかりいないで、少しでも小さな変化を見つけ、習慣を変えて、気持ちとからだが上向く毎日をこころがけなくては。

2025/08/21

■ あるく ■ 河川の増水


昨夜はたたきつけるような雨の音で眠れない状態でした。

 8/20夜11時。警報が出ています。


 このエリアのハザードマップ上で警戒すべきは、河川増水、万が一の堤防氾濫です。

 明け方に雨は弱まったので、明るくなってからいつもの土手の大橋に。これから良いお天気になりそうです。

8/21

cf. 5/5

 増水しているのは明らかで、少し恐怖感を覚えます。


 でも2022年8月に比べると。あの時は、上の画像の赤い水門/水位計どころか、画像右半分の緑のグランドも全面が完全に水没していました。

 より下流の橋の右岸に設置された国土交通省の河川観測基準点の監視カメラ。


 画像。増水は明らかですが、現時点での治水容量は余裕のようです。

 水位観測値。降雨終了後4,5時間、河川注水量がほぼピークとなったと思われる午前中。上流水位は引きつつあります。


 大雨・増水やクマさんなどの生活危険に対して、いたずらに恐怖を煽るような個人発信情報におびえたり驚かずに、日本の高水準なインフラを理解し、感謝し、根拠ある一次情報源で客観的な知識を得、正しく警戒するよう、こころがけようと思います。