■ 日本語の慣用表現"しのぎを削る"では、今はなくて、ホントに包丁のしのぎ線から砥いでみようかな。
■ 和包丁のしのぎ線以下を最初に砥ぐ作業はたいへんすぎるので、ずっと"小刃"先だけを砥いできました。まるで素人の末端でやっと包丁を使っているような私が使うくらいですからネ。
■ おなじみの三徳(文化)包丁など洋包丁にしのぎ線はなく、ステンレスの小刃をマメに砥げば、ずっと良い切れ味が長持ちします。
■ ってことは、私など、しのぎ線から砥ぐ意味はないです。20年ほども、砥ぎの初心者ですが、ここ1年ほど和包丁の良さがやっとわかったので、それなりにいろいろとやってみようかなと。少しは何か得るものがありそうです(ケガを得ないよう気をつけます)。
■ 和包丁ですが、手元の菜切包丁は、家庭での使用が前提の両刃です。今日は片側のみ砥ぐことにます。それだけでも軟弱な私には大仕事でしょう。
■ 砥石を考えます。荒砥として、通称「赤レンガ砥石」...。おととしの実家整理処分のときにいくつか発見してすべて取っておいていた(🔗2023/11/19)のですが、う~ん...。この製品(赤レンガ砥石)って、今みたいにステンレス製三徳包丁が普及していない昭和の時期に、"鋼(鉄)の菜切包丁をシャラりと砥いですぐ使う"という、昭和の家庭の日常を想定した製品じゃないかと思います。あ、じゃ、今の私にぴったりか...。
■ でもこの赤レンガ砥石、柔らかくて粒子が荒く、その分安い...。もっとも、金物屋(もう絶滅した店舗形態か)やホームセンターなどでも見かけなくなりました。
■ おととし以来、触っていないので、この機会に手に取ります。
■ ひとまず、砥石用砥石(修正砥石)で面出しを。
■ 面出しの途中からもう、どんどん砥石が減って、どろりとした粘土状の砥泥まみれに。
■ 砥ぎ始めます。砥石の減りがすごく早いです。砥石はよく削れていくのですが、肝心の包丁の方は...。いや、そもそも、しのぎ線から砥ぐ用途に使うなよ。
■ 別な荒砥中砥のコンビで。どこでも手に入る貝印の(たぶんOEM)製品。面出しは常にしてあります。
■ さすがに品質は安定しています。スムーズで、見る見る間に(と言っても1万往復くらい)...。
■ 続いて、別途4000番の仕上げ砥(夢中だったので画像なし)で5000往復程度。仕上がりの見た目はまるで笑ってしまう幼稚さですが、自分で見て使って、という限りでは、それなりに手入れをした感じがあります。簡単に返りを取って、ひとまず満足します。
■ え、切れ味? ゾ~っとするほど過剰です。怖くてまな板に立てられないです(本末転倒)。