■ また一面の銀世界となりました...。グッとこらえ、明け方真っ暗なうちに除雪作業をします。
2025/01/31
■ なおす ■ 理不尽な除雪...
■ また一面の銀世界となりました...。グッとこらえ、明け方真っ暗なうちに除雪作業をします。
2025/01/30
■ なおす ■ 胃内視鏡検査
■ 胃内視鏡検査を受診。市民検診の一環です。
■ 前回は2023年11月(🔗2023/11/27)の精密検査。実際症状も出ていて苦しんだ前回以来14カ月はさみました。
■ 昨年2024年の反省と改善点は:
■ 1. アルコール。5月から11月の間のみ。1回あたり、多くてウィスキー大さじ1,2杯までに(なんてせせこましい!)。ボトルの減りは少ないです(🔗2024/11/17)。ワインは昨年3本。いただきものの焼酎乙類数本は、開封したものの、やはりウィスキー並みに大さじ1,2杯なので、1年や2年ではとても飲み切れないです。ダメになっちゃうならそれはそれで。それにしても、お酒は文化ですね。どの一つの銘柄にも敬意を払います。
■ 2. パン。市販の白いパンは昨年も0斤。他方で、ホームベーカリーでつくり続けてきたカイザーメゾン種のフランスパンと、黒パンは...20年も30年も食べ続けたライムギパン...は、秋に、ついに一切ヤメました。だいぶ考え大いに躊躇しましたが、やはり胃にコタえる気がして。結果、バターとレーズンを使わなくなりました。研ぎ続けたパンナイフはもう不要です(🔗2024/4/16)。ドライイーストもホシノ酵母も処分。ホームベーカリー2台、処分しなくては...。
■ 3. 砂糖。いただきもののお菓子や出先でいただく茶菓類は、よろこんで。大いにうれしく楽しいひとときです。昨年2,3回。他方、一人でいるときに、菓子や砂糖を口にした記憶は...う~ん、あったかも、いや0回かも、でしょうか。
■ 4. 野菜。初夏~秋は、実によく生野菜を食べました。毎日500g程度、だいたい大きなボウルとかラーメンどんぶりサイズで山盛り。同時に酢、オリーブオイル、胡椒の消費量も多かったです。よくあるく時期だったので、体脂肪率は毎日15.0%前後の底値を記録。ところが、8月から11月下旬まで、大好きなカボチャが、北海道産と地元津軽産の出盛りとなり、どっさり食べました。12月に、お酒もカボチャもパタリとやめた時点で、タニタの体組成計では、内臓脂肪評価値が10.0に。9.5以下が推奨値(0.5刻み)です。反省します。ついでに、体脂肪率は16%前後(-(マイナス) 標準)。12月以降は、毎日野菜スープと蒸し野菜に。
■ 5. 米(玄米)と豆は例年と同じペース。肉を食べたのは昨年は片手の指で数えられるくらい。魚は98円の鯖缶2,3回ですが、何年も前のものを処分するつもりで。でももうしょっぱすぎます。それ以外に魚を口にしたことは絶無です、2019年以来。果物は、2月にいただきものの柑橘類、5月にいただきもののパイナップルのみで、あとはミカンもリンゴもそれ以外の果物はもちろんまったく口にしませんでした。この5.は、健康上の判断でも主義主張でもなんでもなく、ただの経済的な事情です。
■ そこで、胃内視鏡検査結果としては、食道と胃の境目に少し糜爛。症状が出てもおかしくないが、自覚していないのであれば、投薬治療などは不要。他の部位は糜爛も潰瘍も癌の所見もなしでした。
■ 撮影した内視鏡画像を使って、K医師がていねいに説明してくれました。前回から回復しているのは自分でもはっきりわかります。
■ 来年以降また受診受検する際の自分のための備忘録として、メモを;
- 前日、問診票を取りにクリニックへ。自宅で記入して当日持参。
- 9:15 着。9:20 診察室で医師問診。9:30 処置室にて、カップ1杯の液体薬を内服+鼻に麻酔薬剤スプレー。
- 9:50 処置室にて、座って左腕筋肉注射。
- 9:55 内視鏡室にて、仰臥位で右鼻孔に粘性の高い薬剤注入。
- 10:00 胃内視鏡検査。側臥位にて5分程度。検査後、説明。
- 受診後の注意として「30分以内の飲食は禁止。今日一日いっぱいは、強く鼻をかまないように。」とのこと。おととしは、鼻血が一日止まらず、ティッシュを詰めるといっそう毛細血管が傷つけられてかえって止まらない、という経験をしました。
- 徒歩で帰宅時、やはり猛烈なのどの渇き。去年もそうでした。
- 帰宅して、水を飲もうとするとやはり、麻酔のせいか、気管側へ誤嚥の可能性を感じます。一口飲んでは休み...、を繰り返します。その後、鉄瓶で沸かした白湯が、やはりここでも、その湯気が、のどにも鼻にも、やさしくて気持ち良いことに気づき、休み休みゆっくり500ml飲んで、ひとごこちつきました。
2025/01/29
■ なおす ■ 腕時計の電池交換
■ 画像左の腕時計(SEIKO CHRONOGRAPH 7T42-6A10)が、電池切れを通知する機能である"2秒運針"となりました。電池交換をします。ついでに、画像右の赤青ベゼルのもの(SEIKO Silverwave 7546-606A)は、時計ベルトを、冬季用のナイロン製NATOベルト仕様(手袋の上や防寒ジャケットなど衣類の上から装着できるので)から、もとの金属ベルトに付け替えます。
■ いずれも画像では電球色LED照明のせいで金色がかって見えますが、ごく普通のステンレスの銀色です。
■ 左のCHRONOGRAPHは、1991年11月29日9:04に、上野御徒町の多慶屋で購入したレシートが、保証書とともに、取扱説明書に貼りつけてあります。34年間ほど連続して動いています。🔗2024/6/30
■ ついでに、右のsilverwaveは、1980年4月に、父に買ってもらったもので、やはり45年間、電池切れや故障などで休むことなく連続して稼働中です。
■ いずれも気に入って大切に使っています。
■ ここ十数年、腕時計の電池交換はすべて自分でするようになりました。電池代の200円程度のみで済みますしね。
■ 今日もさっそく裏蓋を開けます。
■ 前回の交換は2021年4月のようです(と言っても、実は時計電池交換の記録は、別途PC上にExcelで管理しています)。仕様では2年寿命のムーヴメントですが、4年近くもちました。いつも2秒運針に気づいてすぐ交換するのですが、2秒運針になっても止まるまで半年くらいは持つようですので、4年はイケそうです...が、気持ちとしてはすぐに交換したいです。
■ 電池は、SR920SWが入っていました。手元にある時計用電池は、SR297SWです。電圧と直径は同じですが、厚さが違います。ちょっと大電流となりますが、入れて稼働するか、蓋が閉まるか、の2点をクリアすれば問題ないと思います。
■ ひとまず蓋を閉めてみると、きちんと閉まるようですし、稼働し始めました。この電池を今回は使いましょう。
■ パッキンOリングを拭いてSEIKO純正シリコングリスを塗布します。パッキンに変質もなく、前回のシリコンも残っています。このシリコンは十年ほど前に買い替えたのですが、その後減る気配がありません...。もう生涯買わなくていいみたい。
■ 慎重に本締めします。
■ 弓カンとバネ棒を装着して時計ベルトをつなぎます。説明書を見て、ストップウォッチとタイマーの指針を"ゼロ合わせ"し、秒針を正確な時刻に合わせます。
■ これらの昭和製のSEIKO多機能クオーツが、中古市場ではずいぶん値上がりしているようで、当時の定価を大きく上回っています。私には市場の値段に魅力は感じられないのですが、自分で手入れをしつつ淡々と使い続けることができる点に、おおきな幸せを感じます。
2025/01/28
■ あるく ■ 廻堰大溜池
■ 今日はスキーじゃなくて(🔗2024/12/25)徒歩で。
2025/01/27
2025/01/26
■ あるく ■ 山あいの集落
■ メガネ10mmレンチを用意して、ボンネットを開けて...
■ バッテリターミナルのマイナスをギュっと接続して...
■ あの、冬眠中のところ、ちょっと起きてもらっていいですか...。「眠いよう」などとのび太君みたいなことは言わず、イグニッション一発でシュンッ!と吹けあがりました。
■ 早起きさせられたロードスター。体調は抜群に良いです。このまま春になってくれれば...。それとも二度寝となるのでしょうか。お天気次第ですネ。
■ 昨日と同じ南斜面となっている山あいの道。除雪車待避帯に停め、あるいて、昨日の道からさらに坂を上がっていきます。
■ 集落入口のお地蔵さまを過ぎて、さらに集落の通りを上がります。
■ ここは毎年、雪で、クルマのすれ違いができないです。
■ だいぶ道幅は広がったほうでしょうか。でもまだまだ冬の重圧感...。
■ これでもだいぶ雪は少なくなった方でしょう。2,3週間前のあの猛吹雪の豪雪の最中はいったいどうだったことでしょうか。
■ とは言え、集落の人たちは、クルマが1台通れればそれでじゅうぶん用が足りるという感じでしょうか。市が立派に整えた排雪溝はゴウゴウと勢いよく流れていますが、街の人たちみたいに、近隣で競うようにムキになって自宅周りを除雪したりはしないようすです。
■ 集落を過ぎてさらに坂を上ります。剪定講習会でしょうか、見るからに若者たちの軽トラという集団がズラリ。思い思いに軽トラに手を入れて、荷台に趣味のアイテムたちが。一台一台ほんとうに楽しそうです。人生こうでなくちゃと感じます。
■ 峠の、古くから見覚えのある風雪に耐えてきた松が、この豪雪で寿命を終えたようです。
■ ふう、だいぶあるきました。帰りはすべて下り坂。ゆっくり楽しんで戻ります。
■ まだまだ冬のきびしい天候は繰り返すことでしょうが、これからは、ほんのひとときでも春を思わせる良いお天気をとらえて、いなかみちをあるきたいです。
2025/01/25
■ あるく ■ 山あいの斜面
■ 夜半過ぎにぼた雪まじりのみぞれがどんどん落ちてきました。明け方前には一面真っ白に...。朝は冷え込んで-5℃。凍結路。昼は晴れ間が見える予報。しかし、つくづく寒いです。
■ 「お日さまがぽかぽかとあたる南斜面の乾燥路を、クルマやヒトに出会う心配なくゆっくり歩きたいナ」と思い、昼前に、軽トラで15分、山あいのこの集落外れに。
■ 思った通り、どんどん晴れて6℃、除雪されたアスファルト道路は一部乾燥し、クルマも人もまったく見られません。静かです。雪融け水がサラサラと流れる音。
■ 集落の外れのお地蔵様と百万遍にかるく一礼して手を合わせます。
■ お化粧してセンダグ(きれいなお召し物)を着たお地蔵様と、隣にある石碑は"百万遍"。いずれも津軽地方特有の習俗です。
※ 興味のある方、詳細は、ググっていただいて...。
例:"青森県津軽地方では、村境に置かれた地蔵像が、病ボイ(追い)や百万遍の基点となるとともに、ムラや子供達を守り、病気退散等のご利益があるといわれ、庚申塔や二十三夜塔とも一緒に建立され、諸信仰と融合してきた。そして毎年旧暦 6 月 23、24 日を地蔵様の命日として、各集落の高齢の女性達が、村境や地蔵堂に祀られたムラの身代わり地蔵尊や、個々人がカナシイ(若くして死んだ)ホトケ、子供らを供養するために奉納した地蔵像らに供物をし、新しいセンダク(衣装)を着せ、顔を白く化粧して祭祀し、共食する習俗がある。"
🔗青森県立郷土館研究紀要 第36号, 2012. 3 小山隆秀
■ お地蔵様はほぼ集落ごとに、また百万遍は集落の両端や田の要所要所にありますので、津軽地方には無数にあると言ってよいのではないでしょうか。とは言え、異文化圏の方には、その異様なたたずまいにドキッとする出会いだと思います。
■ 久々に、ゆっくりと舗装路をあるきます。
■ スキーやスノーシューと違い足元に気遣う心配もなく、街中の雪だらけの歩道と車道を注意深く足を運ぶ必要もなくて、気が楽です。
■ ぽかぽかと日が当たり、目を瞑ってあるいてもよいくらい心地よいです!
■ 1kmほどの距離を、2往復ほど、行ったり来たり。お日さまがまぶしくて目を瞑るとあるきながら眠ってしまいそうです。逆にお日さまに背を向けて歩くと、背中からカラダじゅうがじわ~っと暖まります。
2025/01/24
■ こわすつくる ■ 納豆のたれ
■ 納豆のたれを、納豆には使わないヒトです。
■ 私は、醸造酢を使っています。画像の通り2種類の酢で。納豆のにおいが消えて、口当たりもやわらかくなります。
■ でも、納豆を、どんな状況で、どんな器で、どんな味付で...などは、好みはまさに千差万別なので、さまざまな知見を得るのは楽しいのですが、私の詳細をご紹介申し上げたり勧めたり優劣をつけたり、という気にはならないです。
■ 納豆たれのついていない納豆が複数種類売られていますが、私の生活圏においては、いずれも価格が高く容量が少なく、割高です。
■ たれの利用法は、長年、考えたり試したりしました。ですが、その間もぅたまる一方です。あるときなど40ℓペール用ゴミ袋にいっぱいになって、たまたまそのタイミングで産業廃棄物業者さんに別件のお願いをした際、ついでに引き取ってくれました。あれどう処分したんでしょうか。魑魅魍魎の跋扈するメルカリでは貯めて売っている強者もいますが、思わず吹き出してしまいました。需要が大きければ良いアイディア...?
■ 今でもまだやはり何か良い利用法が見つかる気がして、牛乳パックに取っておいていたり...。牛乳パックが2,3箱いっぱいになったら郵便受けに投函されるチラシでぐるぐる巻きにして燃えるゴミに...けっきょくいつも無意味なコレクション...。そもそも化学調味料というか今風に言えば"うま味調味料"という化合物を私ごときが否定するつもりはないのですが、個人的に今の生活では特別どうしても必要としているわけではないです。何年も考えてきましたが、今日を機に、その都度捨てる一方でしょうか。"こわすつくる"というカテゴリーにしてみたんですが、"すてる"という意味ですネ。
■ 個人により大きく異なるでしょうが、私には、1滴以下でも落としたら、キツすぎる味わいに変じます。スーパーのお弁当も、塩分が濃すぎて食べられないです(コンビニではお弁当や食事となるものを購入した経験がないです)。即席めんやカップ麺やレトルトカレーや市販のカレールー、お店のラーメンやカレーなどの外食メニューとか、二十数年以上食べたこともなく、もう無理でしょう。
■ イマふと気づいて市の検診結果(2024年8月)を見ると、ナトカリの検査項目は、塩分が4.5g/日、カリウムが2.4g/日のようです。調べると、ナトカリ比は標準ですが、やはり塩分値は低いようです。チャリやクロカンスキーで根性が足りないのも、むしろ塩分不足のせいだったりして!?
2025/01/23
■ あるく ■ 巖鬼山神社脇の山道
■ どんより曇ったみぞれ模様です。津軽地方の真冬の時期に、個人的に一番つらいのは、大雪でも雨でもなく、強風です。「吹雪」といい、この地方特有の猛烈な「地吹雪」といい、低温下でサラサラの雪を、季節風たるシベリア気団由来の猛烈な強風が巻き上げるせいで、視界ゼロのホワイトアウトとなるわけで、風さえなければ風景そのものは穏やかです。
■ ここ一週間も、季節の風物詩たる強風が無く、この点が、冬らしくない雰囲気を醸し出しています。
■ クロカンスキーをするには、雪質が最悪クラスの"濡れ雪"ですが、競技のためのトレーニングをするわけでもないですし、雪さえあれば板は滑走します。多少、板が損傷したって、履き(?)潰すつもりで、せっかくの"あるくタイム"、貴重な冬の凪を楽しみたいと思います。
■ てなわけで、あちこちのりんご畑の農道の除雪進捗具合を眺めながら、また巖鬼山神社に。
■ 先日🔗1/19の私のトラックが残っているうえに、濡れ雪ではありますが、硬く締まっています。ワックスは悲観的に濡れ雪対策を施してきましたが、この堅い雪では、滑りすぎるかも...。
■ さっそく取り付きます。新雪が降らないので、動物の迒がたくさん残っていて、雪面を見るだけで、ずいぶんにぎやかな雰囲気です。
■ 私の先日のトラックをずっと忠実に辿っている四つ足獣がいます...。
■ 途中で逸れたりまた戻ってきたり。そのうち、別な動物がまた私のトラックを辿っているようです。全行程で、大小さまざまな動物がマネるようにスキー板の跡を辿っています...。あるきやすいと思ったのでしょうか。
■ 私のトラックを辿る動物の迒を辿って、締まった雪道の上り坂を行くのは、まるっきりの新雪を行くよりは、体力的に余裕たっぷりでペースが上がり、こころたのしいです。
■ 今日は、冬らしい冬空。圧し潰されるような曇り空で、内向的に思索しつつ、カラマツ林の並木道にて、歩を進めるには、なかなか良い雰囲気です...と言って、大したことを考えてあるいているわけじゃぁないにきまっているのですがネ。
■ 高原に出ました。今日の岩木山は、いかにも、もの思いに耽っています。
■ しずかな平原で、ゆっくり白湯をたのしみます。
■ 前回と違って体力的にだいぶ余裕ですが、ほどほどにして戻りましょう。
■ は、速いです。こんな「冬も末期の雪質」の時期に実はクロカンスキーをしたことがありませんでした。競技で使う新雪のオントラック以上に速いです。
■ 急坂の雪崩ポイント。落雪がボコボコあり、雪面の固さにムラがあって、しかも、私のテクやエッジなしのスキーではコントロールできないかなりのスピードが出ます。必死に抑制しつつ抜けます。
■ 復路はあっという間に終わってしまいました。全行程で先日の半分の時間です。舗装路を二足歩行で8000歩ほどあるくよりキツめでした。時間と言い運動量と言い、ちょうど良いくらいの運動です。
■ が...
■ Google Fit先生による、今回の運動強度評価点は、たった1点 (21点満点中)...。キミは実は運動なんかしていないんだろう?と言い出しました。あれだけしんどかった1/19(日)のスコアも、画像下半分にあるとおり「1日運動強度目標値21点(週150点), 歩数5000歩/日」をクリアさせてくれませんでした("日"にチェックマーク無し)。
■ 下の方をスクロールすると「サイクリングでしたか?」と的外れなことを聞いてきますので、「いいえ、オフトラックのクロカンスキークラシックです」と反論したいのですが、受け付けてくれません...。え? 文句言うなら、Polarのハートレイトモニターにしろよって? (;^^
2025/01/22
■ あるく ■ 廻堰大溜池
2025/01/21
2025/01/20
■ まなぶ ■ 平日も混む地元のショッピングモール
■ かつてのイトーヨーカドー時代
このモールの中核は、おととしまでイトーヨーカドーでした。その最後の十年ほどは、平日の駐車場はまるでガラガラでした。「品質は標準的。値段と店員さんの接客はお高く無気力」というお役所みたいな存在になっていました。
■ 現在の"ロピア"になってから混雑
ヨーカドーが2023年に、地方の店舗を大量に切り捨て、その後に入ったのが、首都圏を中心に展開するロピアというスーパーチェーン。開店以来、年末のアメ横のような(?)、押すな押すなの賑わいだそうです。
私は、その乱闘に参戦したことは無く、ウォーキングの途上に遠巻きにクルマの群れを眺め「すごいなぁ」とついつぶやくだけです。この周辺は、歩道が除雪されている希少なエリアなんですよ。■ 考1) 地元商店街を潰した巨大中央資本スーパーと、その撤退
ヨーカドーといい、イオン(旧ジャスコ)といい(かりにいまこの二者を "GMS (General Merchandise Store)" と定義しましょう)、資本力にモノを言わせて地方の広大な土地を購入して派手に進出し、地元商店街を完膚なきまでに壊滅させ、で、そのうち儲からないと見たら、地元を捨ててさっさと撤退。あとに残されたのは、高齢化した買い物難民だけ...。
...というスキーム(図式)が、ひんぱんに語られます。
ココでもそんな感じでしょうか。Wikipediaでここのショッピングモールを見ると:"このショッピングモールは、当地方における大型ショッピングモールの先駆けとなったが、同時に中心市街地の賑わいに壊滅的な打撃を与える事となった。"
■ 考2) このスキームは、GMSが一方的に悪役か。
実際、GMSはワガママな悪者でしょうか。思うに、ある種、マスコミ、とりわけ地元経済界や地元新聞社や自治体などが率先して広めたクリーシェ(cliché): 使い古され固定化した偏ったフレーズ, ですよ。むしろ、地方の消費者が望んだ豊かさの末路ではないでしょうか。
■ 考3) GMSは、いなかでは高級ショッピングモール
つまりこのクリーシェは、日本の地方部に暮らす地元民の、1970年代以降の生活意識の変遷の産物でしょう。以下の要因が重なったのではないでしょうか。
i) 地元商店会という個人商店経営者らの緩い連合体は、既得権の上に殿様商売をしてきた一面も否定できないこと、 ii) 地方では70年代80年代とそれ以降クルマが一人一台となっていったこと、 iii) アメリカ的な「週末やお休みには、家族でクルマで出掛けて、大規模スーパーでドっとまとめ買いをし、あるいは郊外や料理店で子や孫と外食をする」という、これまで経験の無い新たな豊かさの幻想を追い求めたこと、
こういった幻想を、GMSはうまく察知し、その夢の豪華な受け皿になってくれたのではないかと思います。
■ 考4) GMSに"高級感"を抱くのは、地方のリタイア層
首都圏や関西大都市圏からすれば、ヨーカドーや旧ジャスコは、地元の日常的なスーパーです。(と同時に、例えば首都圏の山手線外の生活エリアなど、ヨーカドーも地元商店会も共存しているのではないかしら。)
他方で、地方部では、特に私のような東北のいなか者(...東北の皆さん、すみません)などから見ると、地元に昔からあった"デパート"など、フっとひと吹きすれば消し飛ぶような、中央資本の巨大で豪華で高級なスーパーです。
東北地方では、いまだそういう意識は根強いのではないかしら。
平日昼のショッピングモールの客なら、客層の中心は、ほぼ間違いなく70代の、リタイアした比較的豊かな高齢者層。上記のii)「モータリゼーション」, iii)「日本になかった新しい生活スタイル」を経験した層です。
"マイカーにイオンのマイバスケットを積んでゆっくりお買い物"、という日常を過ごす豊かなリタイア層は、恵まれた階層とも言えるし、それは、この半世紀でつくられた固定化された豊かさの幻想を背負った階層、年末年始は特別なご馳走だ、刺身だ蟹だ海老だ蕎麦だ雑煮だを食べる因習儀式の残る旧世代の階層でもあります。
■ 考5) GMSは利益の伸びに限界を見て見切り
その過程で、独占体制を固めたGMSが、しだいに、旧商店街個人経営主みたいな殿様商売になると時期を同じくして、i) 食料品と日用衣類の対面販売という従来体質では、地元においてパイの大きさも利益の伸びも期待できないこと、ii) 上の品目は、ECサイトに、"若い世代の客層"という貴重なシェアを食われていること、という時代となりました。
同時に、GMSのプライベートブランドは、品質をコストダウンします。この点は、特に若い世代に、察知され、露呈し、意識され始めました。端的な事例では、品質の点で堕ちるところまで堕ちたイオンの黄色いTOP VALUEなど、若い層が多数派となるネット民の間では「TOP VALUE製品に手を出すか、それともあくまでも人間としての尊厳を維持するか、の排他的二者択一」とまで揶揄されています。
■ 考6) 最後まで気づかず買い物難民となる高齢層
が、ECサイトなど縁がない地方の年配の住民は、いまだ"イオンショッピングモールは高級", "TOP VALUEは低価格で良心的"という刷り込みに疑義を抱きません。この点で、イオンモールは、いなかに行くほど、規模は大きく高齢者層のクルマであふれているのではないでしょうか。
イオンモールが突如撤退して、買い物難民となるのはこの世代でしょう。
■ 考7) 当地でロピアは救世主となる?
そんなところに、救世主となって現れたかのような"高品質低価格"の新しい大規模小売店。魅力は、ヨーカドーでは考えられなかった等級付きの高級牛肉など(店の出自は精肉店)、高品質なものを相場より低い価格で、また、ヤル気・活力・低姿勢(?)で、販売しています。
食べたいものを食べられる退職世代の豊かな高齢者層がクルマで殺到するのも、うなずけます。ロピアがGMSみたいに地元を見捨てて撤退せずに、双方向利益関係が長く続くことを祈ります。
■ 豊かな高齢者層の彼らとのパワフルな乱闘をしてまで、私は、高級品を安値で買い求める意義を感じないです。私はやはり、デイパックを背負って、地元のゲリラ食品店(🔗2024/1/9)に、豆といもとにんじんを買いに、雪道をあるいて通いましょう。