■ ごますりと言っても、別に政治とか国際関係論とか組織関係などの何かの暗喩ではないです。
■ ごまの消費量が、個人的に、人一倍...どころか、2倍、どころか...。数カ月おきに、業務用のゴマ1kgを購入し消費しています。これはやはり学生時代の上野アメ横で購入する癖がついて以来変わらず...。
■ 小学生の時、偉人の「伝記」を、たまたま図書室にたくさんあったし、片っ端から読んだなかに、道元禅師の物語があって、禅宗(というか昔のすべての仏教の寺院)では肉や魚を食べないんである、活力源となるのはゴマや豆腐なんである、ゴマ豆腐は仏教の厳しい教えに由来するんである...などと書いていました。そんな生活いまどきできるわけないし、偉人崇拝のきれいごとを並べたものが「伝記」なのは、小学生にしてうすうす気づいたいたので、ストイックな記述は話半分に読んでいました。が、「"ゴマ豆腐"ってなんだろうな」と、坊さんたちが豆腐をゴマの粉末だらけにして食う図が謎として残りました。
■ 大学生の頃は、食費節約のため、まぁろくなものは食っていないですよ。"外食"は論外な贅沢。肉や魚はどっか遠い国の贅沢品。で、野菜や豆の自炊です...あれ、今もそっくりそのままでは...?
■ 毎日大豆は煮方がわからず硬いままゴリゴリ食っていた他(🔗
2023/11/17)、ゴマを大豆やごはんにふりかけてボリボリ食っていました...あれ、今も...いや、この点は、圧力鍋を使いこなすなどという人並みな技を使うようになって、おかげで生きながらえているようです。
■ 話は逸れますが、上の2023/11/17を見ると、大学生は、いや、若い時は誰でも全般に、やはり慢性的に金欠なクセに、趣味にはたっぷりカネを使う生き物だとつくづく思います。カネが無いといいながら、クラシックCDのグラモフォン(DG; Deutche Grammophon)の新盤の国内盤を買ったり、都響の演奏会に行くなんて...。とは言え、あの手この手で安く入手しますよね。CDは大学生協で予約すれば2割引きとか、友人のCDやLPやテープを借りる、文京区図書館のLPを借りる...。
■ 「カネが無かったから、中世ルネサンス期の希少な音楽やDGの最新アーチストの新盤を聴く機会が無かった」という命題は、若者にはあり得ない...。知識情報の触手を縦横に伸ばし、同好の士と必ずめぐり逢い、どんな手を使っても必ず入手します。食費なんか真っ先に削るでしょう。
■ もし、上の論者の主張する命題が、いま仮に"真"だとすれば、その形式論理学上の対偶命題;「中世ルネサンス期の希少な音楽を聴く機会があったとすれば、その人はカネがあった人だ」も"真"となる...。ってことは、金持ちの若者はみな中世ルネサンス期の音楽と出会ったのか?
■ 「若い頃、カネが無かったから"じゅうぶん勉強ができなかった", "欧州近代絵画に触れる機会がなかった", "万年筆を使えなかった", "オートバイに乗れなかった"」 は、あり得ない。 そうではなくて、ただ単に、若い頃、あなたは、それに知的好奇心が向かなかったけれど、最近になって知り、触れてみて、感動したというだけの話です。
■ んで、あ、ゴマすり...。激しい脱線でごめんなさい。
■ ゴマは、安くて、小学校のあの道元禅師の伝記以来、栄養価があると信じていました。
■ ちなみに、日本で消費されるゴマの99.9%は輸入品です。今も昔も、アフリカ、中南米、東南アジア産で、収穫後の出荷に至るまで徹底的に人力集約型の農産品である上、政情不安地域で、価格が乱高下することで有名です。ここ数年で、現時点の価格は(白米ともども)、驚いたことに、重量単価ですと、ピーナツ・落花生(焙煎済み)をとっくに追い越して高騰しています。ピーナツを食っていた方が安い?
■ 学生時代から、トップ画像の「角大ゴマすり器;"スリッキー®"」を使っていました。コレ、製品化されてもう60年ほどの歴史があるそうで、私の大学生時代にはすでに、東京における入手性は良好でした。多くのホームセンターなどで、数百円です。今でもです。何個か次々と使い潰していました。ほかに選択肢はないです。
■ ケース本体(透明プラ)が特有の、謎の形状です。こんな変な形、なんでなの?
■ が、ごく単純な構造で、高性能です。
■ 大匙一杯からあふれる量をザっと入れて、一気にものの数秒で粉末となります。
■ この作業レベルに至るには、特有の緊張感と正しい構えが必要です...(なんだそりゃ? 自慢なのか?)
■ 7,8年ほど前でしょうか、何個目かのスリッキーがまた不調となりました。「不調→廃棄」となるポイントは、やはり臼刃の摩滅です。あの安物の胡椒挽きと同じです(🔗
2024/6/12)。
■ 不調になるまでには、100回も200回も、ハブラシ・刷毛・食器用洗剤で、マメな清掃を繰り返しています。ま、構造は単純ですし、大きな手間ではないです。
■ で、思いついて、panasonic製の電動のものを購入。5,000円程度です。
■「単4電池4本とは大食いだなぁ」と思いつつ、使ったら、その馬力の強力さ?にビックリ。
■「これは良い」と、使ってまもなく、本当に4,5日で、パワーダウン。もう電池交換か!?
■ これじゃ1カ月に単4電池20本も使いそうです。
■ 充電池(ニッケル水素二次電池)にします。が、快調なのはほんの2,3回のみ。圧倒的に電圧が足りません。仕様がアルカリ一次電池4本直列だしなぁ...。可能なら毎日、充電池を交換したほうがよいです。
■ また、電池交換直後でも、挽かれたゴマが出てこないことはしょっちゅう。高速で挽くせいで、摩擦により臼刃が高温となりがちで、油分の滲出が多いからです。挽かれたゴマが、内部でねばりついたり団子状に固まったりして落ちてこないです。
■ 内部の清掃を、非常に頻繁に、できれば1回使うごとにする必要があります。
■ また、その分解洗浄には、慣れても20分は必要。スプリングやプラ部品の嵌合部分もあり、力とコツも必要です。
■ 使用後にかならず毎回、指を油まみれにしながら刷毛と歯ブラシと洗剤とぬるま湯で、この電気製品を分解洗浄しますか、あなたなら、いや、一般の消費者の全員が...。
■ 使い続け、メンテナンスし続けるのは、そうとうムリがあります。開発者は、やはり、掃除機や洗濯機の開発者同様、自分ではそんなものは使わない巨大企業の優雅な研究職の人たちなのでしょう。
■ 考えてみたら、家電製品って、何でも、多かれ少なかれそうです。ロボット掃除機や洗濯機から、シェーバーに至るまで。一般には、掃除機もシェーバーも、目立つ汚れを払うだけの、いい加減適当なお手入れですぐ次回使おうとするのではないでしょうか。
■ 生活家電製品は、マメな清掃・洗浄・メンテと電源管理を、徹底的にし続ける覚悟がなければ、手を出すべきではないです。
■ で、このPanasonic BH-925P、がんばって7,8年使いました...。
■ 今日も、分解洗浄し、キレイになって充電池を入れて絶好調な動作を確認し、で、同時に今日、処分することに...。二束三文で個人売買サイトに出して購入希望者がいるかなぁ。
■ 今日から、新しい"スリッキー"にします。
■ あ、そうそう、ダイソーで、スリッキーのパクリ品があります。
■ 数年前に購入し、分解し、"スリッキー"と比べ、非常に似た構造でしたので、色めき立って、大きな期待を込めて、使いました。
■ で、その日、1回使って、キレイに分解洗浄して、捨てる予定でしたが捨てられずにいます。よければ差し上げますよ。