2025/01/04

■ なおす ■ 牛乳パックの使い途 2

軽トラの荷台に...

前回同じ話を書いた際に(🔗2024/12/11)、実は、まだまだたくさん使い途があったのですが、あまりにもせせこましい生活感ただようものばかりで、多くはボツに。

 今日、除雪機用のガソリンを携行缶で購入したガソリンスタンドの若者の店員お二人が、私の軽トラの荷台を見て、

店「あれ、牛乳だ」「い、いや、違う。中味が...?」

私「あっ...(しまった、下ろせばよかった...)。それはその...」

店「何ですか?」

私「バラスト...。」

店「えっ!?」「えぇッ!?」

...しばし静けさ...

皆「アッハッハ!」

 小型軽量の軽トラは、空荷に1名乗車だと、4WDでも、雪道での発進時にスリップするし、少しの雪藪や不整地に入ると、いとも簡単にスタックします。小型軽量FRスポーツのロードスターなんて最悪です...。

 対策としては、荷重をかけて、タイヤのトラクションを稼げばよいです。その荷重として、何か錘(おもり)になるものがあれば...。

 FF(フロントエンジンフロント駆動)の自動車は、最重量物たるエンジンを、前輪車軸のさらに前、フロントオーバーハングに積んで、発進時のトラクションを得ています。対照的なレイアウトのRR(リヤエンジンリヤ駆動)のクルマ(ポルシェ911)は、リヤオーバーハングに巨大なエンジンを積んでいますので、カレラ4のようなRRベースの4WDなら、鬼のようなトラクションでしょうか。

 "農道のポルシェ"として恐れられたRRのスバルサンバートラックのトラクションも、過積載の農家にとっても雪国の私にとっても、完璧だったのに、涙の生産中止となってもう十数年。

 もっさりしたダイハツハイゼットトラックや軽くシャキシャキしたスズキキャリートラックのトラクションを稼ぐのに、「ありあわせのもので」「タダで」手に入るバラスト(錘)は、何だろうか。

 軽トラを4台乗り継いだ私の場合、「牛乳パックと収穫コンテナ」です。いろいろ考えた末に、この結論を実行して、もう十数年...。

 水洗いしてある使用済み牛乳パックに、水道水を入れてセロテープで密閉。収穫コンテナ1箱に24本入ります。

 ロードスターで真冬も往復80kmの山岳路を週7回通勤していた25年前は、トランクに、コンクリート製30kgのどぶ板とガソリン携行缶、助手席に水2ℓのペットボトル1箱を積んでいました。

 どぶ板は、コンパクト低重心で、すばらしいです。が、積み下ろしが苦痛で、夏は無用の長物です。汚損や欠け、重すぎて積み下ろし時に車両を傷つけたり、などがあり、結局は処分したのですが、冬になると後悔。また欲しいけれど、買うと1枚数千円です。

「牛乳パックと収穫コンテナ」は、手元にいつもあり、無料で、春に跡形もなく解体処分できます。1箱26kgありますので、3箱で78kg。軽トラはリヤ駆動ですので、リヤオーバーハングに。クロカンスキーなど長尺物を置く際には中央の1箱をどかすなど、レイアウトフリーです。

 欠点は、見た目です。見られると恥ずかしいので、冬は、荷台への降雪防止も兼ねて、軽トラの荷台カバーをかけています。見られると、一瞬意味不明な積荷だし、理解してもらったとたん、いきなり爆笑、こちらは赤面。加えて、よくもまぁ、こうもピッタリと30%オフの牛乳ばかり選んで買ったものです...。

 恥ずかしいとか言って、この場で世界中の皆さんに打ち明けているワケで...。どうせ今日ガソリンスタンドの店員さんに見られちゃったし。昔、とある整備工場で、整備士さんの一人に見られ、笑われた後に、「見たこともないすごいアイディアだ。天才的だ。」と激賞され、これを聞いた周りの整備士さんたちも見に寄ってきて、みな口々に褒めてくれるのですが、なんというか、お前たち、知った瞬間爆笑してないか? その後に激賞してくれる割には、真剣さに欠けるような気がして、けしからん..。