2026/01/17

■ あるく ■ また大行進の痕が...


重いボタ雪が、ほぼ無風の中、降りしきっています。気温1℃。積もるというよりベタリと貼り付いていく感じで、外をあるくとびしょ濡れです。

 クロスカントリースキーにとって、雪質は悪いです。でも、ま、近所だし、あるいていきましょう。

 ら、昨年に引き続き(🔗2025/1/18)、今年もまた、公園には大行進した痕が...。


 メインのイベントは午前中で終了したふうです。お昼を過ぎたのですが、小学生たちが十数人、おうちの方々みたいな大人もいます。

 昨年は傑作だった雪だるまですが、今日は、製作途上のようです。画像右側の多人数は、製作会議で紛糾中でしょうか、左の一名は鋭意製作中のようです。


 スキーを下ろしますが、雪質は悪いは、雪面は荒れ放題だは...。でも、ま、一周ひとまず足跡のないところを選んで、トラックを刻みさえすればあとはラクでしょう。

 公園の奥の、冬はもちろん無雪期もふだん人が寄り付かない橋付近にも(トップ画像)。皆でなだれ込んだのですね。

 その想像するだけでもにぎやかそうな壮観を、来年はぜひ眺めてみたいものです。

2026/01/16

■ まなぶ ■ 寺田寅彦『コーヒー哲学序説』

🔗 2025/5/11

今日の天気は、強い風・みぞれ・雷...。前二者ならまださんぽに出ようとすれば出られるのですが、雷はムリです(🔗2025/8/10)。でも、机に向かってばかりの座りっぱなしの生活はよくないので、せめて昼休みのシェービング&シャワーの温冷浴を唯一の楽しみにします。

 気分転換の読書...といっても青空文庫で。

 遠い世界の話としてこの寺田の世界とのギャップを楽しみます。茶もコーヒーもパンもヤメてしまいましたので(ref. 🔗2025/5/18 )、いっそう遠い世界となりました。

 タイトルは壮大なものですが、エッセイで、3分で読了できます。

 前半3分の2ほどでは、コーヒーと自分のかかわり。時系列に少年時代・高校時代・大学・留学・帰朝後の見聞。後半3分の1は、コーヒーは、それ自体を味わうためにあるのではなく、それがもたらす陶酔的な雰囲気・時間が、芸術や信仰にすらつながる話です。今では、誰でも書きそうな、どんな駄ブログにでも溢れていそうな話の流れですね(...わりと自虐的な感想か)。

 ただし、読む際に留意すべきは、砂糖を入れたコーヒーという途方もない贅沢品を明治大正の頃に口にできるのは、日本国民の非常に限られた階級のみだという点です。彼はその階級です。なお、寺田は1878(明治11)年生~1935年没なので、明治維新と富国強兵という国策により、生活水準が劇的に西洋化し、日清・日露・第一次大戦とあらゆる戦争で負け知らずという背景があり、日の出の勢いの大日本帝国の頂点にて、豊かに人文主義を謳歌した科学者という立ち位置な気がします。

 留学時のベルリンで、帰朝後は銀座風月で、その間、やはり当時は特権的知識人のさらに特権としての諸国留学で、その時代その場所における最高品質のコーヒーを口にしたようです。ここでも留意すべきは、"海外渡航"は、第二次大戦後までは、日本国民には事実上不可能だったことです。渡航には、外務省の許可事項である"渡航免状"が必要です。なお、法律的には一般に"許可"という行政法上の用語は、"原則として広く禁止されている事項につき、個別の要件を満たす場合に限り行政判断により一時的に禁止を解き合法化すること"です。その例外が、官僚と知識人の視察渡航でした。

 その留学の際の、ロシア・スカンディナヴィア・プロイセン・パリ・ロンドンでのコーヒーを語ります。その話の流れが楽しいかは読む人次第ですが。

 というわけで、私個人としては、全体に、知識人の極度に主観的な自慢話にしか思えないこの随筆の(...す、すみません)、序盤の1段落の数行には、驚き、おもしろいとつくづく感じます。ここを読みたいがために、何度も本を、いや今では埃っぽい岩波文庫ではなくPCの青空文庫で、読んで笑います。文筆の師、漱石直系のユーモアがくすぶります;以下にその部分を引用。

"当時まだ牛乳は少なくとも大衆一般の嗜好品でもなく、常用栄養品でもなく、主として病弱な人間の薬用品であったように見える。そうして、牛乳やいわゆるソップがどうにも臭くって飲めず、飲めばきっと嘔吐したり下痢したりするという古風な趣味の人の多かったころであった。もっともそのころでもモダーンなハイカラな人もたくさんあって、たとえば当時通学していた番町小学校の同級生の中には昼の弁当としてパンとバタを常用していた小公子もあった。そのバタというものの名前さえも知らず、きれいな切り子ガラスの小さな壺にはいった妙な黄色い蝋のようなものを、象牙の耳かきのようなものでしゃくい出してパンになすりつけて食っているのを、隣席からさもしい好奇の目を見張っていたくらいである。その一方ではまた、自分の田舎いなかでは人間の食うものと思われていない蝗(いなご)の佃煮をうまそうに食っている江戸っ子の児童もあって、これにもまたちがった意味での驚異の目を見張ったのであった。"

_ "飲めばきっと嘔吐したり下痢したりするという古風な趣味の人の多かった"
...風変わりな趣味ですね。表現の楽しさに吹き出してしまいます。でも、ま、遺伝的に乳糖耐性のない多くの日本人にとってはやはり笑えない苦しみかと...。

_ "小学校の同級生の中には昼の弁当としてパンとバタを常用していた小公子もあった。...
蝗(いなご)の佃煮をうまそうに食っている江戸っ子の児童もあって、"
...壮絶な対比ですね。対比の巨大な乖離に、ほんとうに何というか、一種胸のすくような(?)驚きを覚えます。

2026/01/15

■ あるく ■ 静かに降ってきました


昨日までの暴風雪とは打って変わって、風はやみ、気温は0℃より上がっています。


 雪のコンディションは、まるでいまいちなので、今日はワックスを念入りにかけて公園に持参。あるく道もジャケて(シャーベット状になって)きました。

 雪の状態は悪くても、いったんトラックを1周刻んだら、あとはラクです。ひとりだけの公園で、考え事をしながら、ワックスの効いた細板で、スムーズに快適に周回します。

 静かだった鉛色の空から、次第に、重い綿雪かぼた雪がまっすぐ下に降ってきました。帰り際には、からだ中に静かにまとわりつくかのような降り方です。これはこれでかなり積もりそうかな。

2026/01/14

■ あるく ■ あるけない水路沿いの道

水路沿いの遊歩道
cf.🔗 2025/9/19

今シーズンでイチの暴風雪。夜はたいへんな轟音で眠っていられないくらいでした。

 日中もずっとそのようです。スキーはあきらめて、街なかをおそるおそるあるきます。"地吹雪"状態です。

 あ、"地吹雪"って、どうやら津軽名物らしいです。ツアーもあるそうです。笑ってしまいます。気温氷点下6℃、風速11m/sの今日なんか最高では? 山岳保険加入後のご参加を推奨したいです。


cf. 🔗 2025/8/14

 除雪状況が偶然に比較的恵まれた街なかに住む自分の、ごく狭い既知の生活圏。そこから少しでも外れると、あるくことができるように除雪している歩道はほとんど無いでしょう。外を二足歩行するということはすなわち、車道を、クルマの車列の先頭を率いてあるくか、轢かれるか、二択です。

 クルマ以外の移動は想定外、というインフラづくりが固定観念化した社会です。

 "クルマで行くよりあるいたほうが速い"、"クルマで行くよりバスと列車のほうが便利"というインフラづくりに失敗したニッポンの積雪地帯。

 結果、肥満・2型糖尿病・高血圧・脳血管疾患・心血管疾患・変形性関節症・フレイルやサルコペニア・認知症など、豊かで多様性に富み、ちょっと社会保障費の嵩む社会となりました。

 市が整備した街なかの水路沿いの遊歩道を見てみますが、除雪もやはり無く、ヒトが二足歩行した痕もありません。

水路沿いの遊歩道
積雪は、膝上・大腿部

 じゃ、"あるくスキーに好適"ですネ。

 でも、街なかであるくスキー、という気になるんだったら、いつもの近所の公園のほうがいいナ...。

2026/01/13

■ あるく ■ 公園の旧家史跡


 昨日の猛吹雪は、朝にはおさまり、ときおり青空さえ見えます。雪はもちろんたくさん降ったので、今日は手にスキーを持って気楽に近所の公園にあるいていきます。

 午前中に0℃を越えたようで、雪質がしんなりしてしまいました。みぞれだったり猛吹雪だったりと雪の質という点では目まぐるしく、コンディションはよくありません。ワックスをきちんと塗ってくればよかったと後悔するくらいベタついています。


 でも、猛吹雪で隔絶されたあの世の光景みたいな異世界を漂った昨日に比べて、今日は雪も風もやんだ近所の公園ですから、リラックスしてゆっくりあるきます。


青空で穏やかな天気なら、冬も秋も、春も夏も、たたずまいや空気感は違いますが、季節を感じながら気持ちよくあるけます。

cf. 🔗 2025/9/21