2025/02/08

■ なおす ■ モンベルのジッパートラブル 1


モンベル製品の愛用者です(🔗2024/11/21)。そのウェア類も日常的に使っていますが、日常使いだとすれば価格は高め、デザインはダサめ(?)、ただし機能性はハッキリ高く、耐久性はあらゆる衣類を軽く上回る超級です。

 でも...ウェア類に限らず、モンベル製品のギア類(山岳用品)にも、上のリンク2024/11/21で述べたように、「ジッパー(ファスナー)トラブル」は定番です。

 今日は、まず何と言ってもモンベルのジッパートラブルの筆頭に挙げられる、シュラフ(スリーピングバッグ・寝袋)の「噛み込み」例。


 図は#0(対応温度域別で-5℃以上、"国内3,000m級の冬山用")です。が、ま、モンベルの温度帯域は甘いというのが定説だと思います。いやそれはどうでもいいのですが、#0に限らず、これまで優に30年以上は使ってきた#0から#7までの8種類すべて、どの年代/製品世代でも、ジッパートラブルは、ほぼ発生していました。とりわけ、厚いタイプ、#0, #1, #2など冬用の、ロフトが大きい(布地などがジッパーの表裏を覆うように張り出している...防寒のため)タイプで頻発します。

 「噛み込み」が起きたら、解決するには、”逆方向にゆっくり動かす"のがYKKお勧めの方法ですが、スライダは強く固着してもう1mmも動かせないのがふつうです。そこで、噛まれた布地をかなり強い力で引っ張る必要があります。


 何度も「噛み込み」と生地の無理な引っ張りを繰り返すと、スライダの上下の顎(レール)間の口厚(上下ギャップ幅)が広がり、スライダを移動させる前もさせた後もジッパーの歯は開いたままで噛み合わない(閉じない)状態に...。ふつうはこれを見ると「壊れた」と思うでしょう。私も何度も経験しました。が、プライヤかペンチがあれば、ギャップを狭めることで修理可能です。が、もしホントに3,000m級の冬山でそうなったら...。

 「キミの使い方に問題があるんじゃないの?」と言われてもやむを得ないかもしれません。私だけがヘンな使い方をしているのでしょうか。拙ブログをずっとご覧でしたら、少しは察していただけると思うのですが、私は所有物はかなり大切に扱って長持ちさせる方だと思います。

 でも、その本来的な使い方からすると、ジッパーを開ける際も閉める際も、かならず自分のからだは寝袋の中に入った状態でします。ということは、ジッパーという製品一般に想定された角度とは違う方向から強い力を加えられるのが常です。

 誰でも、寒い時期、シュラフに入る瞬間や出る瞬間は、やはり急いで開け閉めするのではないかと予想できます。気づかいはしているのですが、ジッパー周りのロフトが高く周辺の布地は極薄ですから、布地の噛み込みは必須です。

 シュラフというものを知った1970年代から、このジッパー部分はずっとこの製品に宿命的につきまとうアキレス腱のような気がします。まるっきり異なるベクトルで用いられる点を意識した、何か全く新しい発想の技術的なブレイクスルーに、ずっと期待して数十年経つのですが...。

2025/02/07

■ まなぶ ■ お誕生会は、レストラン貸し切りでするもの...なの? - 青森県立高校入試問題 - 英語 - 平成21年第5問


あなたは8歳で、遠く離れた所に暮らす祖父母に会いに行くとしましょう。めったに行けない特別な日。あなたはうれしいです。

 ところで、何がうれしいですか? "家族みんなで過ごす特別な休日の気分"という雰囲気が大きいですよね。もっと突っ込んだ「うれしさ」の実利的本体は? 現金をもらえる? まだお金の価値はよくわかっていないからそれは除外。子どもなら、「いとこたちと遊べる」「いつもと違うおいしいものが食べられる」という期待が大きいのではないでしょうか。

 後者について、2通りありえます。

i) おばあちゃんお手製の、あのごちそうにありつける

ii) おじいちゃんおばあちゃんが外食に連れて行ってくれる

 i)は、たとえば、盆暮れという特別な日に連れて行ってもらえる、農家の祖母のつくる"甘い茶わん蒸し"。茶わん蒸しなんか、今となっては大したものじゃないかもしれないのですが、昭和の時代、自家製となると、たいへんな手間のかかった特別な日のごちそうです。孫たちの顔を思いながら、ただでさえ忙しい盆暮れの時期の、前の日朝早くから、20も30もの蒸椀、巨大な鍋、膨大な材料の山のなかに祖母はうずまるようにして仕込みます。

■ ii)の経験は無いのですが、現代では当然あるでしょう。せっかく孫が来るのだから、ひとつ豪華盛大に、高級旅館の割烹、高級ホテルのレストランなどに、予約を取って、孫たちを引き連れて、クルマで乗りつけます。孫にとっては、ハンバーグステーキ&ビーフシチューセットが、いつも食っているのと違って葡萄酒みたいなお酒の匂いがきつくて、大人向けの味なのかな。

■ その孫たちがティーンエイジャーになる頃、祖父母は他界。

i) あの茶わん蒸し、もしかして盆暮れに準備するのってたいへんだったんじゃないのかな。もう二度と...。祖母の手仕事を味わえた幸せが、今になって実感され、それは生涯続くでしょう。

ii) あの高級ホテルのレストラン、もう二度と...、って、ふつうにまだあるしぃ、今度は親にあのハンバーグを食わせてもらえるかな...。味は...思い出せないが、ま、ハンバーグだからいいじゃないか。

 そのティーンエイジャーが親になる頃、父母は他界。

i) 祖母のあの茶わん蒸しは、もう永遠に失われたけれど、もう大昔の記憶でも、自分が生きている限り覚えているあの味わい。自分にも他人にもとうていマネできない複雑な料理の仕込みに、祖母のまごころを実感。

ii) 祖父母の家に行くたびに、あちこち外食に連れていかれたのが、もう大昔のことで記憶は薄れ、ドコで、ナニを食ったかなど忘れてしまった。けど、ま、外食に連れて行ってくれる人たちだったのは確かだったかな。

 i)は私の経験です。ii)のように「家族で外食」の経験は絶無です。私にとってはi)が貴重な思い出ですが、i)でもii)でも、今どきそう重大な問題ではないかもしれません。

 まったく同じ事例とはいえないのですが、特別な日、と言える「お誕生日」。お誕生会は、自宅で家族で? それともレストラン貸し切りで? 青森県立高校入試問題の場合を見てみましょう。あい変らず恐れ多くも拙訳で:

"ジェニーは8歳。おばあちゃんが大好き。ジェニーの家は祖母の家から遠く、そうたびたびは会えなかった。

ある日ジェニーが「お父さん、私はおばあちゃんの誕生パーティーをしたいの。どう?」と言った。「それは素晴らしいね。駅の近くに良いレストランがあるよ。ロブスターキングっていうんだ。私は店の主をよく知っている。そこでパーティーを開こう。私が予約しておこう。」「ありがとう、お父さん。」

父親は電話に駆け寄り、レストランに電話して、パーティーについてウェイターに話した。「申しわけないのですがブラウン様、店主は今ここにおりません。お嬢様の考えはわかりますが、来週の日曜日は閉店しております。」ブラウンさんはそれを聞いて悲しかった。「わかりました。ありがとう。店主さまによろしくお伝えください。」

いくつか他のレストランにも電話をしたが、予約を取ることができなかった。ジェニーは泣き始めた。「お父さん、私たちどうしたらいいの。」「心配ないよ、ジェニー。私がレストランを見つけよう。」

父がずっと電話帳でレストランを探しているときだった、電話が鳴った。ロブスターキングの店主のグリーンさんからだった。「ブラウンさん、お嬢様が、おばあ様のために来週日曜にここで誕生パーティーを催したいとのこと、ウェイターから聞きました。」「ええ、でもお店は閉まっていると。」「何人の方がパーティーにお越しですか?」「4人です。」「実はその日ここで、私の父の誕生パーティーを開く予定なんです。2つのパーティーを一緒に開くのはいかがでしょう? 人が多いほど楽しいでしょう。」「本当ですか。あなたのお父様にお願いしていただいたのですか?」「そうです。父は2つの楽しいことがあれば、みんなもっとうれしくなるだろう、と言っています。ですので、どうぞレストランにお越しください。ビュフェ式のパーティにします。」「どうもありがとうございます、グリーンさん。」

「ジェニー、良い知らせだよ!私たちはロブスターキングでパーティーを開けるよ。盛大なパーティになるよ、きっと。」「ほんとう? どうやってできるようにしてくれたの?」父は電話での会話をジェニーに聞かせた。

2つの誕生パーティーが始まり、20人の人々が集った。ジェニーはプレゼントを祖母に贈った。ブラウンさんは自分の娘にこう言った。「ジェニー、店の主のお父さんはステキな人だよ。彼の親切なことばのおかげで、今日、私たちはパーティができたんだということを覚えておきなさい。」すると、彼女は店の主の父のところにあゆみ出て、「ご親切をありがとうございます。私はあなたのことは忘れません。お誕生日おめでとうございます!」彼女は彼にプレゼントを贈った。その場の誰もがほほ笑み、しあわせだった。"

 "ハッピーエンドでよかった!ほのぼのとこころあたたまるお話で...す...ね..."って、なんだか素直にこころがあたたまってくれない気もチョっとします。お誕生会って、どうしても"パーティ"をしなきゃだめ? しかもそれを"レストランで"しなきゃだめなものなの? という疑問。

 ■「そりゃ当然だろう」という声もあってよいですが、「う、う~ん」の声の余地も同等に、どうぞ認めてください。なんだか、出題者たる青森県教育委員会の偉い方々の生活水準の高さと価値観の乖離をここでも(🔗2023/11/16)また感じてしまったのは、私だけかなぁ。受験生のみんなはどう思うんだろう。

2025/02/06

■ あるく ■ 菊が丘公園

日差しと強い風とでできた雪の堅い風紋。

 この冬一番の猛烈な寒波。北海道と秋田以南の東北北陸の豪雪にはお見舞い申し上げます。

 津軽地方は、風雪波浪警報が引き続き発令中であることから、風の轟音はさすがに恐怖を感じるものがありますが、雪の量は、12月~1月上旬に比べれば、身構えていたほどではなくて済んでいます。

 吹き飛ばされそうな猛烈な風雪。こんな日は家にいるに限る...ところですネ。ですが、机に向かっていながらも思う、徒歩で日参するいつものクロカンスキーフィールドの公園。氷点下3℃だよ、今日はさすがにヤメとこうか...と思うも、私しか利用者がおらず、恐れ多くも幸運にも、私の専用公園となっています。

 最初の1周。新しいトラックを刻みます。このときはツラいです。轟音で迫る風雪に耐えて、一歩一歩雪原をのろのろとあるきます。顔面と指先の感覚は、痛い>感覚がない>動かない...と変化。過日などは、吹雪の中、何度か止まって(風圧で立っていられないので)しゃがんで手袋を脱いで両手を組みあわせて指を暖めました。

 やっと1周。さて2周目は、ゆっくりあゆみ始めますが、自分の刻んだトラックを辿る限りは、どんどんスピードが載ってきます。指先の冷たさも、ジンジンと暖かい血のめぐりに変じるのを感じます。

 今日も、昨日のトラックはかすかに残るものの、新雪にまた刻みます。すこ~しずつですが、基礎代謝量は上がっているのでしょうか、昨日より低温強風なれど、指先の冷たさは少しずつ耐えられるようになっています。

 今日は、吹雪のち晴れ、のサイクルを、数分おきに繰り返す天候。他の地域に比べれば、幸運です。

■ 風をよけて樹林帯にトラックを刻みます。無雪期は深い藪で、1年中、人が入らないエリアです。刻んだ自分のトラックを快適に辿ります。

晴れれば、刻んだトラック面がテカテカとまぶしく反射して、競技場並みのリジッドなトラックになり、3周目はもう気分よく鼻歌混じり状態でしょうか。


見上げれば、ジェット機並みの轟音でうなるポプラ並木群。この同じ光景でありながら、初夏になれば、きらめく葉裏のやさしいざわめきとなって聞ける日が、きっとまた巡ってくると思うと、からだも暖まる思いです。

今日2/6

2025/02/05

■ つくる ■ おこげの甘酒


 おこげごはんの甘酒って、あなたはご存じないでしょう? ...私もです(;^^

 す、すみません、冗談です。実は甘酒をつくろうとおもって白米を炊きました。

 ふだん通り磨いで水加減しましたが、圧力鍋の最初の火力を誤って最大設定にしてしまい、1分後に、なんだかおこげのいい香りと小さくチリチリいう音が...。あわてて調整。圧力ピン降下後、おそるおそる蓋を開けると、いつものようにツヤツヤに炊き上がって、見ると、底面に薄くおこげが...。食べるには最高においしそうな炊き上がりとなりました。


白米を圧力鍋で炊くと、ぷっくりつ粒が立って、おいしすぎる上、玄米に比べて食べごたえがなく、つい食べ過ぎてしまいます。だからふだんは白米は食べず、白米を炊くのは、甘酒をつくる時だけです。

 ですので、おこげは不要です。それにしてもほかほかで香ばしい良い香り。つい一口、一膳、また一膳...。海苔、梅干し、生姜味噌、などで、何膳でも食べられそう...。

 が、こらえて、甘酒を仕込み始めます。 大丈夫なの?

 6時間後、ふつうに仕上がりました。


 甘酒はあつあつにしていただくのが好みです。熱い甘酒から立ちあがる香り...。いつもは花のような米糀の香りがするのですが、今日はやはりおこげの雰囲気が漂い、つい笑ってしまいます。見た目は、全体に茶色っぽくなっちゃって、ときおりおこげの粒粒が見えますが、自分一人で楽しむ分には、なんの痛痒も感じませんので、今日も変わらず、休憩時間の甘いひとときを堪能しました。

2025/02/04

■ なおす ■ クラシックシェービング - ふつうの石けんじゃだめ?


ブラシで泡立てるクラシックシェービング。その専用シェービングソープは100%輸入品のみだし、ブラシもホルダー(カミソリ本体)も、あれこれ選んで買える市場は日本にないです。

 「シェービングソープは、個人輸入すれば1個何千円もする。ごく普通の入浴石けんじゃだめなのか?」という質問をもらいました。

 ついでに、「納豆に純粋な酢だけかけて、食えるのか?」(🔗1/24)という質問も...(汗。

 いずれも、やってみればいいじゃないですか? すぐに比較対照実験できるものは、自ら実感してはいかが? 自信をもってその適否を確信できることでしょう。

 酢は、選ばないと。多くかきまぜた方がふんわり良い香りに...。ま、しかしそれも、ご自身で、比較対照実験しさえすれば最適解を見出すでしょう。比較なくして断言なしですよ。

 話をシェービングソープに戻しますと、これは、自分で輸入品と牛乳石鹸を比べてみろよ、なんて言えないので、この機会に私が改めて石けんを使い、これまでのシェービングソープとの違いを、再度認識してみたいと思います。

 まず、泡立て。経験的に、浴用石鹸は泡立ちが悪いという印象があったので、今日は、どこでも手に入り、泡立ちの良さを謳う『花王ホワイト』を使います(トップ画像)。

 ブラシには、カナダの"AP Shave"の製品を(🔗Website)。


 ここの製品は、ノット(毛先)の材質と直径と長さ、ハンドル(柄)の材質やデザインを組み合わせてオーダーするのですが、私が持っているなかで、最も径が太く毛量が豊富な"ソープイーター"の異名を持つ(?)ものを。あ、異名とやらは、私が勝手につけました...。すみません。毛量が多いので、泡立ちがすばらしく豊か...、なのはいいのですが、貴重なシェービングソープがすぐなくなっちゃうからです...。

 で、泡立てると: それなりに良い感じです。


 とはいえ、泡立てには、シェービングソープよりちょっと手間。石けんをブラシにこすりつける"ローディング"にも、泡立て"ラザリング"にも、いつもより時間と力を使いました。シェービングソープなら、この絵になるまでには、この労力の半分以下で済むかと。

 さっそくシェービングします。と言ってもその画像はさすがに無いです...。

 シェービングソープと遜色なく、顔にもくもくと塗れます。

 剃り味は、あきらかに、滑りの点(それがシェービングの快感の一つでもあるのですが)で劣ります。それだけ専用品が工夫して開発されているということです。今日はいつもと違う滑りなので、ちょっと気を遣います。

 でも、ちゃんとシェービングソープとして十全な機能を果たします。

 いったん流して、2クール目を塗ろうとしたら、泡立ちが、ガックリ落ちました。この点が、石けんの弱点です。とは言え、輸入ソープに比べれば、価格の点で痛くもかゆくもないので、遠慮なくまた盛大にローディングとラザリングを繰り返せばいいだけです。

 剃り上がりの爽快感や漂う香りは、その点にもじゅうぶん配慮している輸入ソープには勝てないですが、シェービング後の気分は良いに決まっています。固形のバス用石けんの香りは、何と言っても清らかですよね。

 シャワールームを出て、通常の室内に入れば、石けんならではの、猛烈なツッパリ感。これは何か自分に合ったアフターシャワーやアフター洗顔の対策が必要でしょう。

 結論として:石けんでも、ブラシでよく泡立てれば、きちんと役割は果たし、気分も良いです。何より安くて遠慮なくたっぷり何度でも泡立てられます。その意味でもすがすがしさや爽快感は大きいです。

 どうぞ、でも、その後いつか気持ちにゆとりができたら、たまには専用のシェービングソープの極上の剃り味も試してみてください。

 「で、キミもこれからはバス用石けんを使うかい?」と聞かれたら、う~ん...。他にまるっきり何も無くなったら、そりゃ使います。でも、輸入のシェービングソープが無くなっても、私はやはりオリーブオイルなどの油脂類と水酸化ナトリウムを使ってシェービングソープを自分でつくると思います。