2024/05/29

■ あるく - 菊が丘公園 - ポプラ


風が強く気温が11℃とかなり低いですが、気分転換に、市立図書館まであるき、その敷地の菊が丘公園をあるきます。

 市のこの公園には菖蒲を植えているのですが、花はまだまだ。近所の農家ではもう見ごろのところもあります。公園の菖蒲の品種は、私たちやその辺の農家のような下々の庶民とは異なる高貴なもののようですので、もうしばらく楽しみに待つことにしましょう。

 この公園は、かつては、この周辺でもっとも古い明治時代創設の農林学校があった敷地が、昭和の高度成長期の学校の移転に伴い、県や市の文教施設用の敷地(県の出先機関の総合オフィスビル・警察署・図書館・公園・野球場・テニスコート・神社等)となったものです。よほど広い敷地だったことがわかります。私の父も中学校教育はこの学校でした。戦時下の修学中の話をよく聞かされました。

 移転したのは私の幼少時、小学校就学前で、かすかに学校の記憶があります。敷地が広いので、塀もフェンスもなく、自由に立ち入りでき、小さい子どもたちが敷地の一角で遊んだり球技をしても、校舎など遥か彼方に見えるか見えないかというレベルで、学校の敷地内だとは意識もしていなかったような気がします。敷地の反対側の奥地には鬱蒼とした森の中に神社も隣接しており、子どもたちはみな、迷ったら怖かったので、遊ぶエリアは決まっていて、深入りしない了解があり、小学校就学前の私にはこの学校の全貌は謎です。

 敷地の外縁には多数のポプラの木をはじめ、巨木がたくさんありました。西風が強いこの地方の、この敷地のポプラの表情はさまざまでした。初夏の青空にひらひら舞う葉裏のすばらしい木漏れ陽にこの世ならぬ夢見心地を感じ、また風の強い日に葉が一斉にざわめく音に、何か遠い抽象的な恐怖感を感じました。まるでロマン派の画家 J. コンスタブルの描くイングランドの風景のようです(ホ、ホントか...!?)。

 今日は、風が強く、ポプラの木々の葉の、あのざわめきが、なんだか遠い記憶からよみがえってきました。

 現在この公園には、市の指定の巨木が何本か、また、何本かポプラの木が伐採されずに保存されています。街中に大きな木を保存してくれているのは、貴重だと思います。

 すぐ近いがゆえに、むしろあまり改めてあるく機会がこれまでなかったのですが、これからは、菖蒲の花の季節を機に、周回したり朝昼に複数回足を運んだりしてみようかなと思います。