■ 5月の連休明け。もう何年も前のことですが、「連休明け後の3人」のお話を。昨年2023の8/3にも、「夏休みの3人」をお話しました (🔗→ 2023/8/3)。今回は1人ずつ3日間に分けて。
■ Aさん。年齢30代、事務職。旧帝大の法学部卒で、つまり学校時代の16年間はある程度は人並みに勉強した人でしょうか。私などこの方の爪のアカでも煎じて...、いや、それはどうでもいい話で。でも文系のAさんは、理数系のお勉強について、もっと勉強しておけばよかったな、ホントは楽しかったのになと、チョッと後悔とコンプレックスを感じています。
■ 仕事はデスクワークのみで、外回りもなく、業務中は会社からあてがわれたデスクトップPC端末を筆記具代わりに使っています。
■ そのPCの端末は、自分で改変したりソフトウェアをインストールしてはならず、保守は別部門の人がやってくれますので、自分にとってはホントに「会社から貸与された文具」に過ぎません。が、操作がわからなかったり、他方で家で使う自分のPCもわからないことがよくあります。
■ PCの知識を得るためには、自分の今の仕事には何の必要性もないけれど、この際、PCに関したいちばん基本的な検定や資格みたいなものを勉強したら、基本的な知識を網羅的に得られるかも、と思い、調べた結果、国家資格であるITパスポート試験(=IP試験)(旧初級システムアドミニストレータ試験)を知りました。本を買って独学です。知っていることとまるっきり未知のことがあって、勉強し、ためになり、資格を取得しました。
■ 社会人エンドユーザ向けのIP試験。その次の段階として、情報処理技術者向けの最も基本的な資格である基本情報技術者試験(=FE試験)を受けてみようかなと思いました。
■ この勉強は、文系のAさんには、高校数学I(集合論と命題論), A(mod合同式, ユークリッド互除法, n進数), II(線形代数, 指数対数関数), B(数列)や、Aさんの世代では履修していない数III(行列)などを使う計算がたいへんでしたが、これで年来の理系コンプレックスもある程度克服できそうです。また、試験日は春期と秋期の2回あって(現在はCBT方式で随時受験可能)、独学の自分に向いているし、気合いが入りました。
■ 5月の連休は、家族サービスやら人づきあいやらのしがらみもなく、籠って勉強してみました。これまで約200時間をかけてきた仕上げに連休の50時間。結果、FE試験に受かりました。
■ PCのハードウェアの構造は、個人のPCを自作するようになってから、理解していたのですが、初めてソフトウェア開発者の視線に立って、n進数演算やアルゴリズムの基本的な考えやプログラミングの発想の初歩から、セキュリティやITストラテジーに至るまで、まったく新しい眺望が開け、目を見張る思いでした。
■ 連休があけて、その収穫があったという実感。新しいステージに登って振り返る充実感。私などこの方の爪のア... 人生では大事なことだナと、振り返って自分の生活を戒めようと思いました。