2026/03/31

■ つかう ■ クラシックシェービング - 片刃


"両刃カミソリ"を使うクラシックシェービングですが、ただでさえ狭いこの分野のユーザーの、さらにごくごく一部の人が"片刃カミソリ"を使っています。

■  上の画像左が、片刃カミソリのブレードとヘッド、画像右が、両刃カミソリ用のブレード(刃)とヘッド、です。

■  かつて昭和の昔、どなたも思い出せる通り、床屋さんに行けば、1枚の金属プレートから削り出した包丁みたいな構造の顔剃り刃(ストレートレザー)を、床屋さんが"革砥"で研いで使っていました。画像上の左の"片刃"は、これを、日本のフェザー社が、床屋さんや美容師といったプロユース向けに、カートリッジ式として使えるように開発したものです。

■  現在は、よほど刃物に凝った床屋か個人でない限り、ほぼすべてのプロは、このカートリッジ式を使っています。"アーティストクラブ(AC)"と命名された同社のパテントで、全世界に普及しています。

フェザー社Website

■  この"AC系片刃カートリッジブレード"は、もっぱら職業的使用を考慮したプロユースだけあって、ただでさえ切れる"両刃式"に比べて、
1) よりいっそう猛烈に良く剃れる
2) 刃の切れ味が、はるかに長持ちする
3) 使用時の刃の剛性感が明らかに高い
という美点があります。

カートリッジ刃の種類
... "顧客満足度アップ"って、
個人は相手にしていない商品ですね

■  価格的には、両刃ブレードの2,3倍、といっても、1枚50円程度から。

■  これらの優れた点に目をつけたクラシックシェービング界隈の個人ユーザーやマニュファクチュアラが、個人で楽しむ製品をつくりだすまで、そう時間は必要なかったようです。

■  両刃ブレードより上下の高さが低く、左右は幅広で、ヘッド周りは非常に軽くなります。

■  ですが、ただでさえハードルが高いクラシックシェービング...例えば;
1) 電動髭剃り機なら3分だけど、クラシックシェービングなら20分かかる、
2) ツール類をひととおり揃えるまでに、知識と経験と費用と毎回の手間と手入れが...
3) 満足のゆく剃り上がりのテクニックを習得するまで、恐怖に手が震えたり、顔面の出血を繰り返したり(!?)...
といえます。ところがそれに加えて、このAC系片刃のホルダを使いこなすのは、難易度がそこからさらに飛躍的に上がった感じです。

■  シェービングソープをラザリングしたら、ファーストクール(ファーストパス;基本的には"上から下へ"の"順剃り")、つまり最初に肌に刃を当てると、刃の厚みがあるせいか、引っ張り感があって、ビクっとします。

■  ファーストクールではあまり剃れた感じがしないのですが、セカンドクール(基本的には"横剃り")では、そうとう深剃りしているのを感じます。爽快でもあるけれどうっすらと恐怖でもあります。

■  ブレードが幅広なだけあって、シェービングの効率が良いです。逆に、頬の輪郭など凹凸のあるところは、取り回しが厳しいです。

■  サードクールの"(下から上への)逆剃り"は難しいのですが、剃り終えてみると、頬がほんとうにツルツルスベスベで、猛烈な爽快感に、笑ってしまいます。

■  2022年から使っているのですが、まだまだ細かいテクニックが未発達な自分を感じます。

■  とはいえ、クラシックシェービングのなかでも特異なこの"格闘する"感じもまた楽しいひとときです。

2026/03/30

■ あるく ■ 梅の道 - 春初めての花


わが陋屋にこもって本を読んでいるよりも、一歩外に出たほうがよほどあたたかい日となりました。

■  あの山あいの梅の小径をあるきましょう(ref. 🔗3/3)。さすがに雪は融けたかな。


■  ...まだでした...(ioi)。


■  豪雪による、梅の枝折れや幹割れの悲惨さは、見ていてすぐにわかる痛々しさです。

■  剪定の人たちに、作業中のところ、かるく声をかけます。手を休めていろいろとお話してもらえました。やはり、剪定していて、今年は作業もキツイが心も痛むようです。


■  剪定枝のみならず、切り倒した幹が今年は例年になく異様に多く積み上げられています。


■  でも! ついに、枝が赤らみ、つぼみがぷっくりと膨らんでいます。


■  今日の陽気で、早咲きの紅梅"鹿児島紅"が、午前中に遠慮がちにおそるおそる開花したようです。


■  例年よりちょっと早いです。多くの木がダメージを受けて咲く花は少ないかもしれないけれど、また梅の花が見られるかと思うと、うれしさがこみあげてきます。

2026/03/29

■ あるく ■ ダム湖畔の道



あたたかいのどかな日曜日。気温は10℃なので、数字的にはそう陽気が良いというほどでもないのですが、陽がさして風のない3月末の天気は穏やかです。

■  そろそろ"澄んだ冬空の青・雪の白・冬枯れのりんご畑の茶色"の津軽トリコロール(ref. 🔗3/5)から、"霞がかった空、残雪、そして新緑"という、おひさまの光で色が褪せていくような移ろいを感じます。

■  新緑まではまだまだですが、新雪の積もる冬からはさすがに遠ざかりました。少し軽やかな色合いが感じられる山あいの道をあるいてみたいと思います。

■  ダム湖の堰堤から上流を見ると、周りは雪ですが、遠景はあたかも春霞がかかっているようです。


■  湖畔の道をあるきます。実はまだ車両通行止めの冬季閉鎖道路です。ゲートをすり抜けてひとりのんびりとあるきます。


■  あちこちから、雪融け水の流れる心地よい音が聞こえます。


■  小径は、日の当たるスポットの表面は乾いてふわふわと心地よいですが、土中はまだまだ雪融けで湿っています。あるきやすい箇所を足で拾うようにしてあちこちに足をついてあるきます。


■  早春の静かな日曜日の風情を楽しみました。

2026/03/28

■ なおす ■ ロードスターのオイル交換


ジムニーから間を置かずして(🔗3/11)今度はロードスター...春のオイル交換祭りになっちゃった。

■  またF.Garageさんにて、リフトアップします。


■  ジムニーの3D空間を見た後では、平板に見えますが、アルミ合金製のフロントロワアームといい、アルミ板や樹脂板であれ、整流とデリケートな電装系統等を保護する役割のアンダーカバー類。いかにも小型軽量低重心の軽快さを実感して、垢抜けています。

■  ジムニーは、オール真っ黒な鉄板と鉄棒と鉄プレス鉄骨まみれの重く複雑でどんくさい下回り...と、言えるでしょう、比べてしまえば。

■  でも両者には等しく、方向は違えども、キッパリとした意志が感じられます。両者とも迷いのない潔さを感じます。それは、それぞれに、1点ハッキリとした目的があるからだと思います。

■  排出したオイルの汚濁程度は、5000km走行後の距離相応です。


■  オイルが下がり切るまで、美しい二輪の博物館みたいなガレージで、あれこれとよもやま話を。楽しいひとときです。


■  ていねいな作業を今回もこの眼でじっくり見学できて、ほんとうに気持ちがかろやかになります。

2026/03/27

■ あるく ■ "筋堀り"


春先に、橋から河川敷を見下ろすと、"筋堀り"が眼に入ります。だいぶ小さくなりました。


■  "筋掘り"とは、豪雪地帯で春先に残った雪捨て場の雪を、ブルドーザやバックホウ等の重機で上下方向に凹凸の溝状に掘り返して表面積を広げ、日照や風の通りを良くして融雪を早める作業です。


■  ちなみに、河川敷などの"雪捨て場"は、通常は、行政上の用語では"雪置き場", "雪堆積場", "雪寄せ場"と呼ぶのが適法です。河川敷における"捨てる=廃棄する"行為は、国土交通省が管轄責任者となる河川法上は、河川管理上の違法行為となります。が、「一時的な堆積」は、行政法上の「許可」事項となり、許可公示の掲示をすれば合法化されます。

■  それはともかく、一般に、通りがかりに眼にする人にとっては、いかにも、汚れた雪をかき回すような、どう見てもキレイな光景には見えません。今日の画像も全部そうです。ごめんなさい。

■  1機あたり自重10t(普通の乗用車10台分)から30tのブルドーザで、堆積した広大な雪原に、高低差4,5m(今の時期の、八甲田連峰の雪の回廊レベル)もあるような筋を入れる作業は、豪快でもあり、猛烈に「危険・汚い・キツい」3K作業でもありますが、円滑な社会生活や環境復元のために有用です。

■  橋の上から、つい立ち止まって眺めてしまいます。

■  近寄って野次馬みたいに見るのはもちろんダメ...見たいのですけれどネ。そんなヤツいないか。


■  作業も終わってあとは自然消雪を待つばかりの時期に入りました。近づいてみたりします。

■  そりゃぁ、キレイじゃない。けれど、私には、"鳥の渡り"のような、「春先の感動的な光景」そのものです。"鳥の渡り"は、宇宙や生命体に組み込まれた秩序をしみじみ感じますが、"筋掘り"には、ヒトの良心を感じます。いずれも、春の感動的な風物詩です。