2026/03/27

■ あるく ■ "筋堀り"


春先に、橋から河川敷を見下ろすと、"筋堀り"が眼に入ります。だいぶ小さくなりました。


■  "筋掘り"とは、豪雪地帯で春先に残った雪捨て場の雪を、ブルドーザやバックホウ等の重機で上下方向に凹凸の溝状に掘り返して表面積を広げ、日照や風の通りを良くして融雪を早める作業です。


■  ちなみに、河川敷などの"雪捨て場"は、通常は、行政上の用語では"雪置き場", "雪堆積場", "雪寄せ場"と呼ぶのが適法です。河川敷における"捨てる=廃棄する"行為は、国土交通省が管轄責任者となる河川法上は、河川管理上の違法行為となります。が、「一時的な堆積」は、行政法上の「許可」事項となり、許可公示の掲示をすれば合法化されます。

■  それはともかく、一般に、通りがかりに眼にする人にとっては、いかにも、汚れた雪をかき回すような、どう見てもキレイな光景には見えません。今日の画像も全部そうです。ごめんなさい。

■  1機あたり自重10t(普通の乗用車10台分)から30tのブルドーザで、堆積した広大な雪原に、高低差4,5m(今の時期の、八甲田連峰の雪の回廊レベル)もあるような筋を入れる作業は、豪快でもあり、猛烈に「危険・汚い・キツい」3K作業でもありますが、円滑な社会生活や環境復元のために有用です。

■  橋の上から、つい立ち止まって眺めてしまいます。

■  近寄って野次馬みたいに見るのはもちろんダメ...見たいのですけれどネ。そんなヤツいないか。


■  作業も終わってあとは自然消雪を待つばかりの時期に入りました。近づいてみたりします。

■  そりゃぁ、キレイじゃない。けれど、私には、"鳥の渡り"のような、「春先の感動的な光景」そのものです。"鳥の渡り"は、宇宙や生命体に組み込まれた秩序をしみじみ感じますが、"筋掘り"には、ヒトの良心を感じます。いずれも、春の感動的な風物詩です。