2025/08/31

■ なおす ■ しのぎから砥ぐ


日本語の慣用表現"しのぎを削る"では、今はなくて、ホントに包丁のしのぎ線から砥いでみようかな。

藤次郎 website より

 和包丁のしのぎ線以下を最初に砥ぐ作業はたいへんすぎるので、ずっと"小刃"先だけを砥いできました。まるで素人の末端でやっと包丁を使っているような私が使うくらいですからネ。

堺一文字光秀 website より

 おなじみの三徳(文化)包丁など洋包丁にしのぎ線はなく、ステンレスの小刃をマメに砥げば、ずっと良い切れ味が長持ちします。

藤次郎 website より

 ってことは、私など、しのぎ線から砥ぐ意味はないです。20年ほども、砥ぎの初心者ですが、ここ1年ほど和包丁の良さがやっとわかったので、それなりにいろいろとやってみようかなと。少しは何か得るものがありそうです(ケガを得ないよう気をつけます)。

 和包丁ですが、手元の菜切包丁は、家庭での使用が前提の両刃です。今日は片側のみ砥ぐことにます。それだけでも軟弱な私には大仕事でしょう。


 砥石を考えます。荒砥として、通称「赤レンガ砥石」...。おととしの実家整理処分のときにいくつか発見してすべて取っておいていた(🔗2023/11/19)のですが、う~ん...。この製品(赤レンガ砥石)って、今みたいにステンレス製三徳包丁が普及していない昭和の時期に、"鋼(鉄)の菜切包丁をシャラりと砥いですぐ使う"という、昭和の家庭の日常を想定した製品じゃないかと思います。あ、じゃ、今の私にぴったりか...。


 でもこの赤レンガ砥石、柔らかくて粒子が荒く、その分安い...。もっとも、金物屋(もう絶滅した店舗形態か)やホームセンターなどでも見かけなくなりました。

 おととし以来、触っていないので、この機会に手に取ります。

 ひとまず、砥石用砥石(修正砥石)で面出しを。


 面出しの途中からもう、どんどん砥石が減って、どろりとした粘土状の砥泥まみれに。

 砥ぎ始めます。砥石の減りがすごく早いです。砥石はよく削れていくのですが、肝心の包丁の方は...。いや、そもそも、しのぎ線から砥ぐ用途に使うなよ。

 別な荒砥中砥のコンビで。どこでも手に入る貝印の(たぶんOEM)製品。面出しは常にしてあります。


 さすがに品質は安定しています。スムーズで、見る見る間に(と言っても1万往復くらい)...。

 続いて、別途4000番の仕上げ砥(夢中だったので画像なし)で5000往復程度。仕上がりの見た目はまるで笑ってしまう幼稚さですが、自分で見て使って、という限りでは、それなりに手入れをした感じがあります。簡単に返りを取って、ひとまず満足します。


 え、切れ味? ゾ~っとするほど過剰です。怖くてまな板に立てられないです(本末転倒)。

2025/08/30

■ まなぶ ■ 教科書を読む - 中学1年国語『オオカミを見る目』


山あいの道をさんぽするのも、クマさんを怖がるようになったので、家にいて本を読むことにします。

 手元にたまたま個人的に購入した検定教科書が何冊かあるので、私でも理解できる範囲で、少しずつ読んでいこうかなと思います(私は学校関係者でも生徒の父兄でもないです)。

 『オオカミを見る目』 高槻成紀 (東京書籍『新しい国語1(令和3年)』)というお話です。

 要約;

私たちのオオカミに対する印象は、ヨーロッパ童話のような"ずるがしこくて悪い動物"。

-ヨーロッパでは、麦を栽培し羊を飼う農牧業。肉食動物のオオカミは羊を捕食し農牧業にとって忌まわしい存在。加えて、中世暗黒時代のキリスト教の影響で、羊や人まで襲うオオカミを悪魔のイメージと重ねた。

ところが日本では古来、オオカミは神の使者のように敬われ、神社で祀られていることもある。

なぜなら、古来日本は稲作菜食の農業国家。その生活基盤となる稲や畑を荒らすのは、シカやイノシシ。肉食獣のオオカミはこれら草食獣を捕食することから、日本においてオオカミは、農業を守り、ヒトの味方である存在だったからだ。

イマ、日本人は、そのような目でオオカミを見ていない。むしろヨーロッパ的な憎しみに基づき、明治期には撲滅作戦が展開され、明治38年にオオカミは日本から絶滅した。

オオカミに対して日本人が手のひらを返すような経緯になった理由は2点。

1. 江戸中期、海外から狂犬病が流入、オオカミが罹患すると、獰猛となり、それまで襲わなかったヒトにも噛みつき、全国に流行することとなった。

2. 明治期に、富国強兵策のもとで、欧米の価値観や教育が広く普及した。

以上の2点に加えて、感染症ジステンバーの流行、開発による生息地の減少、捕食できるシカなどの激減により、オオカミは絶滅した。

現在、増えすぎたシカによる食害などは、オオカミの絶滅が自然の生態系バランスを崩したことが一因だ。

- オオカミに対する日本人の見方が変遷した例によって、私たちは、人の考えや行いは、置かれた状況によって異なり変化するものだということを心に留めておきたい。

 内容に対する読後感や感想は、たいていくだらないものになるので、ナシで。

 もしも教科書のココが定期テストの範囲に指定された中1の皆さんは、これを何度も何度も読んで試験に臨むことでしょう。1回読んだだけで感想を書いているブログの浅はかさにくらべると、何度も読んだら自然と深    く自分で考え・咀嚼し・栄養となり、それが中1の生徒さんの知性をつくっていくんですねぇ。あやかれるよう、本は何度も読んで音楽は何度も聴いて、考えるクセをつけたいと思います。

2025/08/29

■ なおす ■ OXO製サラダスピナーの分解清掃


■ 夏(6月~9月)の間は、毎日生野菜をサラダにして食べるのですが、水切り器(スピナー)を使っています。今の時期はキャベツや玉ねぎやピーマンの、髪の毛のような細い薄い千切りも(そこまでするのは、ただの包丁趣味です)、冷蔵庫で冷水につけてから水切りをします。細いほど、冷たいほど、食感がよいです。

 スピナーは、安いダイソー製やニトリ製、貝印製(トップ画像左の緑色の)と、試してきました。前二者は、数回の使用で破損し廃棄しました。

 今日は、トップ画像右のOXO製を、分解清掃します。

 この製品の優れている点は、
1) 人力で中央のノブを「上から下に向けて押すだけ」で、非常に高速に回転し、強い遠心力が発生するので、レタスなど葉物のみならず千切りの水切りもじゅうぶんであること
2) インナーバスケットの目が細かいので、千切りでも飛び散らずにバスケット内で水切りが完了すること
3) 造りがよく、全体に剛性感があること

 以上の3点で、肝心な点を完璧に押さえています。上述した三者とは別格の使いよさです。

 欠点は、
1) 価格がダイソー(¥330)の16倍もすること(¥5,000を軽く超える)
2) 使用を重ねるにつれて、エンドユーザーによる通常の洗浄では取り切れない不潔感の蓄積

 今回重い腰を上げて分解清掃しようとしたのは、この不潔感ゆえです。

 エンドユーザーが通常は分解清掃できない回転部メカ内部のグリース(潤滑油脂)が、水溶し、あきらかに水や野菜に付着していると予想できることと、内部のカビの繁殖です。

 サラダと一緒に水で希釈したグリースとカビとを一緒に食べてたわけで...。OXOはアメリカの会社で、この製品もアメリカ製ということになっています。その設計思想が、日本のメーカーでは採用できないものも種々ありそうです。

 分解します。初めての分解経験は去年の今頃。それに先立つ数週間ほど、洗う際に、どうすれば分解できそうか、よ~く観察してきました。

 キレイでない清掃前"before"の画像が出現します。どうぞご了承ください。小さめに表示します。


 全体に中央シリンダ内部が黒ずんでいます。


 内部はカビでしょう。グリースも有機物でしょうし...、たぶん(良心を捨てたアメリカ製なら鉱物グリースもありうるかも...)。

 嵌合部を解体したら、予想を超える長く頑丈なスプリングが。なるほど、感心。


 ひどい汚れですみません。


 スポンジと台所用洗剤では取り切れない筋状のグリース汚れ。


 洗剤+綿棒10本程度で地道に。


 ノブ。グリースをすべて脱脂することに。



 カビと汚れは徹底的に洗浄。


 仮組みしてみます。


 キレイになりました。回転動作も良さそうです。が、嵌合部の樹脂の爪は、脱着を想定していないので、長持ちしないでしょう。


 グリース無しにして頻繁な分解清掃をして使い続けようと思うのですが、圧着嵌合部分が簡単に摩耗するだろうし、次亜塩素酸ナトリウム製剤(キッチンハイター)で漂白すれば、どの部分も曇りやすく割れやすくなるでしょう。


 毎年1,2回の分解清掃でその後は使い捨てかもしれないのですが、ひとまず今回はきれいになりました。


 サラダの水切りという目的には、OXO製が圧倒的に優れていますが、左の貝印製(類似品がたくさんあるので、どこかのOEM製品でしょう)も、OXO製が破損した場合のために予備的に持っておきます。もっと優れた製品があればいいのですが。

2025/08/28

■ まなぶ ■ 変わった鉛筆 - 番外


■ 鉛筆を大量消費する点、小学生に負けない状況です。アマゾンで何かお得な鉛筆を買おうかな。安くて種類が多くて目移りします。

 え...?

(赤い下線は私が書き込みました。以下もおなじ)

 な、なんて言ってるんですか? 誰か翻訳して。


 枝の枝鉛筆bird延した学校のオフィス」とは、どんな学校にある事務所なんですか。

 その直下の説明を見ると、"あなたのための十分な保護を確保する"とのことです。身に何か危険が迫っている後ろめたい方にはぴったりですね。また、"子供たちを使って(!?) 子供たちを引き付け"るんだそうです。子供たちを動員して/使役して何かしたい後ろめたい方にはぴったりですね。

 あの...、私の状況と用途には合わないみたいですので、今回は残念。次を見ましょう。

 おお、今度は良さそうです。私でもわかる日本語で、値段もとても安いです。

 説明をよく見ると...


 ① 「環境保護は毒がなくて」...え? (アピールしたい内容は何となく理解できます。)

 ② 「大人の子供はすべて安心して使う」ことができるのですか...。(理解が及ばず。)

 ③ 「牛革素材のファスナーバッグ」を採用って、どう見ても紙袋...。(「分厚い"beefy"」という意図は理解できます。)

 ④ 「私达は24时间以内に返事する」...返事は中華人民共和国簡体で、ですか...。日本語での返事がいいんだけどな。

 この鉛筆についての、購入者による評価を、amazon AI が集計した要約;

お客様はこの鉛筆について、以下のような評価をしています: コストパフォーマンスが高く、普通の鉛筆に近く、書き心地が良いと好評です。また、芯の固定について不満の声があります。芯が飛び出ていてかけない、芯が抜けやすい、接着がきちんとされていないなど、全体的に品質が高いという声が多くあります。一方で、芯の折れやすさについては意見が分かれているようです。特に、子供が握ると丈夫さに欠けるため、落として折れてしまうといった指摘もあります。』

お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。

① 「普通の鉛筆」に近くてよかったです。「普通」でないことが前提ですね、amazonで販売されている"鉛筆"は...。ちょっと恐怖感がこみあげてきました。

 ①-2 「コストパフォーマンスが高く、ふつうの鉛筆に近く、書き心地が良いと好評"と言った直後に"また、芯の固定について""、"不満の声"があります。」と、突如こき下ろしました。"も"って...、実は当初から不満の声が鬱積していたが隠していたところ、うっかり漏らしてしまったんですか。

 ② 「芯が飛び出ていてかけない、芯が抜けやすい、接着がきちんとなされていない」と欠点をあげつらっておきながら、それを前提に突如「全体に品質が高いという声が多くあります」なのか? 

その後の二文は、製品の欠陥の指摘で終えている要約。

で、買う? ...う、う~ん。

2025/08/27

■ まなぶ ■ 変わった鉛筆


自宅倉庫にある"風変わりな鉛筆"。

 ウッドにクリア塗装の美しい3本は、"技術家庭科用"の鉛筆です。昭和の時代に、中学入学時に、入学準備用品として、精密で立派なコンパスやデヴァイダ(いずれも両脚中折れ、針は焼き入れ炭素鋼)とともに、製図用品一式を学校によって押し売りされました(とはいえ、居住地の学区となる市町村立の中学では"技術科用製図用品"までは強要されなかったそうです、兄弟姉妹によると)。

 手元には「全線用」「半線用」「細線用」の3本が生き残っていました。他に「矢印用」を加えて4本セットだったと思います。「矢印用」はHBだったので、筆記用に流用したのでしょう。残ったこの3本は、F, H, 2Hだったので硬く筆跡が薄く、筆記には向かなかったので、今日まで生き残っているんだと思います。


 これはトンボ鉛筆製ですが、他にまったく同じ規格で製造されたコーリン鉛筆製もあったと記憶しています。他学年の人の物を見て、まったく同じ塗装デザインなのにコーリン鉛筆製だったので、意外な思いをした50年ほど前の記憶が...。

 トップ画像銀色の鉛筆は、"マークシート専用鉛筆"を謳ったトンボ鉛筆製"OMR100"JISマーク入り。これも50年...はまだ経っていないけど、昭和の時代、大学入試"共通一次試験"用に1ダースを購入した残骸の1本。試験実施当局によるお触れでは「"H"の"鉛筆のみ"使用可」でした。今のようにBやHBではなく、また、シャープペンシルは不可でした。

 緑色の"ちからいっぱいがんばろう"と書いてある三菱鉛筆#8800は、下に小学校の名前もネーム入り印刷されています。小学生の時に運動会で入賞して得たものの名残ですので、50年は経ったか...。以前に同時に画像にした鉛筆(🔗2023/9/27)はすべてもう使って小さくなり、今回イマもう捨てる寸前ですが、コレ1本は、使い進む気になれませんでした。でも...

 どれも昭和のもので、ほとんど使っていなかったのですが、ついにすべてを削り進みました。やはりこの夏でお別れです。