■ 十五夜とはいえ、その満月が西に傾く明け方5:00過ぎです。
■ 砂沢溜池に足をのばして、夜明けの道をあるいてみます。
■ お月さまを追うように、西に向かってゆるく長いのぼり傾斜のみちをたどります。
■ 背後から朝日がのぼりかけています。同じ道を往復しますので、帰りは下りですが、朝日がまぶしいでしょう。
■ 夏の虫も、冬の渡り鳥もいない、湿ったそよ風のふく静かな明け方を、ゆっくり満喫します。
■ 砂沢溜池に足をのばして、夜明けの道をあるいてみます。
■ お月さまを追うように、西に向かってゆるく長いのぼり傾斜のみちをたどります。
■ 背後から朝日がのぼりかけています。同じ道を往復しますので、帰りは下りですが、朝日がまぶしいでしょう。
■ 夏の虫も、冬の渡り鳥もいない、湿ったそよ風のふく静かな明け方を、ゆっくり満喫します。
■ 特別にメーカーやブランドに思い入れて購入したわけじゃないんですが、20年近く前に、母親のために買いました。
■ 現行モデルでは、「アルベルトL型26 インチ」。税込みで92,000円になっているようです(2024年)。マ、ママチャリのくせに、た、高い~!...です、よね!?
■ 今どきは、「ママチャリ」なんて、ホームセンターで、毎年春に、1万円チョイで新車に買い替え、で、気分もサッパリかもしれません。言い換えると、雪国では、4月に買って、11月で捨てる、半年余りの使い捨て商品です。中高生なら3年間はもたず、「3年で2,3台」がふつうです。冬は親がクルマで送り迎え、他方でチャリは放置されてサビ放題です。
■ でも、私の場合は、母親が「自転車があれば...」と言い出した際に、メンテして愛着をもって長く乗れるのがいいナ、という発想がありました。で、けっこう価格が「高いな」と思いつつも、日ごろ競技用自転車で何かと出入りしていた弘前の大学前の自転車屋さんに頼んで、ブリヂストンの高級車種(?)を、躊躇なく注文しました。
■ とはいえ、やはり、12月から3月までは必ず積雪のある津軽地方では、鉄道やバスといった公共交通機関はアクセスしづらく、やはり1人1台クルマなしでは、ごく日常的な「買い物」「受診通院」などもままならないです。
■ 自転車は、年輩のヒトが通年使うには、「気候」「買い物」「荷物」「片道2km以上」「服装」などの点で、無理があります。結局、母親は、ほとんど乗らなかったようです。
■ 先日、改めて見ると、タイヤは、新品成型時の「ヒゲ」が残っているようです。通常は20km程度乗れば摩耗して無くなるモノです。乗車した積算距離は、20年近くの合計で数十kmも無いでしょう。
■ 私は、個人的趣味で、競技用自転車(ピスト(競輪)、ロード、MTB)を組み立てたり整備したりしてもう数十年...。今回初めて「アルベルトを徹底的にキレイにしようかな」と整備台に載せ、細部を見て、う~んと感心。
■ アルベルトは、2003年のデビュー以来20年もフルモデルチェンジがないのですが、パーツには、年を追う都度、「軽量・高剛性」なシマノ競技用自転車と「ママチャリ需要」のフィードバックを感じます。
■ 「ママチャリ」であるためにベストを尽くした良心のカタマリです。コレは競技用自転車という華やかな需要には無い、しかし、地味でいながら量的にはマッシヴで強圧な需要です。
■ 競技用自転車は、「非常に狭い限られた用途」「想定される応力方向への高強度な耐入力」に関し、高度な専門知識を、パーツ設計者からエンドユーザーに至るまで正確に共有し、メーカーが全面的に責任を負います。言い換えると、想定外の用途や入力加圧に対しては、あっさりと破断し崩壊しますが、それは全面的にエンドユーザーの過誤であり、死亡事故を含めてエンドユーザーが全面的責任を取るべきです。
■ 「ママチャリ」は違います。「想定された方向のみからの入力」など甘い設計思想で、メーカーには許されません。「走る・曲がる・止まる」以外の、「雨なのに・不整路なのに・スカートなのに・重い荷物くくりつけてるのに、乗る」「倒される」「ぶつけられる」「放置される」他にも、想定外の事態にある程度耐える必要があります。
■ 競技用の部品は、このような場合、壊れればいいだけです。「悪いのはユーザー」です。逆に、ママチャリユーザーからは、「悪いのはメーカーだ」と責められます。
■ シマノのママチャリ用パーツの設計思想と、ブリヂストン・アルベルトの設計思想は、これに緊張感をもって備えています。結果として、競技用自転車よりも、ずっと複雑な構造となり、重量も増しますが、反面、コストも勘案するという、絶望的な課題を突き付けられて、これを乗り越えようとする意志を感じます。
■ 今回、初めてアルベルトを整備台に乗せて、その進化を痛いほど実感しました。「ホイールの組み方=必ず6本ダブルクロス組」「内装変速構造」「リア・ドラムブレーキ」に、競技用部品とは異なる進化の過程をつくづく噛みしめます。
■ 振り返って考慮すると、例えば昭和の、自動車が誰にでも買えなかった時代、自転車は、日常的な移動と運搬の中心的存在で、疲労・摩耗・交換の耐久性を上げるために、金属部品は、ごく一例を挙げれば、ですが、ワイヤー制御ではなく鉄棒制御でした。時代を経て、アルベールのフレーム/シマノのパーツは、より高強度でより軽量なワイヤー制御を達成しているわけです。
■ この外観だけを低コストで模倣したホームセンター販売の1万円チョイのママチャリは...;
■ 安易で無知な設計思想。震えあがるような粗悪パーツ。まさに、節約したつもりの数万円の金額とあなたの家族の命の金額は、等価値の引き換えです。
(■ 話はそれますが、いずれにしても、ヘルメットはかならずかぶり、かつアゴのストラップはかならずキッチリ留めましょう!チャリで倒れたら、まず腕を打ち、直後にかならず頭をちからいっぱいアスファルトにぶちまけます。かぶるかぶらないは、イコール死なないか死ぬかに直結する、命の瀬戸際で、ご自由に選べます。いまどきの数千円のヘルメットは、うんと軽量で、スタイルもよく、ベンチレーションもいっそう良くなっています。この40年以上、チャリのヘルメットだけにいったい何十万円費やしたことか。だから、何度もころんだのにイマ生きているんですが。)
■ 手入れもしないまま1,2年で醜悪になって廃棄するチャリより、手入れして何年もずっと愛着と満足で接することのできるアルベルトを使った方が、と、つくづく思います。
■ 「中1のときに買ってもらったアルベルトを、"高校卒業するまで/大学を卒業するまで”、乗った」という方、「さらにその後、実家の父母が乗っている」という方を、身近に複数知っています。
■ なお、今回この話を貫いて、過荷重で高重心で無駄にメンテポイントの多い「電動アシスト自転車」は、どの車種もまったく信頼していません。ごめんなさい。
■ 弘前市内の、アルベルト販売台数がダントツで多い、大学前の自転車屋さん。先日(2024年9月)に訪れた際、目の前に、2003年製造の最初期型アルベールが、点検整備されて、当たり前の顔をしてキレイに新車と並んでいました。使う人がこのお店を当然のように信頼して、整備を任せ、整備する人も、20年前に売ったときと同じように明日もまた使うのが当たり前だろうという表情でした。こうでなくちゃ!
■ 地元のスーパーで2~3銘柄を、30%オフになった場合に購入しています(🔗2023/10/13)。運次第なので、買いたくても買えずにあきらめる日も多いです。
■ 第1希望はタカナシ岩手葛巻工場の連続式低温殺菌(LTLT66℃)。ただ、最も高額で、売り手も買い手も「高級品」を意識していると思います。30%オフでも他の銘柄の通常価格を上回る程度。
■ 第2希望は、岩手おおのミルク工房の保持式殺菌(HTLT85℃)。30%オフなら200円を下回ります。現実的にはコレを目当てにスーパーに行きます。
■ 第3希望は、弘前萩原牛乳の超高温瞬間殺菌(UHT120℃)。週1回の特売日に198円だったり208円だったりします。
■ 商品流通量としては圧倒的少数派の低温殺菌(66℃30分)と、逆に圧倒的多数派の超高温瞬間殺菌(120℃2秒)では、味が違います。どちらがおいしいかは置き、味の好みは個人的に低温殺菌ですが、葛巻高原のタカナシ牛乳(66℃30分)は価格的に手を出しづらいです。
■ 価格的にも殺菌温度としても中間に位置する、おおのミルク村牛乳(85℃20分)は、味があきらかに低温殺菌牛乳です。この殺菌方法で商品化している点に、酪農県岩手の多様性と魅力を感じます。
■ どんな所なんだろう。牛乳工場の見学(🔗2023/11/15)など今どきは衛生上不可能ですからそれはあきらめ、グーグル・ストリートビューで見ると、限りなく広がる牧野。行ってみたくなりました。
■ おおのミルク村という村があるわけがないのですが、酪農地域に道の駅や木工体験施設やパークゴルフ場や温泉などそろえて整備しているようです。
■ それらお役所系箱物を遠巻きにして裏手の農業用道路を選んで巡ってみます。規模はそう大きくないながらも、爽快な牧草地帯は、なかなかステキです。
■ 道をあるくと、牧草地の日陰のいたるところに、酪農牛や肉牛が、群れをなして座っています。基本的にこわいので、近づかないようにします。
■ 訪れたのは1カ月以上前の夏休みの入りでした。涼しい高原の牧草地を巡ることができました。
■ フラッグシップラインの「カンパ・レコード」のBBは、私には買えませんでした...。
■ シールドベアリングが、むき出しです。「メンテナンスの容易性」の点からは、「シールドベアリング」「むき出し」は、実に理に適っています。選手なら頻繁に交換すればいいだけです...が、私は、使う資格もないようなエンドユーザーのうちの最底辺層ですので、20年は余裕で交換不要でした。
■ それにしてもこのイタリア製品の美しさ...20年ほど使ったのですが...。しかもこの美しさは、組み付ければ、フレームのBBシェルに隠れ、まったく目にすることがありません。メンテをメカに任せるプロ選手や、ショップに任せる裕福なユーザーなら、生涯誰の目にも触れない美しいパーツが、使われている間じゅう粗野な暴力的な力を受けて支えているとは...。
■ あなたがもしこの世にBBとして生まれたら...そんなアホな仮定があるか!?、という方には、言い直して、あなたがもしBBの製作企業の商品開発者だったら、にしましょう。生まれてから死んで棄てられるまで永遠に日の目を見ない存在に、美しい加工を施すでしょうか。多くの安物のママチャリのBBは、コストを削りに削ったただの粗悪な鋳鉄で、工場を出て店頭陳列時点で錆だらけです。
■ また唐突に話が飛びますが、平安初期の歌物語である伊勢物語「筒井筒」23段。大和の女がとった行動は、「いとよう化粧(けそう)じて、うち眺め」とあります。なぜ「化粧をとても念入りに」するんでしょう。私には、いくら注釈があったとしても永遠の謎です。
■ BBとは、左右の脚の回転による左右のペダル→クランクのエネルギーを効率よく伝え合う軸です。
■ 「チャリには乗るけどチャリの趣味なんかない」一般のヒトにとっては、生涯目にすることのない自転車部品でしょう。
■ 他方で、自転車の部品のなかで、最も強い力、ケタ外れの力を加え続けられる部品です。
■ あなたがチャリを力いっぱい踏み込む際に、その力をまともに受け止めている部品は、ペダル、というよりそのアーム部分のクランク、というより、そのクランクの根本で左右を貫通するBBです。
■ このBB-7410は、シマノ最後のスクエアテーパー形状。JIS規格なので、シェル幅W=68mm。軸長はL=103.0mm(軸左に"SS-103"の刻印アリ)。
■ 左シェルは、構造的に極圧面なので、一度組み付けると、競技レベルで使用すればすぐグリスごと焼き付きます。