2025/07/03

■ あるく ■ ステッパーで


 またお暑うございます。日本海側で軒並み暑く、この東北の北端の地ですら昼の気温33℃です。いつものように昼休みにあるきたいのですが、炎天下にムリして外に出るのはやめときましょう。

■ ならば、床の紙モップ掛けや片付け作業でもするのがよいのですが、加えて、こういうとき、困ったときの"ステッパー"で。

 前回ここに書いた際には「寒いのでステッパー」(🔗3/8)。今日は「暑いのでステッパー」。なんとまぁ軟弱なヤツでしょうか。

 キツいです、特に初め5分が。それを過ぎたら、適当に音楽を聴きながらタイマーを11分11秒ずつかけて(ただ単にタイマーのボタンが押しやすいというだけです)、飽きなかったら、引き続き11分11秒を押して、飽きるまで。2,3回セットです。

 たかが屋内で"足踏み"するだけですが、するとしないとでは、あとがだいぶ違う気分です。

 このメニューのお気楽さ、いい加減さが、「たまにステッパーにしようかな」と、すぐ発想を切り替えて、永らく頼っていられるコツだと、自分では思っています。

2025/07/02

■ すてる ■ シューズ


ここ3年ほど、生活がそれ以前に比して激変し、楽しみと健康のためにあるく機会が増えました。

 何年も手入れしつつ長持ちしてきたシューズが、次々と寿命を迎えたようです。

 まず、"ニューバランス MW880G(cf. 🔗2024/4/9)"。

  15年以上前に購入。メーカーの設計意図も私の用途も"舗装路ウォーキング用"。軽くて防水(ゴアテックスアッパー)で使いやすかったのですが、この6月の暑さで、炎天下のアスファルトをあるいていたら、違和感が。母指球付近がほぼ融けています。去年・今年でソールの加水分解が一気に進んだようです。


 それとは別に、以前から気づいてはいたのですが、ソールのかかとはそろそろ...。


 さらに検分すると、ミッドソールのシュリンク(縮みシワ)も。ずいぶんぺたぺたした履き心地になったのを感じてはいました。


 もうこれで...。

 続いて、"モンベル マリポサトレール"。

  2019年4月6日に購入(したらしい...)。

購入履歴

 これは、舗装路のみならず、不整地・砂利道・山あいのトレールなど、ミッドソールの硬さが"しっかり感"に結びついています。加えて、アッパーが登山靴の製法の袋ベロ+ゴアテックスラミネートなので、水濡れに強く、里山程度の山歩きなら、これと山岳用のゲイター(cf.🔗2/5)を組み合わせれば、軽く強く、万能です。唯一の弱点が、雪に無力という点。よく滑り、まったくグリップしません。冬期以外の3シーズン6年間活躍してもらいました。

 アウターソールの減りは、毎日ソールとアッパの外側を洗うたびに認識していました。


 実はミッドソールのつま先の"接着剥がれ"も春先に発生して認識していたんですが、「乾燥した舗装路ならいいだろう」と思っていました。


 が、そろそろあるく姿勢とあるいた後の足指の軽い痛みから、ムリがあると判断。

 実は、春先に2足とも処分するつもりで、新調したシューズがあるのですが、ずるずると...。

画像下側は新品

 ニューバランスの母指球部分が、この1,2日だけでいきなり融けているのを発見したので、もう潮時ということにします。

 新調してあるのは、モンベル製品だったのでした(一つ覚え...)。

 旧型より1万円も高く、"スニーカー/ウォーキングシューズ"と考えれば、想定の二倍以上も割高、だが、地味~なデザイン、と、「買った当初はまるでワクワクしない」といういつものモンベルの特徴を備えています(褒めているのか? 貶しているのか?)


 "マリポサトレール"の後継機種。BOA(ワイヤーロック)システムが、おどろくほどなめらかで、弱点だった"締め上げの強さ"も、より強くなっています。本格登山ユーザーからのフィードバックを感じます。

 また淡々と毎日、手入れしつつ頼りたいと思います。

2025/07/01

■ なおす ■ 買った古本の脱臭


■ 古本を、よく買います。

 買いたい本や書籍のジャンルがあったら、かつては、その本、またはそのジャンルの複数の本を、1) 書店で立ち読みする、2) 古本屋を巡る、という楽しみがありました。特に都心に住んでいた頃は、神田古本屋街まで、自転車で10分程度の距離でしたので、大きな楽しみの一つでした。

 もちろん神田古本屋街のどの店舗もこの業界最強のプロですから、例えば文学・哲学・音楽・美術などの芸術系の本は、"絶版だけど目当てのもの"は、向こうも客の需要を把握していて、定価より高かったりします。著者・訳者・表現・口調・それらへの論評・活字・印刷・紙質・装丁などが、一体となって、新たな市場価格として値付けされ直した芸術作品ですネ!

 逆に、法律・経済系、また、ジャンルを問わず岩波やレクラム以外の文庫本など、二束三文。有斐閣法律叢書も早川ミステリーも、店頭ワゴンにホコリや落ち葉と一緒にゴチャゴチャに投ぜられ、よりどり3冊99円の世界です。

 泣いた記憶や笑った記憶はいくつもあるのですが、うち一つを。イギリス文学W.S.モーム(Maugham)の"南洋もの"といわれるジャンルの、とあるタイトル。初期の中野好夫訳の中には、定価100円程度だったものが、100倍程度の価格になっていた(いる)ものがあり(今も)、どこの店を巡っても同水準でした。が、とある、文学とは関係ない系の本屋の店先のワゴンセールに、"3冊99円"のうちの1冊として紛れ込んでいたことがあり、ギョっと目が飛び出したことがあります。心臓が高鳴り、汗が出て、他にどうでもよい2冊と組んで、辺りをキョロキョロ見回して、暗い店内のレジのおじさんに、震える手で差し出したときの、あの緊張感!

 ま、私にとっては古き良き時代。今でも神田古本屋街は、玉石混交、夢いっぱいの"美しい蓮の花咲く泥沼"であることを願っています。

 "書店"という業態。地方の中小書店は絶滅の危機に瀕しているとのこと。私も個人的にここ数十年、身に覚えがあります...(🔗6/5)。

🔗 通商産業省METI_Journal 2024/10/31

 今の境遇で、欲しい本があったとしても、上記の"1) 立ち読み, 2) 古本屋"はもはや不可能。図書館という手もありますが、こちらの欲求とあちらの蔵書が合わない限界は早いうえに、"書き込み不可", "返却期限"という大きな制約があります。

 たとえば、あなたや私が、むかし学んだ語学や専門分野の知識を、また少し学び直したいとして、どの本を買えばいいか、中身を確認してから買うことができない以上、あてずっぽうで"売上No.1"と称する新本を買っても、難しすぎた、簡単すぎた、語り口が/説明の仕方が/レイアウトが自分には合わない、という事態になりそうです。

 私のここ十数年の手は、"ネットで古本、しかも同じタイトルで複数あったら、1円とか10円とか100円の最低価格のもの。汚損も辞さない。送料はたいてい300円から。計500円程度で。"という作戦です。

 受け取って、1日で目を通して、付き合えそうなら、翌日以降、時間をかけて読みます。逆に、"あぁ失敗..."ということも往々にしてあります。が、金額が低いし、まったく使えないということはないので、損害は小さいと思うことにします。

 ここ2,3日で受け取った3冊の本。新本価格の15%程度の出費で済んだ、と言えばくだらない自慢ですが、しょせんどれも版は古いです。内容的には、こちらのレベルや需要にマッチしていることを確認。知識としてはじゅうぶん使えます。ステップアップしたければ、次に新本を買えばよいだけです。

 今回、困ったのは、うち2冊のタバコ臭。

 何度も経験済みなので、私の脱臭法のレシピは、次の2点です;

 1) 1日かけて天日干し。これでだいぶ消えます。

 2) どこのご家庭にもある輸入シェービングソープのサンプル品を、本とともに、ジッパ付き密閉袋に入れ、数日間は、本を袋から出し入れする。


 何度も袋から出し入れしているうちに、数日で、元のにおいは気にならなくなります。


  1)だけ何日かかけてやってもだいぶ効果的ですが、脱臭し切れず、かすかに、しかしずっと、元のにおいは残り続けます。

  いきなり2)だけでもよいのですが、ほのかに香りが混ざり合って第3の妙な香りになりがちですので、1)を先にすべきです。

  "コーヒー豆の出がらしや重曹をお茶パックに入れて"も試しましたが、効果があまり感じられず、コーヒーは乾燥させるのが思いのほかたいへん、しかも空気中の湿気により、お茶パックのような不織布に、コーヒーは色の滲出、重曹は溶融(融解)があり、書籍と同居させたい気分になりません。

  "牛乳石鹸®"などの固形の浴用石けんでじゅうぶんなのですが、シェービングソープのサンプル品だと、容器入りだし、サイズ的にもベストなことと、香りが抜群に良いがゆえに「袋を開きたい」という気分になることから、私はそうしています。