■ 霧の早朝、あるいて3分の八幡さまへ。
■ 桜はそろそろ散り始めています。霧も、あるくにはよい雰囲気です。
■ 下は、昨年の冬の入り(2023-11/30)。
■ 二拝二拍一礼したのち、本殿後ろの土手に上がってみます。対岸は霧で見事なまでに見えず、不思議な気分です。
■ 桜はそろそろ散り始めています。霧も、あるくにはよい雰囲気です。
■ 下は、昨年の冬の入り(2023-11/30)。
■ 二拝二拍一礼したのち、本殿後ろの土手に上がってみます。対岸は霧で見事なまでに見えず、不思議な気分です。
■ その足でいつもの梅園へ↓。いずれも、この2,3日で満開でしょう。週末は花吹雪となりそうです。
■ でもいずれ切れなくなるのは刃物の運命。私はこれを毎月1回砥いでいます。
■ 小中高の頃にヘッセやゲーテの、また大学に行ってからはノヴァリスやシュティフターなどのドイツ文学に親しみました。その小学校の頃から、どうしても不思議でならなかったのが、ドイツ文学の作品中に見受けられる「黒パン」という表現でした。「パンは白いんじゃ?」というのが当然だったので、黒パンって何なのか、まるで中まで真っ黒に焦げたパンを想像し、激しく謎に思っていました。
■ 東京の大学に行ったので、「パン屋さんでつくったパン」という高級食品を買えるようになり(私の田舎の実家周辺には当時存在しなかった...)、黒パンというのは小麦というよりむしろライ麦を主に使ったドイツや北欧の地方特有のパンだと知りました。「黒パン」という名詞もドイツ語では何種類もあって、大いに謎でしたが、ライ麦の精製度や小麦粉の配合率の違いでネーミングが異なるとだいぶ後になって気づきました。これも文化の一場面ですね。フランスにて「フランスパン」とかデンマークにて「デーニッシュ」じゃぁ、話が通じないのと似ているでしょうか。
■ そのライ麦パンを20歳前後にして初めて口にした際には、やはり違和感。小さいサイズでずっしり重く、ごく薄切りで、ぼそぼそした食感で、酸味と粘りがあって、甘さも柔らかさも全くなく...。しかし、特有の香りや栄養価があると知りました。とはいえ、東京のオシャレなパン屋さんのパンを日常的に買える身分じゃぁないので、珍しい食品というにとどまりました。
■ ホームベーカリーを使って20年以上たちますが、買った動機は、家族が使いたいから、私も興味があったから、「ふんわりやわらかい、牛乳と砂糖をたっぷり使った食パン」という、ふつうにあこがれる食パンを焼いてみたいナ、というだけでした。が、その後すぐ、小麦粉と塩のみのたった2種の原料と、水と酵母だけで「フランスパン」を食パン型に焼ける、また、なんと「ライ麦パン」も焼ける...ことに気づき、この20年、もっぱらその2種のパンを毎週数日おきに焼いているというわけです。
■ この間、いったい何本のパンナイフを無駄に...、いやその話は2023-7/19でしましたネ。
■ フランスパンは、こだわって使っている専用小麦粉"カイザー・メゾン"などのクラムが刀身にねばりつきやすいことや、ライ麦パンは、最もハードなタイプのパンであることから、ナイフを入れてスライスする行為は気合いの要るワザです。
■ ゆえに、ナイフは、意地になっているかのように毎月砥いで、ベストな状態を保ちます。パンナイフなのに自己満足のカミソリシャープに仕上げています。
■ が、焼き上がり時にホームベーカリーの羽を含んで取り出すことがよくあり、スライスする際に、うっかり鉄製の羽に刃をガリガリとあてることもしばしばです。
■ 以上のような過酷な環境下で酷使する特殊性から、やはり通常の包丁に準じた頻度で砥ぎ続けているというワケでした。
■ 今日も、小さな重い1斤を、12枚に薄くスライスします。小さい1斤でも1人では3,4日もちます。オリーブオイルのみでよく噛んで食べると、お腹のもちが良いです。後から知ったのですが、ライ麦やサワー種といった素材の効能はもとより、GI値の低さは、精製した白い小麦粉と白砂糖をふんだんに使った通常の「食パン」の比ではないようです。血糖値が乱高下して短絡的な人間にならないよう、少しはドイツ人の冷静な合理性に近づくことができればいいんですがネ...、パンだけマネしてもだめかな。
■ この道で今年初めてヒトの気配。山菜採りのご夫婦が2組ほど。挨拶をします。良いお天気と大きな収穫で楽しそうです。
■ とりわけダイナミックな景色やきれいな花が咲くような道ではないのですが、アチコチ混雑しそうな土日の喧噪を逃れて、山の道に静かな春が訪れた、という雰囲気が味わえます。
■ その酸ヶ湯温泉の今朝は最低気温が7℃と、この時期としては異様に高く、路面凍結の心配はなさそうです。とはいえ、酸ヶ湯からさらに登攀する国道R103号(4/1開通)は、凍結のため月末の大型連休までは夜間通行止めです。温泉から500m上にある国道ゲートの開扉は9:00で、この週末はこの時間帯からもう、「5メートルの雪の回廊」を体験する大型観光バスやドライブの方々で混むに決まっています。
■ が、私は、今の時期は、その手前に広がるスケールの壮大な山毛欅(ブナ)樹林帯の森林限界付近にて、早春の早朝の雰囲気を味わいたいです。酸ヶ湯ゲート前の「萱野(かやの)高原」より奥に登った周辺が、高山地帯の雰囲気を漂わせつつ地形的になだらかな樹林帯エリアがありますので、今年もさっそく日の出後の朝5時過ぎに訪れてみます。あ、あのぅ、ここは120年ほど前に軍人さんたちが遭難したまさにそのドンピシャなエリアです...。
■ 来るといつも、深々とした壮大なブナのドームに包み込まれるような、キーンと澄んだ静かでやすらかな雰囲気。1年のうちに何度か思い出します。ブナ樹林帯の、そのスケールが、まるで異なります。
■ 「その雰囲気は、軍人さんたちの想いが今もあたりに漂っていてキミを取り巻いて...」とおっしゃって私を揶揄したい方、それも良しとしてよろこんでお受けしましょう。私に怯えもないし、オカルト趣味もないし、ついでに霊感も鈍く、彼らの想いが私の肩にそっとのしかかるなら、彼らの労をねぎらい、鎮まった眠りを祈り、静けさを彼らと分かち合い、イマこの瞬間のこころやすらぐ静謐さを、醸し出し護りつづけてくれることに感謝して浸りたいと思います。
■ 中学高校時代に(また半世紀50年前の話ですかぁ?)、自転車で、毎週のようにここ(R103;八甲田十和田北線(現在は「八甲田ゴールドライン」と洒落たネーミングのようです))を登り、八甲田山系を縦断して十和田湖を一周して帰宅という、1日200kmコースを愉快に走っていました。若い無謀な健脚だったんですね。イマでは、車道、とくに往来頻繁な国道を突っ走るロードバイクなんて一種の路上の迷惑扱いな点で悪名を馳せつつあるようです。私は、あの50年前の時点で、ロードバイクに自転車用ヘルメット着用で乗っていたので、しょっちゅう、青森が全国的に有名な競輪競技の選手と間違えられて、クルマ、特にトラックのドライバーから路上で声を掛けられました。「オマエは何級だ?/何班だ?」「オマエ名前は何だ?」「がんばれよ」「応援してるからな」...暖かいお言葉はありがたいんですが、ち、違うんです...。よく見てくれよ、ジャージ・パンツに星ないだろ、ヘルメット違うだろ、リヤに多段ギヤ/ディレーラ(変速機)ついてるだろ...、なとど心の中で反論したいのですが、そんなコトは自転車メカマニアじゃなきゃわかんないし...。笑顔で(苦笑いで)手を振って、期待にに応えて?おきます...。
■ そうそう、イマ思い出したけど、職業的競輪競技が盛んな青森では、坂がキツくて長大な八甲田山系の十和田北線ルートでは、本物の競輪選手の練習と出会うこともごく普通に毎回複数回あります。対向車線をすれ違う場合は、こちらは頭を下げ、向うは無視です。当然です。同方向へ走る際は...向うはマジでプロなので速いに決まっている、というワケじゃないんですよ。たしかに、平地では一瞬にして私は置き去り、に決まっています。当然です。ところが、勾配がある場合、向うの車種はピストで、フロントブレーキのみのリヤシングルギヤなので、八甲田連峰の道では、登りも下りも、アイソメトリックやアイソトニックの筋トレ中です。年収数千万円の賞金や生活資金を賭けた真剣勝負のさいちゅうです。他方、こちらの車種はロードレーサーで、多段ギヤかつフリーハブなので、速度的には、中高生のくせにヘラヘラとお気楽に(?)プロの競輪選手を追い越します。とはいえ、追い越す際にはかならず「右行きますっ」と声掛けをします。向うはだいぶ前から当方の存在を意識しているので、即座に「ハイッ」と歯切れよくひと言答えて反応してくれます。畏れ多いことでございます...。
...あ、あのぉ...、オマエなにしゃべってるの? ニポン語でOK、という方、このパラグラフはスルーしてください...。
■ その200kmの道のようすは、...話を50年後の今日に戻します...、クルマで往来するよりさすがによく把握していると思います。今でも、無限にある山道のカーブ1箇所1箇所のすべてに、昨日訪れたような親近感があります。その50年前の頃から、道は拡張され路面はコンクリート舗装から滑らかなアスファルト舗装に変われども、このブナ樹林帯の、無限に奥行きが広がっているような静かな別世界のたたずまいは、変わらずにずっと心に深く刻まれています。
■ 南北にのびる八甲田連峰が北端で尽きる巨大な北斜面。 そのまま陸奥湾に落ち込む形で、そのごく一部の海沿いに県庁所在地の青森市が狭くへばりついている、というのが、本州最北端の地形です。たしかに、秋晴れの青空のもと、八甲田山系の最高地点の八甲田大岳山頂から見おろす錦秋のブナの樹海と碧い海の津軽海峡と対岸の北海道...も、それはそれは壮絶な規模です(「ゴールドライン」の名の由来でしょうか)。ですが、私個人は、それとて、爆発するように鮮やかに生命力が萌え出ずる新緑の初期の頃にブナの森林の内部に身を置く、内面的で思索的な別世界体験にまさることはなかろうと思っています。