2023/07/19

■ なおす - 包丁を砥ぐ - 番外編;パン切りナイフ


まったく同じ製品ですが、刃先の違いご注目

今日の「英単語を書く」は、1801-1900の例文でした。

今日の例文: The rabbit population increased exponentially until it seemed that there were rabbits everywhere.

    ウサギの個体数が爆発的に増加し、ついには至る所ドコにでもウサギがいる気がするまでになった。

ど~ゆ~ことですか、コレ...と、つい日本人の私は、目が点になる例文ですが、オーストラリアにおける侵略的外来種としてのイギリス由来のウサギのことを言っているんですね、たぶん。

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包丁を砥ぐことを、7/15に書きましたが、砥ぐ包丁の中に「パン切りナイフ」だって? 

パンナイフは波刃ですので、素人も刃物屋さんも、砥ぐことは不可能です。使い切り商品です。

で、そのパンナイフは、高級品は知らないのですが、1,000円前後のものは、すぐに切れ味が悪くなります。例えば、毎日1斤を4枚切りにしたとして、半年たたずに、もういやになるのではないでしょうか。その際に新品に交換して使ってみると、誰でもその切れ味の大きな違いを感じることができます。

刃の持ちの期間は価格に比例するのかはともかく、いずれにしても刃物の宿命です。ということで、毎年1,2本の新品を使い捨ててください、って、...なんだかなぁ。

試しに、 通常のステンレス洋包丁で切るのはどうでしょう。1回目は何とか切れ...ないよ、やっぱり...。刃の天地幅がありすぎて、クラム(パンの側の「耳」ではなく、中味)がくっついて、パンが上からつぶれていきます。

波刃で、かつ、刃の天地幅が短いものが、クラムにくっつかないので、適しています。

が、その波刃の寿命の短さにいらだちが募り、何本か見限ったうちの1本を、あるとき、力まかせに荒砥で砥ぎまくり、波刃を削り落とし、平刃(なめらかな直線状の刃)に強引に加工したのが、20年ほど前。画像のとおりです。

なかなか調子が良いです(笑。暴力的に研いだ痕跡が散見されますが、刃自体は、多少「素人の鎌刃砥ぎ」ではあれ、通常の包丁と同レベルにきわめて鋭利に入れてあるので、りんごも剥けるしトマトの皮もお刺身も切れそうです(どれもやったことはないです)。

というわけで、捨てるハズの使用済みナイフから半ばやけくそで作ったパンナイフですが、ここ20年ほど、少しずつ砥いで、重宝しています。