2023/07/20

■ あるく - 眺望山


今日の「英単語を書く」は、1901-2000の例文でした。

今日の例文1961: In America, it is common to see caricatures, even of the President.

    アメリカでは、風刺画はよく見られる。大統領が対象のものすらある。

アメリカ憲法を範にした日本国憲法21条1項は、表現の自由を認めていて、その運用が、どのくらい自由を認めているのかが、民主主義国家かどうかのメルクマールです。アメリカは、まさに自由の国。

某大国が、クマのプーさんを検閲によって徹底的に取り締まっているという事実は、むしろ世界の人たちの笑いを誘っています。江戸時代の徳川幕府は、将軍の無謬性から、表現の自由を徹底的に取り締まりました。いつの時代も権力者のヤルことは同じです。が、江戸時代に存在した「川柳」「狂歌」は、自然の美しさを謳ったものという表皮一枚をめくっただけで、江戸庶民の誰にでもすぐ幕府批判が理解できる高度な芸術です。庶民は独裁者ほどバカでなく、人類ある限り、権力と抑圧があり、カリカチュアはあります。現在もう一人のプーさんが世界の人々を苦しめているなか、多くの国民が、NAFO (North Atlantic Fellas Organization / Organisation des Fellas de l'Atlantique Nord) に加盟できたら、チョっとすてきではないでしょうか。

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ずっと雨がちだったところ、今日は昼前から晴れました。ひば山である眺望山のトレッキングコースを歩くことにします。

たかだか150mほどの山で、トレッキングコースも延べ数km程度なのですが、原生林ゆえに樹冠が多層に重なり、目にする景色は、なかなかの深山幽谷です。

また、ヒバの樹形が、画像のとおり、街の木には無い樹形なのでドキっとする形ですが、気持ちよいほどまっすぐな幹から、細い枝が次々とスっと真横に水平に伸び、その先に葉がつきますので、日光が地面まで差し込みづらいです。木の外観は、針葉樹は多かれ少なかれそうですが、こんもり濃緑が密集した三角錐をしています。

7/5の記事以来、何度か行って、交通量がゼロのヒバの森の道を楽しんでいます。山の稜線を越えた向うの森林公園で車両を降りて、舗装道路を、ランニングシューズを履き、水ボトルを腰に巻いて、1時間ほど歩きます。

ランシューズで舗装路を歩くのは、準備や荷物がごく少なくて済むし、安全で気軽だからです。

 今日は趣向を変えて、山道を歩くことにしました。トレッキングシューズと登山用の上下長袖など装備をして、水を持って、これも何年ぶりに歩いてみました。

うっそうとしたヒバの森の下生えの道の日当たりの良い入口で、雉(キジ)の親子5,6羽みんなで日向ぼっこをしていました。私がゆっくり近づいても気持ち良い陽だまりの場所を譲ってくれないのですが、そのわきを歩き始めます。

■ ヒバやブナやカエデの樹冠が厚いので、散策路は湿ってぬかるんでいて、シダ類やコケ類が群生し、蚊やアブも多いです。自然の倒木や登山道の崩壊も幾多見られます。登山道整備をしたのは50年近く前のようです。刈り払い程度の維持管理の手が入っているのは知っていますが、25年ほど前に、また15年ほど前にこのコースを歩いたことがありますが、改修などの形跡はなく、それ以前より大規模なメンテは何十年もしていないようです。とはいえ、歴史的に江戸時代から計画的に伐採と植樹をしてきたようです。散策路があるヒバ林は原生林相で、他にヒノキやブナの古い二次林も見られます。人の手が入っている安心感はあります。

 標高が上がるにつれて、ヒバとカラマツが混生し始め、陽も差し込み、道も乾いた枯葉のじゅうたん状態になり、ふかふかと快適です。30分歩いたら折り返そうと思っていたのですが、25分で山頂に着きました。

■ 山頂から陸奥湾の海や青森市を望むことができたのは明治時代の話。そのときに「眺望山」と名付けられたのですが、現在の山頂は、眺望ゼロです。山歩きコースとして見れば、ここは展望が開ける場所は皆無で、登山客にアピールできそうにないです。ヘタにフェイクな名前になっちゃったせいで、登山口コミサイトなどで、眺望ゼロがかえってクローズアップされて流布しやすいと思います。でも、不人気ゆえいっそう、深閑とした森林浴の散策路として、私は大きな魅力を感じます。