■ 今日は、珍しく冷たい雨です。連日の大雪で、朝3:30、朝6:00の少なくとも朝に2回は、除雪機が出動。
■ 除雪機のうち、雪を飛ばすロータリー・シュート式の個体において、オーガ(取り込み羽根)への雪詰まりが頻繁になってきました。これは20年来なかった事態ですが、オーガ部分の塗装の錆が、シーズンオフごとに手入れはすれども、進行し、もう、分解・脱脂・やすり掛け・サーフェサ・再塗装を、抜本的に施したほうがいいみたいです。
■ ただ、今のシーズンは、分解していられませんので、対症療法ですが、洗浄・乾燥・潤滑材の塗布で乗り切らなくては。コレはいかにもその場しのぎですので、頻繁にしてやる必要がありそうです。
■ これまでは、オーガを含めて、除雪機の機体を乾燥させるために、車庫に入れて「七厘に炭火を熾して一晩放置」していました。それで、翌日午後には、付着した雪や水分がある程度融けて蒸発してくれていました。(🔗2024/12/24)
■ ですが、今年は、こう毎日、頻繁な出動と氷点下の真冬日ばかりだと、炭火の穏やかな熱程度じゃぁ、乾くどころか、ガッシリと雪が詰まったまま...。
■ 強硬策として、軽トラ1台がやっと入るような6畳程度の車庫を、気密性確保のため、マルチシートや養生テープやたくさんのウェスやらとで、壁とシャッター下部のスキマを養生してすき間風をできるだけ遮断し、そこでダルマストーブ(大サイズ)を焚くことに。
■ ご丁寧に、除雪機の上に、"室内対流ファン"を置いて稼働させて暖気の流速を高めます。
■ さらにセコいことに、ダルマストーブの上には、もちろん、鉄瓶やら圧力鍋やら煮込み寸胴鍋やらをとっかえひっかえ置きます。
■ コレは強烈。気温の上がり方が、ものの数分にして、氷点下から15℃になろうかという勢いです。すぐに芯を最小火力に絞ります。二酸化炭素も強烈で、目がチカチカします。なお、この密閉空間で炭火を焚いたら、一酸化炭素濃度は、一瞬にしてあっさりと致死量に達するでしょう...。
■ 庫内の熱で、雪は完全に消滅しました。乾燥半ばで、さらにタオルドライすべく、ウェスでゆっくりていねいに細部まで手を入れて拭きます。オーガの刃に皮膚が触れると、簡単に引き裂かれます。昔は両手の甲を、血だらけにしてたりしました。革手をして拭いたら、やはり拭き取りが雑になるし、手袋は引っかかったり破れたり...。ベストなのは、素手+スローモーションに限ります。
■ 拭ききったところで、ストーブを消火し、シャッターを全開し、不織布マスクをして、シリコンスプレーで潤滑します。1本たっぷり使い切ります。手軽ですが、可燃物だし、肺胞をもシリコンコーティングするクセがありますので、通気性を確保し、かつ絶対に吸い込まないようにします。
■ 除雪機のついでに、スノープッシャーという安易な雪かき道具も、清掃・潤滑します。
■ "プッシャー"とか"雪はね"とか"スノーダンプ"とか、この種の使い捨てプラ製品さ、数千円も取るくせに、もう少し、誠実な設計と高品質な素材を投入して、造りが良く耐久性のある製品って、できないものなのでしょうか。コストは上がってもまったくかまわないのですが。出回っているどの製品も、もれなく、雪かきなんかしたこともない工業デザイナーが、上司からの「とにかく安く」というコストダウンの圧力に屈して、軽薄な発想とデタラメな強度計算で適当につくっているとしか思えないですよ。設計・製作の完成度の高さ抜群の"金象印のショベル"の、爪のアカでも煎じて飲んでくれよ...(けっこう怒...)。
■ ...と、ま、雪の苦労を除雪用品メーカーに長年の鬱憤をやつあたりしてチョっとストレス解消したところで、今シーズンもプラ製品はボロボロになるまで使い倒しましょう。除雪機は、明日からまた快調だと思うと少し気が軽くなりました。いくらでも修理とメンテナンスを惜しまず重ねて存分に使いこなしたいと思います。