2024/03/03

■ あるく - 堺野沢溜池

水墨画のような世界に浸りました

一昨日3/1から、津軽地方は大荒れ。暴風警報下、真冬の嵐で眠れないほどでした。3/1夜の予報天気図は、見事な冬型。揚子江気団と小笠原気団の強圧な高気圧のおかげで、シベリア寒気団の2ツ玉低気圧が身動きが取れないまま発達する一方です...。暴風は今日の明け方前まで続きました。明け方、あれ、いつのまにか静かになったと思って外を見ると、しんしんと積もり積もる雪。この冬シーズン最大級の積雪量ではありませんか!お雛さまの日にですか!? 

3/1(金)21:00 (tenki.jp)

 雪質を触って見てみると、すばらしいパウダースノーが、風もなく、上から静かに次々と降りてきます。先週の日曜日(🔗2/25)に十数年ぶりにクロカンスキーをしていい気分になり、翌2/26に「あの池の周辺だけまた寒くなって軽い粉雪がどっさり降ってくれないかなぁ」などと調子の良いことを言ったら、ホントに今日3/3(日)の早朝に軽い粉雪がどっさり降りました。

 am6:00現在で気温-5℃。高層気圧面温湿度配置図を調べてみると、この気温気圧配置は、おそらく今日のam9:00ころまでで、もう今シーズンは絶対終わりです。これはもう、さぁ行ってこいと言われているようなものですので、さっそく朝から...と行きたいところ、これほどの雪だとあちこちに除雪車が出動しているでしょう。朝うっかり走ったり停めたりすると邪魔者扱いされます。また、積雪のために、池周辺に軽トラを安全に置けるスペースなんかないでしょう。埋まったりなんかしたら、通りかかって助けてくれる人など絶無です。でも、ま、除雪車作業の時間帯をやり過ごした昼前なら、多少雪質に目をつむっても、池周辺に、除雪車が雪を寄せたスペースや、りんご農家の軽トラの轍が少しでもつくでしょう。それでどのくらい近づけるか、行って見てみます。ダメならあきらめます。

 近づいてみると、池周辺のりんご畑の農道に軽トラが入った轍があります。腹をこすって進んでいるようです。降りて雪質を見ると、昨日までの凍結乾燥路に今朝の乾いた新雪が30cm程度つもったようすです。湿雪が数日にわたって積もっていたら一般車両にとっては危険ですが、今日は腹をこすっても泳ぐように進めそうです。農道深く入り込んで、池の散策路の駐車スペースに強引に入ります。もちろん人影もタイヤ轍もナシです。

 スキー板など装備を下ろしシューズやスパッツ(ゲイター)を装着します。ワックスは、前回入念に塗布した湿雪用が滑走面に残っていると思います。今日の粉雪ならじゅうぶんかな、チョっと足りないくらいかな、今日は塗布せずに歩き始めましょう。


 池の周回路は、30年近く前に大きな公共事業として費用をかけて整備し、それっきり放置状態。野生に戻りかけている箇所・損傷が甚だしく明らかに危険な箇所、など幾多(2023-5-27ご参照)。昨年の無雪期(夏期)には、周回遊歩道をすべて歩けましたが、あちこちで橋が崩落寸前でした。先週見ると、ひば木材で豪華に造った橋7箇所のうち4箇所が崩落の危険ゆえ通行止めの標識が...。見たところクロカンスキーなら楽勝で行けそうですが、ルールには従いましょう。積雪期のスキーなら橋を避けて河岸やりんご畑を迂回する作戦も可能です。


 橋から下流側を見ます↑。画像奥の木立の切れ目が堰堤(ダム)です。大きな落差があって、その向こうは広大な水田、津軽平野の辺縁です。晴れていれば広大な水田と中央に岩木山がスッキリ美しく見えます(そのために造った橋のようです)。また雪融けの機会にでも。

 画像手前が凍結していないのは、画像の背後の上流から沢の水が流入するからです。このエリアの周辺のこのような場所は、どこにでも白鳥や雁がいるのですが(いまこの静かなココにいても、3kmほど離れた隣の「長橋溜池」の白鳥たちの声が聞こえます)、この池は、周回路があるせいで人影や四つ足獣が見られるので、渡り鳥は寄り付かないのでしょう。

 橋から上流側を見ます↑。背景に連なる山また山が見えるはずのところ、今日は水墨画となりました。手前の欄干付近や右の岸辺は氷結や積雪していますが、画像奥は流水のため凍結していないようすがわかるでしょう。

 周回路を、しずかに行きます。


■ 倒木があるようです。


 倒れてだいぶ経っているようすです。撤去せずに枝葉を打ち、下をくぐれるよう手入れしたものと思われます。どういう事情かわからないのですが、なんだか打ち捨てられた公共事業遺跡ですネ。でも今日はそれもまた、枯れた味わいが、良い雰囲気を醸し出しています。ま、人さまにお見せできないかっこうで、この下をよいしょよいしょと、くぐらなくちゃだめですが...。

 先ほど池の下流と上流を俯瞰した橋を見ます。


 緑の季節は、この付近は昼なお暗く湿ってて、虫さんヘビさんに遭遇し、釣り禁止区域ですが土日は多数の釣り少年たちもいて、たいへんにぎやかです。が、今日は、しずかで美しい光景です。こういう季節こそココの風情を楽しむべきだったなと後悔。クルマで10分程度だし、今後、雪融け、新緑と、十数年ぶりに改めて楽しみにしましょう。


■ 今日は、この世ばなれした墨絵の世界、パウダースノーの新雪を、2時間近く楽しみました。シベリア寒気団の低気圧に感謝しなくては!?