2026/11/02

■ まなぶ ■ トラス橋

岩木川と並走する"山田川"の
河口直近に架かる"入間橋"
...日本海と汽水湖の"十三湖"に近い

■ ■ 三角形のジグザグを組み合わせたような枠をもつ"トラス式架橋"。

■ ■ "渓谷に多い"印象があります。

岩木川の源流にあたる白神山地エリア"暗門川"の最上流にかかる最初の橋が、西目屋村の"暗門大橋"。 

岩木川源流の暗門川
に架かる"暗門大橋"

■ ■ "大橋"と言っても、乗用車2台がやっとすれ違えるのですが。そもそもこの橋から先の"白神ライン"(旧"弘西林道")は、白神山地を貫く全長42kmの未舗装区間。クルマがすれ違えるような道でもなく携帯電話は圏外、2年のうち1年は土砂崩れ区間で"通行止", "開かずの林道"な状態です。

■ ■ トラス橋の特徴は、
1) スパン(橋脚間の距離)を大きく取れる。
...流れの中に橋脚を立てることのできないような深い谷をひとまたぎできる。

2) 部材は鉄骨なので、細く軽量で低コスト。
...コンクリートの橋脚や梁、また建設重機など、巨大な資材や機材を運び込めない山道に、鉄骨を搬入して、現地でボルトと溶接で組み上げる。

3) 風と増水の干渉を小さくできる。
...細い骨組なので強い谷風を受け流し、橋脚がないので増水時の流木などが衝突する虞れがない。

■ ■ 岩木川にかかるトラス橋は、この最上流の橋のみで、あとは下流河口までトラス橋はないです。

■ ■ 対照的に、岩木川の最下流、河口付近すなわち海の近くに並走して流入する岩木川水系"山田川"の河口付近、津軽平野の田んぼの大平原の中に、トラス橋が5本もかかっています。


■ ■ いずれも長年見慣れた光景ですが、考えてみれば、「"渓谷に多い橋"がどうして河口付近の田んぼの平原に?」

山田川河口から2番目に
架かる"富萢橋"

■ ■ 山田川の下流の特徴を考えてみると;

i) 岩木川ほど巨大な河川ではないが、その点で上の1)を満たし、橋脚なしでひとまたぎしている。
 
ii) 暴れ川でもあり、年中強い海風が吹いている点で、上の3)を満たす。

 iii) ついでにおそらく、地元の生活路で大型車両が往来するような道ではないことから、2)に好適ということではないか...と思います。


山田川河口から4番目に
架かる新しく大きな"牛潟橋"

■ ■ 田んぼの平べったい大平原をグルリ見回すと、互いにはるか離れて、最下流側の塗り分けられた3つまたは4つのトラス橋が、ランドマークとして見通すことができ、親しみや安心感をおぼえます。