■ 今朝明け方は雪も風もなく、予報では午前中雪かみぞれ、昼からは晴れ。天気図では、大陸の高気圧が張り出して冬型が崩れ、午後は気圧の谷ができそうですので、朝のうち多少降ろうと日中はすぐ好天に好転するでしょう。午後遅くは崩れそうです。
■ 気にかかっていた巖鬼山神社脇の山道(🔗1/16)、予定を早めて午前中にさっさと行ってみます。現地でみぞれや雪がひどかったら、待つなりなんなりして、今日は初めてあの岩木山麓の本格的な山道にクロカンスキーで挑んでみたいと思います。
■ 着く前から、もう明らかな青空。この時期に、先週同様(🔗1/12)、珍しい晴天となりました。
■ まずは巖鬼山神社にお参りして、無事を祈り、さっそく装備を整えて、山道に取り付きます。今日もきれいに除雪してある駐車スペースから、2mほど雪の壁を上がるのがたいへんでした。
■ が、取り付くと一瞬にしてもう森閑とした別世界です。
■ 雪質が悪く、重く湿っています。ワックスは対策をしてきたのですが、焼け石に水。いきなり勾配が急で足取りが重くてもつれます。心拍数が一気に上がってきます。だいたい有酸素運動は、遠距離ランにしても遠泳にしても、最初の10分が、やめよう、もどろう、という軟弱な自分の叫びとの闘いです。
■ 行く手にコル(鞍部)状の地形がくっきり。積雪で盛り上がっているせいでいっそう細く見え、いっそう難所のような気になります。そもそも息上がっちゃって、あんなところまで行き着くのはムリなんじゃ...? しかもその先は雪崩ポイントだぞ...などと、一歩一歩ゆっくりあるいているのに、苦しさでもう暗澹たる気分。
■ 雪崩ポイントに。汗と乱れた呼吸で苦しいです。小休止して、倒木の先をよく観察し、耳を澄ませます。画面左上の南南東から日射がありますので、画面右斜面がこの時刻の雪崩パターンです。もう、樹木からボタリと落雪、それがコロコロとあちこちで雪が転がって落ちてきます。
■ まだ気温は0℃。倒木をくぐって登り進みましょう。でも汗だくです。Tシャツ1枚でいいくらいです。
■ 少し呼吸が整い、ペースが上がってきました。大好きなカラマツ林の並木道です。この時期なんと巻積雲が...。南から岩木山を回って寒気が上空から寄ってきそうですが、地表の気温がぐんぐん上がりつつあるのか、海がある北北西寄りから海陸風が吹いています。
■ さらに登って、高原へ。すがすがしさのスケールが違います!
■ 汗だくだったのが、立ち止まるとひんやりします。気温は1℃。
■ 鉄瓶で沸かしたお湯を水筒にて持参しました。水筒は山岳専用サーモボトルです。性能はケタ違いです。朝に沸かしたものが、7時間後でも、熱くてすぐには飲めないくらいです。ごていねいにも白磁の湯飲みを持参しました。ま、気分を昂めるためのアイテムですからネ。ゆっくり味わいます。
■ 津軽の真冬とは思えない、予想を大きく上回る好天。空には高層の巻層雲。広い高原を見渡すと目が痛いくらいです。(トップ画像↑も、ココで撮影)
■ ここでじゅうぶん満足して戻りましょう。
■ 足にまとわりつくようなずっしり重い雪ですが、その上にいったん自分で刻んだトラックが、俄然、高速のトレールに変じます。
■ 快速。下り基調。景色は順光。今度はこのまま先に進んでしまうのがもったいなくなってきました。
■ 雪崩ポイントです。気温の上昇とともに、リアルタイムでバラバラと斜面が崩れ始めています。なんとか躱(かわ)して逃げ切りましょう。今日明日でどっさり崩れてくれればいいな。
■ 神社に無事に降りてきました。おじいさんが、神社前を、今日何度目かの除雪中です。軽トラを停めさせてもらったお礼を言い、私も荷台からスコップを取り出して手伝います。もう終わりかけていたところだそうです。
■ ほんとうにこころなごみました。また来させてください。感謝。おじいさんの後ろ姿に手を合わせたい思いです。