2025/01/21
2025/01/20
■ まなぶ ■ 平日も混む地元のショッピングモール
■ かつてのイトーヨーカドー時代
このモールの中核は、おととしまでイトーヨーカドーでした。その最後の十年ほどは、平日の駐車場はまるでガラガラでした。「品質は標準的。値段と店員さんの接客はお高く無気力」というお役所みたいな存在になっていました。
■ 現在の"ロピア"になってから混雑
ヨーカドーが2023年に、地方の店舗を大量に切り捨て、その後に入ったのが、首都圏を中心に展開するロピアというスーパーチェーン。開店以来、年末のアメ横のような(?)、押すな押すなの賑わいだそうです。
私は、その乱闘に参戦したことは無く、ウォーキングの途上に遠巻きにクルマの群れを眺め「すごいなぁ」とついつぶやくだけです。この周辺は、歩道が除雪されている希少なエリアなんですよ。■ 考1) 地元商店街を潰した巨大中央資本スーパーと、その撤退
ヨーカドーといい、イオン(旧ジャスコ)といい(かりにいまこの二者を "GMS (General Merchandise Store)" と定義しましょう)、資本力にモノを言わせて地方の広大な土地を購入して派手に進出し、地元商店街を完膚なきまでに壊滅させ、で、そのうち儲からないと見たら、地元を捨ててさっさと撤退。あとに残されたのは、高齢化した買い物難民だけ...。
...というスキーム(図式)が、ひんぱんに語られます。
ココでもそんな感じでしょうか。Wikipediaでここのショッピングモールを見ると:"このショッピングモールは、当地方における大型ショッピングモールの先駆けとなったが、同時に中心市街地の賑わいに壊滅的な打撃を与える事となった。"
■ 考2) このスキームは、GMSが一方的に悪役か。
実際、GMSはワガママな悪者でしょうか。思うに、ある種、マスコミ、とりわけ地元経済界や地元新聞社や自治体などが率先して広めたクリーシェ(cliché): 使い古され固定化した偏ったフレーズ, ですよ。むしろ、地方の消費者が望んだ豊かさの末路ではないでしょうか。
■ 考3) GMSは、いなかでは高級ショッピングモール
つまりこのクリーシェは、日本の地方部に暮らす地元民の、1970年代以降の生活意識の変遷の産物でしょう。以下の要因が重なったのではないでしょうか。
i) 地元商店会という個人商店経営者らの緩い連合体は、既得権の上に殿様商売をしてきた一面も否定できないこと、 ii) 地方では70年代80年代とそれ以降クルマが一人一台となっていったこと、 iii) アメリカ的な「週末やお休みには、家族でクルマで出掛けて、大規模スーパーでドっとまとめ買いをし、あるいは郊外や料理店で子や孫と外食をする」という、これまで経験の無い新たな豊かさの幻想を追い求めたこと、
こういった幻想を、GMSはうまく察知し、その夢の豪華な受け皿になってくれたのではないかと思います。
■ 考4) GMSに"高級感"を抱くのは、地方のリタイア層
首都圏や関西大都市圏からすれば、ヨーカドーや旧ジャスコは、地元の日常的なスーパーです。(と同時に、例えば首都圏の山手線外の生活エリアなど、ヨーカドーも地元商店会も共存しているのではないかしら。)
他方で、地方部では、特に私のような東北のいなか者(...東北の皆さん、すみません)などから見ると、地元に昔からあった"デパート"など、フっとひと吹きすれば消し飛ぶような、中央資本の巨大で豪華で高級なスーパーです。
東北地方では、いまだそういう意識は根強いのではないかしら。
平日昼のショッピングモールの客なら、客層の中心は、ほぼ間違いなく70代の、リタイアした比較的豊かな高齢者層。上記のii)「モータリゼーション」, iii)「日本になかった新しい生活スタイル」を経験した層です。
"マイカーにイオンのマイバスケットを積んでゆっくりお買い物"、という日常を過ごす豊かなリタイア層は、恵まれた階層とも言えるし、それは、この半世紀でつくられた固定化された豊かさの幻想を背負った階層、年末年始は特別なご馳走だ、刺身だ蟹だ海老だ蕎麦だ雑煮だを食べる因習儀式の残る旧世代の階層でもあります。
■ 考5) GMSは利益の伸びに限界を見て見切り
その過程で、独占体制を固めたGMSが、しだいに、旧商店街個人経営主みたいな殿様商売になると時期を同じくして、i) 食料品と日用衣類の対面販売という従来体質では、地元においてパイの大きさも利益の伸びも期待できないこと、ii) 上の品目は、ECサイトに、"若い世代の客層"という貴重なシェアを食われていること、という時代となりました。
同時に、GMSのプライベートブランドは、品質をコストダウンします。この点は、特に若い世代に、察知され、露呈し、意識され始めました。端的な事例では、品質の点で堕ちるところまで堕ちたイオンの黄色いTOP VALUEなど、若い層が多数派となるネット民の間では「TOP VALUE製品に手を出すか、それともあくまでも人間としての尊厳を維持するか、の排他的二者択一」とまで揶揄されています。
■ 考6) 最後まで気づかず買い物難民となる高齢層
が、ECサイトなど縁がない地方の年配の住民は、いまだ"イオンショッピングモールは高級", "TOP VALUEは低価格で良心的"という刷り込みに疑義を抱きません。この点で、イオンモールは、いなかに行くほど、規模は大きく高齢者層のクルマであふれているのではないでしょうか。
イオンモールが突如撤退して、買い物難民となるのはこの世代でしょう。
■ 考7) 当地でロピアは救世主となる?
そんなところに、救世主となって現れたかのような"高品質低価格"の新しい大規模小売店。魅力は、ヨーカドーでは考えられなかった等級付きの高級牛肉など(店の出自は精肉店)、高品質なものを相場より低い価格で、また、ヤル気・活力・低姿勢(?)で、販売しています。
食べたいものを食べられる退職世代の豊かな高齢者層がクルマで殺到するのも、うなずけます。ロピアがGMSみたいに地元を見捨てて撤退せずに、双方向利益関係が長く続くことを祈ります。
■ 豊かな高齢者層の彼らとのパワフルな乱闘をしてまで、私は、高級品を安値で買い求める意義を感じないです。私はやはり、デイパックを背負って、地元のゲリラ食品店(🔗2024/1/9)に、豆といもとにんじんを買いに、雪道をあるいて通いましょう。
2025/01/19
■ あるく ■ 巖鬼山神社の山道
■ 今朝明け方は雪も風もなく、予報では午前中雪かみぞれ、昼からは晴れ。天気図では、大陸の高気圧が張り出して冬型が崩れ、午後は気圧の谷ができそうですので、朝のうち多少降ろうと日中はすぐ好天に好転するでしょう。午後遅くは崩れそうです。
■ 気にかかっていた巖鬼山神社脇の山道(🔗1/16)、予定を早めて午前中にさっさと行ってみます。現地でみぞれや雪がひどかったら、待つなりなんなりして、今日は初めてあの岩木山麓の本格的な山道にクロカンスキーで挑んでみたいと思います。
■ 着く前から、もう明らかな青空。この時期に、先週同様(🔗1/12)、珍しい晴天となりました。
■ まずは巖鬼山神社にお参りして、無事を祈り、さっそく装備を整えて、山道に取り付きます。今日もきれいに除雪してある駐車スペースから、2mほど雪の壁を上がるのがたいへんでした。
■ が、取り付くと一瞬にしてもう森閑とした別世界です。
■ 雪質が悪く、重く湿っています。ワックスは対策をしてきたのですが、焼け石に水。いきなり勾配が急で足取りが重くてもつれます。心拍数が一気に上がってきます。だいたい有酸素運動は、遠距離ランにしても遠泳にしても、最初の10分が、やめよう、もどろう、という軟弱な自分の叫びとの闘いです。
■ 行く手にコル(鞍部)状の地形がくっきり。積雪で盛り上がっているせいでいっそう細く見え、いっそう難所のような気になります。そもそも息上がっちゃって、あんなところまで行き着くのはムリなんじゃ...? しかもその先は雪崩ポイントだぞ...などと、一歩一歩ゆっくりあるいているのに、苦しさでもう暗澹たる気分。
■ 雪崩ポイントに。汗と乱れた呼吸で苦しいです。小休止して、倒木の先をよく観察し、耳を澄ませます。画面左上の南南東から日射がありますので、画面右斜面がこの時刻の雪崩パターンです。もう、樹木からボタリと落雪、それがコロコロとあちこちで雪が転がって落ちてきます。
■ まだ気温は0℃。倒木をくぐって登り進みましょう。でも汗だくです。Tシャツ1枚でいいくらいです。
■ 少し呼吸が整い、ペースが上がってきました。大好きなカラマツ林の並木道です。この時期なんと巻積雲が...。南から岩木山を回って寒気が上空から寄ってきそうですが、地表の気温がぐんぐん上がりつつあるのか、海がある北北西寄りから海陸風が吹いています。
■ さらに登って、高原へ。すがすがしさのスケールが違います!
■ 汗だくだったのが、立ち止まるとひんやりします。気温は1℃。
■ 鉄瓶で沸かしたお湯を水筒にて持参しました。水筒は山岳専用サーモボトルです。性能はケタ違いです。朝に沸かしたものが、7時間後でも、熱くてすぐには飲めないくらいです。ごていねいにも白磁の湯飲みを持参しました。ま、気分を昂めるためのアイテムですからネ。ゆっくり味わいます。
■ 津軽の真冬とは思えない、予想を大きく上回る好天。空には高層の巻層雲。広い高原を見渡すと目が痛いくらいです。(トップ画像↑も、ココで撮影)
■ ここでじゅうぶん満足して戻りましょう。
■ 足にまとわりつくようなずっしり重い雪ですが、その上にいったん自分で刻んだトラックが、俄然、高速のトレールに変じます。
■ 快速。下り基調。景色は順光。今度はこのまま先に進んでしまうのがもったいなくなってきました。
■ 雪崩ポイントです。気温の上昇とともに、リアルタイムでバラバラと斜面が崩れ始めています。なんとか躱(かわ)して逃げ切りましょう。今日明日でどっさり崩れてくれればいいな。
■ 神社に無事に降りてきました。おじいさんが、神社前を、今日何度目かの除雪中です。軽トラを停めさせてもらったお礼を言い、私も荷台からスコップを取り出して手伝います。もう終わりかけていたところだそうです。
■ ほんとうにこころなごみました。また来させてください。感謝。おじいさんの後ろ姿に手を合わせたい思いです。











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