2024/05/06

■ あるく - 岩木山麓高原の道


 連休の終盤は真夏のようにカラリと晴れ上がった良い天気。気温27℃湿度27%ですよ。あちこち出歩かずに、津軽平野にいるのが最も気分よく過ごせるでしょう。昼前後に、クルマで20分程度のところにある岩木山麓高原の道まで行って、その周辺をあるいてみます。

 いつもの巖鬼山神社の山みちより1本西に逸れた、舗装道路のある高原野菜栽培エリアです。すぐ周辺の県道や広域農道は、大型連休の今日もやはり、いつになく交通量が多く、それも軽トラや現場作業のバンやトラックなどではなく、ほとんどが県外ナンバーやレンタカーナンバーの乗用車とか凝ったオートバイが次々と。とても華やいだ雰囲気です。が、この高原野菜の道に入ってくる車両はほぼ無く、遠くに華やいだエンジン音が聞こえるのみです。

 ココは、実は、冬景色の凍てついた池塘を3/27に一度ご覧いただきました。あの凍結の池塘から考えると、真夏のような今日はずいぶん月日がたったようですが、ほんの1カ月チョイ前なのですか...。

2024-3/27

 森林をそうとう広範囲に伐採して作ったエリアなのは明らかで、岩木山の北斜面ですので、西・北に津軽平野が取り巻いていて、海との間に遮る地形がなく、陸海風現象により、暖かい日の昼は強い海風が、また、朝夕や冬といった気象条件によって強い山風が、つまり一年にわたりずっと風が吹いていて、夏の昼に限っては「爽やかな高原の風」となるワケです。

 青森も岩手も、海に面した湿潤で寒冷な高地が広大に開けているので、北海道やフランスの大陸北西岸や南北ニュージーランド島のように、歴史上もしも放牧酪農中心の三圃式や四圃式(?)の伝統があったならば、さぞ世界的に大成功した農業地帯となっていたであろうに、平安初期以来の千数百年の歴史にわたり、異質な温暖湿潤気候のヤマト民族に服従させられ、無駄に稲作と仏教に固執したせいで...などと、無いものねだりな「歴史のif」を想像してひとり無念の涙に駆られます...(な、なんだそりゃ...そこまで妄想が突っ走りますか)。

 ここに来ると、そんな湿った考えがカラリと吹き飛ばされます。高原の広大なエリアに、大型農業機械を入れて、大規模に経営されています。20代~40代の働き盛りの若者が男女問わず多数、組織的精力的に作業をしている光景を、年来目にしてきました。今年も始まったようです。

ふもと方向を振り返る

 画像は、数年おきに輪作しているようではあれ、今年は、見渡す限りジャガイモを植え終えたところだと思います...と言っても、画像じゃぁわからないですネ。ジャガイモは、夏の入りの頃の清楚な花が実にキレイです。サツマイモほどの良い香りではないかもしれないのですが、花は香ります。品種によって花が違います。ココでは何種類も植えているので(多分今年も)その違いを眺めることができます。

トップ画像から2kmほど下った地点。畑は連続しています。

 ココは私の生活圏でもないし通勤や仕事のエリアでもないのですが、意気盛んな企業的農業や高原野菜の花々を、ほんの通りすがりですが、雰囲気を感じたいというだけのために、わざわざ来たいと思わせるさわやかさがあります。

というわけで、年来、思い出したようにココに来てはトボトボあるくことはあったのですが、今年は妙に足が向きます。

2024/05/05

■ あるく - 奥入瀬渓流

2024-5/4am5:30

奥入瀬渓流を、あるいたわけではないのですが、連休中の一日、早朝と午後の2回、通りかかりました。

  4/26にご覧いただいたときは↓、まだ芽生え始めたばかりで、曇っていて少し寒かったのでした(2024-4/26)。今日はもうあの1週間前よりも気温が10℃も高いです。

4/26(10日前)

 新緑は、やはり「大型連休=見ごろ」という、黄金の組み合わせでした。目にもまぶしい、まるで蛍光色の黄緑のようです。気温も、朝5時は4℃ですが、昼は25℃、湿度は低く、強い日差しに乾いたひんやりした風が吹いています。

 この渓流の道14kmは、新緑の5月6月と、紅葉の10月11月は、渋滞なのはわかっているのですが、今日は別な目的地へのルート設定の都合上、便利と思ったからです。早朝5時台は、さすがにスッキリ美しい新緑の道が、私の貸し切り状態?ですが、日が昇り切った後は、もう終日大渋滞です。

 トップ画像は、朝5時台。まだ寒いですが、ごく若くて生命力旺盛な新緑がぐるりと360度取り囲み、青空のもとに広がります。渓流のせせらぎの音も鳥のさえずりも、眼にも耳にもさわやかです。これらのひそやかな音がさわやかなのは、何といっても周りの静寂さがあってこそですよ。自分のクルマのエンジン音とタイヤ音は、イマだけ消すことができればなぁと思います。この点、あるくさわやかさには劣りますよね。

 この下の画像は、午後2時前後に通りかかったときの、ドライブレコーダの画像です(クルマを停めてチョっと写真を...などというゆとりはゼロです):

 大渋滞...。朝は、下流から上流へ遡って18分。午後は逆のルートで72分...。原因は、もう明らかに路肩への迷惑駐車です。もともと交通量が閑散であってもすれ違うクルマは速度を落とすような狭い沢筋の道です。そこに1台駐車したらもうアウトなんですが、道の両側に数珠つなぎに路駐しています...。片側交互通行状態です。ついナンバープレートを見てしまいます。すべて県外ナンバーで、地元の「青森」「八戸」ナンバーをたまに見つけると必ず「わ」ナンバーです。

 さらに道にあふれるヒトと自転車...。散策する団体さんや家族連れは、道からあふれて並んで楽しい歓声...、また、レンタサイクルの華やかな若いカップルは、並んでヘルメットなしで足首の裾がひらめく休日の晴れ着で...。一人ひとりは別に何か問題があって非難される謂れはないのですが、これらが同時に同じ狭い空間に存在すると、歩行者天国のなかを車列が通るみたいで、なかなかのカオスです。若い頃うっかり足を踏み入れた年の瀬の上野アメ横の雰囲気がフラッシュバックします。何十年ぶりの経験。

 せせらぎの音も鳥のさえずりもへったくれもなく、喧騒と排気ガスを味わいに訪れたのですが、にぎやかな休日の観光地、はなやかな世の中をすこし経験できた気分?...いやそもそもワカってたんだったら渋滞に加担せずに避ければいいじゃないかと...。ワカっていたんだけど、またチョットだけ経験してみたい意識下の意識...。岩木山麓のオオヤマザクラのスポットと同じ反省 (4/27)...。


鮮やかな若い新緑と清冽な渓流です
が;
(以下はすべてドライブレコーダの画像)
路肩駐車の車両が数珠つなぎで大渋滞

子どもやワンちゃんやレンタサイクルが気軽にクルマの間に割って入ります

唯一の駐車エリアの石ケ戸の瀬。たくさんの係員の強い統制力で、交通は円滑です。

ハイカーの皆さんはマナーよく並んでいます。日本人と日本に来た外国人客の美徳を感じます。

2024/05/04

■ あるく - りんご畑の道

画像左端にごく小さく有明の月。中央奥に岩木山。5/3am5:00頃

明け方に菜の花畑を見て、寒いので帰宅しようとして通りかかった切通しの道。坂を降りると、りんごの花が満開で、弱い風に散る花びらを、いっしゅん雪かと見まちがいました。クルマを停め、誰もいないこの十腰内のりんご畑の道を、あるくことにしました。舗装農道が狭いのですが、傾斜地で解放感があり、日中でもクルマの往来が無いので、安らかな気持ちであるくことができ、お気に入りです。

 実はココは、冬の光景をご紹介したことがあります(🔗2/19)

2/19 同じ地点から

 いまや花は満開で、はちきれそうです。山から冷たい弱い風が吹き下ろします。ウメやサクラと同様、リンゴも「バラ科」の植物で、花びらがはらはらと散る離弁花構造は同じです。サクラの花びらが舞うのが美しいのと同様、サクラが終わったこの地では、樹木の個体数では圧倒的に勝る白いリンゴの花びらが、はらはらと舞い散ります。雪のようでもあり、蝶のようでもあり、明け方の休日の、経験のないような不思議な雰囲気をつくり出していました。

2024-05/03 am5時頃