2026/05/30

■ なおす ■ 包丁砥ぎ


砥ぐためにお預かりした2本。

■  うち1本(右)のペティは、関孫六の高炭素ステンレス3枚合せ刃です。高グレードな刃物鋼材・砥ぎやすさ・柄は鋼材が貫通する本通しと品質重視。他方、柄のPOM樹脂材と口金はコストをガックリ落としています。が、その分、低価格で質実剛健です。

■  他の1本は、ステンレス刃物鋼インゴットから削り出した小出刃。ずっしりと重いです。


■  これは私の技量に余る品です。本鋼と違って、非常に堅く、砥ぎづらいです。耐久性と切れ味の持久を要求される用途でしょうか。まるで朝から晩まで次々と鯛をさばくプロそのものの厨房で御用達みたいです(たんなる比喩です)。

何日かに分けて何とか砥いでみました。切れ味は復活したと思いますが、砥ぎの仕上げがうまくなく、機能は十分だが美しくない...。それを"技量"というんですねぇ。

■  それに比べると、自分がふだん使っている"鋼の菜切包丁"は、なんて砥ぎやすい。


でも一日使うとすぐナマる。また砥ぐとすぐまた素晴らしい切れ味...。週に何回か砥いでいますが、たまに高級品に触らせてもらうと、自分が使う包丁のお気楽さに、庶民の幸せを感じたりします。