2024/12/31

■ きく ■ 桂米朝 『厄拂い』


明け方、珍しく雨がザーザー降りです。大晦日の夕暮れ迫る今は、ぼた雪がどんどん降りてきます。

大晦日の落語」。何が思い浮かびますか。

 幾多あれど、大晦日の噺の両横綱は、上方・江戸問わず『掛け取り』。江戸落語では『芝濱』が、圧倒的存在感ですよネ。

 個人的には、上方落語にはただでさえ登場が珍しい「雪」が、まさに主役級と言える、大晦日のお寺での噺、桂米朝・永滝五郎の『除夜の雪』が、まったく特別な存在です。実によく考えられたマクラでリラックスした聴衆。その笑みが、あまりの恐ろしさと悲しさに、瞬間冷凍されるように凍りつき、寄席の場は、水を打ったような静けさのうちに、すっ...と短く終わります。"国宝"とうならされる名人芸...。

 まぁそ~お堅いこと言うなよ、と思われているでしょうから、んじゃぁやっぱ、くつろげるお話を選ぶとして、大晦日の上方の庶民と大店(おおだな)の幸せ感溢れる『厄拂い』。

 いつもの与太郎(チョイと頭のクギが一本抜けたニート君)に、ご隠居さんが、お小遣い稼ぎのアイディアを与えます。大晦日の「厄払い」です。

 昭和初期頃までは盛んだった習慣らしいです。現代日本には無くなった習慣でしょう。江戸時代最大の商業圏の大阪ならではかもしれないです。

 大晦日に、「厄、払いまひょか。」と、とりわけ験を担ぐ習わしの大店の店先に現れ、縁起の良い年越し文句を、軽妙な調子をつけて祈祷する、一種の売り子。店側では、番頭以下丁稚までが並んで調子〆め、ご祝儀にお金と節分豆の報酬を払い渡してやります。

 その文句が:

"あーら、めでたやな、めでたやな。

めでたいことで払おなら、

鶴は千年、亀は万年、

浦島太郎は八千歳。

東方朔(とうぼうさく)は九千歳。

三浦の大助、百六つ。

かかるめでたき折からに、

いかなる悪魔が来ようとも、

この厄払いがひっとらえ、

西の海へサラリ、

厄払いまひょ。"

 ご隠居さんが、与太郎に教えて暗記させようとするのですが、まぁどうしようもないです。与太郎は、すべてカナ書きしてもらったカンニングペーパー持参の状態で、商売に繰り出します。

 その後の話のおもしろさは、いずれの噺家も、腕の見せ所でしょうか。

 桂米朝の昭和50年の録音では、まるっきり覚えていない与太郎が、あちこちの店で、しゃべることごとに、縁起の悪い単語を連発し、店の者に顰蹙をくらい、聞く私たちを笑わせます。

 最後に寄った大店。待ちかねた番頭が、与太郎を急かします:

与太「"う、うら、浦島太郎は"、...ここちょっと読みづらいなぁ、これカスレたぁる。ちょっとおたずねしますが..."浦島太郎は"、...なんでしたかいな」

番頭「何を言うてる。"浦島太郎は八千歳"じゃ!」

与太「あぁーそやそや。それから?」

番頭「東方朔は九千歳っ!」

与太「なるほど、で?」

番頭「三浦の大助百六つ!」

与太「そうそう。」

番頭「いかなる悪魔が来ようとも...」

与太「そやそや、違いない違いない。」

番頭「西の海へサラリ、厄払いましょうっ!」

与太「アハハ、アンタが払うとくれなはった、ほなさいなら。」

番頭「お、おいこらぁ。...人に払わして、行ってしまいよった、あの厄払い。」

旦那が登場「ハッハッハ、いやいやけっこうけっこう。番頭どん。うちの者が厄払うたのも、おもろいやないか。こっちゃぁ腹かかえて笑うとったがな。これでもう、毎年のご祝儀が済みました。さぁさぁ、これで目出とう休むことにひまひょ。」

番頭「旦さん、えらい急に雨が降ってきました。」

旦那「おう、急に雨が降ってきたなぁ。年越しの晩に雨が降るとは。」

番頭「旦さん、これはおめでとうございます。めでたいこってんねん。」

旦那「そうかえ?」

番頭「そうでんがな。急に雨が降ってきましたんや。

"降るは千年、雨は万年"でっせ。」

旦那「なるほど、こらぁ験のえぇことを言うてくれたな。

おや、おい、何をばたばたしとんねん。」

二番番頭「いや、降ってきましたんでな、裏の方の戸を閉めてきましたんで。

"裏閉めたるは八千歳"とは、どうでございます。」

旦那「はぁ、ようでけたな!」

三番番頭「わたしゃ、ほうぼうの戸を刺して(施錠して)きましたんで、

"ぼうぼうさすは九千歳"と。」

旦那「やぁ、これもうまいなぁ。おや権助、そんなところでブルブル震えてどないしたんや。」

権助「いやいや、

"みぶるいの権助、百六つ"でおます。」

旦那「アッハッハ、...」

 という調子で、大店の店の者一同で、駄洒落た厄払いを次々に調子よくこなし、噺の落ちとしています。

 大晦日の夜は、落語をピリリと聞いて、充足感をもって眠りにつきたいです。


2024/12/30

■ あるく ■ 牧場


牧場です。北海道に行ってきました...じ、冗談です。すみません。地元の牧場です。

 クルマで20分くらいの県畜産試験場。

 無雪期は、リンゴ畑の網の目のような農道から何通りものアプローチができ、リンゴあり牧場ありのすがすがしい農道が延々と続きます。

2019年7月

 が、冬は、農道は一切閉鎖。集落をつなぐ一本の道筋のみ。それがまたなかなか怖い、急坂のアップダウンがある細い道です。


 あちこちの埋もれた農道をよく見ると、軽トラ1台がやっと通れるくらい細~く掘り進むように除雪している道もあるようです。通り抜けられるものなら行ってみたいのですが、作業する農家のジャマとなりそうなので、畑に作業も用事もないヤツがクルマで深入りはダメでしょう。やはり雪融けの頃をおとなしく待ちましょう。

 年始に、あちこちの山あいの神社の参道が、拡張して除雪されますので、お正月ののんびりムードが終わったあたりに、そういった近隣在郷のエリアに軽トラであちこち探検するのを楽しみにしましょう。

2024/12/29

■ こわすつくる ■ 積み上げた雪に雪庇


自宅倉庫前の狭い幅員4m道路を挟んだ向かいの駐車場。除雪ローダーで積み上げた雪がもう3m程度になってしまいました。


 強い西風にさらされて、尾根が雪庇風の曲線を描いています。

 へぇ、きれい...と眺めました。


 予報では、まだまだ大雪は続くようです。冬は始まったばかりだし...。

 私の場合に限って言えば、ご近所の手前大きな声では言えないのですが、これまでの数十年の苦しさに比べれば、まるでラクになりました。でもこの連日のドカ雪は...。どうぞやすみやすみの間隔で降ってもらいたいです。

2024/12/28

■ あるく ■ 雪道なら国道より田んぼが快適


■ 
直線距離で3km余りはなれた図書館まで、雪道をあるきましょう。

 国道101号線は、広い歩道完備。Google Mapは徒歩44分と表示。

 県道154号バイパスも、歩道完備。同じく38分。

 いつもの田んぼの農道なら、50分。まわり道です。

 Google Map先生には、「冬は歩道には雪が積もっている」「雪があればあるけない、または、あるきづらい」「雪はない方があるきやすい」という知識がないです。

 さて、国道なら、店舗や商業施設が並び、柵のある広い歩道も絶えることなく続いていますので、あるきやすいかな、少しラクできるかな、と思って、その道をあるき始めました。

 ら、どの店舗も商業施設も、立派な歩道はもれなく「国がこのお店のために税金をかけて立派に整備した雪捨て場」となっています...。重機で2m, 3mの高さに積み上げて、行く手を阻みます。

 その画像はヤメときましょう。ここはイカる場にしたくないナ...。なごむ場にしたいです。

 道を一本南にある県道バイパスにスイッチし...ようかなと思ったのですが、1).その移動だけでたいへんな思いをするだろう、2). 県道バイパスに出たとしても、田んぼを突っ切る吹きっさらしの立派なバイパスなので、歩道はワイルドな雪原そのもので、ヒトが二足歩行できる場所は無いだろう、と容易に予想できます。

 泣く泣く国道歩道を、登山道のように上り下りを繰り返したり、クルマの往来のスキを見て車道をあるいたり...。クルマの往来はひっきりなしで、命の危険も感じます。心拍数180レベルの激しい無酸素運動で、クロカンスキーの発汗量どころではありませんでした。

 ま、冬に道をあるくヤツが悪い、クルマでの移動以外は完全に想定外、というのがここいらの常識です。

 図書館に着いたら、くたくたです。夏のランニングのような発汗。もう今日はココに泊まりたい気分に...。放心状態で長らく書棚をボウっと眺めます。

 ひと段落着いて、モンベルのアンダーウェアやミッドウェアの性能の高さを実証試験するために来たのだと思うことにします。

 帰路は、そのままいつもの田んぼの道を。クルマの轍をあるきます。クルマが来たら、路肩の雪ヤブに待避して通過待ちです。これを何度も繰り返します。

 が、進むうち、道は先細り、軽トラ1台の轍だけになります。まるで新雪の雪原も。またまた無酸素運動の始まりか。

 ですが、このルートでは、ゆっくり休みながら、静かにあるけます。国道のような、せかされるような迫りくる命の危険は無いです。

 片道3kmが5kmになってもいい、雪藪をあるくためにスノーシューを持参してもいいから、絶対に、国道や県道をあるくのをヤメて、軽トラの轍のある田んぼの道を選んであるくことにしましょう。

2024/12/27

■ なおす ■ 充電ブース


USB給電のガジェット。意識しない間にその数は増えて、あちこちにいろいろな機器を置いて、つい探したり、電欠と充電のタイミングが合わず、ガッカリの経験も増えてきました。


 充電に際して、ほぼすべてのガジェットは、端末デバイス側コネクタ形状が、Micro-BとType-Cです。Type-C以前の(以外の)全てのUSBコネクタは、上下があり、視力や周りの明暗によっては、接続時のストレスがあります。

 明日のために充電すべきものを就寝前に考え、なるべく1箇所に集中させることにしました。

 100Vコンセントに直接挿せるUSBチャージャーも用意し、ひとまずは当面の需要を賄ってみます。


 まだ改善の余地がありますが、少しはストレスが解消されました。今後いっそう工夫しなくては。