■ おととい油脂類の交換をしたロードスター。ミッションの入りもエンジンもすばらしくスムーズになりました。4/20のときは、あまり感じなかったのですが、今回は明らかです。
■ ミッションは、あれほど入りづらかった「3速→2速」「一時停止してすぐ1速に」が、あっけなくヌルリと入ります。これには思わず「おぉ」と感嘆の声を出してしまいました。
■ エンジンは、たいへん静かになりました。回転数を上げると、心地よいほどに緻密に滑らかにふけ上がります。
■ これほど静かでなめらかになった実感は、ちょっと経験がないかもしれません。今回の交換スパンは短かったのに、なぜだろう。ま、そりゃ油脂類を交換したからかだよ、というコトなんですがね、理由はともかく、結果的にうれしいです。
■ と、そこへ、「時計修理ができました。」と電話をもらいました。
■ あの時計の話(🔗→6/30)をして、ふと思い立ったことがありました。やはり20年近く前に買って、その年にアスファルト上に落としたら動かなくなった機械式腕時計「SEIKO 5」というのを、壊れたままほこりまみれ状態で持っていました。
■ 昭和時代に「SEIKO 5」が、若い勤め人や学生を顧客として一世を風靡したようなのですが、クオーツの時代になって消え去りました、日本では...。ところが、電池が手に入りづらい中東やアジアやアフリカで、この機械式の「SEIKO 5」は、「安くて頑丈」という理由で、いまだに製造販売が続いているところ、平成後半以降の日本の若者にウケて、いわば「逆輸入」され、マニアの蘊蓄の1ジャンルを形成しています。
■ 私の壊れたコレ、この際、処分しなくては。直せば、買った金額以上でしょう。フリマ(個人売買)サイトに「故障品・部品取り・ジャンク品」として出品し、売れないとわかったら、捨てる、という決意をしました。
■ ら、最近さまざまな私物を処分して、修理代くらいの副収入は得ているようですし、買ったときより高くても、気に入って買ったこのモデルはもう売っていないし、修理しよう、と決心を変更。
■ しかし、機械式時計を、いまどき分解修理清掃してもらえば、何万円もすることが、ネットで調べてみてわかったのですが、ダメモトで、弘前の旧市街地にある個人のお店に、電話で尋ねました。
■ 幸運にも修理を試みてくれるとのことでしたので、あのペリカン万年筆M1000を修理に持ち込むのと同日に(🔗→6/25)、持参しました。
■ この腕時計は、ペリカンM1000みたいにエイヤっとは直らず、2週間ほどの時間がかかりました。「直ったよ」との電話でしたので、待ちきれずに、油脂交換終了直後にロードスターで取りに行きました。
■ 修理費用は予想していた金額の半分以下でした。
■ 直してくれた時計屋さんは、時計修理50年以上の経験がある方で、気さくに話をしてくれました。
■ 装着すると、ローターもテンプも、あらゆるパーツが同調を取られ潤滑され、新品以上に滑らかにブンブン回って遠心力を感じるくらいです。
■ 一生の時計を手に入れました。
■ クルマも時計も、専門職の方に見てもらうことのありがたさを実感しています。