2024/07/06

■ なおす - スムーズ!


おととい油脂類の交換をしたロードスター。ミッションの入りもエンジンもすばらしくスムーズになりました。4/20のときは、あまり感じなかったのですが、今回は明らかです。

 ミッションは、あれほど入りづらかった「3速→2速」「一時停止してすぐ1速に」が、あっけなくヌルリと入ります。これには思わず「おぉ」と感嘆の声を出してしまいました。

 エンジンは、たいへん静かになりました。回転数を上げると、心地よいほどに緻密に滑らかにふけ上がります。

 これほど静かでなめらかになった実感は、ちょっと経験がないかもしれません。今回の交換スパンは短かったのに、なぜだろう。ま、そりゃ油脂類を交換したからかだよ、というコトなんですがね、理由はともかく、結果的にうれしいです。

 と、そこへ、「時計修理ができました。」と電話をもらいました。

 あの時計の話(🔗→6/30)をして、ふと思い立ったことがありました。やはり20年近く前に買って、その年にアスファルト上に落としたら動かなくなった機械式腕時計「SEIKO 5」というのを、壊れたままほこりまみれ状態で持っていました。

 昭和時代に「SEIKO 5」が、若い勤め人や学生を顧客として一世を風靡したようなのですが、クオーツの時代になって消え去りました、日本では...。ところが、電池が手に入りづらい中東やアジアやアフリカで、この機械式の「SEIKO 5」は、「安くて頑丈」という理由で、いまだに製造販売が続いているところ、平成後半以降の日本の若者にウケて、いわば「逆輸入」され、マニアの蘊蓄の1ジャンルを形成しています。

 私の壊れたコレ、この際、処分しなくては。直せば、買った金額以上でしょう。フリマ(個人売買)サイトに「故障品・部品取り・ジャンク品」として出品し、売れないとわかったら、捨てる、という決意をしました。

 ら、最近さまざまな私物を処分して、修理代くらいの副収入は得ているようですし、買ったときより高くても、気に入って買ったこのモデルはもう売っていないし、修理しよう、と決心を変更。

 しかし、機械式時計を、いまどき分解修理清掃してもらえば、何万円もすることが、ネットで調べてみてわかったのですが、ダメモトで、弘前の旧市街地にある個人のお店に、電話で尋ねました。


 幸運にも修理を試みてくれるとのことでしたので、あのペリカン万年筆M1000を修理に持ち込むのと同日に(🔗→6/25)、持参しました。

 この腕時計は、ペリカンM1000みたいにエイヤっとは直らず、2週間ほどの時間がかかりました。「直ったよ」との電話でしたので、待ちきれずに、油脂交換終了直後にロードスターで取りに行きました。

 修理費用は予想していた金額の半分以下でした。

 直してくれた時計屋さんは、時計修理50年以上の経験がある方で、気さくに話をしてくれました。

 装着すると、ローターもテンプも、あらゆるパーツが同調を取られ潤滑され、新品以上に滑らかにブンブン回って遠心力を感じるくらいです。

 一生の時計を手に入れました。

 クルマも時計も、専門職の方に見てもらうことのありがたさを実感しています。

2024/07/05

■ あるく - 土手


南東北以南は全国的に猛暑と梅雨のようですが、津軽地方は、どんより曇った空の下、初夏のあたたかく湿った風が吹いています。

 いつ雨に見舞われても、すぐに逃げ帰ることができるよう、自宅近くの土手をあるきます。湿った風の日でも風が通り見晴らしがよく、少しせいせいした気分になれます。

 土手のシロツメクサの草原は、乾いた日はクリーミーな暖かい香りなのですが、今日のような湿った風の日は、むしろシャープな花の香り強くたちこめて、気持ちが上向きます。

 草の成長は勢いがついている時期でしょう。河川敷のサッカー場は、数日前につづいてまたまたマメな手入れのようすです。ただでさえひろびろとした河川敷ですが、なかでもとりわけこのサッカー場を見下ろすのは気持ちが良いです。

2024/07/04

■ なおす - 車両のオイル交換


ロードスターは、前回(🔗→4/20)から2か月あまり。通勤や仕事に使っているというわけではないのですが、あっさり3,000kmを経ました。

 雪解けの早春から梅雨のない津軽の初夏にかけては、移りゆく美しい季節を満喫したくて、いてもたってもいられません。つい距離が延びてしまいます。

 今日は、エンジンオイル+フィルターのほかに、前回驚いたミッションオイルの汚れですが、今一度交換してみてみたいです。また、気になっていたデフオイルも交換してみましょう。

 F.Garageさんにて、一式準備してもらって入庫します。

 またまた、現世を離れた博物館にいるみたいな美しいマシンが入庫しています。目の保養とこころの洗濯になります。

 まずはエンジンオイル。予想通り。ひどく汚れているとまではいえないけれど、使用感はありありです。3,000kmで安心余裕の交換です。


 ミッション(=マニュアルトランスミッション)オイルはさすがに前回驚いたので、今回は上のエンジンオイル程度の汚れかな...、...、え...(;・・

 えぇ~ッ!? ま、また、ま、真っ黒で、ラメ状に金属微粒子も看取できます。ど、ど、どういうことだコレは。

 最後にデフ(=ディファレンシャルギヤボックス)オイル。硫化物臭のキツさが体験上刷り込まれていますので、今日は決意してやってきました...。

 ドレンボルトを開けると、ドボリドボリと粘性のかなり高いデフオイルが波打つように排出されます。

 が、初夏の風通しのよい今日のこのガレージでは、臭うけれど、そうひどく不快ではない。その旨を店長のSさんに言うと、「最近のデフオイルは、極圧材が、環境保護的な点からかなり改善が進んでいるので、昔みたいにすごいにおいじゃないんですよ」とのことでした。なるほど。

 これもしかし、身を粉にして、いや、身に金属の粉をまとい(?)、おおいに働いてくれていたようです。

 無事終了。ミッションオイルの汚れ度の衝撃は大きく、腑に落ちないものもありますが、異常じゃないどころか、改善に向かったのは確実です。また安心していっそう滑らかなメカニズムを楽しめると思うと、こころは軽やかです。