2024/01/08

■ まなぶ - 洗剤2

左;水酸化ナトリウム    /    右;アルカリ電解水「LEC水の激落ちくん」

1/5の「中性洗剤」とともに、固まったインクの溶解に試してみようかなと思う2品。1/7の画像にあるものです。

 1つは、局方の医薬用外劇物である「水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)」。

 もう1つは、市販の「アルカリ電解水 - LEC 水の激落ちくん」...これは初めて買いました。

 水酸化ナトリウムは、薬局にて、住所氏名と使用目的を記入の上、入手できます。鱗片(フレーク)状の固体です。私個人は、石鹸を自作していますので、年来おなじみです。保護マスクとゴーグル着用の必要があるんですが、今したい作業からして、不織布マスクで失礼します。私は眼鏡着用者です。ステンレス厨房作業台上でシロッコファン作動。封入容器開口の際に空気流路に頭を置かないようにします。

 ビーカーに20ccの水を用意しておき、細く長~く息を吐きながら、ピンセットで1.0gほどの分量の鱗片を、サっとふたを開けてすばやく取り出してすぐふたを閉め、水に入れてかき混ぜます。この間、呼吸は、細い長い呼気を1回のみで、吸気は0回(ナシ)。

 アルカリ電解水「激落ちくん」は、50cc容量のショットグラスに、10ccを噴霧し、これに水10ccを加え、計20ccです。

 万能試験紙では、ご覧の通り。いずれも、pH13か14程度の強アルカリでした。NaOH水溶液なんだから、そんなことはわかってる...のですが、いちおう目で見て確認したかったというわけです。

「激落ちくん」は、ありふれたプラスチックスプレー容器に入って、水みたいにサラリとした無色透明で無臭の液体なんですが、指に直接噴霧するとヌメリはあります。もちろん界面活性剤由来のヌメリではありません。希釈したのに水素イオン濃度の値がこんなにキツいなんて、そっと恐怖感が走りました...。

2024/01/07

■ まなぶ - おじがシェフになったいきさつ - 大学入試センター試験 2016年本試験 英語 第5問


大学入試といい高校入試といい、読んで楽しむのはいいのですが、ここのところ、我ながら性格が屈曲していると思う見方が続いています。たまには、すなおに感銘を受けたお話も、味わってみましょう。

 センター試験にも、たま~にステキなお話がありました。再読しましょう。

 表記の出題を。設問や私のよけいな感想なんかナシにして、本文のみ全文を、私もあなたも、大学入試なんかとは関係ないでしょうから、ざっくばらんな拙訳ですが、よろしければ;

「私がそうたいしたことになるだなんて、誰も思っていなかったよ」と、おじのジョンは、厨房に立ってそう言った。それは、彼が、受賞した4コースディナーをどうつくるか、ボクに見せてくれていたときだった。ボクは大学を卒業したばかりで、このディナーはボクへの彼の贈り物だった。著名なシェフに、自分のために料理を作ってもらっているだなんて、すばらしい気分だった。加えて、ボクがワクワクしていたのは、2,3日後には、彼は、全国的なテレビの料理コンテストである『ザ・ビッグタイム・クックオフ』に参加する予定だってことだ。

おじのジョンが小さかった頃、彼の家族は田舎で暮らしていた。彼の母親は地元の学校で教えていたが、ジョンが10歳のとき、彼女は学校を辞めなくてはならなくなった。というのも、彼女の年老いた母の世話をするためだった。そのときまでは、彼の父親は、優しくて、ジョンや2人の妹たちと遊ぶ時間だってじゅうぶんあった。けれど、請求書は山のようにたまり続け、 一家は苦境に陥った。ジョンの父親は、けっきょく遠く離れた町で仕事を得るしかなくなり、週末に家に帰ってこれるだけだった。

その父親は、仕事のスケジュールが多忙になってきて、しだいに、帰宅すればいつも疲れているようだった。実を言うと、彼は、楽しい人から、しじゅう不機嫌な人に変わってしまっていた。家にいれば、ただ休みたがってばかりだった。ジョンを些細なことで叱るのもしばしばだった。父親に受け入れてもらおうと、ジョンはせいいっぱいやってみたが、充実感などまったく得られなかった。それでついに、彼は父親を避けるようになった。友達とショッピングモールをうろつくようになり、よく授業をさぼるようになった。ジョンの成績は、じわじわと悪くなっていった。両親も先生たちも、彼の将来を心配した。

ある日曜日の朝,ジョンの母親が彼女の母の世話をするために家をあけていた間、父親はテレビのある部屋で昼寝をしていた。妹たちが空腹だったので、ジョンは妹たちのために何か料理を始めた。どう料理したらいいかおぼつかなかったけれど、父親の手をわずらわせたくなかった。

突然、台所のドアがあくと、父親が立っていた。「お父さん、ごめんなさい、起こしちゃって。チェルシーとジェシカがお腹を空かせてて...。ボク卵か何か料理しようと思っていたところなんだ。」 しばし真顔で父親は彼を見ていた。「卵だって? 卵だなんて、今日みたいなすばらしい天気の日曜日のお昼には向いていないよ。 庭で、ステーキを焼こう。」「えっ、本当? お父さんきっと疲れてるでしょう?」 「かまわないさ。私は料理が好きなんだ。大学時代を思い出すよ。アルバイトでコックをしていたんだ。うまいステーキをどう焼くか、教えてあげよう。」

ジョンが驚いたことに、父親は、料理をし始めると、エネルギッシュになった。父親はジョンをそばに寄せて、料理っていうのは、ある意味、理科の実験みたいなものだと、詳しく説明してくれた。「材料は正確に量って、どの食材がウマく合うのか知っておかなくちゃだめだ。それを身につけたら、多くの人を喜ばしてあげることができるんだ。」 ジョンは、父に親しみを感じた。久しくなかったことだった。そのとき以来、ジョンは、家で過ごす時間が多くなった。ふだんから家族のために料理をするようになり、大学に行ってからも、友人たちのためにも料理をした。料理をするといつも幸せを感じた。そしてその幸せ感が、彼の生活のほかの領域にもあふれ出していった。

おじのジョンは、レストランで働きながら大学を卒業し、とうとう有名なレストランのシェフになった。おじはその仕事がほんとうに好きで、懸命に働き、自分独自の特別な技術を磨いた。ついには、独特なスタイルの料理を出す自分のレストランを開くことができた。賞をいくつも得、裕福な人や有名人のために料理を作った。

話をコンテストに戻そう。おじのジョンとボクは、彼が選ばれたことで興奮していた。でもなお、彼は本当に胸を打つことを、ここ、厨房で、ボクに打ち明けてくれた。「いいかい、マイク」とおじ。「『ザ・ビッグタイム・クックオフ』の出演者としてテレビに出られるのは、スリリングな話なのは確かだ、けど、私がいちばん幸せに感じることは、君と、つまり、自分にとっては最も大切だと思う人の一人である君と、ここに立って、そして、おしゃべりすることだよ、二人で腹を割ってね。それは、ずっと昔、夏のある晴れた日に、父が私にしてくれたのと、ちょうど同じだ。そしてそのことが、まさに私の人生をまるで違うものにしてくれたんだ。」

2024/01/06

■ なおす - 万年筆インクを混ぜて...


万年筆のインク2種類ずつを、メスシリンダ内で混ぜ、すぐにプラスチック容器に滴下し、11/1~1/6の2か月間あまり、室温17~18℃、湿度50~70%の環境に放置しました。

 画像左端は「染料+古典」インクを混ぜたもの、画像中央5マスは「顔料+古典」、画像右端は「染料+顔料」です。

 左端の「染料+古典」は、流動性を失っていないのですが、「顔料+古典」「染料+顔料」は、水分が蒸発しきって顔料インクの固形粒子のみが粘着しているようすです。

 これに、画像右の洗剤類を、希釈して滴下し、溶解するのか見てみようかなと思います。