2023/10/23

■ まなぶ - 単語集で楽しむ


また英単語の語彙力を広げることにしましょう...。

 選択肢から選ぶ試験方式です。別な選択肢をあてはめて想像してみます...(訳は拙訳です);

問. I was (  ) to see that so much food was thrown away after the wedding reception.  Isn’t there any way to avoid this kind of waste?

「結婚披露宴の後で、ずいぶん多くの食べ物が捨てられていたのを見て、私は(   )。この種の廃棄物を回避できる方法は何かないものだろうか。」

選択肢; 1. appalled  2. enthralled  3. exalted  4. contented

 どの選択肢も、他動詞の過去分詞形で、主語の感情を表して、成立しているようです。

■ 1. を選びましょう;

「結婚披露宴の後で、ずいぶん多くの食べ物が捨てられていたのを見て、私はぞっとした。」

…回避したい・無くしたい事態だと望んでいるので、この選択肢でよいと思います。

■  2., 3., 4., を選ぶと;

2.「披露宴の後で、ずいぶん多くの食べ物が捨てられていたのを見て、私は大いに魅了された。」

3.「披露宴の後で、ずいぶん多くの食べ物が捨てられていたのを見て、私は気分が高揚した。」

4.「披露宴の後で、ずいぶん多くの食べ物が捨てられていたのを見て、私は大いに満足した。」

■  2,3,4の「私」は、捨てられた食べ物を見て、あとで厨房の裏口にもらいに行こう、今日はすごいごちそうだぞ、とワクワクしているホームレスの方ではないかと推理されます。

■  正解肢以外を選んでしまった方は、後から自分が選んだ意味を知って憤慨しそうです。こんな選択肢を置いて、多くの人に解かせよう、わからなかった人を陥れよう、としている人が存在しているのを見て、私はぞっとした...(その割に愉快に愛読していないか?)

2023/10/22

■ まなぶ - 漆器を使う


漆器は毎日使っています。津軽塗の器です。親の家で暮らしていた学齢期の昭和の時代は、どこの家庭でも食器や身の回り品として、ふつうに使っていたと思います。その後、東京で大学生活を始めて以来今日まで、やはり使い続けているようです。

 …なんてことは、考えたこともなかったのですが、人に「津軽塗の映画を観た」との話を聞き、自分で使ってきた経緯を振り返って見ましたら、使わなかった時期は無かったことに気づいた次第。ついでに興味を惹かれたので映画の予告編をちらりと見たら、弘前が舞台らしいのですが、話している言語が、俳優さんたちの努力はじゅうぶん伝わるのですが、だいぶ異なる言語なので、ちょっと...(そういうことにこだわるなよ)。

 小学校のとき(こりゃまた半世紀前の話かよ...)、友人と、砂利と土だらけの山道を自転車で上って、下りる際にスピードを出し過ぎた私も友人も、カーブを曲がり切れずに、二人とも谷底に...落ちる前に、樹木にひっかかりました。なんとか自転車も引きずり上げて、「あ~愉快」などと擦り傷だらけで帰宅。ワイルドな田舎キッズですが、友人が、その際に力いっぱい抱きついた木が、漆の木でした。翌日の発疹やかぶれ(漆性皮膚炎)が猛烈だったようで、数日間学校を休んだので、見舞いに行った記憶があります。

 中学時代の通学路として、津軽の伝統的工芸品「こぎん刺し (麻と綿の刺繍)」「ブナコ (山毛欅木工細工)」「津軽塗」の、いずれも工房の前を、偶然ですが、通っていました。街中でしたがずいぶんのどかな通学路です、今から思うと。うち、ある友人が、「津軽塗」の工房の前にさしかかると、止まって、慎重に、店の戸が開放されていないか確認した動作をします。聞くと「あの工場(こうば)の前を通るとかぶれるんだ」。ホントかっ!? と思いましたが、のちに知ったところでは、敏感な人には、未乾燥の漆液から発散する漆酸のせいでやはり皮膚炎は発症するのだそうです。

 昭和の東京の4畳半の下宿でも使っていました。貧相な男子大学生が、漆塗りの盆と茶托に白磁の器を毎日使っているだなんて、異様ですが、「茶などこぼしても大丈夫で便利」「なじんでいるから使いやすい」というだけの理由です。プラスチックのお盆でもたぶん抵抗なく使ったことでしょう。

 ところが、病院で入院生活をした20代になって気づいたんですが、病院のプラスチック製のお盆は、食器も指もよく滑って使いづらいです。今どきのプラスチック製のお盆は、防滑性耐久性その他の性能の点で、漆器を軽く上回る素材やコーティング技術だと思うのですが、あの当時、病院から自分の部屋に帰って初めて、それが塗り盆であるがゆえに使いやすいのだと気づきました。

 それ以来、意識して津軽塗製品を使っています。と言っても、まともに買うと、いまだに私の財力とは金額の桁が大きく異なるので、親の実家にあったもので古いものや使っていないものばかりを、今日にいたるまで使っています。

 画像の盆は、もう親子三代、少なくとも60年は使っていますが、たぶんもっとずっと古いでしょう。上塗りの蝋色磨きの釉はすっかり白くザラけてしまいました。塗りの再生作業の依頼も可能ですが、購入する金額とあまりかわらないようす。プラスチック以前の時代は、地元では必需品かつ消耗品で、需給関係と市場の大きさから、庶民も買えるものだったのかもしれないと思います。

 この春の実家整理の際に、使わずにしまい込まれた同種の盆を何枚か見つけたので、画像の盆のような古いものはもう処分しよう...とは思わず、まだ使おうと思いました(;^^...。十数年前に、所用で会津若松に行った際、偶然に入った繁盛している大きな古いお蕎麦屋さん。ここ30年ほどで外食した回数は片手で数えられますが、その一つです(どうでもいいか)。そこでは、驚いたことに大きな膳で給仕されました。いっそう驚いたことに、その什器類がすべて漆器でした。膳だけは、猛烈に使い込まれています。他の什器のような黒や朱の会津塗ではありません。近隣の秀衡塗や浄法寺塗でもなく、木目地は見えず春慶でもない。不思議に思って、お店のお姉さんに塗りの種類を尋ねたら、代わって女将さんがお出ましになって、「津軽塗です」と。こんな大掛かりな膳のセットで津軽塗...。「お客さんはあの青森ナンバーのお車の方?」とも。...この女将さんの力量の大きさに刮目してしまいました...。

 あの膳に比べると、小さなわが家族が50年100年使ったくらいじゃ、あの貫禄は出ないので、ボロくなっても生涯使おうかなと思います。でも、艶のある新しい塗りは、やっぱりいいです、画像の茶托みたいに(...軟弱者)。

2023/10/21

■ まなぶ - 万年筆を始めた私-1


これまでの間に直接聞いた複数のステキなお話をあわせて、お一人の方の体験としてまとめてみます(;^^w

「私(わたくしと読んでもらいたい)は、退職を機に、使ったことのない筆記具『万年筆』を購入しようかと、ふと遊び心で、思った。

「今の状況としては、職場を終えた後で、時間的に経済的にもだいぶゆとりがある。住宅ローンも終わってだいぶたつし、クラウンの乗り替えやゴルフクラブセットの買い替えなど費用のかかるものはこの1,2年で済んだ。離れて家庭を持つ子や孫も手がかからない。今の趣味のほかに、さらに心の余裕も出てきたと言ってよいので、日常生活に多少の遊びがあっても良かろうと思っている。

「万年筆というものは、私の学校時代など、周りに自慢げに使っていた同級生もいるようだったし、また、万年筆ブームとやらも長く続いているようだが、しかし、あのむき出しの金ピカの金属の先端が、いかにも大げさで嫌味な印象だった。また、職場の部下たちが話題にしていたこともあるが、職場の文書には使ってはならない非実用品であり、職務遂行には不必要なぜいたく品で、軽薄な気がした。私はそのようなものにかかわったことはないし、彼らをうらやましいと思ったことなど、一度もない。

「だが、今後の私の生活を豊かに彩るのに、角度によって輝くペン先など悪くはないなと感じるようになった。ゆとりはあるので、少し良いものを買いたい。情報過多の現代、わざわざ年下の部下たちに頭を下げてまで意見を聞く必要は感じない。ネットで『万年筆 初心者』など、ちょっと調べればすぐ知識は得られる。

「初心者とはいえ、今の私にふさわしいものがよい。有名なモンブランやペリカンから始めるのがよいだろう。私のロレックスと万年筆は合いそうだ。カフェでメモしたり図書館で調べものなどする自分を想像すると、実に年齢や立場にふさわしい気品が漂う。

「さっそく『モンブラン』を検索すると、製品の番号によって値段がだいぶ違うが、画像はどれを見ても全く同じにしか見えない。この形のコピーはどこにでもありそうだ。だのに、どれも想像していたより極端に高額だ。どうやら宝飾品としての位置づけらしい。使うか使わないかわからないような、たかが真っ黒けなプラスチックの筆記具に、この金額はない。私は理性的な方だから、やめておこうと思う。

「『ペリカン』も聞き覚えがある。滑(すべ)らなそうな機能を表すわかりやすいが変な名前がついていて、赤青緑の縞模様から松竹梅を選ぶようだ。ところが、自慢気な若者たちのウェブサイトで、不穏な記述がある。洗って水にふやけて使えなくなったとか。冗談はやめてもらいたい。

「イタリア製品はさすがに気品がある。代表的なのはオーロラみたいな名前のだ。買うつもりで何度かサイトで探していたが、あるとき、グーグルに『オーロラ』と入れても出ない。どうも「アウロラ」と変な読み方をするようだ。そこで『アウロラ』と入れてスペースを押した途端『アウロラ_折れる』と妙なセットがヒットする。『ラミー_折れる』というのもある。不審に思い、導かれて読み進むと、購入者によるほんとうに折れた画像が次々と、また、そんな噂の火元を消そうと躍起になっているいくつかの販売店の記事があり、いっそう不信感がつのる。あぶなかった。やはり検索して下調べをする私の判断は、賢明だったというべきであろう。

「そもそもどんなものでも、国産品がいいに決まっている。質実剛健で賢い消費者としては当然だ。

「国産といっても、メーカー名だけ見ては、日本の会社か外国の会社かわからなかったが、『日本3大メーカー』があるようだ。しかし、どれを見てもモンブランと同じデザインだ。

「迷った場合は、業界最大手の物に限る。クルマだって、トヨタに限るのと同じである。どうもパイロットというメーカーらしい。

「初めて使うおすすめは、各種サイトに共通して『カクノ』だという。何といっても小学生を視野に入れた安い価格なので、まずは謙虚に従い、慣れたらすぐグレードアップすることにする。この謙虚さが私の取り柄である。休日に妻につき合わされて出かけた地元の大きなモールの文具ショップで、シックな黒をすぐに購入できた。

「初めての万年筆を、さっそくパッケージから出す。ボールペンのようなノックはいらないようだが、代わりにキャップを取って、一枚板のような銀色の金属の板を露出させて、書いてみる...が...

「なぜか書けない。私は筆圧がかなり強い方なのだが。ジェットストリームを使うのと同じく強く押してみる。先端の、紙と接触する金属の板の中心が、最初から割れているのだが、不安定にしなるだけで、紙に傷だけがつく。値段も安いし、やはり不良品か。いっそう強く押したら、しなっていた銀色の先端が、ぐにゃりと曲がった。元に戻らない...。どういうことなのか...。国産メーカーの安物は実は中国製などではないのか。当たり外れがありそうだ。やはりきちんとした本家本元のモンブランとかでないとだめなのではないだろうか。