2026/05/07

■ あるく ■ 夜明けの菜の花畑


■ 夜明けに菜の花畑に行ってみましょう。

■ ■ 東に日の出。西に岩木山。山の上に"宵月"。


■  実に佳い眺めです。

■  "ほの暗い静けさのもとに、明るい花が満開"、という状況。この世離れして心が静まります。

■  ヒトの気配は、カメラのおじさん2名のみでした。

■  近年はすっかり観光名所となってしまい、連休期間中は、車中泊の観光客まで出現する事態となっていますので、その間は24時間寄り付きづらいです。

■  ホントは連休中に満月となったのですが、"岩木山にかかる月"の絵は南中過ぎで、am2:00前後と計算しましたので、出かける時間じゃぁなさそうです。おととしなど、今朝同様に夜明け前の吐く息も白い時間帯に、車中泊の方々やカメラマン達やTV局の中継車までいて、混雑している状況を見て知ってしまった以上、とうてい出かける気分にはなりません。→ ref. 🔗 2024/5/3

■  連休明けの今朝、日の出前に。静かに観月できるかな。

■  この明け方は、"下弦"に向かう月齢19.6の通称"宵月"。月没(月の入り)はam7:59。観月地点; 北緯40.757871, 東経140.290739の十進数で簡易に計算すると(私でなくPCが)、月没地点は方角233.7°。ごく僅かに西に傾いた"西南西"ですが、今は日の出の時刻4:30頃ですので、ほぼぴたり"南西"方向でしょうか。

■  同じこの瞬間、日の出の時刻4:28。方角は66.5712° 。夏至も近く、真東よりもだいぶ北寄りになりました。

■  "月の出"と"月の入り"と"月相(ムーンフェイズ)"は、太陽経路の見かけの年周運動に比べると、日々明らかに進みが速く、変化が感じ取れて、毎日ちょっとした楽しみです。

■  真冬は天候によりお月さまを見上げられない日が続いたのですが(とは言え、真冬の真夜中の晴れた一瞬の空に煌々と輝る月ほど美しいものはないのですが)、4月5月と、家の中に居ても、月明かりで、月が今は空のどこにいるのかわかり、毎日まるで家族の一員のような親しみを感じます。

■  蕪村の;

"菜の花や月は東に日は西に"

という、あなたも私もむかし書道でよく書かされた句(?)は、季節的には菜の花が咲き、かつ月相が月齢15で月の出の時刻ですので、ちょうど数日前5/2か5/3の満月の夕方です。彼もきっとゴールデンウィークのお休みを機に新幹線や高速道路を利用して神戸あたりまでお出かけしたに違いありません。

■  私は夕方の時間帯は苦手で、お出かけもしないので、菜の花とともにお月さまの表情をしずかに親しく楽しむのは、もう何十年も、明け方に限ります。

■  時間帯としては、蕪村の歌より1,100年ほど飛びますが、人麻呂の;

 "東の野にかぎろひの立つ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ"

  が合っていそうです。

■  でも、人麻呂の歌にまず想起するのは、雪のない真冬の凍てつく朝です。その中で真っ白な日の出のまぶしさを感じますし、狩りの朝の緊張感、さらにその背後にある天皇家の代替わり、軽皇子、草壁皇子、キングメーカー持統天皇、彼女によって消された大津皇子ら皇位承継候補者、ついでにショスタコーヴィチのあの歌...など、大学入試の出題ネタになるような重い政治史的緊張感も次々と感じてしまい、春の明け方にくつろいで空を見上げたい気分とはだいぶちがいます。

■  だったら今日は、"菜の花や、日は東に月は西に"ですネ...音が合わなかったか...。