2024/12/17

■ なおす ■ 浴用石けん


冬は温泉がひときわありがたい季節なのですが、今年は1月から今日まで数回にとどまっています。

 いま、温泉を出たばかりだとします。ぽっかぽっかになって、さぁ帰ろうと、クルマに乗ります。帰りのクルマの距離が長いほど、クルマの温風暖房にからだが慣れてきます。結果、帰宅した頃には温泉効果がまるで帳消しになる感じがします。クルマから降りると、ものすごく寒くて、お風呂で温まらなくては!?

 てなわけで、温泉よりも、自宅でのシャワーの温冷浴(温水と冷水(まんま冷たい水道水))で、じゅうぶん満足です(🔗3/10)。数時間は、からだの血行がよくてジンジンと暖かいです。

 その際、自作の石けんを使っています。市販の「牛乳石鹸」などの固形石鹸も通年併用しますが、とくに冬場は自作の石けんのみにしています。

 市販の「ボディソープ(液体)」には底なしの恐怖感があります。偏見なんでしょうが、しょうがないです。殺菌成分・泡立ち剤・洗浄成分・防腐剤・石油生成の界面活性剤、果ては、詰め替えたボトル内に常在し繁殖し始める緑膿菌...。工場で化合し量産し、かつ自宅で生成したそれほど多種多様な薬物や菌類細菌類の混合培養液を、全身に浴びたりこすりつけたりすりこんだりしなくても...。

 自作石けんは、浴用とシェービング用。浴用は、ごく単純に、オリーブ油、ココナッツ油、パーム油と、局方の水酸化ナトリウムです(🔗2023/6/29)。

 オイルは、オリーブ油100%なら良さげに聞こえるかもしれませんが、出来上がりにムリがあります。

 いずれにせよ、私の石けんは、「石けんのいい香り」は、しないです。「石けんのいい香り」がするのは、かならず合成香料を加えるからです。加えなければ、オイルの匂いがするだけです。

 もしあなたが初めて手作り石けんを使うとしたら、においは油臭だし、洗い流してしまえば結局はどれを使おうと同じ、と思っているかもしれません。

 が、ほんとうに使ってもらえれば、軍配は明らかです。

 オリーブオイルの手作り石けんを1カ月毎日続けた後、フと、ボディソープか固形石鹸に戻って使ってみてください。浴後にはもう、居ても立ってもいられない全身ピリピリ感で発狂しそうな気分を満喫できるでしょう。これは「実験」であり、普遍的な反復再現性があることを保証します。

 このオリーブ油の自作石けんの欠点は、1) 高くつく、2) 減りがはやい、こと。

 今となっては、製造する場合の材料費が、市販のボディソープや固形石鹸よりかなり高価となってしまいました。しかも、サイズは画像でおわかりのとおり、牛乳パックの型を輪切りにしたサイズですが、毎日使えば1個で2週間はもたないです。

 たとえば就寝時、素肌に絹のパジャマを着て眠るか、それとも素肌にユニクロやワークマンの得意技のナイロンとポリエステルのパジャマ(そんなのあるんですかね)をまとって眠るか、どっちだって同じ...なわけはないだろう!という方には、ほんとうに強くすすめます、オリーブ油石けん。

 冬のぜいたく、冬のたのしみ、ということで、つらい気候の冬をなんとか少しでも楽しく過ごそうというインセンティブの一つです。