2024/03/10

■ まなぶ - 睡眠相1


 「夕方に就寝」して、0時か1時に起きます(2023-10-9)。日が長い春-夏-秋でも、19時くらいにはもう起きていられないです。深夜に起きて、温冷浴をしてから、読んだり書いたり聴いたりして、何ら収入的に一文の得にもならない時間をこころ楽しく過ごします。実は明け方が近づくと、また眠くなります。がんばって起きていることと、つい40分とか90分とか居眠りすることが、半々...。「二度寝するだなんておバカだなぁ。夜中起きたりしないで、ちゃんと朝までぐっすり眠ればいいのに」と自分でも年来うしろめたい思いがしていたのですが...。

 温冷浴は、1987年頃、寝たきり病人をしていたのですが、Dr.森山先生という方から個人的に勧められて、命を助けてもらい、全く新しい人生を歩み始めることができました。最初うかがったときは、病人に、真水とお湯を交互に次々と浴びてみては、だなんて、正気の沙汰とは思えないお話でした。命のご恩返しもできないまま...。でも生きながらえることができています。

 深夜に起きるのは、高校時代以来の悪いクセがずっと続いているようで、罪悪感。下校帰宅すると眠くて寝ちゃう...。起きてお勉強(してるのかしてないのか...)。明け方は眠くて、また寝ちゃったり、明け方フラフラになりながら大学や仕事に通ったことがしばしば。ですが、こんな無駄な人生を送ってしまった後、だいぶ最近の2016年頃に、驚くべき発見をしました;

 ただの「読書」の対象に、大学入試の英文を読んでいたら、2015年の東工大前期入試に、「中世ヨーロッパの村人にとって、夜のとばりが降りる兆しは、極めて恐るべきもので、今日の私達には想像もつかないほどだ」で始まる英文が...。別にショッキングでも何でもない始まりだったのですが、そのまま読み続けてみました。

 今日は、そのごくごく最初の部分を、拙訳意訳にて要約すると;

中世ヨーロッパの村人にとって、夜は、今では想像できないほど恐ろしいものだった。日没の気配をちらりとでも感じると、農民たちは夜に施錠される前に、競うように都市の城壁の中に入ろうした。 手際よくなかった者は、強盗、オオカミ、隅々に潜む幽霊や悪魔を避けながら、(門を閉じられた城外の)荒野の暗い時間を一人で生き延びなければならなかった。

都市だってそう安全ではない。 もしあなたが夜の路上にいようものなら、出会う者は皆あなたに対して、奪うか殺すかいずれかだと思う方がまともだ。

日没後は、バージニア工科大学の歴史家ロジャー・イーカーチによると、恐怖が最も大きく、気性が最も短く、視力が最も弱まると、あらゆる種類の衝突が容易に起こった。 夜の歴史に関する研究によると、使用人が脇の下を刺し合ったり、商人がロンドンの路上で隣人と剣で戦いを始めたりする話などが見い出された。こういった話すべては、日没後の生活ではごくありふれたことだ。

他方、中世ヨーロッパの夜の時間には、独自の文化があった。 日中は誇りを持って自活していた町の民は、暗闇の夜になると門限に従い、文字通り家に閉じこもった。 星から時間と方向を知った。家にある明かりはといえば、(獣脂製の)悪臭と煙にいぶされる暗い蝋燭だけだ。

イーカーチが、それでも、1980 年代から 1990 年代にかけて、夜に関する手がかりを探すために古い羊皮紙をめくりながら研究をしていた際、彼を困惑させる何かがある...。 彼は、睡眠に関して、奇妙な言及に、ずっと気づかされ続けた。

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 ひとまずココまでにします。入試問題本文は15,000語ほどに及びます。上はその10分の1くらいの1500語程度をまとめたものです。とはいえ「明日は残り全部和訳」なんてつもりはナイです。和訳は同じ程度にします。

  この入試問題を全部読んでからの話ではありますが、後からワカったのですが、この歴史家Ekirchの読みは、翻訳本が2015年に出版されていましたので、そのとおり表記します。この研究者の本を買いたくなり、英文では私には手強くてムリそうなので、翻訳を探すと、500ページにおよぶ厚い翻訳本でした。書店で立ち読みして、うんざり...。

  その話と、肝心の睡眠の話は、また明日(;^^w