2026/02/25

■ あるく ■ 除雪されたりんご畑の細道


青空が広がっていますが、気温は0℃。風はごく弱いので、気持ちよくあるけそうです。


■  冬季閉鎖され除雪されていなかった、あの溜池の岩木山山麓側斜面の道(🔗2/18)。 今日は、ついに除雪され開通しています。今年はやはり、除雪も雪融けも早いです(cf. 🔗 2025/3/10)。

■  こんな細道にも除雪が入りました。すばらしい。両腕を伸ばせば雪の壁に触りそうです。軽トラ1台もやっとの道幅。


■  両脇にそびえる磨崖仏に睨まれ見下されながらひとりあるくような錯覚に囚われます。


■  ここもまた、"背景の存在しない"という意味で "抽象的な道"です(ref.→🔗2/18)。誰かや何かに遠慮すること無く、気持ちよくもの思いに耽りながらあるけます。


■  雪の白と空の青で塗りつぶされた遥かに遠く広い背景。しかも0℃の空気はピンッと張りつめています。他に類似した経験のない独特な空気感です。

■  視線を移すと、ミズバショウの湿地が。白い小さな仏炎苞が見られるのは、もう少し先でしょうか。想像しただけで気持ちが和みます。

2026/02/24

■ あるく ■ ジムニーで行く奥入瀬渓流と八甲田南麓


十和田湖南岸の道を西に進みます。

■  湖畔のリゾート休屋(やすみや)地区は、朝8時頃。少し散策しようかなと思ったところ、外国人観光客が、早くもちらほらとあるいています。

■  散策せず素通りして子の口(ねのくち)から奥入瀬渓流へ。雪はぐっと少なく、冬も後半に向かう枯れた雰囲気です。休屋も奥入瀬渓流も、今の時期は、雪のせいで、西の十和田市側からしかアプローチできないような袋小路となる"人跡まれな(?)"エリアだったはず...。


■  ちょっと驚くことに、今朝は、渓流には人影こそまだないものの、風光明媚な要所要所にかなりの大人数の連日の踏み跡があります。凍結しきった踏み跡はどれもスニーカーの痕、滑った痕、転倒したか寝ころがったかした痕など...。


■  つい十数年前までの印象だと、冬はとても近づけないようなこのエリアにも、今では、休屋など、『十和田湖冬物語』と観光キャンペーンを展開し、毎週末は続けざまに湖岸で花火大会(!)とのことです。厳冬期の幻想的光景を売りにし、観光客が押し寄せ、賑わうのは、それなりに良い面も多そうです...日本語が通じないエリアとなっていそうですが。

■  渓流もそそくさと抜けて、焼山地区から蔦温泉へと八甲田連峰南麓をぐんぐん上ります。


cf. 🔗 2024/4/26

■  ジムニーは、発荷峠を降りるときは、エンジンブレーキでエンジンの回転数が4000, 5000, 6000rpmと上がったところ、今度は乾燥路を登るのに、力いっぱいアクセルを踏み、やはり、4000, 5000, 6000rpmをつい多用します。ロードスターやボクスターみたいな楽しさやゆとりの感覚は皆無で、ほんとうに苦しそうです。でも、FRならではの回頭性の良さで、気分は良いです。徹底的に速度を落としてゆっくり楽しむ方針で登ります。

■  2月だというのに、秘境の十和田北線(国道103号)が、こんなに除雪が進んで乾燥路面となっているとは...。しかも青空まで広がり始めました。この辺でクルマを、いつもの、除雪車による雪寄せエリアに停め、あるいてみます。

■  空気は冷たく、吐く息は白いですが、すがすがしいです。

■  30分, 40分, 50分と、延々とあるいて標高を上げます。連休の今日、見るからに観光風な自家用乗用車の通過量も増えてきました。待てよ、私とすれ違うということは、青森市側から南進してきたか弘前黒石側から西進し、いずれも萱野高原で合流して迂回路の県道40号の八甲田東斜面を経てきた1本道以外ありえないはず。ということは、凍結や事故通行止め等の心配など無く、道路状況は良いということです。

■  大いに気分も良く、安心してブナ二次林の森の風景を楽しみます。(トップ画像も)

■  八甲田ゴールドライン冬季通行止区間の南端に出ました。いかにも鋭意除雪中です。ロータリーでもローダーでもないまさにブルドーザーが2mも上の雪原で轟音を立てて作業をしています。ここから北の酸ヶ湯温泉までの10kmの区間が、今年も昨年同様、積雪による雪の回廊の、壁の高さ8mなどと予想されています(例年は積雪5m)。cf. 🔗 2025/4/10


■  開通までまだ1ヶ月以上もあります。穏やかな今日の八甲田の道とは対照的な、たいへんな現場でしょう。作業の無事を祈ります。


■  それでも今回は、雪融けが急激に進んでいるのを実感しました。今年は春が早いです。妙にうれしくなって、残りの道中を楽しみました。

■  ...あのぉ、結局ジムニーならではの4WDシステムって、使わなかったとか..."アルトで行く〜", "軽トラで行く〜"っていうタイトルでもおんなじなんじゃぁ?...(;^^A

酸ヶ湯温泉と八甲田大岳
→ 🔗 おととい2/22につながるというわけです

2026/02/23

■ あるく ■ ジムニーで行く青森秋田県境の道

小坂町"康楽館" - 夜明け

またまたキャッチーなコピーで恐れ入ります。気楽に書きます。

■  明け方前の4時に弘前で給油、大鰐、碇ヶ関と県境の山に向かい、難所の急坂とつづら折りの坂梨峠へ。通過予定時刻より大幅に早く、明け方前の暗闇です。

■  気温0℃。路面は凍結かシャーベットか、チェーン取付作業が要るか、と思いましたが、季節的に、早くも、きれいな除雪のおかげで乾燥と凍結でした。

■  県境の峠を越えて秋田県小坂町。山間の田園エリアは霜が付いた樹木と凍結した路面で、氷点下7℃と、峠よりも低温です。ほぼ全面が雪融け水の凍結路です。


■  ジムニーは、しかし、4WDモード不要です。公道で4WDモードにしたことはないです。FRモードでゆっくりと進めば、山道・村の道・入り組んだ狭い市街地など、さまざまなニッポンの雪道では、取り回しが良く、ロードクリアランスが大きいこともあり、軽自動車ならではの軽やかで安心感のある魅力を感じます。

■  さて、小坂町は、「日本一美しい村」連合加盟のエリアとは言え、この地で暮らすとすれば、気象条件に限らず、さぞ厳しいことと察せられます。

■  明治時代後半、小坂鉱山が日本一の金・銀・銅の総生産額を誇っていた最盛期の小坂町は、日清・日露戦争の金属需要圧力も大きく、山間のこの僅かな面積の平野部では人口が3万人規模に達し、明治大正の秋田県内では、秋田市に次ぐ第2の大都市でした。

旧"鉱山事務所"

cf.
🔗 2025/5/4

■  人口の多くは、当然、鉱山労働者とその家族であり、明治の当時すでに、旅客と鉱産資源の鉄道が敷設され、財閥系の"小坂鉱山事務所"や、鉱山労働者を対象とした娯楽(芝居)施設"康楽館"などの当時日本の最先端だった近代的な建物が立ち並び、東京のどまんなかのような西洋風のモダンな町並みと人いきれの喧騒が形成されていたことと、察せられます。


■  現在の小坂町は...。人口約4,500人前後、70歳代が中心です。鉄道路線はすべて廃線。秋田県の大手旅客バス"秋北バス"の路線は多くが廃線、唯一あった"小坂高校"は一昨年廃校。それでも、美しい自然は、きっと明治やそれ以前の頃から変わらないと信じます。

■  東雲の街を抜けて、秋田県道2号"樹海ライン"へ取り付きます。坂梨峠以上に緊張。スコップとチェーン確認。

■  そもそも冬に除雪しているのが不思議な魔境です。登り着く先は、十和田湖カルデラ(外輪山)高所の標高630mです。クルマで通るだけで目も眩みそうな猛烈な高所感に襲われる道の線形です。

■  十和田湖周辺の山地はそもそも古来クマ密生エリアで(🔗2025/7/24 )、この樹海ライン沿いのカルデラエリアでは、2年連続でクマによる人命被害もありました。

■  道は徐々に凍結路、圧雪路、真っ白な真冬の路面に。"この先スタック多発"、"チェーン装着!"の看板がいくつも目に入ります。やはり坂梨峠より過酷なのか...。


■  ですが、今日は、最も寒冷な日の出の時刻ですが、ザラメ雪をタイヤが良くグリップします。やはりジムニーは、急斜面急カーブでも、速度を落としさえすれば、2WDで順調に登ります。

■  空を飛ぶような高所感とジェットコースターのような旋回路。夏のロードスターなら爽快ですが、冬のジムニーなら恐怖です。使い古したトラックみたいにエンジンの吹き上がりも苦しくミッションもガラつき、もはや苦しそう。

■  と、十和田湖が視界いっぱいに開けます。宙に放たれたような空気感。発荷峠(はっかとうげ)に出ました。小坂町と青森県十和田市の県境でもあります。


■  展望台があるのですが、雪で建物が半分覆われて踏み入るのは怖いです。断崖から湖を俯瞰します。

■  発荷峠からカルデラの内側の急坂のつづら折りを降ります。前日までの雪融けで完全に氷結路、豪快に下るスケートリンクです...。マニュアルミッションは3速、2速を多用します。エンジンブレーキの回転数が4000-6000rpmと猛烈に上がり、轟音を聞きながら慎重に降ります。アクセルをまったく踏まない下り坂の凍結路は、4WDも2WDもないです。20分ほど、恐怖の下り坂を運転して、心臓の回転数もだいぶ上がりました。

■  坂を降り切った十和田湖畔の湖岸の道から北を望むと、湖面に、南八甲田連峰の櫛ヶ峰が鏡写しになっています。きれい...。この世から離れて浮いているような白い峰が。


■ ■ 日常離れした湖面と山岳の雪景色。暗闇と明け方の山岳路、急坂の登り降り、凍てつくような光景...。緊張感に満ちあふれていましたが、あたりは一気に明るくなったので、大いに安堵の深呼吸をします。

■  湖岸の道を進んで、奥入瀬渓流沿いに下り、八甲田連峰を貫く道に取り付きましょう。