2025/05/26

■ まなぶ ■ 胃にやさしい自然の...? - 2


▼ で、この、胃にやさしそうな"生薬成分が主体"の"胃散"さぁ...。

うん、さっきからじっと缶を眺めて、どうしたのさ?

 薬草成分だけじゃないよね。

※ 缶フタ裏の添付文書

▲ う、うん、(成分表示を覗き見て)、そりゃ、混ぜたり粉に固めたりしやすい成分だって必要なんだから、チョっとくらい入っているだろうね。

 この割合って...薬草成分が主体ってわけじゃないね。むしろ工業的に合成した化学薬品、今これを仮に簡単に"化合物"と呼ぶことにして、化合物が主じゃないかな。

▲ う、うん。けっこう入ってるね。でもやっぱり自然由来の薬草成分の方が種類は多いよね。ま、それだって"天然の化合物"なんだけど、じゃ今は"化合物"と呼ばないことにして。

 種類は薬草の方が多いね...。量、というか質量比は?

▲ 意外と細かいことを言うね。化合物がそんなに多いかなぁ。

 「文字と数値の羅列」だけじゃ、ふつうは把握できないよ。マトリクス表だとこう;


▲ なるほど、「炭酸水素ナトリウムとかそれ以降の化合物が多い」と言いたいんだね。


▲ 色分けすると、少しわかりやすくなるね。薬草は7種、化合物は5種だね。

 うん。でも、さらに、たとえカラーの二次元配列(マトリクス表)にして示してあげたとしても、ヒトは、コンピュータの機械語じゃないんだから、やはりスグには把握しづらいものだよ。

▲ ふぅん? 何か大げさだよ。ちょっとくらい工業的製法の薬品が入ってたからって。つまりどうだと?

 もし仮に、ボクが、「コレは生薬が主成分じゃない。どっちかというと化合物の粉じゃないのかな。」と、君や他のヒトに本当に「わかってもらいたい」と望んでいるなら、裸のエクセルの表だけ見せて「ホラよ、ワカるだろ」ったってさ、作表した人にしかわからないものだよ。科学者とか数学の先生とか、そうだよね。でも、相手に対しては、さらにプレゼンテーションの努力をするのが誠実じゃないかな。

▲ 表にするよりもいっそう理解が進む方法があるの?

 グラフだと、こうだよ:


▲ あっ!ほとんど化学薬品の化合物じゃないの、このお薬は。「薬草」由来の成分はたったの15%なのか!そうだったのか...。

 うん。"生薬由来の..."をアピールしたいのはわかるし、客観的に見てたしかに魅力なんだけど、だからって、"お薬の大部分が生薬由来の成分からできています"ってわけじゃないんだよ。

▲ う~ん。てっきり漢方薬なんかにごく近い天然の粉末みたいなものだと思ってた...。やはり誤解していたかも。

 うん。簡単な1種類のグラフを使っただけで理解が得やすくなるよね。ただ、今は、「だからこのお薬はけしからん」と言いたいわけじゃなくて、むしろ、「わずかな量の生薬を配合しただけでも、服用した際の、症状改善・爽快感は、じゅうぶん確保できている」ってことだよね。

▲ なるほど。基本的に、酸性に過度に偏った状態の胃の内容物に、お薬は、炭酸水素ナトリウムなど弱アルカリ成分を投入することで、胃の内容物のpHを上げてやる方に導く作用があって、そっちの効能の方が、胃の不快な症状を改善する効果が大きいんだろうね。

 文字や表だけじゃ、よくわからない、っていうのは、理解できないヤツが知能不足というわけじゃなくて、今どきPCを誰でも使える時代になったら、「わからないのは教える側が無神経だから」という面もあるよね。日常生活でも、ウェブのサイトに触れても、他にもたくさんあるよね...。ま、いずれにしても、キミが「効く」って言うんだから、やはりボクも試してみるよ。

2025/05/25

■ まなぶ ■ 胃にやさしい?

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コーヒーや茶がつらいとか言っていたけど(🔗5/18)、その後、体調はいかが? 

ありがとう。とても良いよ。

 ボクもあれからコーヒーを飲む際に気をつけてるけど、キミほど軟弱...いやデリケートじゃないから、あい変らずインスタントコーヒーだっておいしいよ。キミ、別に胃が弱いってわけじゃないんでしょ。

 うん。臆病者だから胃が痛くなりがちだったりするのは確かかも。『太田胃散®』は年来愛用しているけど。

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 へぇ、毎日欠かさず?

 いや、数日に1回くらい。主食に芋とかパスタとか食べたあとに。

 ふぅん、そりゃまた奇特なこって...。あれって、たとえば医師が処方してくれる「胃のための一類処方薬」「医薬品」ってイメージじゃないよね。医薬品なんだろうけど、どっちかっていうと、漢方とか民間療法的な。

 たしかに「生薬が効く」っていう印象があるよね。ボクも、特に医者にかからなきゃダメな疾病ってわけじゃないんだし、あれ飲むとスっとしてたしかに効いた感じもあるから、"自然な薬草の粉末"みたいな認識でおまじない的に愛用しているかな。

 「生薬」「薬草」というと、「化学薬品」と違って、悪くない響きだね。ボクも、コーヒーだお菓子だパスタだと、仕事に追われているとつい安易に手をのばしちゃうしな。試してみようかな。どんな成分なの?

 正確にすべては知らないけど、こう書いてあるよ。

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 なるほど、たくさん「生薬」を使っているんだねぇ。これは自然な薬草由来のお薬みたいだね。胃やからだにやさしそう。うん?...ふむぅ...う~ん。


 どうしたのさ? 胃でも痛いのかい?

 列挙しているこの表示さ、たしかにハッキリわかりやすいんだけど。

 けど、何がどうだと言うのさ?

2025/05/24

■ あるく ■ 忘れられた遊歩道


隣村の遊歩道、というか建前は"自転車道"。集落の裏道とりんご畑の縁辺をぬって用水堰沿いに、”サイクリングロード"として立派に整えられたようなのですが、20年程度たって、行政による管理は放置されています。積雪期はもちろんあるけないですが、春先に歩いたらスニーカーや自転車タイヤなどを貫通する異物が散乱しています。自転車なら、乗り入れて1分以内に両輪パンクが保証されている道です。


 起点からあるいてみましょう。シューズは山歩き用のトレッキングシューズを装備しました。何か由緒ある治水構造物のようなのですが、ごく小さな公園になっています。連日の雨で水がにごっていてちょっと残念。


 クルマも自転車も来ないので、安心してあるける自転車道です(...あれ、いま何か矛盾したこと言ったかな...)。音楽プレーヤを小さい音で聴きながら、気楽にあるきます。途中で通行不能になるのは、もう長年知っています。

 あるき始めると、当初は、集落の家の裏手を行きます。洗濯物が干されていたり漬物樽が乾かされていたり、ワンちゃんに不審者として吠えられたり、と、生活色あふれる風情が漂います。でも、集落の人たちの気持ちになると、自宅の裏庭に遊歩道なんかできたら落ち着いて暮らせないかもしれませんね。画像はナシで。

 用水堰の転落防止柵を、りんご畑の農家の人か、集落の人か、葡萄棚として利用しているようです。Guyot Doubleで超長梢剪定方式(?)でしょうか。


  ごく小さな花をつける葡萄のFloraison(フロレソン; 花期)が終わり、Nouaison(ヌエゾン;結実期)に入った頃のようです。rognage(ロニャージュ; 夏季の剪定)も抜かりなく実施するんでしょうか、ココの路上農園(?)では。してたら笑ってしまいます。


  ほどなく、両脇のりんご畑をつらぬく、快適な散策路に。ところどころ木陰もあって、気持ち良いさんぽみちです。おそらく自分の畑が隣接する農家の人たちが、自主的に、この道を清掃など手入れをしているものと推理します。


  というのも、だんだん道が荒れ始め...。


  柵が、年来、倒壊したっきりの箇所。積雪のせいです。


  この冬に倒木があり道を塞ぎ柵も破壊されていた光景を、今年の雪融けの頃に目撃。その後、倒木は除去されていますね(↓画像右上)。お役所ではなく近所の農家などの作業っぽいです。


  そのうちこうなり...。


  もう進むのはあきらめましょう...。


  それでもここまで、起点からゆっくりあるいて1時間。坂も無くクルマやクマさんなどという危険とも無縁ですので、嘆くようなさんぽみちではありません。近くにあるのですから、感謝して利用し続けたいと思います。