2023/12/30

■ なおす - 鉛筆削りの刃を砥ぐ


ポケットシャープナー(筆箱に入るサイズの携帯用鉛筆削り)で、鉛筆を、毎日1ダース削っています。ここ半年ほど、使わない日はないです。濃度10Bや6Bを使うようになりました。電動鉛筆削りは芯が崩壊して使えないです。

 もっぱら使っているポケットシャープナーは、ステッドラー製の「510 10」ですが、もはや切れ味の減衰は、実用に供せないレベル...。

 切れ味のおちたポケットシャープナーの刃を砥いで使っている人なんて、私の知る範囲では、ネットでの検索も含め、絶無なのですが、9/21に書いた通り(🔗→9/21)、「新聞紙で研いで」います。が、この切れ味の復活はやはり一時的なものです。

 そもそも包丁と違って、削り方と切り方の効率の差は明らかです。たとえば、お刺身のさくを、刺身包丁で、刃のあご(根もと)から切っ先(先端)にかけての小刃部分すべてを使って切っている「引き切り」を、ご覧になったり実践しているかもしれません。物理的に、包丁の刃の断面を鉛直方向に進む(「落とし切り」する)よりも、引いた場合のほうが、剪断される対象物に包身が割って入る厚みが小さくなり、見かけ上の刃角が小さくなります。これによって食材に対する抵抗が少なくなり、切れがよく、切り口が滑らかになります。野菜の場合も、重くて面積の広い菜切り包丁で真上からザッザッザッと落とし切りするのは、しても見ても気持ちの良いものですが、引き切りほどではないにせよ、逆にゆっくり押し切りをした方が、すばやい落とし切りよりも、同じリクツで、切れ味はスムーズで切り口は滑らかです。

 これに対して、鉛筆削りの刃は、そもそもの材質からして、包丁のような刃物鋼とは異なる単なるステンレスです。また、構造的に、引き切りや押し切りのように、刃と対象物の交差は斜めにならず、もろに落とし切りの原理が働きますので、剪断面は荒く、力も必要になり、刃の寿命も短いはずです。

 ゆえに、ポケットシャープナー式の鉛筆削りは、その性能に、価格やメーカーは関係なく、ひとえに「イマこの時点でその刃はどのくらい磨がれている状態なのか」です。ドイツの有名どころのDUX, EISEN, KUMは、お安いものから、目を疑う高額なものまでありますが、「価格と刃の性能」とは、相関係数 r = 0 に近く、正の相関関係はないと思います。ついでに言うなら、包丁全般にそう言えるかもしれません。何万円もの高額な「ダマスクス鋼(っぽい表面模様処理を全ての市販の包丁は施してそう称している)」を購入して、パッケージを開けて砥ぎもせずにすぐ「買っちゃいました~。やっぱ切れますね~。違いますね~。」...あのさ、貝印やパール金属など国内の刃物メーカーの新品なら、980円のステンレス三徳文化包丁でも同じだよ。

以上より、ポケットシャープナーは、いかなる製品であっても、本来的に、寿命は短く、切れ味は悪く、鉛筆の木部分の見た目は荒くなる宿命なはず。

 切れもよく剪断面も滑らかで自在な形状に仕上がるという点で、ベストな鉛筆削り用品は、やはりよく砥いだナイフや「肥後守」です。他方で、ナイフを使う際にさらに必要なのは、コツ・熟練・根性・時間・心のゆとり...。一度に1ダースを毎日削りたいとしたら、このハードルは大きいです。

 そういうワケで、私の場合は、砥石で、この小さな刃を研いでみます...。

 いずれ、「新聞紙でなくて、砥石で砥ごう。そのスキルと習慣をつけて、続けてみよう」...と思っていたのですが、なるべく違いがわかるよう、切れ味を限りなく鈍らせてから砥ぐつもりでした。

 今日はもう限界かと思い、暦もそろそろ替わって良いタイミングです。初めて、砥石で砥いでみます。

 砥ぐ角度を、必至に探して、指が痛いけど、右手で刃の入っていない辺の隅をつまみ、左手の人差し指と中指を刃裏に押し当てて、砥石の長辺を最大限に使って、一方方向にのみ砥ぎ始めます。痛くてむずかしい...。

 ひとまず荒砥#800で100回。ステンレスの刃に返りはつきません...。指が痛いです...。次に中砥#1500で100回。改めてごくわずかに立て気味にしてさらに100回...。うう、痛い...。あ、いちおう返りがついています。片刃なので返しの取りはラクです。

 さらに、仕上砥#4000で100回。そこまでヤルか。でも悔いなくベストを尽くそう。うう、砥石がもったいない...(;^^A。さすがに小刃は0.2mm程度の美しい鏡面になりました。それはいいけど、切れるかな、違いがわかるかな...。

左; before (何度も回すが、木地は荒れ、削りかすはとぎれとぎれ) 
/ 右;after (1回転させただけで、木地は滑らかに光沢、削りかすはかつお節状態。
なお、鉛筆は全く同じ個体(Tombow Mono 6B)。

 削ります...。おぉっ!経験のない軽い切れ味!すぐ鉛筆削りから薄いかつお節がでてきました。1回転させるだけでウルトラシャープです!さすが#4000の威力。新聞紙で必至にやったときも研いだ当初はシャリっと削れたのですが、一瞬にして(数週間で)切れ味は元の木阿弥。今回はどうでしょうか。大いに期待しています。
 でも、新品など及びもしないこんなすばらしい切れ味が得られるなら、毎月砥いでもいいナ...。この点でも、やはり包丁と同じだったんですね。

2023/12/29

■ なおす - 低所得世帯向け給付金


先月11月に引き続いて、低所得世帯に「物価高騰対策支援給付金(追加給付)」が市から支給されるとの通知。来年(来月)1月に給付決定書で通知とのことです。ありがとうございます。

 あの、受給する低所得者の立場から言うのもちょっと憚られるのですが、こんなにバラまいて大丈夫なのですか。もっと「自分もよりいっそう働いて、世の中に貢献して、それによって自分も豊かになろう」という動機づけが可能な税制や政策(高度経済成長期の日本とか、今の中国やインドみたいな)って、もう日本の社会には望めないものなのかな。...生意気言ってごめんなさい。

2023/12/28

■ まなぶ - 単語集で楽しむ


灯油の需要期になると、国の政策的コントロールで、灯油とガソリンの価格は安定します。今年も、夏秋の高値の大触れは、ある程度安定、それも高値安定になったようです。私の所有のガソリン駆動車では、高燃費の順に、ホンダ・レブル > ロードスター > 軽トラ > 除雪機...。除雪機の燃費は、ロータリー式が悪いのはやむを得ないのですが、ただ押して進むだけのヤツも、50ccですがやたら燃費が悪いです。これらすべてから解放されるのがいいのですが、ただしロードスターを除く...って、わがまま...。

 都心(東京)で暮らしていたら、私も経験がほんの少しありますが、クルマは不要、という家庭はかなり多いです。人口密集地で公共交通機関というインフラが完備されているからです。人類すべての居住エリアがそうなれば...。せめて日本の街の多くがそうなってくれれば...。やはり夢物語ですね...。

 夢ついでに、机上の空論の域をまだまだ出ないのですが、理想のエネルギー源は、核融合、ついで核分裂(原子力)です。でも、前者は実験室レベルでの実現が美しく報道されはすれど、真空・極高温、また派生的に放射性物質や三重水素発生などという、人類の手ではコントロールしきれていないシステムづくりが前提で、庶民にとってはまるっきり非現実です。後者の放射線コントロールと最終処理の困難さも、ほぼ非実用的という点で、30年前に実用化されたはずの「超電導」が極低温環境を、「燃料電池」が水素供給インフラを、それぞれ要求するのと同レベルのままです。

 現在の人類が殺し合う根本動機が、「化石燃料資源の偏在」と「宗教」の錯綜です。狐に鶏小屋の番をさせた(let the fox guard the henhouse)COP28のような茶番に、石油にどっぷり頼らざるをえない自分の存在や人類の存在の頼りなさ哀しさを感じます。

 底辺の庶民としては、せめて「関心を持ち続ける」「矛盾をかぎつける」「それを笑う」「その笑いを広める」姿勢を持ちたいと思います。

 またあの笑える単語集で、語彙を増やしましょう。

At first, people (   ) at the idea of extracting fuel from plants, but now it is being seriously considered.

  当初、人々は、植物から燃料を抽出するという発想を(   )したが、しかし今では真剣に検討されつつある。

1. snuffed  2. slumped  3. sobbed  4. scoffed

…どの選択肢も、自動詞としての用法があり、前置詞に導かれる名詞句at the ideaを目的格に支配できるので、文法的に成立すると思います。

 4. を、みんなで出題者の意図を汲んで、敢えて選んであげましょう;

  当初、人々は、植物から燃料を抽出するという発想をあざ笑ったが、しかし今では真剣に検討されつつある。

…バイオ燃料やバイオマス燃料は、高コストで微々たる発熱量でチャチくさい笑える発想かもしれないのですが、「空気中の水分を電解した際の放出熱エネルギーを拾って使う」というセコさNo.1の燃料電池発電と同じ方向性の発想です。可能性がある限りどんどん進歩してもらいたいものです。

 1. を選んでみましょう;

  当初、人々は、植物から燃料を抽出するという発想を嗅ぎつけたが、しかし今では真剣に検討されつつある。

…何か特ダネを嗅ぎつけたみたいですね。逆接のbutでなく順接の接続詞があれば正解でもよさそうです。

 2. , 3. を選んでみましょう;

  2. 当初、人々は、植物から燃料を抽出するという発想に、がっくり落ち込んだのだが、しかし今では真剣に検討されつつある。

  3. 当初、人々は、植物から燃料を抽出するという発想に、めそめそすすり泣いたのだが、しかし今では真剣に検討されつつある。

…植物ごときものに燃料を頼るとは...と、堕ちるところまで堕ちた自分に絶望したが、この際背に腹は代えられないと、気を取り直したわけですね。悪くない話です。正解でいいではないかとおもうんですがどうでしょう。