■ TVをなおす話じゃなくて、考え直す話、「キーを打ちながら自分の考えを整理する」話です;
■ 1. TVが羨ましい?; 「先日TVを買い替えたんだけど、今どきはTVでYou-Tubeも視聴できるんだよ」と友人に聞いて、「え~、すごい。いいなぁ。でもデカいTVってウン十万円の世界なのかぁ」などと羨む自分...。この会話はしかし20年くらい遅れてますよね。ま、先日したやりとりなんですがね...。
■ TVは12歳の頃からもうかれこれ半世紀ほど、自発的には視聴せず所有もしていません。中学時代は、下宿の食堂にあった白黒TVを、年に2,3回、イヤホン(片側)をつけて劣悪な音の「N響アワー」か何か観させてもらいました。高校時代は見事に全く見ませんでした。自分で所有したのは、大学生の頃、古いものをもらったのち、新品を激安で個人的に譲ってもらった経験がありますが、どちらも特に欲しかったワケではなくて、会話の行きがかり上...で、ほぼ全く見ずに、結局2,3か月で、人に譲りました。その後は絶無...。唯一、自らTVを見たい、と初めて自発的に思って、役立ったのが、2011年3月11日の大地震で東北エリアが全面的に停電した際に、たまたま私の軽自動車のナビにTV機能がついていたのを思い出して、クルマをその日何度も始動して状況をニュースで確認できたこと。携帯電話にもTV機能があったけど緊急時の電池消耗を恐れて使いませんでした。
■ でも、先日、You-Tubeのクラシック音楽のサイトが猛烈に充実していることに、初めて気づきました。特に古楽器での演奏で、CDの音と解説の活字でしか知らなかったリュートやテオルボ、ヴオール族の擦弦楽器群、キーが小指程度にしかない木管楽器群、バルヴなしの金管楽器群など、現代楽器同様に当たり前のように使って演奏しています...。また、モンテヴェルディのヴェスプロ・バッハの2つの受難曲・ヘンデルのメサイアなど、大掛かりな合唱曲にて、曲ごとの、楽器群・合唱団やソリストの配置換えなど、大いに衝撃的でした...。
■ その視覚的感激を先日友人に打ち明けたら、冒頭のようなことを教えてもらいました。...そこで私もTV欲しくなってきま...せんでした(;^^A…。TVが羨ましいわけじゃなくて、音楽を気軽にYou-Tubeのような無限の音源から、良い音と映像付きで視聴できるのが羨ましいってだけですので、やはりTVは何十年たっても私にとってはデカいタカいムダな物体のようです。イマからTVを買うよりもCDを100枚買った方がいいナと、考えました。
■ 2. 音源に制約がない(CDに限られない)環境が羨ましい?;でも、音源がCDに限られないYou-Tubeのような無制約の環境が羨ましいです。かつてはFM放送がそうでしたが、番組放送時間にこちらが合わせるという時間的な制約があります。そこで、You-Tube視聴用に、ひとまず、PCにヘッドフォンを挿して、ブラウザで映像と音響を視聴してみます。もしよければ、活用していない27インチのEizoディスプレイも小型パワーアンプもあるし音響用に1台PCを組もうかな、と思い始めます。
■ ただ、PCを置いているデスク周りのスペースは、私の場合、本来、音楽を楽しむための環境じゃないです。いろいろと窮屈だし、何より、Windows95の頃からここ30年ほど何度も考えては挫折したことですが、PCのCPUクーラやケースファンや部屋の壁の常時吸排気換気扇の音が気になり、音楽がつまらないです。
■ 実は、音楽再生用に、ケースファンが大きく低回転なPCを組む試みをしたことがありますが、CPUの冷却には、どうしても、空冷でも水冷でも、モーター駆動のファンが必要で、かならず騒音源です。
■ また、視聴していると、そのうち、やはり視覚情報は猥雑で気が散るし、拘束される窮屈感、耳穴を塞ぐヘッドフォンの閉塞感に気づきます。他方で、数万円も出せば買えるPC用のパワードな(電源付きの)小型スピーカーの音は、やはりつらいです。
■ 3. 気軽に良い音という環境が羨ましい?;他方で、自分の本来のステレオ装置が大げさになってくるほど、着座位置やその空間が、より良い音響に奉仕するために規定され、場所的に拘束されます。また、私の場合、その大げさなステレオ装置で聴ける音源はCD(+SACD)のみです。PCは、前述の通り、稼働音という騒音源のため、つなぎません。ノートPCもファンの音は小さいけれど大同小異です。騒音の無い唯一の可能性は、タブレットで音源を得て、その信号を、CDプレーヤ附属のD/Aコンバータにブルートゥースで受ける作戦です。検討中ですが、それよりも問題なのが、冬になるとその「デカいオモいステレオを置いてある視聴空間が、寒くて、聴かなくなりがち」という点です。
■ 4. ...も~わがままなヤツだなぁ。じゃ、どうだったらいいのよ、オマエは?; 気持ちを整理します。
・視覚情報 → 欲しい必要を感じたときに、目的意識を持ってPCでYou-Tubeを見れば十分かも。オペラファンじゃないんだし、結局あきらめよう。
・You-Tubeのような無限の音源を、少し良い音で、もっと気軽に、座ったり立ち上がったときでも聞きたい & ・手持ちの全てのCD(1200枚くらい)を、大きな装置でなく、お気楽に聴きたい。
→ PCに無線LANトランスミッタを挿し、受信できるパワーアンプと少しマシなパッシブスピーカがあればいいではないか。→ でもアンプとスピーカの配線がまた煩わしいか...。
→ 仕事用に使っていたポータブルCDプレーヤにブルートゥース機能があったはず。
■ 考えてみれば、音楽の視聴目的ではないけど仕事の必要性から、BlueToothの音響機器は、CDプレーヤもタブレットも、けっこういくつかあったはず。探し回りました...(画像)。しかも、ヘッドフォンのようにステレオ左右の位相は保ったまま、ヘッドフォンほど閉塞感のない「JBLのウェアラブルスピーカー(ネックスピーカ)Soundgear BTA」があったじゃないか!これらは、どれも本来は音楽の視聴目的に造られたはず...ということに、今になってやっと、本来の使い方が便利だと気づきました...。今まで気づかなかったのかよ。これってスマホでYou-Tubeがふつうにあっさりつながったりして...。
■ ってことで、ひとまずは、Logitecのお安いポータブルCDプレーヤ(blue tooth)+JBL Soundgear BTAで解決しました。やっぱりウン十万円のTVなんか、いらないじゃない。もう進化しない生物だな、オマエは...。ここまで読んでいただいた方...人類の常識に今さら追いついたというだけのくだらなすぎる話でごめんなさい。