2025/10/14

■ あるく ■ 津軽平野北部の"葦野原"


今日も秋晴れの穏やかな良い天気。画像は昨日のドライブの帰りです。

 一級河川"岩木川"の下流域の広大な河川敷に、葦野原が広がっています。(syn;🔗 2024/12/2 )


 "葦"の読みは"アシ"ですが、"悪し"の音を嫌って"ヨシ"とも読まれるようになって数百年。同じ植物です、が、植物学的に種類はいくつかに分かれます。

これも、物心ついたときからあたりまえの光景ですが、実は貴重なものだそうです。

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環境省のサイト(🔗環境省 ウェブサイト)では;


- 生物多様性保全上重要な里地里山 -
選定理由 - 岩木川の芦野地区から、十三湖に至る11kmの両岸に約400haに広がる、日本でも有数の面積を誇るヨシ原である。
茅葺きや簾、漁具など生活用品の素材にするために、古くから地元住民によるヨシの刈取りやヨシなどの野焼きが行われ、ヨシの純群落が保たれていることから、オオジュリン、コジュリン等の草原性の野鳥をはじめ、希少な鳥類が多く生息している。また人里も近く、イイズナの生息も確認されている。
保全活用状況(取組状況)- 現地ではヨシ原の研究者や、ヨシを刈払い、建築資材等として利用している業者が居り、保護活動や鳥類の観察会等も実施されている。
今でもヨシは茅葺き屋根の材料、りんご栽培で重要な役割を果たすマメコバチの巣の材料として活用されている。
その他参考情報  - 日本の重要湿地500

白波がゆらめいているようなふさふさとした白い葦野原に、実際にたたずむと、私などは小さい頃の原風景として、まずは広大さへの恐怖感。しかし今では、こころなごむ遠景です。

 "河川敷の植物などクマの通り道になるだけだから、すべて伐採して燃やしてしまえ"と、公然と個人ブログで主張する農家の方も存在しますが(🔗10/12)、あんまりなのでは...。

 この光景がなくなるだなんて、悲しいです。

 東北の川風景100選(🔗東北地方整備局)では、さすがに一般人の取れない視点から撮影されていて、どれを見ても溜め息の出るようなすばらしい画像です。


ついでに、近くの藤崎町河川敷に渡ってくるハクチョウ。この皆さんは、すっかり餌付けされ、ヒトを信頼しきっていて、餌をもらいに寄ってきます。ほんの10kmほど離れた、私のさんぽみちの"廻堰大溜池"では、はるか遠くにヒトの影が見えた途端、コロニーの皆がいっせいに逃げるというのに。


いずれにしても、永くあり続けてほしい光景だと信じています。