2025/03/29

■ あるく ■ 雪融けの水


 今の時期、あるいてこころはずむことの1つに、雪融け水が"さーっ", "さらさら", "ざぁざぁ", "ごぅごぅ"...と流れていくのを見ながらあるけることがあります。

 暖かくなりつつある空気のもとで、冬の重苦しさやこころのわだかまりまで、融けていく雪とともに流れ去っていくようで、目にも耳にも脳にも、やさしくすがすがしく、新しい気持ち、新しい一年を、入れ替えてくれるかのようです。

■ 道にあふれる雪融け水。山あいの坂道なら、除雪した雪の壁が、暖気とともに、道路側に崩落し、それがまた融けて流れます。


 今の時期、路面の清掃や排水施設の処理に追われる道路管理者には申しわけないですが、アスファルトをごぅごぅと流れる水は、見ていて実に気持ちが良いです。


 音に誘われて目を見遣ると、あちこちで、雪の合間を流れるせせらぎが、あふれんばかりの水量。


 山あいの道を早春にあるく楽しみは、実に多様で、次々と目を楽しませ、尽きない幸せ感があります。


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