■ 自分でつくっている甘酒のお話を申し上げたことがあるのですが(🔗2023/12/24)、実は、同じ頻度か、いや昨年来のお米の値上がりで、むしろ増えちゃったかもしれない、「小豆(あずき)の甘酒」も、特に最近の寒い時期、よくつくります。
■ でも、画像にしたとき、白米で作る甘酒はキレイなんですが、小豆だと、映えない感じがして。
■ あなたなら、小豆に限らず、乾燥した豆類は、どうやって召し上がる?
■ 私は、打ち明けますと、自炊していた20代大学生の頃から、小豆のみならず、大豆系、いんげん豆系、果てはひよこ豆まで、取り揃えて(?)...。20代の頃は、安い大豆をみじめに調理していましたが、圧力鍋と出会ってからは革命的に、...ってまた大風呂敷になりそうですネ。その歴史はまたの機会にします。
■ 「豆の効能」を種々のウェブサイトで見ましょう。たとえば「黒豆」。ズラリとヒットします。「スゴい効能」「毎日摂りましょう」と喧伝しておきながら、同じサイトでその調理法となると、かならず、砂糖やザラメを50gだ100gだと豪快に使ってたっぷり甘く煮る定番の甘露煮、甘納豆や、挙句の果てには、黒豆アイスだ黒豆シフォンケーキだと...。豆より砂糖の質量の方が多いんじゃ?
■ んじゃ、キミはどうなの? と言われると、何十年も、野菜同様、味付け無しで加圧しています。そのままアツアツをホクホクといただきます。大豆系もいんげん系も、個性が強いヒトみたいで、圧力鍋に入れる際に、期待が膨らみます。
■ 豆のうち、今日は小豆の話を。
■ いっぱんに、小豆は、他のあらゆる豆類に比べて、飛び抜けて高額です、大手スーパーやネットのECサイトでは。が、地元産のものを、地元のゲリラ食品店(🔗2024/1/9)(注;私個人による主観的なあだ名です)で、そっけないビニール袋に輪ゴムを巻いて口を閉じて、500gや1kg単位で売っています。値段は、大手スーパーの売り場を独占するJA系巨大企業ホクレン扱いの豆類に比べると、半額どころか...。品質もそれなりの差ですが、価格の差ほどではないです。もちろん、十勝大納言のような高級品とは比較にならないのですが。
■ 小豆だけは、他の豆類とは違い、味付け無しで食べることはあまりなく、画像の、「甘酒」にしています。
■ さすがに、豆類を砂糖と一緒に煮るのは、論外。
■ 個人的には論外ですが、あなたが甘く煮て楽しむ分には、関知する意志も権利もないです。きっと、甘いあずき、粒あんやこしあんなんて、なごみますよね!
■ ただ、肝機能検診値GOT, GPTが30を超えた中年以降が「このくらいなら大丈夫」「酒を知らないヤツは人生の半分を損している」と言って毎日酒を飲むとしたら、理性のタガが外れた異常な人ですし、同様に、血糖値検診基準値HbA1c(NGSP)が5.5を超えているのに「このくらいなら」「甘い生活なくして何が人生」といって砂糖を毎日のように口にするとしたら、もはや健常な知性のレベルの人間ではないです。
■ 私は、酒類はすべて、冬はヤメることにしているという話をしましたが(🔗2024/12/3)、別に、医者に叱られて必死にガマンしているってワケじゃないです。GOT:17, GPT:18にとどまります。砂糖を控えているかのようなそぶりをしていますが、HbA1c(NGSP)は4.8ですので、ムリしちゃってカッコいいことを言うつもりはないです。
■ それよりも、手に入れた硬い豆、いや、野菜でも、他の食材でもすべてに言えますが、それを自分の手で食べられる状態にする、としたら、コイツいったいどんな豆なのか、前回と比べてどういう性格のヒト(?)なのか、知りたいです。砂糖入れちゃったら台無しです。昭和の時代には、周辺の農家では、トマトに砂糖、スイカに砂糖、カボチャに砂糖、もちろんインスタントコーヒーにも安いティーバッグ紅茶にも砂糖、という習慣があって、引いてしまった経験が多いです。
■ どんな食材も、いちばんおいしく食べられるのが、調味料などナシで素のままで調理した圧力鍋の蓋を開けた瞬間のホカホカ状態に決まっている!と信じているわけで。
■ 小豆は、加熱中にかならず「腹割れ」します、年季を積んだ和菓子職人が最高の十勝大納言をたっぷり時間をかけて炊く...以外の私たちじゃぁネ。見た目は「切腹」とかいって、めでたい赤飯には縁起を担いで使わない(今どき赤飯に入っているのは小豆ソックリの硬い皮の「(赤)ささげ」)。やはり昭和の砂糖礼賛同様、バカげた言い習わしに響きます。
■ 炊き上がって割れている小豆は、ほくほくしたでんぷん質が露出しています。炊いた白米だってまったく同じです。
■ ゆえに、小豆も、白米同様、米糀を使って糖化発酵可能です。
■ 白米と米糀の糖化発酵生成物を「甘酒」と言いますが、小豆と米糀のこの生成物は、何ていうのか、よくわからないです。いま仮に"小豆甘酒"と言いましょう。
■ 作り始めたのは、ここ十年ほどです。それまで、牛乳パックごと入れる「ヨーグルト製造器」を持っていたのですが、2015年頃かな、タニカの「ヨーグルティア」に、新たに「ヨーグルティアS」が出て、60℃の低温調理可能な製品にモデルチェンジした際です。
■ 特に、コロナになって自宅にいる機会が増え、おととしに、私の一番のおやつであるかぼちゃが平年の3倍以上に値上がりし、昨年は米が値上がりしておいそれと甘酒も米糀も自作しづらくなって、この"小豆甘酒"の機会が増えました。ゲリラ食品店の地元産豆類の価格は、安定しており、世界で何が起きているのかよく理解していない隔絶された空間となっています。
■ "小豆甘酒"の甘さは、白米の甘酒同様、とまではいかないです(ちなみに、自家製甘酒は糖度40%前後。水で薄めたような市販の例えば森永甘酒は15%(🔗かわしま屋Website))。が、和三盆の干菓子などよりずっと甘いので(もちろん砂糖など甘味料はいっさい無添加)、製菓原料として手に入る苦い"純カカオマス"と一緒に。カカオマスは噛まずに口で溶かしますが、猛烈に苦く、直後に口に含む"小豆甘酒"がいっそう甘いです。白米の甘酒と違って、噛み応えがある小豆の皮とその渋みも、私個人は、好きな食感です。
■ でも、白米甘酒と違い、小豆甘酒は、口の中がそうとうややこしい事態になるので、飲み物は、何と言っても鉄瓶で沸かしたお湯です。なにもかも丸く収めてくれるんですよ。
