■ コットについて、Helinox Cot Oneのことを書きました。🔗11/21
■ おなじHelinox製の、組み立て式椅子Chair Oneについて。
左の紙は、ほんのA5サイズ
■ ハンモックのような柔らかい座り心地、メッシュ地の切替の美しさと仕上げの丁寧さ、あり得ない軽さ(890g)、なのに耐荷重145kgなど、折りたたみチェアのなかでは群を抜いた存在感です。
■ 本来は、山岳登攀用。山頂で、また登攀中、岩だらけの場に、ゆったりと座れる、という設計思想だと思います。
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■ どんな不整な岩場でも、脚の右側と左側が、独立懸架のサスペンションのように別々に動き、座って荷重をかければ固定される...すばらしい構造です。
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■ とはいえ、私は、屋内でしか使用したことがないです。山頂に持参したことはないです。
■ また、「キャンプ場」の地面はほぼすべての場合、石ではなく、柔らかい芝や土ですので、ごく細い脚は簡単に沈み、明らかに不安定です。
■ その点で、コレは、メーカーによるアナウンスがないものの、森林限界を越えた山岳地形に特化した用途だと個人的には判定しています。以上を意識しつつ自宅で味わうのは個人的にアリですが、芝や土のアウトドアやキャンプ地ではムリがありそうです。
■ 素材が、やはりCot One同様、航空素材の超高剛性超軽量7000系アルミニウム。加えて、分厚いコーデュラナイロン地の縫製は、これでもかというほど念入りです。いかにも、過酷な本格登山用エクィプメントとして、命の重さを預かるための軽さと強靭さを感じます。
■ その分、片手で簡単にわしづかみできるこのチェアが、オフィスチェアや家庭用の椅子なみの高価格です。
■ この発想と品質、座り心地の良さが、マウンテンスポーツ界隈で大ブレイクしたようです。結果、やはり、世界中で、「半額」どころか、10分の1から4分の1程度の価格帯で、パクリ商品が、今でも掃いて捨てるほど出ています。中国製はもちろん、日本製や欧米製もあります。
■ が、形こそソックリと似てはいても、Chair Oneを経験したお尻と腰が、一発でニセ物と見抜いてしまいます。
■ 欠点は、立ち上がるのがおっくうになることでしょうか。